☑農業への転職を考えている
☑いきなり農業は大変そう
☑田舎暮らしを視野に入れている
農業に転職したいけれど、本当に自分に向いているのか不安なんです
私はまず体験してみることの大切さを伝えています
体験って…実際に土に触れて、農業の現実や魅力を知るってことですか??
その通りです。体験こそが新規就農の第一歩なのだと思います。
- 農業は総合マネジメントが必要
- 不確実性と向き合う覚悟が不可欠
- 仕入れや工程管理は収益を左右する
- 農業は知識産業であり経験が資産
- 農業の価値は収支以上の豊かさにある
ビジネスパーソンが見落としがちな「農業という仕事の本質」
ビジネスの世界で培った視点をそのまま農業に当てはめようとすると、必ず大きなギャップに直面します。
農業は肉体労働に見えますが、実際は高度な計画性と判断力を要する“総合マネジメント業”。
この章では、その本質に迫ります。
(1)農業は“肉体労働”ではなく“総合マネジメント業”である
農業は単に作物を育てるだけの仕事ではありません。
品種選び、苗の確保、土壌診断、肥料設計、灌水管理、病害虫対策、気象リスクマネジメント、そして販売戦略。これらすべてが連動して初めて利益が生まれます。
私は家庭菜園で芋を育てただけですが、その小さな経験からも、農業が極めて“マネジメント的”な仕事であることを痛感しました。
苗が確保できなければ計画は崩れますし、畝が不十分なら生育に影響します。
肥料の量や水分管理を誤れば収量が落ちます。
農業は明確に「経営判断の連続」であり、体力だけでなく思考力も強く求められる仕事です。

(2)「想定外」が日常にある世界——不確実性と向き合う覚悟
ビジネスの現場でも不確実性はつきものですが、農業はその度合いが桁違いです。
天候は読めず、病害虫は突然発生し、獣害も想定外のタイミングで襲います。
私は家庭菜園で(おそらく)センチュウ被害を受け、収穫物の多くが商品にならない状況を経験しました。
農家はこれを毎年、何十年も続けます。つまり農業とは、「自然の変動性」と共存する仕事です。
新規就農を目指す方にとって、この“不確実性”を受け入れ、柔軟に立ち回るマインドセットが必要不可欠だと感じます。
↓↓おそらくセンチュウ被害にあったイモ↓↓

(3)「生産者の視点」に立つことがキャリア転換の第一歩になる
農業転職を検討する際、実際に土に触れる体験は非常に重要です。
私は家庭菜園レベルの作業でしたが、それでも“育てる側の視点”に立つことで、食や農の風景が一変しました。
たとえば、スーパーに並ぶ野菜を見ても「育つまでどれだけの手間があったのか」が自然と浮かびます。
これは農業の価値を理解するうえでの大きな変化です。
農業は机上の情報だけでは分からない世界です。
まずは小さくやってみること。それが新規就農の最初のステップになると実感しました。
体験から見えた“農業のリアルなオペレーション”
実際に作業に取り組むと、農業の現場は驚くほどシビアで、正確性を求められる世界だと分かります。
苗の確保ひとつ、畝づくりひとつが成果を左右し、その積み重ねが収量になります。
農業は想像以上に“再現性のある仕事”なのです。
(1)苗確保は事業計画の起点——「仕入れ」の重要性
サツマイモ栽培を始めた際、私はまず苗の購入に奔走しました。
『紅はるか』は品切れ、『ハロウィンスイート』は一部店舗のみ、『安納芋』は時期が遅いと入荷が不安定。
農業における苗の確保は、ビジネスで言えば“原材料の仕入れ”です。
仕入れが遅れれば生産も遅れ、生産が遅れれば販売時期もズレる。
これだけで利益のチャンスは大きく変動します。
農業は「自然相手の事業」であると同時に、「タイミングがすべて」と言えるほど計画性が重視される仕事なのです。
(2)畝づくりは工程管理そのもの——作業の正確さが利益に直結する
私が最も苦労したのは畝づくりでした。
鍬で耕し、肥料を混ぜ、幅と高さを整え、黒マルチを張る。
作業自体はシンプルですが、やってみると「正確さ」が求められます。

畝の高さが5cm違うだけで水の溜まり方が変わり、根の張り具合が変わり、芋の太り方も変わる。
農業は意外にも“ミリ単位”の世界です。
これはまさに製造業の工程管理に近い感覚で、「品質をつくるのは現場の精度」という点で通じるものがあります。
新規就農を目指すビジネスパーソンは、この「正確なオペレーション」を習得する覚悟が必要です。
(3)成長・トラブル・収穫…“感情の揺れ”も仕事の一部
サツマイモの成長を見るたびに、私は日々感情が揺れました。
葉がしんなりすれば不安になり、勢いよく伸びると嬉しくなる。
しかし同時に、
- 突然の病害
- センチュウによる被害
- 天候不順による肥大不良
といった“トラブルの連続”が待っています。
農業は、ビジネス上の数字の変化だけでなく、目の前の植物の状態に心が動かされる仕事です。
「自然と向き合う」という言葉の意味が、体験を経て初めて理解できました。
新規就農の検討者が知るべき“農の価値と未来”
農業は数字だけでは測れない価値を持つ仕事です。
土と向き合う時間、地域との関わり、生産者としての誇り。
これらは農業ならではの魅力であり、第二のキャリアとして選ぶ人が増える理由でもあります。
就農を考えるあなたへ、その核心をお伝えします。
(1)肥料の選択ひとつに“経験知”が宿る——農業は知識産業である
芋づくりに使用した肥料は2,800円ほど。
しかし、生産者は
- 畑の状態
- 天候
- 品種
- 栽培方式
によって、最適な量と組み合わせを判断します。
これはビジネスで言えば「データに基づく意思決定」であり、農業は高度な知識産業だと言えます。
また、肥料ひとつ変えれば味や収量が変わるため、経験の蓄積が重要になります。
新規就農者こそ、最初の数年は“学びの期間”として捉えるべきでしょう。
(2)収支だけでは測れない価値がある——農業は「目的のある働き方」
私の栽培では約640時間の作業を行い、収穫物の多くは商品として販売できない状態でした。
しかし、その過程には多くの学びと感動がありました。
農業は利益だけで評価する仕事ではありません。
- 手をかけた分だけ応えてくれる喜び
- 自然と向き合う心の豊かさ
- 地域に貢献する実感
こうした“非金銭的な価値”が、農業という働き方には確かに存在します。
ビジネスパーソンが農業に惹かれる背景には、この価値観の転換があるのではないでしょうか。
(3)地域農業への理解が“あなたの就農ストーリー”を強くする
農業を体験して以降、私は地元のスーパーに並ぶ野菜を見る目が変わりました。
生産者の苦労や気持ちを少しでも理解できたからです。
新規就農者にとって、「地域の農業を知る」ことは極めて重要です。
どんな作物が求められ、どんな課題があり、どんな未来を描けるのか。
農業は、地域そのものを支える仕事です。
あなたが農業に踏み出すことは、地域の未来をともにつくる行為でもあります。
新規就農の一歩は“体験”から始まる
農業の現場に触れてみると、机上では分からなかった課題や魅力が次々に見えてきます。
農業は体力だけでなく、計画性・技術・判断力・地域理解が求められる総合的な仕事です。
そして、収支では測れない豊かさと手応えが確かに存在します。
新規就農を考えるなら、まず小さく育ててみること。
体験を通して、自分が農業に向いているのか、どんな形で関わりたいのかが自然と見えてきます。
その一歩が、あなた自身の農業ストーリーの始まりです。
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