☑円満退職にこだわりすぎて退職に踏み切れない
☑自分が抜けたら、会社に迷惑をかけると心配している
☑会社の辞め時がよくわからない
できれば円満退職した方がいいです。
しかし円満にこだわりすぎてあなたが退職の決断ができないのはちがうんじゃないか?と思います。
本記事では円滑に、さらには金銭的にも損せずに退職する方法をお伝えいたします。
事前に計画を練った上で、円滑に退職を進めていきましょう。
・無理に円満退職しなくても大した問題はない
・が、円満退職できるならした方がいい
・円満退職がありえない場合は自分を守る行動が最優先
・時間的、金銭的に損せず退職するにはタイミングが重要
・退職は1年前から計画すべし
無理に円満退職しなくてもいい3つの理由
できれば円満退職した方がいいですが、円満退職しなくても大した問題はありません。
なぜなら退職は労働者の権利ですし、退職してしまえば会社との人間関係はそこで終わるからです。
(1)退職は労働者の権利だから
「退職を上司に相談しようと思いますが…」
「上司が退職することを許してくれるかわかりませんが…」
Yahoo!知恵袋でもよく質問に上がってきますが、そもそも退職は相談ではなく報告です。
労働者であるあなたが決める権利があります。
懲戒解雇でもない限り、会社があなたの退職について決められません。
唯一、退職についてしばりがあるのは、民法です。(就業規則より民法が優先します)
退職日の2週間前には退職の申し入れが必要です。
(2)あなたが抜けても会社は困らないから
「今は繁忙期なんで、私が辞めると会社が迷惑かけます」
「人手不足だから、私が辞めると回らない」
確かに一時的にはあなたのポジションが空き、場合によっては誰かに負荷がかかるかもしれません。
しかし一時的です。
一瞬でそのポジションは埋まります。
「私がいないと…」と考えるのは、ドライな言い方で恐縮ですが自意識過剰です。
(3)退社後は、基本的には人間関係は終わるから
円満に退職しなくても、ほとんどの人間関係は終了します。
若干もめながら辞めても、退職日以降は知らない人です。
だからと言って負の感情をぶつけたり、嫌がらせ的な辞め方はあなたが損するだけなのでやめておきましょう。
↓↓↓迷惑な辞め方は損する4つの理由↓↓↓
ただあなたにとって大事な人はつながりを持っておきましょう。
会社との雇用契約は終わっても、尊敬・感謝している仲間との縁は大事にしたいですね。
円満退職しなかった時のデメリット
円満退職しなかったら、多少のデメリットはあります。
(1)退職手続きが長引くことがある
退職時には多くの社内手続きが発生しますが、会社側がわざと書類送付を遅らせたり、必要な情報を教えてくれなかったりします。
また退職後に届く書類もあります。
よくあるのが「退職後に離職票(失業手当給付に必要)が届かない」問題です。
退職後も会社に連絡して、催促や確認が必要になることがあります。
(2)再就職先で仕事に悪影響があることも
再就職先でも前職と関わりがあることがあります。
特に同じ業界であれば、退職のうわさは伝わったりします。
よくない辞め方をすると「あいつはやばいやつだ」「うちではブラックリスト入り」みたいな情報が出回るとやりづらいですね。
最近はSNSもどこでどうつながっているかわかりません。
私の退職も前職以外の人は知らないはずなのに、なぜか地元の同級生がSNS通じて知っていたという体験をしました…(つい3日前に)
(3)損害賠償請求される可能性はゼロではない
円満退職じゃなかったから…ではありませんが、業務引継をあまりにも適当にやると会社から損害賠償請求された判例があります。
できるだけ筋を通した退職をした方がいいのはまちがいないです。
↓↓↓引き継ぎ強要はパワハラ?損害賠償される可能性あり↓↓↓
円満退職がありえない場合はどうする?
円満退職がありえないケースとその対処法を確認しましょう。
ブラック企業だったり、パワハラ上司の引き止めの対策をお伝えします。
(1)しつこく退職を引き止められる
想像してみてください。
「あのぉ、退職したいんですが…」と上司に言ったらどんな顔をされそうですか?
多分、良い反応はしてくれないですね。
そして引き止められます。
退職の意思表示をしたら65%が“引き止め”されています。
しつこい退職引き止めへの対処法
①上司の引き止めへの断り方:退職意思表示したメールを残しておく
②自分を守る証拠固め:パワハラ発言、出退勤データ、就業規則確認など
③公的機関を頼る(無料):労働基準監督署や労働局へ駆け込む
④転職エージェントに相談(無料):転職のプロから客観的視点で助言してもらう
詳細は別記事を読んでみてください。
↓↓↓しつこく引き止められる理由と対処法↓↓↓
(2)パワハラ上司がこわすぎて退職を切り出せない
日頃からパワハラしてくる上司だと退職報告しづらいですよね。
気持ちはよくわかります。
ずっと我満していても状況は変わりませんよね?
退職を決意されているなら一日も早く切り出さないと環境は変わりません。
退職のタイミングでパワハラ上司を訴えるのもありです。
ただしパワハラを誤解したまま、訴えると返ってあなたが不利になります。
何がパワハラなのか?を理解した上で進めましょう。
↓↓↓パワハラは訴えたもん勝ち?↓↓↓
(3)ブラック企業に沼って抜け出せない
☑異常な長時間労働
☑給与や残業代の未払い
☑パワハラ(過剰なノルマ強要など)やセクハラが横行している
「こんなブラック企業はイヤだ!」と思っていても抜けられなくなるのがブラック企業のおそろしいところです。
円満退職なんてのん気なことを言っている場合ではありません。
心身が壊れる前に退職しましょう。
↓↓↓ブラック企業?判断できなくなる前に↓↓↓
損せずに退職するには
金銭的にも時間的にも損しない退職をするには、タイミングが重要です。
☑いつ在籍していれば賞与がもらえるか?
☑退職金の加算日はいつか?
☑有給休暇はすべて使い切る
☑退職理由は自己都合か?会社都合か?
☑退職後の社会保険はどうするか?
(1)いつ在籍していれば賞与がもらえるか?
多くの企業が賞与は年2回支給されています。
「いつ在籍」していればもらえるか理解されていますか?
「いつ支給」されるかは詳しいと思いますが…
たとえば5月31日が退職日、最終出勤日が3月29日で「5月末日に在籍している社員に賞与は支給される」とあれば、賞与はもらえます。
最終出勤日ではなく、退職日が重要です。
(2)退職金の加算日はいつか?
退職金の加算日については見逃されがちですが、金額が大きいため必ず確認しておきましょう。
退職金の加算日は一般に、年に1回しかありません。
退職日が1日違うだけで100万円以上変わることもあります。
私の前職の勤続年数は14年間でしたが、退職日が1ヶ月早ければ45万円も損するところでした。
↓↓↓退職金の調べ方:退職時期で100万円変わるかも↓↓↓
(3)有給休暇はすべて使い切る
退職時の有給休暇はすべて使い切れます。(退職時でなくとも使い切れますが)
有給申請しても上司に「今は忙しいから別の日にして」と言われたことはありませんか?
退職時はその“別の日”が無いので使い切れるのです。
“別の日”は退職日以降にするわけにはいかないですよね。
↓↓↓有給とれない会社がヤバい↓↓↓
(4)退職理由は自己都合か?会社都合か?
会社都合退職であれば、失業手当の受給条件が良いです。
自己都合だと給付制限が2ヶ月以上ありますが、会社都合だと7日間(待機期間)だけです。
要は会社都合はすぐに失業手当がもらえます。
多くは自己都合退職ですが、会社都合退職のケースもあります。
たとえば…
☑給与の支払いが遅れた(もらえない)
☑倒産のために解雇された
☑セクハラやパワハラが原因で退職
☑労働契約条件と大きく異なる業務内容だった場合
また過去6ヶ月のうち、残業が45時間を超えた月が連続3ヶ月以上続いていた場合、もしくは1ヶ月の残業が100時間を超えていた場合、は「特定受給資格者」とされ、「会社都合退職」と同様に、給付制限期間なし(待機期間のみ)で失業手当がもらえます。
(5)退職後の社会保険はどうするか?
退職後、1日でも失業期間があれば自ら社会保険の手続きが必要です。
年金と健康保険の2つです。
社会保険料は大きな出費です。
国民年金保険料は月額16,590円(2022年度)、国民健康保険料は月額約59,133円(例:年収700万円、大阪市在住、40歳以上で介護保険料有)です。
仮に退職後、しばらく失業期間があるしたらおそろしい出費ですよね。
でも大丈夫!
退職前に準備しておけば出費は最小限に抑えられます。
↓↓↓健康保険:切り替えは3択ある↓↓↓
↓↓↓年金免除申請で398,160円のお金を確保↓↓↓
↓↓↓退職日はいつが得なの?↓↓↓
↓↓↓就業規則チェック!退職時のトラブル回避↓↓↓
退職の流れ
さいごに退職の流れを時系列に確認していきましょう。
①1~3年前:次のステップ(転職等)への準備期間
②3ヶ月間:退職の意思表示(円満退職のためには嘘の理由でいい)
③1ヶ月前:退職手続き
④1週間前:仲間へのあいさつ
⑤最終出勤日:予定を入れない
(1)1~3年前:次のステップ(転職等)への準備期間
①次のステップ(転職市場、業界等)に必要な情報収集・整理
②次のステップに向けての行動計画
③『退職』そのものの情報収集(本記事の内容)
まずは“次のステップ”について情報収集・整理を行います。
『退職』は一旦のゴールですが、最終目的地ではないですよね。
退職後、基本的には転職・無職・独立(フリーランス含む)のいずれかになります。
(2)3ヶ月間:退職の意思表示(円満退職のためには嘘の理由でいい)
会社側にとって一番迷惑な辞め方は何かご存じでしょうか?
「早く言わない」こと、つまりいきなり辞めることです。
特段理由が無いのなら3ヶ月前には『退職』の意志表示をしましょう。
注意していただきたいのは“退職日”の、ではなく“最終出勤日”の2~3ヶ月前が目安です。
「退職届の書き方はどうしよう」
「上司への報告どうしよう」
こんな不安が出来てきますが、3ヶ月前なら落ち着いて調べながら進められます。
上司への報告は確かに不安です。
退職を4回経験している私もこればっかりは慣れません(笑)
例えば「A課長、〇〇日の17時頃、お時間ございますでしょうか?今後のことでお伝えしたいことがあります。」と前日に前振りしておいて、翌日の夕方にでも報告するのがベターです。
上司も人間です。夕方だと仕事終わりで落ち着いて聞いてもらえることが多いです。
直属の上司に報告後は人事(総務)や役員に伝わり、退職手続きを進める段階に入ります。
なお、退職先への退職理由は嘘(建前)でかまいません。
↓↓↓退職理由は嘘でもいい↓↓↓
注意すべきは「上司には報告しました」で終わらないことです。
口頭で報告した内容もメールでやり取りを残して、退職届(退職願ではなく)を提出しましょう。
ふざけた上司だと「え?辞めたいって愚痴かと思って聞いていた」で円滑な退職ができなくなる可能性があります。
(3)1ヶ月前:退職手続き
会社から「もう辞める人なんだ」という雰囲気が出始めます。
引継をつつがなく進めていくだけです。
人事へ確認事項(退職後の手続き等)を準備しておきましょう。
勤務時間の過ごし方としては何があっても定時で帰る。
早く帰って、自分の時間(次のステップに向けての準備等)を最優先しましょう。
社内も「辞める人だししゃーなし」の雰囲気になっていることも多いです。
(4)1週間前:仲間へのあいさつ
ここまでに引継業務は完了させたいです。
1週間は余裕期間として、身辺整理、会社への返却物対応、人事へ最終確認(退職後手続き等)、仲間へのあいさつを済ませましょう。
仲間へのあいさつは大事です。
「退職後も続けて付き合いたい」と思っている相手は、キチンと個別にあいさつ(メールでいいです)をしておきましょう。
相手がOKならプライベート連絡先等も交換しておくといいです。
ごあいさつメールは自分の心に素直に「この人にはお世話になったな」という人だけでいいと思います。
不特定多数に事務的なメールを送るより、本当にお世話になった人にだけに心を込めたメールを送る方が相手にとっても、自分にとっても気持ち良く辞められるような気がします。
それに退職後に知りたい社内情報なんかももらえます。(社外秘情報には注意)
私も実際、退職後に連絡取りたい人の連絡先がわからなくて、仲間(同僚)に教えてもらって助かった経験があります。
(5)最終出勤日:予定を入れない
いよいよ最終出勤日です。
この日は原則、予定を入れない。
仲間へのあいさつメールを前日までに作成し、下書きフォルダに入れて、当日に送信するだけにしておくといいです。
あとは仕事をしている振りをします(笑)
さっさと定時で帰って、これからの自分の人生を考えましょう。
円満でなくても円滑に退職すればいい
円満退職はできた方がいい、ぐらいのものです。
円満退職より円滑退職にこだわった方がいいです。
あなたの人生ですから、会社に振り回される必要はありません。
また何も考えずに退職時期を決めてしまうと損することがあります。
1年前からしっかり退職計画を練りましょう。
退職や転職が人生のゴールではありませんからね。
↓↓↓社畜から抜け出すにはどうしたらいい?↓↓↓
・無理に円満退職しなくても大した問題はない
・が、円満退職できるならした方がいい
・円満退職がありえない場合は自分を守る行動が最優先
・時間的、金銭的に損せず退職するにはタイミングが重要
・退職は1年前から計画すべし