☑職務経歴書にも自己PRを書かないといけないか疑問
☑自己PRの書き方が知りたい
☑内定率の上がる職務経歴書の書き方が知りたい
自己PRは応募先企業に熱意を伝える重要な情報で、職務経歴書の中でも優先順位が高いです。
つまり職務経歴書・自己PRの出来が良ければ、内定できる確率がグンと上がります。
職務経歴書・自己PRはどう書けば良いのか?逆にダメな例も見ていきましょう。
Yahoo!知恵袋でも、自己PRや職務経歴書についての悩みは実に多いです。
\自己PRも職種別ですぐ使える/
・職務経歴書の自己PRの目的は、内定ではなく、転職後の活躍
・自己PRは自己紹介や長所とはちがう
・キャリアは「やりたい」「できる」「求められること」の重なることを考える
・職務経歴書の自己PRは、どんな立場の人がどんなタイミングで読むのか想像して書く
なぜ職務経歴書に自己PRを書かないといけないのか?~知恵袋回答者の見解~
職務経歴書に自己PRを書かないといけない理由は、①書類選考率を上げる、②面接通過率を上げる、③希望のポジションにつきやすい、の3つです。
引用:みんなの転職体験談「転職活動の適切な「応募数」は?どれくらいの数の企業に応募すると良いの?」
(1)書類選考通過率を上げるため
内定をもらうために、面接を受ける必要があり、面接を受けるためには、書類選考を通過しなければなりません。
一般に書類通過率は30%と言われています(年齢や業種によってちがいます)が、自己PRで熱意を伝えることができれば通過率を上げられます。
応募先企業の担当者が「この人に会ってみたい」と思ってもらうために、自己PRは重要です。
よくわからない人、熱意もない人には会いたくないですよね。
【応募先企業担当者確認ポイント】
☑これまで何をしてきたか
☑自分の強みは何かを培ってきたか
☑応募先企業でどう貢献していきたいか
(2)面接のたたき台になるため
自己PRは面接時のたたき台としても重要な資料になります。
①書類を見て「会ってみたい」
②実際に会ってみて、あーやっぱりこんな人か(あれ?こんな人なんだ…)
③もっと突っ込んで質問してみたい!
③番がとても重要で、自己PRの情報の中に仕込んでおく必要があります。
応募先企業担当者からしたら、(書類通過した時点で)あなたに興味を持ってはいますが、「本当にそうなのか?」「前職で実績であるようだが、うちの会社でも再現できるのか?」など知りたいのです。
たとえば…
☑個人売上よりも、チームで売上を上げられるような取り組みをしていたこと
☑自部署だけでなく、他部署とのコミュニケーションを重視していたこと
☑部下の自発性が出やすいように工夫していたこと
(3)入社後に希望のポジションにつきやすいため
転職は入社がゴールではなく、入社後に希望のポジションについて活躍して、評価を得て年収を上げることです。(全員ではないかもしれませんが)
入社してからのアンマッチ(会社と転職者の希望のズレ)を防ぐためにも自己PRの内容が大事になってきます。
自己PRを通じて、あなたがどのような価値(応募先企業にとって)があって、求められる役割を果たす能力があることをアピールせねばなりません。
もちろん精神論だけでなく、具体的な裏付けとなるスキルや実績が必要になります。
職務経歴書の自己㏚は何をどのぐらい書くのか?
職務経歴書の自己PRは、応募先企業で成果を上げるためのあなたの強みを書く必要があります。
とはいえ、応募先企業担当者も忙しいので、思いついたこと全てを書いてはいけません。
つまり適正な“量“が重要となりますので、どの程度書けばいいのか確認しておきましょう。
(1)職務経歴書の自己㏚は何を書けばいい?
自己PRには、応募先企業で活かせるスキルや、応募する仕事と関連のある資質を書きましょう。
近いのは「強み」ですね。
面接でよく聞かれる「自己紹介」や「長所」とは分けて考えましょう。
【自己紹介・長所・強みのちがい】
☑自己紹介:あなたの名前や経歴(名前・現職の業務内容・簡単な志望動機など)
☑長所:もともと持っている資質や性格、仕事へのスタンス(協調性、責任感、忍耐力など)
☑強み(自己PR):応募先企業で成果を上げるためのスキル(コミュニケーション能力、リーダーシップ、チームワーク、プログラミングスキルなど)
【強み(自己PR)の一例】
①経験
過去に経験したこと、どのような実績を上げたかを書き出しましょう。
プロジェクトの成功や社長賞のような華々しい経歴だけでなく、後輩育成やチーム目標達成のために取り組んできたことも立派な自己PRです。
②スキル・資格
過去に取り組んだ業務を通して身につけたスキルも書きましょう。
営業職で聴く力を身につけ、顧客のニーズを正確につかみ、成果を出した内容などあればいいですね。
また応募先企業の業務に関連する資格取得も書くべきです。
例えば情報通信業への自己PRであれば、ITパスポートの資格取得などは有利に働くことがあります。
③目標・志望動機
将来の目標や志望動機について触れましょう。
応募先企業に入社してから、どのようなキャリアアップがしたいのか、何が貢献できるのかを伝えるのです。
注意点としては、自分がやりたいことを全面に持っていかず、あくまで応募先企業に貢献(利益をもたららす)できることが必須です。
④自身の価値観
前述の①~③より(記入の)優先順位は低いですが、あなたの価値観を伝えるのもありです。
誠実さや組織になじめる柔軟性、問題解決能力などポジティブな要素を推しましょう。
価値観は抽象的になりがちなので、具体的なエピソードと交えてアピールを。
(2)職務経歴書はどこまで書くのか?
自己PRの話の前に、全体像から確認しましょう。
職務経歴書全体では、A4用紙に2~4枚です。
職務経歴書には枚数制限がないため、すべての職歴を記載する必要があります。
履歴書に書ききれなかった内容も記載しましょう。
とはいえ、職歴が長い方でも4枚が上限と考えてください。
なぜなら応募先企業の担当者は大量の情報を見ていられないからです。
要約して完結な文章づくりに努めましょう。
また職務経歴書の内容として以下の項目を書きます。
☑基本情報:氏名、住所、連絡先など
☑学歴:学校名、専攻、卒業年月など
☑職務経験:会社名、職位、雇用期間、業務内容、成果などを時系列に記載
☑能力・スキル:自身が持つ専門的なスキルや資格など
☑業績・実績:職務経験で達成した成果や業績など
☑受賞歴・表彰:受賞や表彰など
☑その他:志望動機や自己PR、趣味や特技など
(3)職務経歴書の自己PRは何個ぐらいがベスト?
自己PRは3個がベストです。
3個の内訳は以下のような内容がオススメです。
①応募先企業に貢献できると思う圧倒的な実績(経験やスキルの裏付けあり)
②応募先企業の業務に直接的に関係があり、貢献できる内容
③応募先企業の入社後にやりたいこと
一方で自己PRはあまり多く書きすぎると「結局、何を伝えたいの?」という印象を与えてしまうため、逆効果になります。
また絶対に3個ではないとダメということもなく、無理やり書くぐらいなら2個でも結構です。(1個だと少し控えめな印象を与えてしまう可能性あり)
(4)職務経歴書の自己PRの文字数はどれぐらいがいい?
職務経歴書の文字数は200~300文字が目安です。
【職務経歴書の項目別文字数】
☑職歴概要(200~300文字)
☑職務経歴(300~400文字)
☑自己PR(300文字)
☑志望動機(200文字)
これで合計1000~1200文字となり、A4サイズで2枚分程度になります。
職務経歴書の自己PRが思いつかない時の対策
職務経歴書の自己PRが思いつくために重要なのは、自分の強みを理解することです。
自分の頭を使ってしっかり考えるしかないありません。
…と言うのは簡単ですが、なかなか難しいものです。
先人の知恵(例文)を借りながら上手くパクりながら自分のものにしましょう。
(1)自分の強みを見つける
先人の知恵(例文)を借りる前に、自身の強みを探す作業をしましょう。
自分の強みを見つける主な目的は以下の3点です。
☑書類選考・面接で応募先企業担当者に関心を持ってもらう(内定もらう)
☑転職活動を効果的・効率的に進めるため(強みがわからないと転職迷子になる)
☑転職後にあなたが業務に満足して、会社で活躍するため
【自分の強みの見つけ方】
①時間を確保する ⇒できれば1泊2日、非日常空間で
②過去にしか答えはない ⇒子供の頃からさかぼる
③夢中になったことを探す ⇒努力よりも夢中が大事
④掘り下げて考えてみる ⇒夢中の共通点が強み
⑤大切な人たちはどう思うのか? ⇒家族あっての自分
↓↓自分の強みの見つけ方を詳しく見る↓↓
(2)キャリアを考える3つの要素からアプローチする
以下の3つの領域が重なる部分が、あなたが仕事にすべき領域という考え方があります。
☑Want:あなたが将来やりたいこと
☑Can:あなたができること
☑Must:社会(会社)から求められること
引用:就活総研「キャリアを考える3つのステップ~Want,Can,Mustをおさえる」
【3つが重ならないNGな状態】
☑「社会(会社)から求められていること」で「自分ができること」
⇒でも「自分がしたいことではない」
⇒やる気が出ないため、長続きしない
☑「自分がやりたいこと」で「社会(会社)から求められていること」
⇒でも「自分はできないこと」
⇒気持ちだけが先行し、成果が上げられない
☑「自分がやりたいこと」で「自分ができること」
⇒でも社会(会社)から求められていなければ
⇒その仕事は需要が少なく
⇒満足のいく報酬が得られない
自己PRは応募先企業に自分の強みをアピールすることですが、食品メーカーのIT職に転職したいのに「体力に自信があります!」とアピールしても内定は難しいのは想像できるかと思います。
(3)職務経歴書の自己PRの例文を頼る
自分の頭で考えることも大事ですが、他者を頼ることも必要です。
私も利用したことのある転職エージェント『リクルートエージェント』から自己PRの例文を抜粋しましたので、ご参考にしてください。
ただし、あくまで例文は参考であり、自分の言葉になるまで自己分析をすることを強くオススメいたします。
①営業職
私の強みは計画性だと考えております。
現職では、大手企業向けソフトウェア営業を担当し、ソフトウェアベンダーとのパートナーシップを構築した後、中堅企業向けの営業も担当することになりました。顧客対応の質を低下させないことが課題と考え、中堅企業向けの体制として複数の営業協力会社とアライアンス体制を構築し、私自身は大手向けの営業に注力できる環境を作ることにしました。各社の顧客対応の質を平準化するために自ら勉強会の開催も行い、安定的に業績を挙げられるようになった結果、前年比売上120%超を達成、新規開拓社数はアライアンスの効果で前年比2倍を達成できました。
この経験を強みとし、貴社に入社後は中長期目線の計画策定力を活かして安定的・継続的な業績向上に貢献していきたいと考えております。
②事務職
私の強みは、会社への貢献を考えて多様な業務に対応する柔軟性です。
現職では、総務として設備・機器・備品・文書管理などを担当していましたが、IT担当者の退職に伴い、管理部門へのRPA導入プロジェクトも経験しました。RPAベンダーからレクチャーを受けて学び、未経験からIT知識を習得。事業部門のエンジニアにサポートしてもらいながら導入に向かい、自らマニュアルの作成も行いました。導入後は、経理部門全体の業務時間を月○時間削減できたことが評価され、正式な社内IT担当者として他部門への導入も任されました。
この経験を強みとし、貴社に入社後は、未経験の業務でも柔軟に対応しながら、組織に役立てるように力を発揮していきたいと考えております。
③技術職
私の強みは、先を見据えた計画力と実行力だと考えております。
現職では、ITサービスを展開する事業会社のエンジニアとして、大手企業向けサービスの提供や将来的な海外展開も見据え、ISMS認証を取得する必要性を提案して責任者となりました。外部のコンサルタントとも協業しながら、情報資産の洗い出し、リスクアセスメント、対応策の策定、従業員教育などのロードマップの作成などを計画的に実行。また、取得後の業務負荷を想定し、現実的な運用体制の構築も進めました。
その結果、経営層の要望通り、約9カ月で認証を取得できました。納期内のゴール達成と、導入後のスムーズな運用が評価され、社内表彰も受けました。
この経験を強みとし、貴社に入社後は、目の前のゴールの先を見据えた計画力と実行力を発揮し、今後の事業展開に貢献していきたいと考えております。
引用:リクルートエージェント「受かる自己PRとは?例文・テンプレートから書き方と伝え方のポイントを解説」
職務経歴書のダメな例
職務経歴書の典型的なダメな例は「客観性がない」「具体的がない」「見づらい」の3つです。
さいごに自己PRだけでなく、職務経歴書全体を確認しておきましょう。
(1)客観性がない職務経歴書
自分よがり、自分語りの職務経歴書は読んでもらえません。
なぜなら職務経歴書は第3者である応募先企業担当者が読むからです。
【NG具体例】
☑前職の業界用語を使う ⇒専門用語は控える
☑文章が長すぎる ⇒要約する
☑「高い実績を上げた」など ⇒数字を使う
☑「前年比100%達成」など数字はあるがどの程度すごいかわからない ⇒業界・部署間での比較をする
(2)具体性がない職務経歴書
具体性がない文章は読み手がイメージしづらいです。
応募先企業担当者がイメージしづらいということは、書類選考の時点で通過は難しくなります。
【NG具体例】
☑「努力」「一生懸命」など精神論だけ ⇒数字を使う
☑「小売店に営業」など抽象的 ⇒法人か個人、スーパーかドラッグストアかなど細分化する
(3)見づらい職務経歴書
内容が立派でも、見づらいとそもそも読んでもらえません。
なぜなら応募先企業担当者は多忙ですので、じっくり職務経歴書を見ていられないからです。
【NG具体例】
☑改行がない ⇒話が変わるタイミングで改行し、一行空ける
☑文字が羅列されている ⇒見出しをつける
☑フォントがバラバラ ⇒フォントは統一
☑数字の半角全角がバラバラ ⇒原則、半角で統一
職務経歴書の自己PRを誰が読むのか考える
職務経歴書の自己PR作成の最大のポイントは、どんな立場の人がどのような状況で読むのか?です。
職務経歴書の目的は、内定をもらうためだけはなく、転職後に活躍して、あなたが満足できる仕事ができ、年収を上げることが最終的な目的です。
「自分で調べてもよくわからいなぁ」という方は転職のプロである転職エージェントを頼るのも手段のひとつです。
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\自己PRの作り方も教えてくれる/
・職務経歴書の自己PRの目的は、内定ではなく、転職後の活躍
・自己PRは自己紹介や長所とはちがう
・キャリアは「やりたい」「できる」「求められること」の重なることを考える
・職務経歴書の自己PRは、どんな立場の人がどんなタイミングで読むのか想像して書く」