☑やりたくない事はやらずに生きてきた
☑やりたい事だけやって上手くやり過ごしたい
☑キャリアが思ったように築けない
やりたくないことって、避けてもいいんじゃないですか?人生一度きりなんだし、好きなことだけやって生きたいです。
確かに「好きなことだけやる」という考えは魅力的ですよね。でももし新たなキャリアを築きたいと考えているなら、自らやりたくないことに向き合うのも必要だと思いますよ。
えっ、やりたくないことをわざわざやるなんて…。何かメリットがあるんですか?
実は大きな成長やチャンスが「やりたくない」と思う仕事の中に隠れていることが多いんです。それに気づかないと、長期的なキャリア形成に壁ができてしまうこともあります。
- やりたくない仕事に成長の種がある
- SNSのレコメンド機能依存が視野を狭めている
- 「今までは上手くいっていた」が挑戦を妨げる
- 避けられがちな仕事は独自性を生む
- やりたくない仕事がキャリアを広げる
「好きな事だけをやって生きていく」「自分の得意だけを磨いていく」これが人生を幸せにする生き方である…と、つい最近まで私もそう思っていた私ですが、考えを改めて大きなキャリアアップのチャンスを得た体験談もお伝えします
「やりたくないことをやらない」は本当に正しい?
「好きに生きればいい」「やりたいことだけやって人生を終えたい」と聞くと納得してしまいそうですが、本当に好きなことだけやり、「やりたくないことはやらない」のは正しいでしょうか?
一度きりの人生だし、やりたいことやるのが正しいと思うんだけどなぁ…
それは一理ありますが、もしあなたが「今後新たなキャリア形成をしたい」と考えているのではれば、正しくないかもしれません
(1)「やりたくないこと」とは?
「やりたくないこと」とは当たり前ですが、多くの人が避けたいと考える物事を指します。
たとえばトイレ掃除や単調なデータ入力など、多くの人にとって魅力を感じにくい作業が挙げられます。
ただし「やりたくない」と感じる背景には不快感や興味の有無だけでなく、未経験からくる不安や自分の価値観とのギャップが含まれることがあります。
まずはあなたにとって「やりたくない」と感じる物事は何で、その理由を何なのかをボンヤリ考えていただけると本記事をスムーズに読み進めていただけるかと思います。
やったことないからやりたくない…つまり「食わず嫌い」はたしかにあるかも
(2)「やりたくない」を避ける心理の正体
「やりたくない」と避ける心理には、主に3つの要因が挙げられます。
①心地よくないから
ただただ「心地よくないから」やりたくない。
不快感やストレスを避けようとする本能的な反応です。
そりゃぁ、心地よくないからやりたくないに決まってるじゃないですか~。他に理由なんてありますか??
あります。以下の②と③は自分で気づいていない可能性も高いので意識してみてください。
②有能性のわなにハマっているから
有能性のわなにハマってしまい得意なことばかりに集中し、やったことのない領域への挑戦を避ける傾向に陥り、「やりたくない」を避け続けてしまう事があります。
有能性のわなとは特定の分野やスキルで「できること」に固執するあまり、新しい挑戦や未知の分野への成長の機会を自ら狭めてしまう心理的状態を指します。特に成功体験を積み重ねた人や自分の得意分野が明確な人に起こりやすい現象です。
今まで上手くいっていたからこれからも大丈夫って思っちゃう気持ちはわかります…
③フィルターバブルが出られないから
フィルターバブルにより視野が狭くなり自分に都合の良い情報や環境に固執し、成長機会を狭めてしまう状態に陥りがちです。
結果、やりたいことはとことん追求しますが、「やりたくない」ことは完全に排除します。
フィルターバブルとはインターネットやアルゴリズムの影響によって、自分が興味や関心を持つ情報だけが集まり、異なる価値観や多様な意見が見えにくくなる状態を指します。
SNSの「レコメンド機能」のことかな?自分が関心ある事ばかりが表示されてとても便利だけどな…
確かに欲しい情報がすぐに入手できて効率的です。一方で、関心が無いけどあなたにとって重要な情報を取りこぼすという意味では効果的ではありません。
・効率的:成果→ ÷ 時間↓
⇒ 成果は一定で、時間を減らして結果を良くする
・効果的:成果↑ ÷ 時間→
⇒ 時間は一定で、成果を上げて結果を良くする
どちらも結果は良くなりますが、効率性の追求には限界があります
(3)キャリアを築くために「やりたくない」は必要?
必要です。
たとえば「物を売る仕組みづくりに興味がある」からマーケティングに興味があっても「対人関係が苦手だから避けたい」ではマーケティングのキャリアを築くのは難しいです。
「やりたくない」仕事は、キャリアを築く上で重要な役割を果たします。
なぜなら「仕事は人についている」ものであり、「人が仕事についている」わけではないからです。
マーケティングでは多岐にわたるスキルが求められます。
財務会計や全社的な調整、さらに対人スキルも必要です。
「対人関係が苦手だから避けたい」としてしまうと、マーケティングのキャリアを広げることは難しくなります。
「やりたくない」ことに取り組むことで、多様なスキルと視野が身につき、キャリアの成長に繋がります。
やりたくない事が無い仕事でキャリアを築きたいです…
なかなかそんな仕事はないですね
「やりたくない」仕事に隠されたキャリアの成長機会
多くの人が避ける「やりたくない」仕事には多くの成長機会が隠れています。
成長機会を具体的に確認しましょう。
(1)避けていただけでやってみたら面白い、かも
「やりたくない」と避けていた仕事に実際に挑戦してみると理解が深まり、意外と楽しいと感じることがあります。
実はそこに潜在的な適性があり、能力を発揮して成果を出せる可能性があります。
たとえば人事異動で全く違う業務を経験した際、初めは不安や抵抗があったとしても、結果的にその業務にやりがいを見出すケースも少なくありません。
「やりたくない」と決めつけず、挑戦してみることで自分の可能性を広げるチャンスが生まれます。
またチームで仕事する時も率先してみんなが「やりたくない」をやると勝ち組になれる可能性が高いです。
なぜならみんなが避けるので「やれるのはアイツしかいない!」と貴重な存在になれますし、他のみんなが持っていないスキルが身につけられます。
「やりたくない」は逃げたくなっちゃうけど、あえて飛び込んでみると新しいスキルがGETできるかもしれないですね♪
「やりたくない」はたいてい多くの人にとっても同様ですので、少し磨けばすぐに他者との差別化が図れますね
(2)異なる価値観に触れられる
「やりたくない」と感じる仕事に取り組むと、今まで出会って来なかった初対面の人との関わりや異なる価値観に触れる機会が増えます。
自分の(前述の)「フィルターバブル」から抜け出し、新たな視点や考え方を得ることができます。
特に異文化や多様な意見との接触は、自分のキャリアプランそのものを変えるきっかけになることもあります。
新たな価値観に触れることで、これまで思いもしなかった成長の方向性や可能性を見つけることができるでしょう。
↓↓↓新たな価値観に触れるには↓↓↓
(3)相乗効果で長期的な成長が見込める
「やりたくない」と思っていた仕事に挑戦することでそれまでのスキルや経験が相乗効果を生み、新たな成果を引き出すことがあります。
相乗効果とは異なるスキルや知識を組み合わせることで、新しいアイデアや能力を発揮する事です。
今まで「やりたくない」からやってこなかった異なる業務や分野に取り組むことで、既存の知識やスキルが活用される場面も多いです。
これにより視野が広がり、新しいアイデアや解決策を見つける力が養われます。
たとえば経理担当者がマーケティングのプロジェクトに参加することで、数字の分析力と市場理解を組み合わせた新しい提案を行えるようになるかもしれません。
「やりたくない」仕事こそが自分をさらに高めるステップとして機能し、長期的な成長に繋がる大切な要素となるのです。
「やりたくない」仕事をやるとキャリアの幅が広がりそうですね!でも「やりたくない」をやるのはやっぱりハードルが高いような気がするなぁ…
では「やりたくない」との向き合い方も確認しておきましょう
キャリアを開く!「やりたくない」との向き合い方
キャリアを開くためには「やりたくない」と向き合う必要がありますが、意識していればチャンスは意外とたくさんあります。
「やりたくない」と思った時こそ、チャンスと捉えて行動しましょう。
(1)人事異動や新しい業務はチャンス
「やりたくない」と感じる仕事を「面倒だな」「自分の仕事じゃないのにな」と思うことは自然なことです。
たとえば人事異動で新しい業務を任されたり、予想外のタスクを「これやっといて」と頼まれることがあります。
しかしこれらを拒絶するのではなく、成長やチャンスと捉えるとキャリアアップのチャンスになることが多いです。
一見関係ない業務にも、自分のスキルや視野を広げる機会が隠されています。
「やりたくない」仕事が、意外にも新たなキャリアの扉を開くきっかけになるかもしれません。
(2)みんなが避ける仕事を率先してやってみる
誰もやらない仕事は独り勝ちできます。
なぜなら「みんながやりたくない」と避ける仕事ほど、大きな価値が眠っていることがあるからです。
誰も手を出さないタスクや役割を進んで引き受けることで、自分だけのポジションやスキルを確立することができます。
たとえば誰も手を挙げない雑務やプロジェクトの管理を引き受けることで、結果的に他者からの信頼や評価が高まることもあります。
「やりたくない」仕事には、独り勝ちできる可能性がある金脈が隠されているのです。
(3)キャリアを広げる選択肢を見つける
あなたが考えるキャリアプランをもう少し分解してみましょう。
「やりたくない」という感情に向き合うと、自分が考えるキャリアプランをより具体的に分解する視点が得られます。
たとえば現在のキャリアプランを「やりたい仕事」と「やりたくない仕事」に分類し、それぞれの理由を掘り下げてみることで、意外な気づきが得られることがあります。
やりたくないと思っていた仕事が実は必要不可欠なスキルを磨く機会だったり、キャリアの可能性を広げる選択肢だったりする場合もあります。
視点を変えてみることが成長の鍵です。
キャリアプランって難しいですよね~
以下の記事を参考にしてみください
↓↓↓キャリアプランの考え方↓↓↓
実体験から学ぶ「やりたくない」と向き合う価値
私は、会社員時代は「やりたくない」を避けて生きてきて、損したなぁと反省しています。
「やりたくない」から逃げてしまっていた私の実体験をお伝えしますね
(1)新入社員時代に逃したビジネスチャンス
私は4回転職していますが、1社目のペットフード商社に新入社員として入社した頃、当時の係長から「客注品の管理」を任されそうになったことがあります。
しかし私は「地味で面倒」「未経験で不安」「自分がやりたい仕事ではない」という理由でその提案を断ってしまいました。
係長は私に成長の機会を与えてくれていたのですが、私は自らチャンスを放棄していたのです。
当時は成長よりも快適さを優先していたのです
(2)後悔とその後の教訓
もしその仕事を引き受けていたら、当時のメイン業務だった倉庫管理だけでなく顧客の視点を学び、営業に関心を持ち、先輩と同行することで多くのビジネスチャンスをつかんでいたかもしれません。
この経験を通じて、「やりたくない仕事」にも成長の種が隠れていることを痛感しました。
「やりたくない」を避けていたため成長が遅れました
(3)現在の挑戦と成果
現在は個人人業主となり、この教訓を活かしてあまり関心の無いテーマであっても商工会議所の集まりや市役所主催のワークショップにも積極的に参加するようになりました。
その結果、数名の社長と縁があり、コンサルティング業務を委託されるという大きな機会を得ることができました。
「やりたくない」を克服することが、新たな可能性を開くカギになると実感しました
やりたくないことにこそ成長とチャンスがある
「やりたくないこと」に挑戦することで、自分では気づけなかったスキルや視野を広げるチャンスが生まれます。
特に新たな価値観や経験を得ることでキャリアの可能性が広がり、思いもよらない成果につながることがあります。
過去の失敗から学んだ私自身の経験では、やりたくないことを避けると大きなチャンスを逃すリスクがありました。
現在では「やりたくないこと」にも積極的に挑戦し、結果として新しい仕事の機会や人脈を得られるようになりました。
あなたも「やりたくないこと」を自分の成長のきっかけとして捉え、キャリアを広げる参考になれば幸いです。
- やりたくない仕事に成長の種がある
- SNSのレコメンド機能依存が視野を狭めている
- 「今までは上手くいっていた」が挑戦を妨げる
- 避けられがちな仕事は独自性を生む
- やりたくない仕事がキャリアを広げる
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