☑今年も会社から目標立てろと言われたけど、立て方がわからない
☑今年こそ資格取得や転職を実現させたい
☑いつも目標立てるだけで、実現できずに終わる
会社から指示された、やらされ感満載の目標設定はイヤですね。
誰も幸せになりません。
私もサラリーマン時代(18年間)に目標設定をやり続けて、イヤな思い出の方が圧倒的に多いです。
しかし4回の転職をする中で、3社目の経営コンサルティング会社で正しい目標設定を学びました。
正しい目標設定をすれば、やらされ感がなくなります。
むしろ、あなたのキャリアップを助けてくれて、出世や収入UPにつながります。
また目標設定は現職場だけでなく、転職や副業、資格取得などにも使えます。
具体的な目標設定のやり方や失敗例も含め、お伝えいたします。
・正しい目標設定により、効率的がよい人生になる
・目標設定の前に自分にとっての目的を考える
・SMARTの原則で目標設定する
・目標は一度立てたら終わりではなく、アップデートしていくもの
・目標実現のためには継続する力が必要で、90日間は続けてみる
・正しい目標設定の本質は、自分との約束
なぜ会社の目標設定はめんどくて、やらされ感満載なのか?
会社や上司からの指示の目標設定は全くモチベーションの上がらない、「目標設定すること」自体が目的となっていることが多いです。
なぜなのか?理由はシンプルであなたにメリットがないからです。
(1)仕事の目標は自分事じゃないから
2つの理由から自分事と感じられません。
☑会社のビジョンとあなたのビジョンがちがう
☑自分のキャリアプランが不明確
会社がやろうとしていることと、あなたがしたいことが一致しない目標設定はつまらないものです。
あなたがやりことがあっても、会社からの指示ですから会社のビジョンが優先になります。
もう1つの理由として、もしかしたらあなた自身のキャリアプランが不明確なのかもしれません。
自身の目標が見えていなければ、自分のためではなく、会社のためだけに頑張らないといけないことになります。
モチベーションが上がるはずもありません。
(2)目標達成したところで得られるものがないから
年間目標や四半期目標などありますが、達成したところでどうなるの?と感じる会社も多いです。
つまり目標設定と評価制度が連動していない会社です。
たとえば、設定した目標を達成したら評価ポイントが加算され、昇進や昇給があるのが本来あるべき姿です。
しかし目標は目標、評価は評価で、結局は上司の好き嫌い、扱いやすいか否かで昇進させるケースが多々あります。
やはりモチベーションが上がることはありません。
(3)実は会社も目標に関心がないから
私は4回の転職をしていますが、目標設定や目標管理に向き合っている会社は3社目の経営コンサルティング会社だけでした。
4社目は大企業でしたが、形骸化された(形だけの)目標設定でした。もちろん経営層は必死でしょうが…
上司もあまりよくわかっておらず、ひどい人だと「今月末までに目標設定シートを埋めておいてね」の指示だけ。もしくは「具体的な目標じゃないと実現しないぞ」と言い放って終わりです。
いかに目標に対して無関心なのか、上司の態度からよくわかります。
正しい目標設定により得られるもの
やらされ感の目標設定ではなく、正しい目標設定ができればモチベーションが上がり、目標達成スピードもアップします。
また正しい目標設定は仕事のスキルアップには欠かせないものです。
(1)目標達成スピードが上がる
やらされ感の目標やなんとなく立てた目標ではいつまで経っても目標達成できないことが多いです。
目標達成できても非常に時間がかかったりします。
なぜなら、やらされ感では目標に無関心になり、「今年の目標、なんだっけ?」ということになりかねません。
正しい目標設定ができれば、目標実現に向けて、効率的に業務を進めることできます。
(2)モチベーションが上がる
正しい目標設定ができていると、納得感があるので、「言われたからやる」ではなく「自分がやりたいからやる」に変わります。
つまりモチベーション高く、業務に取り組めます。
(3)目標設定する行為そのもので地頭力が良くなる
目標設定の副次的(おまけ)効果として、地頭力が鍛えられます。
なぜなら、正しい目標設定をするには物事の全体像を捉え、仮説を立てたり、思考力が鍛えられます。
…と言うと難しそうに感じるかもしれませんが、やってみれば単純なものですよ。
地頭力とは
☑仮説思考(先に仮の答えを考える)
☑フレークワーク思考(全体から考える)
☑抽象化思考(物事を単純に考える)
↓↓↓地頭力をきたえるには↓↓↓
正しい目標設定の6つのステップ
目標設定は、以下の手順の進めてみてください。
①目標設定する前にやるべきこと(価値観整理)
②SMARTの原則で目標設定する
③目標を見える化する
④目標を行動レベルに落とし込む
⑤目標設定したいことを90日間継続する
⑥PDCAサイクルを回し、目標をアップデートする
(1)目標設定する前にやるべきこと(価値観整理)
会社からの指示で「目標は具体的に!」や「期日はどうするんだ」はよく言われることだと思います。
部分的にはあっているのですが、これでは納得感に欠け、結局やらされ目標になります。
そこであなたの価値観を棚卸と深掘りをしましょう。
たとえば…
ゆくゆくは働かずに、毎日家族でのんびり過ごしたい
⇒ そのためには、お金と時間が必要
⇒ そのためには、60歳で仕事を辞められるようになる
⇒ そのためには、40歳で年収300万円上げられる転職をする
⇒ そのためには、35歳には現職で課長になる必要がある
⇒ そのためには、現職の事業部で1位の営業成績が求められる
⇒ そのためには…
自分に素直になって考えるイメージです。本当にやりたいことですね。
同時に会社の目標であれば、会社のビジョンや上司の意図も盛り込まねばなりません。
しかし目標設定は自分が主人公です。
遠回りのようですが、この作業を最初に行わないと血の通っていない事務的な、やる気が起きない目標になります。
↓↓↓まずは自分軸を明確にする↓↓↓
仕事での価値観の棚卸は転職時に作成する職務経歴書に記入する内容(もしくはたたき台にする内容)に近いかもしれません。
↓↓↓職務経歴書の作り方はこちら↓↓↓
(2)SMARTの原則で目標設定する
SMARTの原則とは、目標達成の確立をあげるため、5つの因子を意識して目標を設定する考え方です。
正しい目標設定のためには必須です。
①S:Specific(具体的)
目標設定は具体的に考えましょう。
具体的とは、What(何を)、When(いつまでに)、Where(どこで)、Why(なぜ)を明確にすることです。
固有名詞で考えることも忘れずに。
「高級車が欲しい」ではなく「ベンツが欲しい」でもなく、「マイバッハ S 600 プルマン」(メルセデスベンツの最上級グレード)が欲しい、など。
②M:Measurable(計測可能)
目標は具体的な数字が必要です。
たとえば、今月の新規顧客獲得が10件だとして、あなたにとっては「がんばった」でも、上司にとっては「微妙…」かもしれません。
数字は全世界の共通言語です。目標設定の時点で上司ともすり合わせておく必要があります。
ただし、目標には定量目標と定性目標があります。
☑定量:数値で立てられる目標(例:売上目標10万円)
☑定性:数値化できない目指すべき状態(例:研修により営業スキルアップ向上)
定性目標は部下育成など、中長期的なすぐには達成できない目標が多いです。
目標のすべてが定量である必要はありません。
一歩進んだ考え方で定性の定量化もありますが、本記事では割愛します。
③A:Achievable(達成可能)
目標はちょっと背伸びしたら手が届くぐらいがちょうどよいです。
なぜなら…
☑低すぎる目標:成長しないため、意味ない
☑高すぎる目標:「どうせ達成できない」と最初からあきらめてしまう
これまで達成してきた目標レベルより、少し高い位置を目指すのがいいです。
④R:Relevant(関連性)
従業員規模によりますが、一般に会社の目標であれば、
☑あなた自身の目標
☑全社のビジョンや経営目標
☑所属部署の目標
☑直属の上司のこだわり(この数字だけは落とさないなど)
この4つが関連しているのがベターです。
ベターです…としているのは、そんな簡単には関連しないからですね。
ただあまりにも全社ビジョンとあなたの目標がかけ離れているのであれば、転職も考えた方が良いかもしれません。成長しづらい環境にいると思われます。
⑤T:Time-bound(期日が明確)
いつまでに何をするかを明確にして、行動に移せるようにする考え方です。
期日が決まっていない目標は、目標とは言えませんね。
もしあなたのお勤め先の社長が「いつか売上前年比120%達成するぞ」と宣言したらどうでしょうか。
「え?いつか、っていつですか?」となります。
また期日を決めるのはもうひとつ重要な理由があります。
それは「パーキンソンの第1法則」です。
第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
つまり、本来は1時間で終わる仕事に1日分の時間を与えられると、人はその仕事に1日費やしてしまう、ということです。
期日がないと効率が悪くなるのです。
(3)目標を見える化する
目標設定ができたら、手帳や紙に書き出しましょう。
私は目標をPowerPoint(PC開くとまず目標の画面が出る)にまとめて、毎朝確認しています。
見える化することで、あなたの脳に「目標を気にしてね」と指示を出します。
たとえば、「転職しよう」と考え始めたら、今まで気になっていなかった転職系CMがよく目に入るようになったりします。
常に目標は確認し、意識しなくても目標を目にしてしまう環境を作ってしまいましょう。
↓↓↓こんなイメージですね↓↓↓
(4)目標を行動レベルに落とし込む
目標設定をして、毎日意識をしていても、“行動”しなければ意味がありません。
目標実現のために、毎日何かしら“行動”すべきです。
むしろ毎日“行動”できる目標を立てるべきです。
たとえば…
脱サラして、年収1,000万円を目指します
⇒ 3年後:YouTubeで年収1,000万円かせぐ
⇒ 2年後:YouTubeで年収300万円(登録者数 30万人)
⇒ 1年後:YouTubeで年収100万円(登録者数 10万人)
⇒ 3ヶ月後:YouTubeで登録者数 1万人
⇒ 1ヶ月後:YouTube を15件投稿する
⇒ 1週間後:YouTube動画を1本撮り、投稿してみる
⇒ 今日:YouTube動画編集ソフトを買い、題材を考える
※便宜上、目標は簡素化しています。
長期的には結果数値で、短期的な目標ほど、行動レベルになります。
目標を立てることが目的ではありません。
(5)目標設定したいことを90日間継続する
1年間の目標を毎日継続すると考えると大変だなぁと感じてしまうことがあります。
これも習慣化で解決できます。
むしろ、やらないと気持ち悪いと思うぐらいに。
それは90日間継続してみることです。
90日間の明確な根拠はありませんが、経営コンサルティング会社時代のクライアントさんらは3ヶ月続けられることは、その後もずっと継続できていました。
(6)PDCAサイクルを回し、目標をアップデートする
目標設定し、意識付けができて、継続できれば目標達成の確率は60%ぐらいまで上がってきました。
最後のステップは目標のアップデートです。
今の目標を達成したら、次の目標は今回の120%にしよう…と高みを目指す、という話ではありません。
目標を達成しようが未達成だろうが、検証しましょう。
☑目標設定項目は正しかったか?
☑目標数値は適正だったか?
☑目標設定期間はこれでよかったか?
など、検証軸はさまざまです。
目標は一度立てたら終わりではなく、アップデートしていくものです。
絶対マネしちゃダメ!こんな目標設定
私の前職は大企業で、「目標管理制度(MBO)」を取り入れていました。
…というのは全くの建前で、なんちゃってMBOでした。
目標についての考え方はなかなかヒドかったので反面教師にしてもらいたく、共有いたします。
(1)項目が多く、複雑な目標
目標項目が15個ぐらいあり、Excelで提出でしたが、埋めるマス目が90個ぐらいありました。
半期(半年)目標ごとに提出していましたが、半年で15項目を同時並行で達成できる人はいませんでした…
目標項目が何で、目標数値はどの程度で…覚えた頃には新しい目標が現れます(覚える気もなかったですが)。
まぁ、そもそも形骸化していたので、現場は誰も目標を気にしていませんでしたが。
(2)結局、上層部の目標が優先
現場で目標を立てさせながら、最終的には上層部の目標が部署毎に割り振られます。
3時間をかけて、上司や部下にヒアリングをしながら、これがベスト!という目標数値を立てても、上層部から「もらった目標値だと足りないので、150%で提出してください」と指示が下りてきます。
納得感なんて生まれるはずがありません。
(3)すべての目標が毎年、前年比100%超え
すべての目標が前年比を下回ることは許されません。
企業はゴーイングコンサーン(会社が将来にわたって事業継続していくとの前提)なので、基本的には前年比を下回る目標はよろしくないのは納得できます。
しかし2021年は前年比200%達成していても、2022年はその実績に対して前年比100%を切ったら許されない風土がありました。
前年対比の目標設定は”終わりのないマラソン”のようなものです。
また頑張らない社員が増えます。
「今年がんばったら、来年の目標が高くなりすぎる」と計算しますよね。
管理職も「とにかく前年比100%を超えろ!」と思考停止になり、成長しない組織になります。
仕事の目標が思いつかない時の例文
一例をご紹介いたします。
ただ、できれば参考程度にしていただき、目標はご自身で組み立てられることをオススメいたします。
(1)仕事での個人目標の例文(営業職)
ポイントは、会社・部署の目標実現に関わる内容にすることです。
理想は達成することで自身もスキルアップになり、会社・部署の目標達成の一助になる目標です。
①成果(数値):売上金額 1,000万円、契約件数 7件、テレアポ 120件
②達成期間:2023年1月1日~6月30日
③行動計画(大目標):新規顧客の契約数を増やすために、過去の顧客リストを洗い出す。
④行動計画(細分化目標):顧客リストをABC分析し、B顧客を精査し、テレアポを実施する。
⑤部下育成(管理職):毎月1回、Aさんのプレゼン及び資料内容指導
(2)仕事での個人目標の例文(事務職)
事務職は営業のようにわかりやすい数値目標がありません。
それでも間接部門として数値貢献できる目標はあります。
①成果(数値):毎週水曜日はノー残業DAYの実現、事務部門の作業時間削減(20時間/月)
②達成期間:2023年1月1日~6月30日
③行動計画(大目標):クラウド会計ソフトを導入により作業時間を削減する。
④行動計画(細分化目標):2月下旬(参加者率60%)と3月下旬(参加者率40%)に社内勉強会を実施する。勉強会のために1月中旬にプロジェクトメンバー3名でミーティングを実施する。
⑤部下育成(管理職):プロジェクトメンバーの進捗状況管理を実施。1月中に勉強会内容を確認し、プロジェクトメンバーへ方向性を提示する。
(3)チャレンジ目標の例文
チャレンジ目標とは、「達成の難易度が高い目標」のことです。
あきらめてしまような高すぎる目標はモチベーションが下がってしまいます。
しかし少し背伸びすればいい適正な目標であれば、スキル向上になります。
☑大型案件を契約する
☑TOEICで800点
☑関連する難関資格合格
自分との約束は守ることができる
会社から一方的に指示された目標は「知らんがな」となりますが、自分との約束なら守れます。
そのためには目標設定の前に、あなた自身の価値観を棚卸&深掘りすることがポイントとなります。
何を大事にしているのか?何のために生きているのか?
会社から指示されただけの目標設定は時間、人生の無駄になってしまいます。
どうしても会社と価値観が合わない方は転職活動も視野に入れてみてください。
↓↓↓転職のプロに転職活動を手伝ってもらう↓↓↓
↓↓↓今年こそ資格取るぞーという方は↓↓↓
・正しい目標設定により、効率的がよい人生になる
・目標設定の前に自分にとっての目的を考える
・SMARTの原則で目標設定する
・目標は一度立てたら終わりではなく、アップデートしていくもの
・目標実現のためには継続する力が必要で、90日間は続けてみる
・正しい目標設定の本質は、自分との約束