☑職場にぶら下がり社員がいるけど、どんな末路が待っているのか知りたい
☑部下にぶら下がり社員がいるけど、どう対処したらいいか知りたい
☑自分がぶら下がり社員のような気がするけど、どうしたらいいか知りたい
多くの職場で見られるぶら下がり社員ですが、最悪は解雇されます。
平成の時代ならともかく、令和のこれからは本当に解雇される時代になりそうです。
本記事では、彼らにどんな末路が待っているのか?
彼らにどんな対応をすればいいのか、上司なら、部下なら、もしくは自分自身がぶら下がり社員だったら?立場別で確認しましょう。
【あなたはぶら下がり社員?10のチェックポイント】
☑会社批判ばかりしている
☑目が死んでいる
☑会議で発言が全くない
☑ずっと言い訳している
☑定型業務しかしない
☑失敗を極端におそれる
☑すべて受動的(人から言われた仕事だけする)
☑責任ある仕事をさける
☑会社の方針には無関心
☑部下や後輩を育成しようとしない
・ぶら下がり社員の末路は最悪クビ。よくても出向、降格させられる。
・ぶら下がられやすい会社の特徴は社歴の長い大企業に多い
・職場にぶら下がり社員がいても、自分の役割を理解し、対応する
・いつまでもぶら下がれない。今の環境がずっと続くわけではない。
ぶら下がり社員の3つの末路
ぶら下がり社員は最悪はクビ(解雇)になります。
クビ(解雇)までいかなくても、望まぬ出向や降格になる可能性が高いです。
また会社からの制裁(?)がなくとも、自己肯定感がいちじるしく低下し、みじめな人生になるかもしれません。
(1)ぶら下がり社員 はクビ(解雇)または自主退職に追い込まれる
とはいえ、現行の日本の労働法では簡単に解雇されることはありません。
しかし以下の3つの労働環境の変化により、ぶら下がり社員が解雇されるようになります。
①リモートワークにより仕事ぶりが浮き彫りになる
出勤して、事務所の椅子に座ってパソコンに向かっていればそれなりに仕事している感が出る…一昔前はそんな社員もいました。
しかしリモートワークも定着して、「事務所にいること」「労働時間が長いこと」これらが評価につながらないようになっています。
成果を出せない、出そうとしていないぶら下がり社員は浮き彫りになってきました。
②メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用への移行
雇用環境も変わってきています。
終身雇用の時代が終わり、ジョブ型雇用になっていきます。
☑ジョブ型雇用とは条件が明確化された雇用形態
☑メンバーシップ型雇用とは職務や勤務地を限定することなく新卒で正社員を一括採用し、長期にわたって雇用形態
ジョブ型雇用が浸透すれば、年功序列の考え方はなくなります。
「30年間、会社に貢献してきたんだからこれからは何もしなくてもいいだろう」という働かないおいじさんは排除されます。
③米国ではじまる大量解雇
米国のIT業界を中心に大量解雇が実施されています。
「米国の話でしょ?」と思われるかもしれませんが、対岸の火事ではありません。
引用:日本経済新聞「次の解雇は自分? ビッグテック、労使「蜜月」に転機」
(2)退職後の就職が困難になる(路頭に迷う)
「仮に会社に早期退職をせまられても割増の退職金もらって、のんびり転職すればいいよ」と考えている人もいるかもしれません。
しかしこんな人は、転職は難しいでしょう。
なぜなら長年ぶら下がり社員をしているとビジネススキルが身についていないからです。
人生の前半、楽をした分、後半にそのツケが回ってくるパターンですね。
引用:東京新聞「「なぜ残った?居場所はないよ」早期退職を迫られた50代は… リスキリングも転職もいばらの道」
(3)自己肯定感の低下
ぶら下がり社員は運良く、解雇は避けられたとしてもみじめな人生になります。
①評価されない状態が続くと…
職場の人たちに「あの人はダメな人」という目で見られます。
何より怖いのが周囲に評価されないことで、自分自身も「自分はダメな人なんだ」と思ってしまうことです。
つまり自己肯定感がいちじるしく低下してしまい、みじめになります。
②指示待ちが続くと…
ぶら下がり社員のように指示待ちなのは、楽なようで実はとてもストレスのたまる状態です。
受身とは言い換えれば、自分の意思で行動が出来ないということです。
自分の考えやアイデアが反映されることなく、自己肯定感が低下します。
③モンスター化のおそれ
ぶら下がり社員は自己肯定感が下がっているため、自分に自信がなく、常に不安な状態になります。
不安な心理状態は他人にその矛先を向けることがあります。
それがいわゆるモンスター社員です。
↓↓↓モンスター社員の末路↓↓↓
ぶら下がり社員にぶら下がられやすい会社の3つの特徴
ぶら下がられる会社の特徴は、歴史ある大企業に多いです。
なぜなら「責任があいまい」「好待遇」「終身雇用」この3条件がそろっていることが多いからです。
(1)責任があいまい
個々人の目標や役割が不明確な会社はぶら下がられやすいです。
名目上の役割は決まっていても、実際には他の人がフォローしてくれていたり、ぶら下がっていても「他の誰か」が頑張ってくれていることがあります。
前職場でも早朝から深夜まで仕事している人もいれば、同じ給料もらっていても定時で帰っていく人もいました。(ここでは生産性が高い低いの話ではないです)
多少ぶら下がり社員がいても、職場の仕事は回っていくものです。
(2)待遇が良い
中小やベンチャーであれば、利益があまり出せず、給料が少ない、もしくは休みが少ないことは多々あります。
しかし大企業であれば、10,000人いる社員の中で100~200人ぐらいのぶら下がり社員がいたところで痛くもかゆくもありません。
大企業は大きな資本、多くのキャッシュを持っていますからね。
頑張らなくてもそこそこの給料と休みがもらえる、そんな会社を自ら辞める理由がないです。
ぶら下がり社員にとって、こんな居心地の良い職場はありません。
(3)旧来の日本雇用制度
昭和から続く、日本ならではの雇用制度のままの会社はぶら下がられやすいです。
わかりやすく言うと終身雇用制度です。
ただし令和になり、終身雇用は崩壊しはじめています。
【経験談】ぶら下がり社員が同じ職場にいる時の立場別の対処法
部下や上司にぶら下がり社員がいる、もしくは自分自身がぶら下がり社員(予備軍含む)と自覚されている方にとっての対処法を確認しましょう。
(1)経験談:部下にぶら下がり社員がいる場合
徹底的に部下に関与し、辞めてもらう、もしくは降格させる手続きが有効です。
私が前職で管理職だった時にいた部下Aさんにどう対処したのかご紹介いたします。
①目標を与える
ぶら下がり気味の社員には目標を与えます。
もちろん他のメンバーにも目標はありますが、Aさんには特に目標を意識させるよう紙に書かせたり、会う度に「目標は何でしたか?」と確認していました。
目標を求めることで、「仕事は時間ではなく実績」であることを意識してもらいましたね。
②報告(実績ヒアリング)を求める
目標だけを聞いても意味はありません。
目標に対して、実績を定量(数値)ではなく定性(数値以外)で、成果を出すためにどんな取り組みや行動を実施したのかを確認しました。
③評価(フィードバック)する
目標や実績を確認し、評価(フィードバック)をします。
「Aさん、当初の目標に対して、このような実績だったけど、この取り組みで良かったでしょうか?」
この繰り返しです。
他のメンバーもこの当たり前で、基本的な評価プロセスを実施しますが、Aさんには頻度多めに細かい踏み込みを心がけていました。
これらの取り組みはぶら下がり社員のAさんに期待をしているからではなく、いざという時に辞めてもらう、もしくは降格させるための手続きの一環です。
冷たいようですが、管理者の役割だと思います。
ちなみにAさんは降格しましたが、解雇はされていません。
(2)経験談:上司にぶら下がり社員がいる場合
自分が上司と同じ立場になったつもりで業務に取り組みましょう。
私が前職で一時期、上司だったBさんのことです。
私は見たことがありませんが、Bさんは、かつては頑張って会社に貢献していた方らしいです。
出世競争に負けてしまったからか、パワハラ上司にやられてしまったのか、ぶら下がり社員…いわゆる働かないおじさんになっていました。
「上司がぶら下がり社員じゃ、成長できねー!」ではなく、むしろ成長の機会になりました。
ぶら下がっているBさんから指示はほとんど来ないので、自らの意思で行動できました。
仕事で試せる裁量が自分の立場以上になり、とても楽しい時期を過ごさせましたね。
↓↓↓働かないおじさんの末路↓↓↓
(3)経験談:自分自身がぶら下がり社員の場合
転職活動をして、自分の身の振り方を考えてみましょう。
実は私も退職する1ヶ月前(もっと前から!?)から最終出勤日まではほぼぶら下がり社員でした。
自身もぶら下がり社員になってみて感じたことは以下の3点です。
☑同じ職場(周囲)の人たちにとっては邪魔な存在(やる気無さそうで感じ悪い)
☑自分がいかにやりたくない仕事をしていたのか痛感した
☑自分は何がしたいのか?ゆっくり考えらえる期間になった
もちろんぶら下がり社員も多種多様でしょうが、少なくとも私自身はぶら下がっている期間は“転職活動をしている”ような気分でした。
職場には顔を出していますが、会社からは心が離れた状態で、じっくり自分と向き合える期間になりました。
私は結果的には転職ではなく、独立起業を選んだわけですが。
ぶら下がり社員にまつわる“あるある”5選
ぶら下がり社員にまつわる5つの“あるある”を見ていきましょう。
(1)ぶら下がり社員は勝ち組ですか?
頑張っても、あまり頑張らなくても、同じ収入がもらえるぶら下がり社員は勝ち組と言われることもあります。
しかしそれは平成で終わりです。
令和の労働市場では解雇されるようになる、かもしれません。
(2)むしろぶら下がり社員になりたいのですが、ダメですか?
ぶら下がれないけど、ぶら下がり社員になりたい人にとってはうらやましいかもしれません。
しかし実際にぶら下がり社員になるとビジネススキルは身につかず、転職もできずみじめな人生になります。
そもそも大企業であってもぶら下がれる会社は減ってきています。
(3)ぶら下がり社員は何が悪いんでしょうか?
確かにぶら下がり社員がぶら下がっているのは会社が採用したからであり、会社の責任という見方もできます。
しかしいつまでもぶら下がれるわけではなく、何を言おうが困るのはぶら下がり社員です。
(4)ぶら下がり社員ばかりの会社はありますか?
大企業に多いです。
具体的な社名は避けますが、社歴の長い日本企業に多く、終身雇用を守り続けていて、かつ利益が出続けている企業はぶら下がれます。
しかしそのような企業はこれから生き残れないと思われます。
(5)ぶら下がり社員はなぜ50代に多いのですか?
いわゆる働かないおじさんはぶら下がり社員と等しいと言えます。
働かないおじさんは出世競争から外れてやる気がなくなった社員のことです。
真っ先に解雇の対象となります。
ぶら下がり社員がぶら下がれない時代が到来
良くも悪くも今の環境がずっと続くわけではありません。
毎日会社に通勤していると、その環境が当たり前のように感じてきます。
しかし時代は動いています。
10年前にみんながスマホ持って、動画見るなんて想像できていましたか?
時代は意外といきなり変わります。
会社もいつまでもぶら下がらせてくれませんので、あなたはあなたの役割を全うしましょう。
【ぶら下がり社員が危機感を持つための書籍】
下流老人とは生活保護レベルの老人のことです。
「いやいや、生活保護なんて俺には、私には縁がない」と思っている人は多数います。
しかし老後生活はやばいことが容易に想定されます。
考えてもみてください。
昨今の物価上昇、社会保険料アップに増税…挙句の果てには退職金も年金も大幅減額です。
ようやく国が賃上げの号令を上げましたが、動きがあるのは一部の大企業だけですし、実質賃金は下がり続けています。
つまり収入は減って、支出は増えます。(すでにそうなっています)
一方で、医療の進歩により長生きはしてしまう…
少なくとも自分の両親世代のような老後にはならないと思っておいた方がいいです。
しかし今から準備しておけば大丈夫です。
年収を上げられる転職力(稼ぐ力)をつける、家計管理や資産運用(NISAなど投資)でしっかりお金を守っていけば老後も幸せに過ごせるでしょう。
・ぶら下がり社員の末路は最悪クビ。よくても出向、降格させられる。
・ぶら下がられやすい会社の特徴は社歴の長い大企業に多い
・職場にぶら下がり社員がいても、自分の役割を理解し、対応する
・いつまでもぶら下がれない、今の環境がずっと続くわけではない