☑投資を始めようか迷っている
☑老後の資産がどうなるのか不安
☑投資は難しいものだと思っている
老後資金は一時期2000万円問題が話題でしたが、個々人で大きな差があり、予測は困難です。
また現在の資産状況によりますが、すぐ投資をはじめた方が良い人もいれば、家計管理が優先の人もいます。
ただ少なくとも「老後資金はいくら必要なのか?」を30歳から考えておいた方がいいです。
なぜならこれからは昭和世代(親世代)のように、終身雇用・年功序列の会社に入って、それなりに出世して、定年まで勤め上げて、退職金もらって、お疲れさまでした!あとは年金と貯蓄で生きていきます…という時代ではなくなってきたからです。
つまりお金やキャリアについては、親世代と同じにはなりません。
私の両親も70歳を超える昭和世代ですが、「大企業に入って、勤め上げるんだ。そして貯金しろ。」とよく言っていました。
しかし残念ながら?私は脱サラし、預貯金比率は23%ぐらいにして、残りはガンガン投資しています。(ちなみに両親には感謝も尊敬の念もあります)
本記事では、30代から老後の資産形成を考える必要性、積立・長期・分散投資など投資の基礎知識についてお伝えいたします。
日頃忙しいと思いますが、本記事が老後のことを考えるキッカケになれば幸いです。
・これからは多くの人が、老後資金が不足するリスクがきわめて高い
・長期投資をすることで、複利の効果で雪だるま式にお金が増える
・積立投資をすることで、少額で気軽に投資ができる
・分散投資をすることでリスクを下げることができる
・老後の資産形成のため「どんな人生にしたいか?」を考える
・老後を考えることで、不安がなくなり今の幸せにつながる
なぜ30代から老後の資産を考える必要があるの?
大きく2つで、ひとつは多くの人が老後は資金不足になるリスクがきわめて高いこと。
もうひとつは、資産形成は若ければ若いほど有利だからです。
(1)老後の資金不足リスクがあるため
冒頭でお伝えしたように、昭和世代であれば、老後の資産など考えず、めいっぱい目先の仕事に打ち込めば問題なかったです。
しかしこれからは多くの人が老後は以下のような理由で、資金不足になるリスクが高いです。
☑社会保険料が上がる可能性
☑税金が上がる可能性
☑年金が減る可能性
☑退職金が減っている(20年間で1000万円減っているデータもあります)
☑スタグフレーションの進行(給料が上がらないのに物価上昇と思ってください)
☑人生100年時代(長生きリスク⇒老後の生活費、医療費、介護費用がかかる)
今のご時世、年収1000万円(都心在住で子供あり)でも生活が苦しいとのニュースも…
引用:Yahoo!ニュース「受験、就活に勝ち残り、必死に働いて実現した「年収1000万円」…それでもキツイ生活は「頑張り損」「子育て罰」なの?」
(2)安定的に稼げる若いうちに投資資金をつくっておくため
投資には種銭が必要です。
元手となるお金ですね。
「投資」と言うと難しく考えてしまいますが、基本的には以下の2種類の“儲け”のためにやるものです。
①キャピタルゲイン(売買差益):安く買って、高く売る
②インカムゲイン(配当金):定期的に利子がもらえる(年率5%とか)
いずれにしても元手となるお金がないと投資はできません。
もっと言うと、少ない金額ではあまり意味がありません。
たとえば②(5%)で考えてみましょう。
☑1万円投資します! ⇒ 500円GET
☑100万円投資します! ⇒ 50,000円GET♪
なお、本記事のタイトルを20代ではなく、30代としているのはある程度稼げるのは30代からだからです。
20代は企業への投資(株式など)ではなく、自己投資(自己啓発や遊びを含め経験値を積む行為)を優先すべきかと思います。
(3)投資は早ければ早いほど有利なため
投資は早く始めるほど有利です。
なぜなら“複利の効果“が得られるからです。
“複利の効果”とは、運用で得た収益をふたたび投資することで、利息が利息を生んでふくらんでいく効果のことです。
…言葉だけだとちょっとわかりづらいですね。
実際に計算してみましょう。
先ほどと同じように年利5%の金融商品に100万円を投資するとして、以下の3パターンで考えてみましょう。
A:3年間 ⇒ 115.8万円(115.0万円)
B:10年間 ⇒ 162.9万円(150.0万円)
C:30年間 ⇒ 432.2万円(250.0万円)
()内は“単利”で計算した数値です。
☑複利=(元手+利息)×利率
☑単利=元手×利率
ですので、複利で3年間ではその差は、0.8万円ですが、30年間運用すれば182.2万円もの差になります。
これが“複利の効果”です。
投資にはさまざまなやり方がありますが、本記事では初心者向けの投資の基礎基本である「積立・分散・長期」投資をオススメいたします。
30代から積立投資をはじめるならコレ
積立投資は国も特に力を入れており、税制優遇(税金かからない)がありますので、積立NISA制度を活用しましょう。
前述の“複利の効果”を得るために30代からの積立投資をオススメいたします。
20代でも投資するお金に余裕があるならOKですよ。
(1)積立投資の3つのメリット
積立投資とは、一定の期間(毎月など)ごとに一定の金額ずつ同じ銘柄(株式や投資信託など)を購入していく手法です。
コツコツとお金を積み立てていく投資なので「積立投資」と呼ばれています。
積立投資のメリットは以下の3つです。
①少額で気軽に投資できる
毎月1万円や3万円など、給料からいくらか投資に回すことができ、一度に50万円や100万円など大金を積まなくて投資できます。
②購入タイミングで悩まなくていい
「これから株価が上がりそうだけど、今買った方がいいかな…」など投資は頭を悩ませるものです。
しかし積立投資なら定期的に決まった金額を積み立てるだけなのでストレスフリーです。
③時間分散によるリスクが軽減できる
積立投資のように、決まったタイミングで定期的に一定額ずつ購入する方法を「ドルコスト平均法」といいます。
「ドルコスト平均法」は時間分散によるリスク軽減ができます。
なぜなら積み立てている金融商品の価格が安い時は購入量が増え、逆に価格が高い時は購入量が減ります。
つまり購入単価のブレを抑えることができ、期間が長くなればなるほど投資リスクが軽減できるわけです。
(2)積立NISAを活用しよう
積立投資をする限り、積立NISAの活用は必須です。
「つみたてNISAって得すんの?」と友人に聞かれたことがありますが、たぶん「つみたてNISA」という金融商品か銘柄と勘違いしていたのだと思われます。
「つみたてNISA」とは少額投資非課税制度であり、多くの金融商品が利益に対して20%程度の税金が課せられるのですが、一定の枠内は非課税になります。
つまり「つみたてNISA」は投資対象ではなく、税金がかからない枠の話です。
投資の儲けに対して、「キャピタルゲイン(売買差益)」にも「インカムゲイン(配当金)」にも20.315%の税金が課税されます。
しかし「つみたてNISA」であれば、一切税金がかからないのです。
なお2024年から新NISAがスタートしています。
投資期間は無期限!積立上限金額は120万円に!
大盤振る舞いです。
引用:金融庁「新しいNISA」
(3)積立投資の具体的な銘柄選定はどうする?
本記事では具体的銘柄選定はあまり詳しくはやりませんが、今のところ、積立投資は『全世界株式(オール・カントリー)』一択と考えています。
選定理由は、なんといっても低リスクだからです。
『全世界株式(オール・カントリー)』はマイクロソフトやアマゾン ドットコムなど全世界の有名企業890銘柄が組み入れられています。
ひとつの企業に集中投資するのはリスク高いけど、890の企業だと比較的リスク低い、というのは感覚的にもわかりやすいかと思います。
国も業種もさまざまなので、世界恐慌(世界的な不景気)でも起きない限り、長期的に見れば超低リスクです。
詳しくは次章の「分散」投資でそのメリットをお伝えいたします。
現在は毎月33,333円(つみたてNISA上限)積み立てて、運用実績は+39,441円です。
まだ運用期間が短いので、たまにマイナスになります。
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30代からの投資は分散投資を意識しましょう
投資は「分散」するのは、リスクを「分散」するためです。
リスクとは上振れ(儲かる!)と下振れ(損する…)であって、悪いことばかりではありません。
とはいえ、老後資産が目的だとしたら、1000万円用意するつもりが、500万円では困りますよね。(2000万円になるかもしれませんが)
投資でリスクが0(ゼロ)になることはありませんが、極力リスクを減らすために「分散」投資の考え方が活きてきます。
(1)分散投資はなぜ大事なの?
投資には「卵は一つのカゴに盛るな」という有名な格言があります。
卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には、全部の卵が割れてしまうかもしれません。
しかしいくつかのカゴに分けて卵を盛っておけば、少しの被害で済む。という意味です。
(2)アセットアロケーションを考える
分散投資と同時に「asset(資産)・allocation(配分)」も考えましょう。
カッコつけて横文字を使ってみましたが、「アセットアロケーション」とは株式や債券などへの投資資産の配分のことです。
なぜ資産配分を考える必要があるかというと、「どう分散するか?」は年齢や状況によって変化させる必要があるからです。
若者は攻める(個別株や高配当株など)、年配者は守る(リスク低めの債権など)が基本戦略です。
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(3)ポートフォリオを考える
さらにポートフォリオも考えましょう。
ポートフォリオとはアセットアロケーションより、さらに具体的な金融商品の組み合わせのことです。
どのように「分散」投資を考えるのか、切り口を見てみましょう。
①国別
国によって経済成長率が全くちがいます。
日本国内の企業だけが投資先ではありません。
全世界なのか、アメリカなのか、はたまた日本なのか。
それともポテンシャルの高いインドなのか?
②金融商品種別
債権なのか株式なのか。
ビットコインにしようかな…
今のところ、仮想通貨は投資というより“投機”(短期で高利益狙い)なので初心者の方には向きません。
私は数年前に買って売るタイミングがわからず、とりあえず保有し続けています。
③業種別
金融、メーカー、小売、飲食…
「景気が良い、悪い」でも業種によって大きく変わります。
これからAIの進出がさらに進んできたらどんな業種が上がるのか下がるのか…
老後の資産形成のために必要な知識
前述のように投資は「長期・積立・分散」の基本を押さえていれば簡単に始められます。
しかし老後の資金を考えるには、もう少しお金についての全体像を知っておく必要があります。
全体像とはライフプラニング、つまり「どんな人生にしたいか?」を考えることです。
(1)ファイナンシャルプランナーに相談してみる
「30歳で結婚して、32歳で子供産む」と決めていてもその通りになることはなかなかありません。
それでもぼんやりと人生設計を考えている人は多いと思います。
重要なのはそれを実現するためにどれぐらいお金が必要になるか?も同時に考えておくことです。
「55歳で役職定年になったら年収どれぐらい下がる?」
「退職金っていくらもえるのか?」
「年金って結局、いつから、いくらもらえるんだっけ?」
これらの質問に即答できなければ、ライフプラニングを考える価値があるかもしれません。
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一人でライフプラニングを考えるのは難しい人は専門家に相談するのもありです。
ただしファイナンシャルプランナーも生活がかかってますので、あなたのためにならない金融商品をすすめてくることがあるので注意です。
(2)老後の資産形成のために必要な知識
今のご時世、ブログやYouTubeで素晴らしい情報はたくさんあります。
しかしできれば自身が体系的なお金の知識を得るのが最も有効です。
ファイナンシャルプランナー3級程度で十分です。
ファイナンシャルプランナー3級なら、税金・保険・投資・不動産・相続など一通りの知識が得られます。
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将来のことを考えるのことが、今の幸せにつながる
「先のことばかり考えて不安になってもしょうがない」という考えもわかります。
とはいえ、老後の資産について考え、若いうちから手を打っておくと“なんとなくの将来への不安”がかなり減ります。
将来への不安はほとんどお金のことかと思います。
お金があれば、家族との生活を守ることもできますし、健康への投資もできるし、働かなくてもいいかもしれないし、無理にはやりたくないことをやらなくて良くなります。
結果、今の幸せにつながります。
ビジネスパーソンは日々忙しいですが、将来のお金のことについては少し目を向けてみてもよいのではないでしょうか。
・これからは多くの人が、老後資金が不足するリスクがきわめて高い
・長期投資をすることで、複利の効果で雪だるま式にお金が増える
・積立投資をすることで、少額で気軽に投資ができる
・分散投資をすることでリスクを下げることができる
・老後の資産形成のため「どんな人生にしたいか?」を考える
・老後を考えることで、不安がなくなり今の幸せにつながる