☑数字が苦手で仕事でも損している
☑数字に強くなりたい
☑数字に強くなるメリットが知りたい
・数字に弱い人の特徴は数字を言語と同じ「情報」と認識していない
・数字に強くなると仕事が認められ、キャリアアップにも役立つ
・数字に強くなるには、まずは日常生活で使ってみる
・数字で会話できるようになると相手とのコミュニケーションがスムーズになる
なぜ数字が苦手か?数字に弱い人の特徴
数字が苦手なのは今まで生きてきた周辺環境(家族や友人等)や苦手意識、数字を扱う練習不足が主な原因です。
数字に弱い人の特徴として、感覚的に仕事を進めてしまったり、数字の意味を関連づけられない事です。
(1)数字に対する苦手意識の原因とは?
①周辺環境
家族や友人など身近な人が日頃から数字を使わず、感覚重視の方が多いと影響を受けて自分も「数字は難しいものだ」と思い込んでしまう事が多いです。
特に幼少期からの教育環境や家庭の雰囲気は大きな影響を与えます。
両親が「うちは文系だから数字は無理」といった発言を聞くと、そのイメージが強化され、本人も「自分も同じだ」と無意識に思い込んでしまいがちです。
その結果、数字を扱うこと自体を避けるようになり、苦手意識が形成されてしまいます。
②苦手意識
学生時代の経験が苦手意識の大きな原因になります。
特に算数や数学のテストや授業でうまく理解できなかった経験がトラウマとなり、「自分は数字が得意ではない」「数字を見ると不安になる」と感じるようになります。
テストでの点数の低さや、教師から「できない」と指摘された経験が、自信喪失を引き起こし、その後も「数字は怖いもの」「失敗するもの」というネガティブな感情がついて回ります。
このような思い込みが積み重なることで、社会に出てからも数字を避ける傾向が強くなり、苦手意識が強化されてしまうのです。
③練習不足
日頃から日常的な活用の機会が少ないと、数字の扱い方が分からず苦手意識が生まれます。
仕事だけでなく、日常生活における時間管理や家計管理を避けていると、数字を読み解く力や計算力が向上せず、ますます扱うことが億劫になります。
仕事やライフスタイルにおいて数字を使う場面がほとんどないと、必要になったときに数字の概念や計算方法を思い出せず、心理的な負担を感じやすくなります。
これが積み重なると「数字は難しい」「自分には向いていない」と思い込むようになり、さらに苦手意識を強める悪循環に陥ります。
(2)感覚的に仕事を進めがち
数値的な根拠を軽視し、定量的な判断に基づかず、感覚的に仕事を進めがちです。
計画を立てる際や結果を評価する際に「感覚的な成功」や「なんとなくの達成感」を重視しがちです。
また口癖として「だいたい」「おおよそ」「(期日は)なるはやで」など、曖昧な表現を使うことが多く、具体的な数値や日付を避ける傾向があります。(※「なるはや」はなるべく早くの意)
さらに期日を明確に決めることを避けるため、納期や締め切りに対して曖昧な表現を多用し、結果としてスケジュールの遅延や調整ミスが発生しやすくなります。
このような特徴から計画性や進捗管理に欠け、周囲との認識のズレを生みやすい傾向があります。
(3)数字の意味を関連付けられない
数字に弱い人の特徴として、「数字の意味を関連付けられない」という点が挙げられます。
数字を「情報」として認識せず、言語とは別物と捉えるために生じる傾向です。
数字は本来、物事を客観的に理解するためのデータであり、言語と同様に状況を説明したり、物事の大小や進捗を表すための「情報」の一種です。
しかし数字が苦手な人は、数字を単なる「記号」や「計算の対象」として見てしまい、そこから意味を引き出すことが難しくなります。
例えば売上やコストの数値が示されても、これを業績や利益と結びつけて解釈することができず、何を伝えているのか理解できないと感じます。
こうした人は、数字を使ってストーリーを組み立てたり、状況を把握することが苦手であるため、数字を用いた分析や報告書の読み取りに苦戦し、結果として業務全体の理解や意思決定が遅れやすくなります。
数字に強くなると得られる3つのメリット
数字に強くなると①正確な判断力が向上、②説得力ある提案ができる、③キャリアアップに役立つ、の3つのメリットが得られます。
(1)業務効率化と正確な判断力が向上する
数字に強くなることで、業務効率化や正確な判断力が向上するのは、数字を基にした分析力や予測力が高まるためです。
具体的には業務の進捗や結果を定量的に把握できるようになるため、問題点や改善点を早期に発見し、効果的な対策を打ちやすくなります。
またデータに基づいて将来のリスクやチャンスを予測できるため、仕事の精度が上がり、無駄な作業ややり直しを減らすことが可能です。
業務がスムーズに進み、効率が向上するため、残業を減らして早く帰れるようになり、ワークライフバランスの改善にも繋がります。
結果として、職場でのストレスが軽減され、プライベートの充実も図れるというメリットがあります。
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(2)説得力のある提案ができるようになる
数字に強くなると、データや事実に基づいた説明ができるため、提案や報告の際に相手を納得させやすくなります。
たとえば売上の増加やコスト削減の提案をする際に、具体的な数値を用いて根拠を示すことで、上司や同僚、顧客に対して説得力が高まります。
ただ感覚的に「良いと思う」と言うよりも、数字で裏付けされた提案を行うことで、相手はその案を「合理的で信頼できる」と判断しやすくなり、結果として議論がスムーズに進みます。
また提案が通りやすくなることで、プロジェクトや施策の実行が促進され、業務全体の効率も向上します。
(3)キャリアアップが有利になる
数字に強くなると、業務の処理能力が高まり、仕事のスピードと質が向上します。
データ分析を駆使することで状況を迅速に把握し、的確な判断ができるため、業務量が多くても効率よく進めることが可能です。
また数字に基づいた説得力のある提案やプレゼンテーションができることで、上司や同僚からの信頼を得やすくなり、評価につながります。
特にプロジェクトの進捗管理や成果の測定、改善提案をデータで示すことができると、その実績が「論理的思考力がある」「結果を出せる人物」として認められ、昇進や職務拡大のチャンスが増えやすくなります。
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数字に強くなるための克服方法
数字に強くなるためには、①小学生レベルの算数、②日常生活で数字の習慣を身につける、③積極的に職場で数字を使ってみる、の3つの方法が有効です。
(1)【レベル1】小学生レベルの算数
四則演算、つまり足し算・引き算・掛け算・割り算がどうしても苦手であれば、まずは小学生レベルの算数から始め、定量感覚を養うことです。
日常生活でも、買い物時の割引率計算や、料理のレシピの分量調整などで四則演算を使う機会があります。
たとえば閉店前のスーパーに行って1割引きでいくら安くなるか確認したり、料理の材料を半分にするにはどのように計算するかなど、身近な場面で数字に触れることが大切です。
実は多くの人が割り算や分数の理解に苦手意識を持っており、それが数字全般への不安につながっています。
【とある新入社員の数字との戦い】
「100÷5は?」と問われれば答えられますが、構成比や前年比等の算出が苦手な方でした。
「ケーキを6人で分けて、1人が食べてしまったら…」というたとえ話や、割り算の考え方を説明しているYouTubeを視聴してもらう事で少し理解が進みました。
当初は本当に数字が嫌いだったみたいですが、基礎力を積み上げると数字に対する抵抗感が減り、論理的思考が鍛えられたようです。
(2)【レベル2】日常生活で数字を意識する習慣をつける
日常生活で数字を意識する習慣を身につけ、定量感覚を養うことができます。
①時間管理
毎日の活動時間を記録し、どの業務にどれだけの時間を費やしているかを「見える化」することで、時間配分を数字で管理できるようになります。
たとえば明日は丸一日予定の入っていない休日だとします。
であれば、以下のような予定を組んでみるだけでも定量感覚が身につきます。
06:45 起床、身支度
07:00 朝食準備(妻と一緒に)
07:30 朝食
08:00 歯磨き、トイレ、着替え
08:30 ランニング(独りで)
・・・
本記事では「時間通り行動しましょう」ということが言いたいのではありません。
いつ・どこで・誰と・何を・どの程度やるのかを明確にする事で定量感覚を体得してもらいたいです。
時間管理をすると、「本当にその時間帯に、時間内にできるのか?」といった実現可能性が明確化します。
②ダイエット
ダイエットは定量感覚を得るためにとても有効な取り組みです。
体重やカロリー消費のデータを日々記録し、摂取量と運動量を調整するなど、目標を数字で管理することが効果的だからです。
たとえば以下のような取り組みが考えられます。
☑目的:来年1月に友人の結婚式があるから、それまでに痩せたい
☑体重:現状66kg ⇒ 目標60kg
☑期間:6ヶ月(7月1日~12月末日)
⇒1ヶ月で1kg痩せる必要がある
⇒1週間で250g痩せる必要がある
☑取り組み活動
・毎日、体重と食事内容をアプリに記録する
・土日以外は1駅分(5,000歩)歩く
・毎日15分間は筋トレ(腹筋20回×3セット等)する
・カロリーは週平均1,800キロカロリー、脂質は60gまで
・・・
これらの取り組みを通じて数字をただの「記号」ではなく、状況を理解し行動を改善するため、日常生活で数字を意識することが、最終的に仕事や判断力の向上にもつながります。
③家計簿
家計簿をつけることで、日常的に数字を意識する事になり定量感覚が身につきます。
同時に収支を確認し、無駄な支出を把握することで家計が改善できる可能性もあります。
まず1ヶ月間、家計簿をつけてみて自分が何にどの程度のお金を使っているのかを確認します。
次に記録をつけた1ヶ月間の実績を基に、次月の予算を立てます。
予算は食費や光熱費等、ある程度は細分化した方が何を改善すべきかが判明するので効果的です。
さらには固定費(毎月変わらない)と変動費(月で変動する)を分けるとなお良いでしょう。
また単に家計を記録するだけでなく、月ごとの支出傾向をデータとして分析し節約効果を数値化することで、数字を「情報」として捉える練習ができます。
↓↓↓家計簿アプリで家計改善↓↓↓
④ニュース
TVやネットニュースで情報収集をされている方も多いかと思います。
情報収集そのものも重要ですが、せっかくなので数字に慣れる機会にもしましょう。
「日経平均が40,000円を突破した」や「有効求人倍率が2.0倍を切りました」等の数値情報を意識的に取り入れましょう。
たとえば、以下のような思考プロセスが考えられます。
「なぜ日経平均が40,000円に上がった?」
⇒①輸出企業が好業績(円安効果)?、②株式購入する人が増えたから?
⇒①なぜ円安になった?、②NISAをはじめる人が増えたから?
⇒①米国金利が上がったから?、②2024年から新NISAが始まったから?
(3)【レベル3】職場で積極的に数字を使ってみる
日常的に数字に慣れたら仕事でも積極的に使ってみましょう。
①顧客への提案や上司への相談・報告に数字を使う
出来るだけ数字を使って顧客に商品やサービスの提案を行ってみましょう。
「この商品を使うと時短になりますし、大人気です」 ⇒NG…
「この商品を使えば1日で20分、1年間で100時間以上の時短になることが魅力で、既に1,000名の方にご購入いただいています」 ⇒GOOD‼
また上司に対しても数字で相談・報告を行うことで信頼度が増します。
「このプロジェクトが成功すれば売上が上がります!」 ⇒NG…
「本プロジェクトには50万円のコストがかかりますが、客単価2,000円の新規客が500人増加しますので、50万円の利益創出が見込めます」 ⇒GOOD‼
繰り返しですが、数字は言語と同じ「情報」です。
数字の方が、客観性があり他者との共通言語になりやすいです。
②管理職は数字で会話をしよう
管理職や管理職でなくとも後輩や新入社員の育成等のマネジメントする方は、部下や後輩に対して数字で会話をしましょう。
「なるはや(なるべく早く)で教えてねー」 ⇒NG…
「今週水曜日の13時に一度確認させてもらいたいから、それまでに資料を4枚にまとめて私の机の上に置いてもらえるかな」 ⇒GOOD‼
数字で会話をする事で、認識のズレが少なくなり、仕事を予定通り確実に進められます。
↓↓↓マネジメント経験なくても管理職↓↓↓
数字の苦手を克服できると世界が広がる
数字に弱いのは生まれつきではなく、後天的なものなので努力でなんとでもなります。
数字に弱い人の特徴は数字と言語は別物と認識しており、コミュニケーションに必要な「情報」と認識していません。
数字に強くなれば、顧客や上司への提案や相談・報告の質が向上し、仕事が認められてキャリアアップにもつながります。
数字に強くなるためには難しい数学の公式を理解する必要は無く、家計簿をつけてみたり、ダイエットなど身近な日常生活で十分です。
数字で会話できるようになると相手とのコミュニケーションがスムーズになり、世界が広がりますよ。
・数字に弱い人の特徴は数字を言語と同じ「情報」と認識していない
・数字に強くなると仕事が認められ、キャリアアップにも役立つ
・数字に強くなるには、まずは日常生活で使ってみる
・数字で会話できるようになると相手とのコミュニケーションがスムーズになる