☑上司になんて退職理由を伝えたらいいかわからない
☑退職引き止めにあいそうで、退職理由に困っている
☑できたら円満退職したいと思っている
長時間労働、休日出勤、人間関係、賃金への不満、正当に評価してくれない…など退職理由の8割は「しんどいストレス」です。
しかし「ちょっとしんどいんで会社辞めます」という本音の退職理由はあまり適切ではありません。
あなたにとって不利になることが多いです。
ではどうしたらいいか?
建前の退職理由をつくってしまえばいいです。
ただし適当につくればいいわけではないので、心構えとそのまま使える例文をご用意しました。
あなたにも当てはまる例文があると思いますので、円滑な退職に向けて活用いただければと思います。
退職理由はなぜ建前で話した方がいいのか?
退職理由は嘘を言ってもいいです。
退職者のおよそ4割以上が退職理由は嘘ついています。(私も退職時に少し嘘つきました)
みんなが嘘ついているからついてもいい、という意味ではありませんし、もちろん罪にはなりません。
そもそも退職は労働者の権利で原則、退職2週間前に退職意思表示をすれば辞められます。(ただし、業務引き継ぎは必要です。なお、有期雇用のアルバイトなどは2週間ルールが当てはまりません)
「正しい理由がないと辞められません」なんて法律はありません。
引用:転職Hacks「退職時に嘘の退職理由を伝えた?バレる?」
ではなぜ退職理由は本音で「しんどい」ではなく、建前で話した方がいいのか?確認しましょう。
(1)円満退職のため
会社を訴えたい、などなければ「円満退職」にこだわる必要はありません。
しかし基本的には円満退職をした方があなたにとってプラスになります。
円満退職した方がいい理由
☑退職手続きを円滑にする:退職報告から退職日までさまざまな手続きがある
☑居心地のよさ:退職日(最終出勤日)まで会社に出勤する
☑ボーナス査定:タイミングによっては人事評価でボーナス金額に影響する
☑退職後の再開に備えて:退職後に会社の人間に会う可能性もある
「上司との人間関係」が本音だとして、そのまま上司に「あんたが嫌いだから辞める」って報告したら円満どころか炎上しますよね。
↓↓「会社辞めるし、会社に本音で不平不満をブチまけてやる!」はあまり得策ではありません↓↓
(2)上司や会社からの退職引き止めを避けるため
本音で「上司がイヤなんで辞めます」と退職報告をしたら、人事担当から「では部署異動しましょう」と引き止める材料を与えることになります。
引き止められにくい退職理由を用意しましょう。
↓↓上司に引き止めを振り切るには↓↓
(3)本音で話しても理解してもらえない
本音で「YouTuberになりたい」と退職報告をしても、上司や会社の人事担当らの考えが古い人であれば「何を言ってるんだ。成功するはずがないだろう。」と諭されるかもしれません。
理解してもらえなくても、知ったこっちゃないんですが、まともに相手にすると面倒です。
嘘の退職理由おすすめ7選(サンプル)
「家族」、「やりたいこと」、「健康」の3つの切り口でサンプル(例文)を用意いたしました。
7つのサンプルがありますが、注意点はご自身の状況に近いもの、事実を軸に少し嘘を足すぐらいにしましょう。
たとえば極端な例でいくと、結婚していないのに「妻の実家に引っ越します」はダメですよね。
【嘘の退職理由おすすめ7選一覧】
☑「親の介護がはじまりました」
☑「家業を継ぎます」
☑「妻の実家に引越します」
☑「〇〇がやりたいので、転職します」
☑「起業します」
☑「資格勉強に専念します」
☑「精神疾患(うつ病、適応障害)になりました」
(1)家族系(介護、家業、妻)
☑「親の介護がはじまりました」
「介護に合わせて時間の取れる仕事に転職したい」や「介護のため実家に帰る」などです。
会社から介護休業制度を提案してくるかもしれません。
であれば、「介護を機に親のそばにいてあげたい」など突っ込みづらい理由で返しましょう。
☑「家業を継ぎます」
かなり有効な退職理由です。
「実家の親父が農家をしていて…」みたいな話もいいですね。
注意点は話をややこしくしないことです。嘘の箇所は減らしましょう。
父親の年齢や居住地などは事実で、「農家をしている」ことを嘘にしておく。
☑「妻の実家に引越します」
「妻がどうしても都会の空気が合わずに実家に帰りたいと言いまして…」といった内容です。
全国展開している会社であれば「では奥さんの実家にある〇〇県に異動を」と提案してくるかもしれません。
であれば、「妻の実家に帰ると同時に、一緒に農業をする予定です」と返せばいいです。
(2)やりたいこと系(転職、起業、資格)
☑「〇〇がやりたいので、転職します」
〇〇(何を?)を何にするかがとても重要です。
今の会社では部署異動しようが、出世しようができない内容にしましょう。
たとえば建設業にお勤めであれば、〇〇をWebマーケティングにしてみるとか。
現職からかけ離れたものであれば、会社も退職引き止めの提案が難しいはずです。
☑「起業します」
有効な退職理由です。
なぜなら会社員では絶対にできないことだからです。
「友達と会社を立ち上げる」「副業が軌道に乗ってきたので専念したい」といった内容になります。
副業禁止の会社では突っ込まれる材料になるので、注意してください。
「どんなことするの?」ぐらいはさすがに聞かれるので用意しておきましょう。
上司から「お前が成功するわけがない」など言われるかもしれませんが、知ったことはありません。
☑「資格勉強に専念します」
数ヶ月で取得できる資格ではなく、難関資格の弁護士や会計士、税理士などがいいでしょう。
現職と関連性がない資格がいいですね。
たとえば会計事務所に勤めていて、「税理士資格を取りたい」と言ったら、会社は「ではうちで実務経験を…」となるのは目に見えています。
(3)健康系(精神疾患)
☑「精神疾患(うつ病、適応障害)になりました」
7つ目の精神疾患だけは嘘ではなく、事実を報告しましょう。
会社は休職を提案することがほとんどかと思いますが「治療の目途が立たないため休職だと会社に迷惑がかかる」と突っぱねましょう。
またある程度の企業規模だと、産業医面談を受けることがありますが要注意です。
すべての産業医が悪いわけではないのですが、あくまで会社と契約している人ですので、会社が不利になることはしません。
あなたを引き止めるために休職を提案される可能性があるので、そこは注意してください。
言わない方がいい3つの退職理由
前述の通り、今の会社でいる限りは絶対に実現できないことを退職理由にしましょう。
今の会社内で環境を変えることで実現できてしまうことは、会社側に退職引き止めの材料を与えることになります。
(1)「休日出勤や残業が多い」
あなたに「休日出勤がツラいので辞めます」と言われたら、会社側は改善の方向に動きます。
一時的には休日出勤をなくし、残業ゼロ(強制的に帰らせる)にするはずです。
常識的な会社であれば、あなたに「休日出勤を労働基準監督署にでも報告されたらたまらん」とビビります。
しかし結局、退職するができません。
(2)「人間関係で困っている」
ある程度の規模の企業であれば、「じゃあ異動しようか」と提案されます。
「会社が指導をしてくれる」と期待する方もいますが、そんなことはまずありません。
ただただあなたを要注意人物としてマークされるだけです。
やはり退職できません。
(3)「やりたいことがある」
前述の通り「今の会社でいる限りは絶対に実現できないこと」であれば、円滑に退職できる理由になります。
しかし社内で異動することでできることであれば、人事異動で解決します。
たとえば「営業の仕事がイヤです」といえば「では事務職に異動しますか」と提案されて終わりです。
退職できないです。
退職理由に関わるよくある質問
退職理由に関するよくある質問も確認しておきましょう。
(1)退職理由を上司に正直に話してはダメですか?
正直に話せる内容は嘘をつくよりよほど良いです。
ただ正直に伝えるのと、不平不満を伝えるのは別物です。
「今の会社ではやりたいことができない」とそのままネガティブ感情をぶつけるのではなく、ポジティブな内容に置き換えて伝えましょう。
たとえば「今の会社でつちかった経験を活かして、次の仕事で実現したい」などです。
さらに退職後の具体的なプランも伝えると上司も背中を押してくれるかもしれません。
結果、引き止められる確率が下がります。
(2)退職理由の嘘がバレました。大丈夫でしょうか?
大丈夫です。
万が一、嘘がバレても退職ができなかったり、損害賠償請求されることもありません。
退職日(最終出勤日)まで少し居づらくなるとは思いますが、何より退職することが目的です。
(3)退職届にはなんて書けばいいですか?
自己都合退職であれば、どんな理由であれ「一身上の都合」で構いません。
本音や建前の内容の詳細を記入する必要はありません。
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【実話】私は2割嘘ついて退職しました
私が直近の会社の退職理由は2割程度の嘘をまぜて退職しました。
軸は「個人事業主になります。事業内容はネットビジネスです。」ですが、ポイントは以下の通りです。
☑個人事業主になる(事実)
☑前職の小売業と関係性が薄いネットビジネスをする(事実)
☑妻の実家付近に引っ越す(事実)
☑妻と一緒にネットビジネスをします(事実)
☑妻が先にネットビジネスを進めており、軌道に乗ってきた(嘘)
⇒ 実際には私が副業的にはじめていた(事実)
副業禁止の会社だったので、突っ込まれると面倒だったので嘘つきました。ただ副業中は収益発生していないので趣味の範囲で就業規則違反もしいないですが。
最も大事なのは真の退職理由
円滑に退職をするために、すべて本音ではなく建前も必要なのは確かです。
しかし退職は中間ゴールであり、最終ゴールではありません。
①前職入社動機 ⇒ ②退職理由 ⇒ ③志望動機 ⇒ ④将来キャリア ⇒⑤実現したいこと
こんな一連の流れがあると思います。
本記事の「退職理由は嘘でもいい」は②の話です。
⑤が最終ゴールです。
最終ゴールに向けて、転職活動を通じて、真の③志望動機④将来キャリアを明確にする必要があります。
もしあなた一人で明確するのが難しそうであれば、転職のプロの転職エージェントも頼ってみましょう。
きっと⑤を実現するための転職先を一緒に見つけてくれます。
↓↓↓転職エージェントって何?↓↓↓
・円滑な退職をするためには嘘(建前)の退職理由が必要なことがある
・退職理由は嘘をついても問題はない
・嘘の退職理由は「やりたいこと」「家族」「健康」
・退職理由はネガティブ感情をぶつけるのではなく、ポジティブな内容に置き換えて伝える