☑現状に不満はないけど、なんとなくこの先が不安
☑自立した生き方がしたい
☑会社に依存して生きるのが危険な気がする
最近、会社に頼りきりの生活に少し不安を感じるんです。何かあったとき、どうしたらいいんだろうって…
実は多くの人が同じように感じています。特に今のように外部環境が大きく変化している時代では、会社への依存はリスクになり得ます。
リスクってたとえばどんなものですか?
業界再編や経営統合で突然の配置転換、出向、場合によってはリストラなどが実際に発生しています。さらには自分のスキルが固定化されると転職市場での価値も下がりやすくなります。
じゃあ、どうすればいいんでしょう?
大切なのは、一つの会社にだけ頼らないスキルを磨いてキャリアを築くことです。転職市場で通用する「希少性」と「汎用性」のあるスキルを身につけ、キャリアの選択肢を広げる行動を始めましょう。
・一社依存のリスク:人事権や評価に左右される危険性。
・転職市場での価値:汎用性・希少性のあるスキルが重要。
・スキルの多様化:他企業でも通用するポータプルスキルを磨く。
・計画的な学び直し:持続可能なスキル習得でキャリアを強化。
・リスク分散の考え方:多様な経験でキャリアの安定化を図る。
3年前から脱サラして今は中小企業の経営支援をしている私からお伝えしますね
会社に頼る生き方の限界
会社に頼れば安定した収入や組織に守られている安心感が得られます。
一方で、会社に依存していると多くのリスクが存在します。
会社に頼り切るとどんなリスクがあるのか確認しましょう
(1)安定した収入の裏に潜むリスク
安定した収入は、多くの人にとって安心感をもたらします。
しかしその裏には見えないリスクが潜んでいます。
特に大企業に勤務している場合、業界再編や経営統合により突然の配置転換や出向など、自分の意思とは無関係にキャリアが左右される可能性があります。
たとえば2024年12月21日のニュースでも日産・ホンダの経営統合について報道されており、今のところ詳細はわからないもののの、経営統合が確定すればおそらく大規模な人員配置が実行されることでしょう。
自分の状況が変わらなくても、外部環境の変化によって自分の立ち位置が変えられてしまうんですね…(怖)
私の前職も大企業でしたが、経営の事情で取締役の半数が変わりましたよ
でも影響を受けるのは経営層のエラい人たちだけですよね??ボクは関係ないんじゃ…
どのような立場の人でも、出向や降格など人員整理の影響を受ける可能性は大きいですよ
↓↓↓30代でもリストラの時代へ↓↓↓
外部環境変化は、業界再編や吸収合併のような身近なミクロ環境だけでなく、技術革新などマクロ環境からの視点からも考えてみましょう
(2)経済・社会環境の変化がもたらす危機
自分が属する業界だけでなく、もっと広く社会や経済の視点から考えるにはPEST分析を用います。
PSET分析とは、政治・社会・環境・技術革新の変化が企業や個人にどのような影響を与えるのか考察する事です。
政治(P: Political): 法律改正、税制変更、政府の助成金や規制の影響。
⇒例:石破総理になり地方創生の動きが強まり、都心への予算が減少
⇒地方でのリモートワーク求人が増加しているため、居住地を見直し、地方移住を検討することで生活費を抑えつつ仕事を続ける選択肢も考えられる。
社会(S: Social): 消費者のライフスタイルや価値観の変化、人口動態の変化。
⇒例:ハラスメントへの目線が厳しくなってきている
⇒職場環境の改善が進む一方、上司や同僚とのコミュニケーションの取り方が難しくなっている。積極的にエンパシー(共感力)や心理的安全性を重視した対応を学ぶことが、キャリアにプラスとなる。
環境(E: Environmental): 気候変動、環境規制、エコ意識の高まり。
⇒例:SDGSやカーボンニュートラルの考え方を取り入れる必要性
⇒環境配慮が進む企業が評価される時代。自身もエコ意識を高め、社内プロジェクトで環境対応の提案をするなど「持続可能性」に貢献できる社員としての価値を示す機会が増える。
技術(T: Technological): 新技術の台頭、デジタルトランスフォーメーション、AIやIoTの進展。
⇒例:AI普及により人員削減が進む
⇒AIによって事務作業の自動化が進む中、AIを使いこなすスキル(例:データ分析ツールの活用、ChatGPTの利用)が求められる。日常業務での技術活用を習得し、キャリアの選択肢を広げることが重要。
引用:gooニュース「2024年「AI失業」は本当に起きる? 日本の銀行ですでに始まっている人員整理…ChatGPTはこれから人間の仕事を本気で奪いにくる」
最近のニュースでは「人不足」だって言っているから、AIが出てきても大丈夫じゃないですか?
たしかに現状では人不足ですが、技術革新は急速に進みます。じわじわとゆでガエル状態でいると、いつの間にかやられちゃいますよ。
↓↓↓ゆでガエルになっているかも?↓↓↓
(3)社内に潜む会社依存がキャリアに与える3つの負
社内にもリスクは潜んでいます。
①出向や配置転換のリスク
上長と合わなかったら、評価を下げられて望まない遠方へ出向させられる…よくある事です。
会社全体のリストラではなくても、部署そのものの付加価値(会社への貢献)が低くなり配置転換を余儀なくされたり、いきなり全く未経験の部署に異動させられる事もあります。
実際に部長と合わなくて遠方に飛ばされてしまった人がいたなぁ…地元で家を買ったばかりなのに(悲)
②スキルの固定化
会社に依存し、同じ業務を繰り返していると新しいスキルが身につきづらいです。
特に企業の規模が大きければ大きいほど業務が細分化されており、同じような仕事を繰り返す事になります。
管理職であっても同様です。
「一つの業務を極めれば専門性が高まる」という見方も一理ありますが、一部の高度な専門職を除いては残念ながらいくらでも替えが利きます。
③転職市場での価値低下
②のようにスキルが固定化してしまうと、転職市場での価値が低下してしまい、転職しづらくなります。
なぜなら現代の転職市場では、多様な環境で活用できる汎用性の高いスキルや、変化に対応できる適応力が求められるからです。
特定の職場や業界に限定されたスキルは他の業界や職種での応用が難しく、転職の選択肢を狭めてしまいます。
その結果、選考プロセスで不利になり、キャリアの停滞を招くリスクが高まります。
マクロ環境もミクロ環境も、身近な社内でもリスクが潜んでいるんですね…!
リスクに対応するためには会社に依存せず、自身のキャリアを築いていく必要があります
会社依存しないキャリアを築くために必要なもの
確固たるキャリアがあれば外部環境が変わろうとも会社に依存せずに、ビクビクせずに生きていく事ができます。
確固たるキャリアを確立するには、転職市場で通用する付加価値の高いスキルを理解し、自身が向かうべき方向性が見えていている必要があります。
(1)付加価値の高いスキルとは何か?
転職市場で評価される「希少性」のあるスキルと、どんな業界・職種でも活用できる「汎用性」の高いスキルの2つに大別されます。
①希少性の高いスキル
希少性の高いスキルは特定の業界や職種で専門性を発揮できるスキルで、競合が少なく高い需要があります(例:AI開発、特殊な言語スキル)。
なかなかハードルが高そうですね…
②汎用性の高いスキル
汎用性の高いスキルは、どんな業界や職種でも活用できるスキルであり、たとえば問題解決力、リーダーシップ、コミュニケーション力が挙げられます。
これらはどの場面でも応用可能な「ポータブルスキル」、つまり他社に持って行けるスキルとして重宝され、キャリア形成において重要な要素となります。
日々の仕事で意識したら磨けそうなスキルですね!
おっしゃる通り“意識”して磨いていく事が重要です
↓↓↓他社に持って行けるポータプルスキル↓↓↓
(2)自己分析で未来のキャリアを見つける方法
前述の転職市場に通用するスキルの中でも、自分が得意であったり今の環境で磨けるスキルをまずは見つけましょう。
ただしスキルだけでは点の話で終わってしまいますので、「会社に依存しないためにはどんなスキルを得る必要があるのか?」といった視点で、どのスキルをどのように組み合わせていくのかを考える必要があります。
基本的なスタンスとしては、強みを発揮して機会を捉えるキャリア形成が有効です。
・「データ分析力」が強み
⇒デジタルトランスフォーメーションを進める企業でデータ戦略の構築に貢献
・「語学力」が得意
⇒グローバル企業での海外プロジェクトや多文化チームの橋渡し役として活躍可能
・「問題解決力」が強み
⇒事業改善を必要とする企業でコンサルタントとして価値を発揮し、新たなキャリアを切り開く
話はわかるんですが、自分の強みって言われてもよくわからないです…
強みがわからなければ、スキルは磨きようがないのでまずは自己分析で強みを発見しましょう
↓↓↓自己分析のやり方を学ぶ↓↓↓
(3)キャリア形成を支えるマインドセット
スキルやキャリアの道筋を考えるのはもちろん大切ですが、マインド面も重要です。
他社でも通用するような付加価値高いスキルや、自身の強みを活かして機会を捉えたキャリア形成が重要である事を理解しいても会社への依存心があれば何も変わりません。
結局はA社からB社へ依存先が変わるだけです。
仮にB社に転職するのであれば、もちろん志望動機はB社に合わせたものになりますが、自身の中に持っておくべきキャリアはA社やB社にだけ通用するものでは心もとないです。
マインド面ですのでやや抽象的な表現にはなりますが、会社に依存しないキャリア形成とは自分自身と向き合う事に他なりません。
言っている事はわかるんですが、結局やりたいことが見つからないです…
やりたい事は「頑張ったらやれる事」だったりします。つまりやれる事を増やせば、やりたい事が見えてきますので少しでも興味がある事の学び直しをしてみましょう。
↓↓↓やりたいことは机の上では浮かばない↓↓↓
会社に依存せずに未来を切り開くための具体的アクション
目指すべきキャリアのために、転職市場で通用するスキルを小さくでも良いので学び直しから始めましょう。
ただし付加価値の高いスキルを身につけても、応募先企業に伝わらなかったら転職は叶いませんので、履歴書や職務経歴書の作成方法にも工夫が必要です。
またサラリーマン以外の道についても言及いたします。
(1)学び直し(リスキリング)の第一歩を踏み出す
オンライン講座や資格取得、実務経験を積むプロセスなど、自分のスキルを磨くための手法を具体的に
築きたいキャリアの方向性が決まったら、学び直しをはじめてみましょう。
学び直しなんてなんか大変そうです…
たとえば毎日お昼休憩時間15分間、簿記や財務など会計知識に関するYouTubeで視聴する事だって学び直しです。まずは小さく始めてみましょう。
やりたいことは、結局は「頑張ったらやれる事」です。
今まで15年間、営業の仕事をしていて「よし、明日から宇宙飛行士になるか」ってなかなか思わないですよね?
でも、もし簿記の勉強を学び、営業を数値面から分析ができるようになってきたら「営業戦略を練るためのデータ分析のスペシャリストを目指そう」や「将来は経理や財務にも挑戦してみたい」といった新たな可能性が見えてくるかもしれません。
やりたいことは今の自分に完全に未知のものではなく、少し背伸びすれば手が届きそうな範囲にあるものが多いのです。
つまり「今の延長線上で頑張ればできそうなこと」から始めるのが現実的で効果的です。
小さな成功体験を積み重ねることで、徐々に自信と視野が広がり、次の挑戦への意欲が湧いてきます。
↓↓↓適切なリスキリングの進め方↓↓↓
(2)転職市場での自分の価値を高める戦略
素晴らしいキャリアプランやスキルを持っていても、応募先企業に伝わらなければ転職は難しいかもしれません。
会社に依存しないキャリアを構築するには、履歴書や職務経歴書、面接対策も必要になります。
また仮に転職をしてもしなくても、履歴書と職務経歴書を作ってみる価値はあります。
なぜなら自分でも気づいていない事に気づけるからです。
自分のやってきた事を棚卸すれば、自分の強みやスキル、大切にしている価値観が見えてくる事があります。
また職務経歴書は転職市場では超重要資料である事も認識しておきましょう。
素晴らしい職務経歴書は転職が有利になるだけではなく、転職後に人事部があなたのキャリアプラン立案にも使われる事があります。
面接の前にまずは書類通過しなきゃです!
職務経歴書の情報が整理されていれば面接もスムーズに進められますよ
↓↓↓書類通過率を高める職務経歴書の書き方↓↓↓
(3)サラリーマン以外の生き方だってある
サラリーマンだけが人生ではありません。
脱サラして個人事業主やフリーランスも手段のひとつです。
仮に今すぐにはやりたい事がなくても前述した通り、やりたい事は「今の延長線上で頑張ればできそうなこと」ですので、学び直しやリスキリングをしていく中でやりたい事が見えてくるかもしれません。
とはいえ、いきなり独立起業はハードルが高いなぁ
小さく事業を始める、つまり副業から始めてみてはいかがですか
↓↓↓副業ってどうしたらいい?↓↓↓
【体験談】自立に向けて頑張る中小企業の事例からの気づき
私は中小企業の経営支援をしていますが、ビジネスパーソンが会社に依存しない事と下請けの中小企業が大企業に依存してしまっている構造は同じだと気づきました。
いわゆる下請け企業で、一社の大企業だけが取引先であれば「生殺与奪の権」を握られている状態とも言えます。
これを会社員に置き換えると、役職や年収を決める評価や人事権を持つ会社や上司に「生殺与奪の権」を握られているわけです。
経営支援中の大企業依存している中小企業のA社がどのように脱依存しているのかを共有いたします。※記事内容から企業が特定できないよう一般的な表現にしています。
(1)上長に人事権を握られている:大企業に取引条件を決められる
一つの大企業から大量受注しており、売上の多くを依存している状況にA社は懸念していました。
大企業が取引を打ち切れば、経営が不安定になるリスクがあります。
つまり大企業が大きな力を持っており、下請け企業のA社は弱い立場にあり、納期や価格についても大企業側が有利になるよう取引条件を決める事ができるのです。
ビジネスパーソンへ置き換えると…
下請け企業がビジネスパーソンで、大企業が人事権を持った上長と言えます。
収入に大きな影響がある人事評価や出向命令、部署異動やリストラも人事権を持った上長に握られているという事実があります。
(2)転職力を磨く:自社製品の構成比を上げる
A社が大企業に依存しないために、自社製品の売上を増やすことで経営の安定化を考えました。
自社製品の売上構成比を高めていけば、自社で価格や販路を決められます。
仮に大企業にA社にとって不利な取引条件を提示されても、依存度が下がっていれば強気で交渉する事ができます。
ビジネスパーソンへ置き換えると…
ビジネスパーソンとっての「自社製品」とは自分にしかできない転職市場で通用するスキルや経験です。
すぐには向上しないかもしれませんが、少しずつでも他社でも必要とされるスキルが身につけば、現職にこだわる必要がなくなります。
一方、現職でしか通用しないスキルだと現職から離れる事は難しく、結果的に依存している状態になります。
(3)キャリアの安定化:持続的な企業経営
A社が取り組んだのは、単に短期的な売上を追うのではなく、持続的な経営基盤を構築することでした。自社製品開発をきっかけに大企業と共同開発をしたり、複数の大企業と取引をはじめ安定した関係を築くことでリスクを分散。
市場ニーズの変化に柔軟に対応できる体制を整えることで、経営の安定性と成長性を高めました。
ビジネスパーソンに置き換えると…
キャリアの安定化とは「一社依存」から脱却し、多様なスキルや経験を積み重ねることです。
一つの職場にとらわれず、転職や副業で新たな経験を積むことで市場価値を高め、キャリアの選択肢を広げることが可能になります。
将来を見据えた計画的なスキル習得や人脈形成は、一時的な成功ではなく長期的な安定と成長を支える重要な要素です。
会社依存から脱却するキャリア戦略
会社に依存した生き方には多くのリスクがあります。
大企業の下請け企業が経営の安定化を図るために自社製品開発やリスク分散を行うように、個人も転職市場で通用するスキルを磨き、多様な経験を積むことが重要です。
一社依存から脱却し、柔軟なキャリア形成を進めることで、将来のリスクを低減し安定的な成長を実現できます。
計画的なスキル習得やネットワーク構築により、どのような環境でも活躍できる人材を目指しましょう。
・一社依存のリスク:人事権や評価に左右される危険性。
・転職市場での価値:汎用性・希少性のあるスキルが重要。
・スキルの多様化:他企業でも通用するポータプルスキルを磨く。
・計画的な学び直し:持続可能なスキル習得でキャリアを強化。
・リスク分散の考え方:多様な経験でキャリアの安定化を図る。
にほんブログ村
転職・キャリアランキング