☑転職回数が多くて、職務経歴書をどう書いたらいいかわからない
☑何度も転職しているけど、いつまでさかのぼって書いたらいいかわからない
☑職歴が短い場合の職務経歴書はどう書いたらいいか知りたい
転職回数が多いと転職で不利な気がしますよね。
しかし必ずしもマイナス要素だけではありません。
終身雇用崩壊のこのご時世、職歴の幅がプラスに働くことがあります。
本記事では転職回数が多くても、応募企業先にささる職務経歴書を書くヒントをお伝えいたします。
職歴が多いことを強みにした、より良い転職をしましょう。
・職務経歴書は内定を得るための重要資料
・転職が多い人が不利とは限らないのは転職の常識が変わったから
・転職が多い人のは不利ではないが、職務経歴書の書き方には工夫が必要
・気にすべきは、転職が多い少ないではなく、あなたが応募先企業に何が貢献できるのか
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職務経歴書の基礎基本
まずは職務経歴書とは何なのか?から確認しましょう。
(1)職務経歴書の重要性
①書類(職務経歴書)選考通過率は?
30%と言われています。
つまり10人に3人だけ通過できます。
40代になってくると10~20%なります。
内定は面接次第、と思って書類を甘く見ては面接すらしてもらえません。
引用:みんなの転職「40代の転職の成功率はどのくらい?転職成功確度を高める5つの対策」
②職務経歴書はなぜ作成するのか?
職務経歴書は“仕事の能力(スペック)をアピール”するために作成します。
言ってみれば、応募先企業に対して“あなた”というパンフレットを提案する資料となります。
高価な家電を買う時に、パンフレットでスペックを確認してから決断しますよね?
それと同じです。
(2)履歴書と職務経歴書のちがい
①履歴書
あなたのプロフィールなど基礎情報を伝える資料です。
☑基礎情報
☑応募者の名前や住所
☑大まかな職歴やスキル
☑人柄を見る要素が強い
②職務経歴書
経験やスキルをアピールする資料になります。
☑応募者の仕事に関する経験
☑どのような能力を持った人材か
☑入社後にどんな活躍をするのか
(3)職務経歴書のポイント
①基本構成
1.職務要約:何を経験してきたのか?(人事の目をひく最も重要なパート)
2.勤務先企業:どんな業界・業種・職種を経験したのか?
3.職務経歴:どんな活躍をしてきたのか?(実績など)
4.活かせる知識・スキル:どんな知識やスキルを身につけ、活かしてきたのか?
5.資格・免許:応募先企業で活かせる資格は?
6.自己PR:応募先企業で活かせる、自分の強みをアピールできることは?
7.志望動機:応募先企業で何がしたいのか?
引用:リクルートエージェント「職務経歴書の書き方・職種別の書き方見本とフォーマットダウンロード」
②職務要約
職務経歴書で最も重要なパートです。
企業の人事担当者は忙しいです。
山ほどある職務経歴書を全員分すべて読んでいる時間はありません。
たいてい1~2分間で「読むに値する人か?」の判断をします。
☑うちの社風(価値観)に合うか?
☑うちが求める人物像を理解していて、その要素を盛り込んでいるか
☑応募者が勉強する姿勢ではなく、うちの会社の課題解決してくれる人か?
ここらを重点的に確認されます。
③5W1Hでまとまっているか
ビジネスパーソンの基礎的なスキルである「わかりやすくまとめる力」が不要と考える企業はあまりありません。
最低条件と考えた方がいいです。
④定量での表現は当たり前、実績は相対比較で記載する
×「がんばって営業していました」
△「月間で100万円売り上げました」
〇「12ヶ月連続で、月間100万売り上げました。営業部員は10名いましたが、月間100万の12ヶ月連続達成は私だけした。」
相手目線に立った内容にしましょう。
⑤応募先企業が求める人物像になりきる
たとえば、WEB業界のマーケティング部門を希望するのであれば…
☑前職ではこんな風にPDCAサイクルを回していた
☑AIDCAS(成約率を上げる文章術)の法則を意識してライティングをしていた
☑SEOやターゲティングなどWEBマーケティング用語を使う
相手目線に立った内容にしましょう。
⑥成果達成のための創意工夫
応募先企業の人事担当者はあなたの「再現性」を確認したいです。
仮に前職で実績を上げていたとして、あなたなりの工夫があっての実績か、会社の看板や仕組みでの実績か…
⑦入社して何がしたいか
「貴社で成長したいです!」はNGです。
ドライな言い方ですが、会社は慈善事業ではありません。
継続的に利益を創出し、事業を継続する存在です。
↓↓↓そもそも転職して何がしたいか?転職軸の作り方↓↓↓
転職が多い人が不利とは限らない理由
転職が多い人は不利…は平成までの話です。
令和のご時世、転職の常識は変わり、転職回数よりも経験値を優先して考える会社が増えており、転職が多い人が不利とは限りません。
「転職は会社への裏切り行為」と考えられていたのはもはや昭和です。
(1)転職の常識が変わったから
終身雇用制は崩壊しました。
「転職する人=長続きしない人」から「転職経験していないと変化に弱い人」と見られるようになってきました。
むしろ転職経験者が重宝されます。
また多くの企業が、メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用に変化し、一つの会社で勤め上げることが美徳でもなんでもなくなってきています。
(2)転職回数よりも経験やスキルが重視されるから
終身雇用崩壊、ジョブ型雇用へ変化しているため、転職回数よりも何を経験したのか?どんなスキルを持っているのか?を重視する傾向にあります。
転職回数を気にするより、応募先企業の求める人物像はどんな人なのか?
自分がやりたいこと、やれることと照らし合わせてアピールすればスムーズに選考に進む可能性があります。
(3)応募先企業が納得する理由があれば問題ないから
何かチャレンジするなど向上心からの転職であったこと、スキルや気づきなど、転職回数が多いからこそ見えてくるものもあります。
応募先企業の求める人物像と合う人であれば、人事担当者も納得して、むしろプラス評価になることもあります。
行き当たりばったりの転職の場合でも、実は自分が大事にしている価値観にしたがって職を選んでたりするものです。
自覚していないだけです。
転職が多い人の職務経歴書の書き方
転職が多い人は職歴の多さが強みですが、情報量過多や転職理由の明記など留意点はいくつかあります。
(1)情報量が過多にならないように整理する
転職が多いとありがちです。
前述の通り、人事担当者は忙しくてじっくり読んでいる時間はありません。
以下の3つのポイントをおさえてください。
☑年代順ではなく業務内容別に書く(経験やスキルを伝えやすい)
☑強みをはじめに書く(人事担当者は最初の1分間で決める)
☑3枚を限度にする(情報が多いだけで読んでもらえない)
(2)職務経歴書にあえて転職理由を明記する
転職回数が多いことをかくさずに、むしろ「転職経緯」「転職理由」の欄を設けてなぜ転職をしたのか?を明記しましょう。
ただし「ブラック企業だったんで…」など他責はNGです。
転職の理由や目的をポジティブに伝えましょう。
(3)職務経歴書はどこまでさかのぼるのか?
①経歴は省略しない
転職が4回以上あると全部書くのが面倒です。(私も経験者なのでよくわかります…)
しかし経歴は省略せず、経歴の詳細説明を簡略化して記載しましょう。
「短期間だったしいいか…」と省略したのが面接などでバレた時に、「嘘つきはいらない」となりかねません。
②実績アピールは極力、直近の内容を記載する
あまりに大きく過去に遡った実績のみをアピールしていると「その後の成長はなかったのか?」と感じさせてしまいます。
直近の内容ほど厚く書きましょう。
(4)資格は大きな武器になる
「資格があれば転職に有利」とは限りません。
とはいえ、知識の客観的証明にもなりますし、努力できる人だと評価されることがあります。
ただし応募先企業の求める人物像に合うかどうかは見極める必要があります。
転職に向けて、中難度以上の資格取得するのも手です。(低難度ではあまり意味がないです)
↓↓↓「資格意味ない」はうそ↓↓↓
(5)職種がバラバラの時の職務経歴書で気をつけることは?
①一貫性があることを伝える
業種も職種もバラバラに見えても、仕事内容を分解していくと、いくつか共通項があることに気づきます。
要は具体的な仕事内容を抽象化してみましょう。
たとえば…
☑スーパーマーケットのチーフ:パートさん育成、発注管理、売場計画
☑経営コンサルティング:クライアント企業の経営改善、診断調査、経営幹部育成(会議進行など)
☑コンビニエンスストアのスーパーバイザー:オーナーの経営指導、店長・クルーさん育成
上記内容から…
・「育成・指導」が大切な価値観
・数値(目標管理)を通して、人の育成をする仕事
・全体像、計画性、先を見据えた業務
②応募先企業にどんな貢献ができるのか?
応募先企業は、あくまでスキルや経験を自社でどう活かしてくれるのか?を見ています。
職種がバラバラか、バラバラではない、ではなく「どのように活躍してするのか?」を主眼において職務経歴書も作成しましょう。
③在籍した会社で身につけたことは?
在籍した会社で、大きい仕事からささいなことまで経験されていると思います。
提案スキルやタスク管理能力、企画書作成、PCスキルなど、すべて記載しましょう。
転職先が多くても、在籍していた会社でしっかり業務と向き合った姿勢はとても好印象です。
(6)転職エージェントを頼る
本記事含め、ネット上には職務経歴書に関する多くの情報があります。
とはいえ、「正直よくわからない」という方はいるかもしれません。
そんな方は転職エージェントがオススメです。
転職のプロである、転職エージェントがあなたの職務経歴書作成(転職活動全般)を手伝ってくれます。
転職回数が多い人のよくある疑問
転職回数が多い人のよくある疑問をまとめました。
(1)転職が多い40代の職務経歴書の書き方は?
以下3点が中高年の強みです。
応募先企業からすれば気になる点ですので、先回りしてむしろ強みであることをアピールしましょう。
☑他部署への異動など環境変化に対応できる
☑若い世代と協力して仕事を進めた経験がある
☑新技術(DX、AIなど)への対応も問題なくできる
(2)職歴が短い人の職務経歴書の書き方は?
前述した通りの職務経歴書の基礎基本通りですが、注意点があります。
経験が1~2年程度の場合「深く経験をしていない」と見られる可能性が高いため、「前職でこのようなスキルアップが“できた”」という表現は、あえてしない方がいいです。
経験したことを省略ではなく、簡略化して伝えましょう。
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(3)転職が多い人向けの職務経歴書のフォーマットはありますか?
あります。
ハローワークと『転職エージェントのテンプレ』の職務経歴書を紹介いたします。
↓↓↓ハローワークと転職エージェントの職務経歴書↓↓↓
応募先企業にどう貢献するのか
転職が多いのは不利な時代ではなくなりました。
とはいえ、もちろん転職回数が多ければいいわけではありません。
在籍した会社でどんなスキルを身につけたか?何を経験したか?
それらのスキルや経験を、応募先企業に対して何が貢献できるのかが重要です。
それを具現化するのが職務経歴書です。
より良い転職をするために、職務経歴書をブラッシュアップしましょう。
\私の年収を200万円上げてくれた/
・職務経歴書は内定を得るための重要資料
・転職が多い人が不利とは限らないのは転職の常識が変わったから
・転職が多い人のは不利ではないが、職務経歴書の書き方には工夫が必要
・気にすべきは、転職が多い少ないではなく、あなたが応募先企業に何が貢献できるのか