☑ゆるい職場なので、自分が成長できていない気がする
☑ゆるい職場にいるのが不安で転職を考えている
☑20代が辞めていく職場で困っている管理職の方
あなたのお勤めの会社がゆるい職場であれば、成長のチャンスです。
なぜならお金も時間も、精神的にもすり減らない環境だからです。
成長の機会は社内だけではありません。
自分がどこに向かっていくのかが明確になれば、選択肢はいくらでもあります。
本記事では今すぐに転職することなく、成長の機会を得る手段をお伝えいたします。
・ゆるい職場とは「怒られない」「残業なし」「目標ノルマなし」
・ゆるい職場が増えてきたのは、法改正(若者雇用促進法)が影響が大きい
・ゆるい職場にただい続けると、稼ぐ力がつかず、下流老人になる
・ゆるい職場は時間に余裕があり、社外にも目を向けて行動できる(自分軸の明確化、資格取得、副業など)
・ゆるい職場はすぐに辞めず、転職活動しながらスキルアップを図る
ゆるい職場とは
ゆるい職場とは、上司に叱られることもなく、定時帰りが可能で、もちろん休日出勤もない、そんな職場です。
昭和や平成と比べて、令和はゆるい職場が増えています。
リクルートワークス研究所のデータでは、新入社員(大手企業入社の3年目まで)のうち、36.4%が「ゆるい職場」と感じています。
さらには、退職を考えているのは、「ゆるい職場」と感じている新入社員が多いという結果が出ており、57.2%が2,3年、もしくはすぐにでも退職したいと考えているのです。
引用:リクルートワークス研究所「職場が「ゆる」くて、辞めたくなる」
「ゆるい職場」はどのような職場でしょうか。
(1)職場で怒られたことがない
実に4人に1人が、新入社員期に会社の上司や先輩に一度も叱責されたことがないようです…
引用:AERA「「ゆるい職場」になっても若手が離職 背景に「他社で通用しない」「成長できない」不安」
(2)残業がほぼない職場
2015年から2020年にかけて、週総労働時間および残業時間が右肩下がりで減っています。
「正直、余力あります」と答える社員も増えてきているとか。
引用:リクルートワークス研究所「修羅場もない、叱責もない。「ゆるい職場」は新入社員を変えるか──古屋星斗」
(3)目標やノルマがない職場
部署の目標として「月間契約20件」など目標はあっても、個人には特に求められない職場です。
業務負荷も小さく、学生時代のサークル感覚でも特に何も言われません。
言い換えれば、誰でもできる仕事内容です。
なぜ、ゆるい職場が増えてきたのか
会社がブラック企業認定されるのがこわいから?
上司や先輩がパワハラで訴えられるのがこわいから?
それだけではないようです。
(1)若者雇用促進法が施行されたから
2015年10月に施行された若者雇用促進法が大きく影響しています。
若者雇用促進法とは、若者がスキルアップして、適切な職に就けるよう企業に働きかける法律です。
労働者と企業のミスマッチ(ブラック企業への就職など)を防ぐのを目的としています。
若者雇用促進法の中には「採用に関する積極的な情報提供」があり、企業側は求人においては、労働条件や雇用情報の提供をするが求められます。
労働条件はたとえば以下のような項目です。
☑平均勤続年数
☑前年度における有給休暇の平均取得日数
☑平均残業時間
企業側からすれば、これらの労働条件を開示することは「うちは良い会社です!」とアピールするには絶好の機会になります。
これが大企業を中心に、労働環境の改善(=ゆるい職場?)をしようとしている大きな理由になります。
(2)パワハラ防止法が施行されたから
パワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)が改正し、大企業は2020年6月から、中小企業は2022年4月から施行、つまりすべての企業が対象となりました。
パワハラ防止法は企業に対して、パワハラ防止の社内方針明確化、苦情相談窓口整備、被害者へのケアや再発防止をしてください、という内容です。
パワハラ防止法の施行以前から、社会のコンプライアンス意識の高まりからパワハラに対しては大企業を中心に敏感になっています。
↓↓↓パワハラの正しい認識は?↓↓↓
(3)ブラック企業認定されるのがこわいから
厚生労働省が「労働基準関係法令違反に係る公表事案(いわゆるブラック企業リスト)」で企業名と違反内容を公表されています。
たとえば、以下のようなコンプライアンス違反内容が取り上げられています。
☑無資格の労働者にトラクター・ショベルの運転業務をさせたもの
☑労働者2名に、2ヶ月分の定期賃金約52万円を支払わなかったもの
☑少なくとも120日間の休業を要する労働災害が発生したのに、遅滞なく労働者死傷病
大企業がブラック企業リストに載ったら、株価暴落で企業価値が下がって株主にコテンパンにやられます。
ゆるい職場にい続ける3つのリスク
思いとしては「不満はないけど不安」の一言に尽きます。
ゆるいと、表面的なワークライフバランスは取れて、ストレスもあまりたまりません。
しかしスキルアップや成長できる実感は持てません。
☑少子高齢化により(税金、社保上がる)
☑人生100年時代(長生きリスク)
☑終身雇用崩壊(会社は助けてくれない)
☑AIによる代替業務が増える未来(人間不要?)
こんなことを言われている世代(特に20代)は特に不安になりますよね。
ゆるい職場にい続けると、主に3つのリスクがあります。
(1)キャリア形成ができない(成長できない)
☑職場での仕事“量”が少ないため、場数を踏めない。
☑それ以上に“質”も低いため、スキルアップにつながらない。
☑さらには、上司や先輩から注意やフィードバックもないため、正しい方向に向かっているのかもわからない。
上記の3つの理由からキャリア形成が難しいと考えられます。
なんなら学生時代の方が成長していたと感じる人も多いようです。
(2)転職できなくなる
なぜなら企業特殊的熟練(その職場でしか通用しないスキル)だけは身につくかもしれませんが、会社を一歩出れば使えません。
たとえば…
☑稟議書の申請方法(社内ルール)
☑社内倉庫のどこに何が入っているか理解している
☑A部長が好きな食べ物は何か知っている
(3)人生の選択肢が減る
(1)キャリア形成できず、(2)転職するスキルが身につかない結果、稼げない人材になってしまいます。
稼げない ⇒ お金がない ⇒ つまり人生の選択肢が減ります。
あくまで平均ですが、生涯支出総額はおよそ3億3千万円必要です。
平均的な暮らしをするだけでも相当な稼ぐ力が求められます。
結婚しない、子育てなし、車も持たない、質素倹約…なら平均より支出は減るかもしれません。
しかし現時点で「結婚しない」と決めていても、いつ結婚したいと思うようになるかわかりません。
ちなみに親の介護は自分の意思とは関係なくおとずれます。
↓↓↓【生涯支出を知る】人生の5大費用↓↓↓
①結婚できない
自分一人でも生活ギリギリだったら、結婚する気になれませんね。
配偶者が稼げる人なら問題ないかもしれませんが…
②子育てできない
幼稚園から高校まで公立、大学のみ私立の場合、平均1,002万円かかります。
乳幼児期の子育て費用(約440万円と言われている)もありますし、さらには塾や習い事にもお金がかかります。
③下流老人になる
一般に、老後の生活費は9,300万円(70~100歳と仮定)必要になります。
人生100年時代ですからね。
年金保険料を払っていれば、年金が全くもらえなくなるリスクはあまりないです。
一方で、物価上昇以上に年金額が増える見込みは低いです。
やはり会社に依存せず、あなた自身が稼ぐ力を身につける必要があります。
仮に現実から目をそむけてしまうと…
☑静かな退職からの、
☑働かないおじさんからの、
☑下流老人(生活保護なみの生活)になります
↓↓↓静かな退職は都合の良い働き方?↓↓↓
↓↓↓働かないおじさん」の末路は?↓↓↓
ゆるい職場でも成長するには
ゆるい職場にいる20代こそ脱会社依存を考えましょう。
脱会社ではないですよ。脱依存です。
ゆるい職場のメリットは、心身ともに疲れない、そして時間があることです。
何もしなければ、未来の選択肢は減りますが、今できる選択肢はたくさんあります。
(1)自分軸(何がやりたいか)をぼんやりと考える
「あなたのやりたいことはなんですか?」
とても難しい質問です。
難しいんですが、やはりスタートはここなんですね。
いきなり100点の正解を求めず、40点でいいので考えてみましょう。
最初は仮説でいいんです。
「多分こうかなぁ」って感じで。
学生時代の就活でやりたいことを見つけられる人なんてほとんどいません。
1社目からベストの会社を見つけられることが奇跡です。
私も1社目で「なんでこんな会社入ったんだろう。何をやってるんだ。」と自分にいきどおりを覚えて、2社目からようやく戦略的な転職ができるようになりました。
↓↓↓自分軸のつくり方5選~やりたいことの見つけ方~↓↓↓
(2)転職ではなく、転職活動をしてみる
転職することはリスクですが、転職活動はノーリスクです。
さいわい、ゆるい職場であれば時間的な問題はないと思います。
転職活動することで、以下のメリットがあります。
☑市場価値がわかる(スキル棚卸)
☑自分のしたいことが見える(転職軸の明確化)
☑何をすればいいのか?わかる(目標と現実のギャップ)
転職活動はいわば健康診断です。
定期的に実施することをオススメします。
転職活動の進め方
①転職の全体像の理解
②転職軸(目標)を明確にする
③業務スキルの棚卸(現実)
④転職エージェントを頼る
⑤履歴書・職務経歴書をつくる
⑥面接対策
⑦退職手続き
↓↓↓転職活動した方が良い3つの理由↓↓↓
↓↓↓転職のプロに転職活動を手伝ってもらう↓↓↓
(3)学び直し(資格の勉強をする)
時間があり、やりたいことがある程度見えてきたら、資格の勉強もいいかもしれません。
資格取得はタイパ(時間対効果)がいいです。
なぜなら資格は業界の知識を体系的(内容が網羅しており、整理されている)されているからです。
有益な情報は無料でネット上にいくらでもありますが、部分的です。
やりたい分野の資格という全体像を理解した上で、YouTubeやブログで情報収集した方が効率的です。
↓↓↓資格がこれからますます必要になる3つの理由↓↓↓
(4)副業をやってみる
時間がある強みを活かして、副業にチャレンジしてみるのもいいです。
副業は何より会社に頼らず、自分の力でかせぐ経験ができますし、本業では身につかないスキルが手に入ります。
また副業は事業なので、マーケティング・経費管理・税務知識など経営感覚も身につきます。
脱会社依存の近道です。
↓↓↓副業をはじめる前に↓↓↓
(5)社内での発信を増やす
社内でも出来ることはあります。
日々のSNSでの発信のようにリアルな社内でも発信を増やしましょう。
「会社や上司が指導や指示をもっとしてくれないか」と思われるかもしれませんが、それはタイパが悪いです。
なぜなら上司もどうしたらいいのか、どう指導したらいいかわからないのです。
自分たちが育成された方法が今の時代では通用しなくなりましたからね。
「だったら上司なんていらねーじゃん!」と怒る気持ちもわかりますが、そう思って受身になってもやはりタイパが悪いです。
☑自ら上司や先輩にフィードバックを求める(結局、遠慮されて大した内容もらえないかもしれないけど)
☑やったことない業務に挑戦したいと主張する(具体的にですよ)
☑どの部署に行きたい、こんな仕事をしたい、こんなアイデアがあるを上司や先輩に話してみる
上記内容を1回は試してみましょう。1回だけは。
別に会社のこと嫌いじゃないんだけど…というあなたには「アルムナイ」という考え方もあることをお伝えしておきます。
↓↓↓卒業生(アルムナイ)の再雇用↓↓↓
ゆるい職場を上手く活用しよう
“会社は自分を成長させてくれるもの”という価値観の人が増えてきているそうです。
ホワイト企業は成長できない、ブラック企業は論外。
ホントその通りです。
しかし残念ながらブラックでもホワイトでもない“ちょうどよい”が存在しないのも事実です。
令和になってますます情報過多になり「あれもしたい、これもしたい」で頭がパンクしてしまいます。
情報との付き合い方、正しいタイパって何か?を改めて考えた上で、ゆるい職場を上手く使ってやりましょう。
↓↓↓情報収集がうまい人がやっているコツ7選↓↓↓
↓↓↓タイパはバカになる?長期的には非効率↓↓↓
・ゆるい職場とは「怒られない」「残業なし」「目標ノルマなし」
・ゆるい職場が増えてきたのは、法改正(若者雇用促進法)が影響が大きい
・ゆるい職場にい続けると、稼ぐ力がつかず、下流老人になる
・ゆるい職場は時間に余裕があり、社外にも目を向けて行動できる(自分軸の明確化、資格取得、副業など)
・ゆるい職場はすぐに辞めず、転職活動しながらスキルアップを図る