☑資格取得したいけど、意味がないと言われ不安になっている
☑資格取得する目的をはっきりさせたい
☑資格をどう活用できるのか知りたい
SNSを中心に「資格は意味ない」発言が目立ちます。
たしかに資格との付き合い方次第では無意味になることもあります。
しかしこれからの時代、ますます資格は必要になります。
正しく資格と付き合えば、意味がないどころか求められる存在になってきています。
本記事では資格との正しい付き合い方を知り、知識だけではなく活用方法もお伝えいたします。
・「資格は意味ない」は資格の部分的な話をしている
・資格はこれからますます必要になる時代になる
・資格活用のポイント①:資格取得の目的を戦略的に考える
・資格活用のポイント②:資格単体ではなく、同時に実務経験を積む
・資格があれば、給料UP、転職成功の可能性を秘めている
「資格は意味がない」と言われる4つの理由
「資格は意味ない」と言われる理由は、警告的なもの、誤解、影響力のある人の発言など様々です。
とらえ方によっては資格はたしかに意味がなかったりもしますので、しっかり理由を理解しましょう。
(1)資格を取れば何とかなると思っている人への警告
「資格は意味がない」は“何に対して意味がない“のかを考えてもらいたいです。
「資格を取れば人生なんとかなる」「学歴で勝負できないんでとりあえず資格取る」といった表面的な考えに対しては意味がないと言われても仕方ないかもしれません。
☑仕事に関連しない資格
☑簡単に取得できる資格(目的があればその限りではない)
☑30代以降の資格保持(20代であれば努力している人と評価されるが30代からは即戦力を求められるため)
ここらは転職市場ではほとんど有効ではありません。
(2)資格は「免許」と「検定」のちがいがある(混同しているから)
資格とは「免許」と「検定」に分かれます。
「免許」は資格を持っていないとその仕事をやってはいけません。
「検定」は資格があれば、その能力の客観的証明となります。
「資格意味ない」と言われているのは「検定」の方です。
ただし「検定」も資格取得の目的次第で有効になります。
(3)影響力のある人が「資格は意味ない」とよく言うから
インフルエンサー、天才起業家・経営者の多くが「資格は意味ない」と発言しています。
彼(彼女)らは実際に資格が不要な人たちであることがほとんどです。
資格がなくても実際に成功している人たちです。
天性の才能か、もしくは資格とはちがう部分で努力をして成功されています。
資格は天才には不要で、凡人には必要なものだと思います。
あなた(私も含め)は凡人ではないでしょうか。
天才でしたら、大変失礼いたしました。
(4)意味がない資格が増えているから
1,000以上、一説によると3,000近くの資格があると言われています。
中には本当に使えない資格もあります。
なんちゃらマイスターとか、なんとかアドバイザーとか…
なぜこんなに資格が増えているのかというと、資格ビジネスは儲かるからです。
詳細は割愛しますが、資格の乱立が「資格は意味ない」の一因になっていると思われます。
資格がますます必要になる3つの理由
「資格は意味ない」どころか、これからの時代ますます資格は必要になっている理由は、学び直しやリスキリングが求められていることが背景にあります。
令和のご時世は、昭和や平成初期のような「良い大学に入って、大企業に入ったら人生勝ち組」ではなくなってきています。
目の前の業務だけでなく、業務についての勉強、業務外の学びも必要です。
(1)これからの時代は転職が当たり前になるから
転職が当たり前の時代になりました。
終身雇用も崩壊しつつあります。
学び直しも注目されており、資格取得にもスポットが当たっています。
これからますます転職市場は活況になるでしょう。
リクルート発表の「求人数推移」でも全職種(代表職種)は右肩上がりです。
引用:リクルート「【2022年】転職市場の今後|全15業界の中途採用状況」
能力の客観的証明となる資格があり、しっかり活用できれば転職者の武器になります(活用法は後述します)。
(2)資格はタイパが良いから
情報過多の時代です。
自分がやりたい方向性に合致した情報収集をするのは大変ではありませんか。
その点、資格は業界の知識を体系的(内容が網羅しており、整理されている)に学べるので効率的です。
「業界の全体像が見えている」のも仕事ができる一つの要素になります。
業界全体の地図が見えていると同義ですからね。
(3)教科書通りの理論が有効だから
現代は、今後の予想がしにくいVUCA(ブーカ)と呼ばれている時代です。
こんな不確実な時代だからこそ、教科書通りの理論が有効と言えます。
資格はその業界の理論理屈の教科書ですからね。
事業の成功は非常識な取り組みだったりします。
しかし非常識を成功させるためには、常識を知らねばなりません。
型を知らないのに“型やぶり”はできません。
あの星野リゾートの星野佳路代表も「自分の直感よりも、教科書通りの経営」を大事にしています。
私は経営職に就いた当初から自分が特別な資質を持っていると思っていませんし、自分の直感も信じていません。だからこそ、経営に科学を取り入れるべきだと考え、教科書を経営の根拠に置いています。自社の課題に合った教科書を選び、教科書に書かれている通りに経営してきました。
引用:日経ビジネス「星野リゾート代表「100%教科書通り」の経営が会社を強くする」
資格をどう活かすのか
資格を活かすためのポイントは“目的の明確化”と“知識×経験”です。
資格は人生に豊かにするものです。
ただ資格取得はあなたの時間とお金という貴重な資源を投資します。
資格取得する限り、どう活かすのかを脳が汗をかくぐらい考え抜きましょう。
(1)資格取得目的を明確にする
年収200万の弁護士や生活保護を受けている税理士もいます。
稼げない理由は多々ありますが、彼(彼女)らは資格取得が目的(ゴール)だった可能性が高いです。
資格取得は通過点でしかありません。
「その資格を取得する目的は何か?」を深く深く考えてみてください。
たとえば…
☑3年後にWEBマーケティング会社へ転職したい
⇒資格:マーケティング・ビジネス実務検定
⇒経験:副業でブログを運営し、自身のサイトでWEBマーケティングを体験する
☑5年後に経営コンサルタントとして独立起業したい
⇒資格:中小企業診断士
⇒経験:週末だけ副業し、実際にコンサルティングを行う
☑10年後に本社の人事部長を目指している
⇒資格:社会保険労務士
⇒経験:異動願いを出し、人事で経験を積む
資格取得の前に「自分は何がしたいのか?」、つまり自分軸をつくるのが優先です。
↓↓↓自分軸のつくり方5選↓↓↓
(2)実務経験を積む
資格(検定系)は資格単体では弱いです。
資格 × 経験 = スキル
となります。
資格と経験のちがいは、
☑資格の知識だけでは、詳細までは理解していない
☑資格の知識だけでは、具体的にどうしたらいいかわからない
☑資格の知識だけでは、実際の課題解決は難しい
とはいえ、「その職に就いていない限り、経験なんてできないじゃないか」と思われがちです。
そんなことはありません。
やりようはいくらでもあります。
①現職で活かす
やりたいことが直接的に現職ではできないとしても、他部署に関わることはあると思います。
関心ある業務に関係する部署の人に積極的に関わったり、可能であれば手伝わせてもらったりしましょう。
それも難しければ、人事異動(願い)も検討しましょう。
②副業で活かす
現職で無理なら副業です。
副業なら誰の許可もいらず、すべて自分の裁量で決められます。
「クラウドワークス」や「ココナラ」など簡単に副業がはじめられる世の中になっています。
また副業は独立起業する時の足掛かりになります。
↓↓↓副業について事前勉強する↓↓↓
③SNSなどネットで活かす
やりたいことの“経験”が目的であれば、現時点では報酬が発生しなくてもいいのです。
真似事でもいい。
私もYahoo!知恵袋で毎日「退職」というキーワードで回答しています。
ファイナンシャルプランナーの資格範囲に社会保険(失業手当とか健康保険)があります。
資格で学んだ知識を使って、知恵袋で回答しています。
これも立派なコンサルティングです。
もちろんお金は発生しませんが、机上の空論ではなく、実際に困っている人の課題を解決していますからね。
187のベストアンサーもらっています。
【体験談】資格が役立った瞬間
私自身、資格取得のおかげで、給料アップ・転職成功・業務スキル向上の3つの側面で役に立ちました。
私事で恐縮ですが、実際に資格が役立った体験談をお伝えいたします。
(1)給料が上がった
20代の話ですが、『1級販売士』という資格を取得することで、年収24万円(月収2万円)アップしました。
当時は20代前半でお金もなかったので、24万円でもとてもうれしかったです。
当時の勤め先はスーパーマーケットで小売業の専門資格である販売士を推奨しており、資格手当を出していました。
たしか3級で5千円、2級で1万円、1級で2万円だったと思います。
(2)転職ができた
29歳で大手小売業(プライム企業)に転職できました。
実際に当時採用してくれた人事に確認しましたが、内定の決め手は、
☑1級販売士資格を保持している
☑販売士登録講師論文が最年少最優秀賞受賞している
☑経営コンサルティング経験がある
この3つだったそうです。
面接では資格と経験の両輪をアピールしました。
(3)業務効率が大幅に上がった
IT系の資格『MOS(Word・Excel)』、『初級システムアドミニストレータ(現ITパスポート)』も20代で取得しました。
MOSとはマイクロソフト オフィス スペシャリストです。
MOSはPC作業系スキルで、資料作成効率が格段に上がりました。
意外と会社でPCスキルを教えてもらえる機会はありません。
Excelを体系的に理解していると作業を時短できます。
資格がなかったら30分で終わるところ、3時間かかっていたかもしれません。
資格が意味ない、は嘘
「資格意味ない」は嘘です。
資格は人生を変える手段になります。
ただし資格とは正しく付き合う必要があります。
資格単体(知識)だけでは心もとないです。
しかし資格と経験という両輪をしっかり回せば、まっすぐ走ります。
「資格は意味ない」という部分的な話で可能性の芽をつむことなく、戦略的に、自分なりの目的を向かって迷わず資格取得を目指しましょう。
↓↓↓会社を辞めても一生食べていける資格↓↓↓
・「資格は意味ない」は資格の部分的な話をしている
・資格はこれからますます必要になる時代になる
・資格活用のポイント①:資格取得の目的を戦略的に考える
・資格活用のポイント②:資格単体ではなく、同時に実務経験を積む
・資格があれば、給料UP、転職成功の可能性を秘めている