☑資格試験を受けようと思うけど、久々の勉強で不安
☑仕事が忙しく、あまり時間がないけど資格取得したい
☑そもそも今考えている資格取得がベストなのか?不安
効率的な勉強法には、教材選びやどのような順番で勉強するか?などコツはいくつかあります。
勉強法ももちろん重要ですが、本記事では勉強法以前に資格取得の意味目的から考えることをオススメしています。
資格取得したものの、使えませんでした…ではむちゃくちゃ効率悪いですからね。
本記事を読んでもらえれば、資格取得することで転職や独立起業などで活躍し、きっと稼ぎにつながります。
2ヶ月前に、FP2級の試験に合格しました。結果は…
☑学科試験:82点(60点で合格)
☑実技試験:86点(60点で合格)
勉強時間は150時間ぐらいです。
・資格試験の勉強は質より量、スピード重視
・勉強法以前に、その資格を取得する目的が大事
・資格試験において、教材選びは重要(基本的には通信がオススメ)
・真面目で完璧主義な人ほど、資格試験に受かりづらい
・解答よりも“問い”が重要な時代になってきた
社会人にとってしんどくない資格試験勉強法5選
たくさんありますが、5選に絞ります。
全体像、スピード重視、過去問過去問過去問(←ミスタッチではありません)がキーワードです。
ポイントはいきなり細部(各科目の各論など)に着手しないことです。
資格の難易度によりますが、難関資格であれば全体像理解に1週間かけてもいいぐらいです。
私が現在勉強中の中小企業診断士資格試験を具体例とします。
(1)資格試験勉強法①:どの教材を選ぶのか
資格試験勉強の入り口である教材選びは重要です。
なぜなら資格によっては独学では取得が極めて困難だったり、逆に通学である必要がないことがあるからです。
まず資格の難易度や種類、お財布事情によって、独学・通信・通学のどれを選択するのかを決めます。
適切な教材選びは勉強計画より先です。
教材によって計画内容が大きくちがいますからね。
教材選びは勉強法において、重要なので詳しくは後述(第3章)します。
なお、私は合格したFP2級も勉強中の中小企業診断士については通信で進めています。
(2)資格試験勉強法②:勉強計画を立てる
①どんな試験なのか理解する
当たり前のようですが、意外としっかり理解していない方もいます。
しっかりとは以下のポイントをおさえることです。
☑標準的な学習時間は?(中小企業診断士は1000時間)
☑直近5年間の合格率は?
☑試験は何回あるのか?(マークシート、筆記、実技、口述、実務研修など)
☑どんな科目があるのか?(各科目の性質も理解:理解系・暗記系など)
②受験日というゴールから計画を立てる
受験日から逆算して計画を立てましょう。
中小企業診断士であれば、7科目(マークシート)+筆記+口述試験があります。
1科目に何時間(何週間、何ヶ月)かけるのか?を考えましょう。
ギリギリではなく、10~20%ぐらいは余裕を持っておいた方がいいです。
たとえば5ヶ月かかるのであれば、6ヶ月程度をかけるぐらい。
③原則、1科目ずつ攻略する
1科目ずつ集中的に攻略するのが効率的です。
なぜなら人は忘れてしまう生き物だからです。
記憶に定着させるには、完全に忘れる前に、復習をして思い出すことが必要ですので1科目ずつ攻略した方が効率的なのです。
これは精神論ではなく、「エビングハウスの忘却曲線」という実験に基づいた話です。
学習後に忘却した記憶を100%に戻すために必要な復習
☑1日以内に10分間
☑1週間以内に5分間
☑1ヶ月以内に2~4分間
ちなみに計画段階で1科目目は時間がかかることが多いです。
なぜなら1科目目は科目の理解に加えて、教材(例:同じ通信でも特徴や操作法がちがいます)を理解する必要があるからです。
全科目を一気通貫で復習するのは最終段階でいいと思います。
④ルーティン化する
資格試験の勉強について、以下の3つが基本学習タスクです。
☑テキスト等を読む(インプット)
☑問題を解く(アウトプット)
☑答え合わせ(アウトプットに対するインプット)
これらをいつ?どの程度?何回繰り返すのか?
たとえば、経済学という科目を…
・朝の身支度時間(20分):テキスト等を読む(インプット)
・通勤時間(30分):テキスト等を読む(インプット)
・入浴中(40分):問題を解く(アウトプット)
・就寝前(30分):答え合わせ(アウトプットに対するインプット)
これを1セットとし、7日間(7単元)実施する。
都度都度考えなくてもいいようにルーティン化しましょう。
学習内容以外(計画など)を考えるのは1週間、1ヶ月に一度程度でいいです。
日々は学習内容を理解したり、覚えたりすることに集中すべきです。
⑤集中力維持の工夫
仕事しながらであれば、平日はすきま時間で学習時間を捻出すると思います。
すきま時間は短時間なので結構集中して学習できます。
しかし休日にまとまった学習時間を取る場合、休憩時間も考慮しましょう。
また歩きながらの学習も効果的だったりします。(身体動かしながらだと脳が活発に?なるらしいです)
私はワイヤレスイヤホンしながら歩き回っています。(危険な場所もあるので気を付けて!)
(3)資格試験勉強法③:全体像の把握
いきなり科目の各論に入る前に全体像を把握した方が近道です。
テキストで言えば、1ページ1分間くらいで構いません。
いわゆる「ななめ読み」です。理解できなくていいんです。
全体像把握が目的であれば、太字になっているキーワードをひろい読みでもいいです。
学習の初期段階は理解するよりも「質より回数」で読み進める方が重要になります。
なお、問題集であれば出題範囲・科目・配点・出題数を確認しましょう。
優先順位が少しずつ見えてきます。
(4)資格試験勉強法④:アウトプットのためにインプットがあるんだ
学習の初期段階、なんなら学習開始初日から問題集に取り組むぐらいでちょうど良いです。
「いや、解けるわけないでしょ…」と言われそうですが、その通りです。
解けなくていいんです。
問題集や過去問で試験全体の傾向をつかむことで、何をインプットしなければならないのかが理解できます。
アウトプットのためにインプットがあるんです。
具体的なアクションとしては、問題集を3回以上は繰り返し解きましょう。
なお、どうしても理解しづらい暗記事項は自分で表などを作成して、頭ん中を整理した方がかえって近道になったりします。
(5)資格試験勉強法⑤:資格試験内容を実生活に反映させる
資格は何のために取得しますか?
もちろん十人十色の理由がありますが、基本的には「誰かの役に立つため」だと思います。
資格試験に合格する前でも知識があれば誰かの役に立たせることはできます。
しかもその知識を活用することで理解が進み、資格試験合格にも近づきます。
「誰かの役に立つ」“誰か”については、最初のうちは自分でも構わないと思います。
たとえば…
☑FP2級:確定申告時にさまざまな控除を使って、税金を安くできた
☑1級販売士:競合調査のやり方を学び、売場計画に取り入れた
☑中小企業診断士(財務会計):損益分岐点について、パン屋の友人に教えてあげた
最も理解が進むのは「誰かに教えた、説明した、役立った」時です。
英語を学びたい方へ!『スタディチェーン』さんが【2024年】おすすめの英語コーチングスクール20選を徹底比較!してくれています。
社会人がその資格を勉強する目的は?…モチベーションにかかわります
あなたが取得予定のその資格ですが、どんな理由で選びましたか?
明確な理由(根拠)があれば、このパートは飛ばしていただいていいかと思います。
以下の3つが揃えばモチベーション高く、資格試験勉強を楽しみながら、資格取得後も活躍されるでしょう。
(1)社会情勢に合致しているか
今はVUCA(先が読めない不確実な社会環境)の時代です。
未来がどうなるかは誰にもわかりませんので、どんな資格が良いのか判断が難しいです。
それでもある程度、予測してどんな資格を取得するのかを考えねばなりません。
厚生労働省が発表している「働き方の未来 2035」はひとつのヒントになります。
介護、子育て、AIによる代替…2035年の未来について覗き見ることができます。
おそらくこうなるであろう未来と逆行する資格は活用しづらくなるかもしれません。
↓↓↓中小企業診断士はAIに代替されない資格↓↓↓
(2)競合状況は確認しているか
競合とは目指している資格を活かして仕事をしている先輩のことです。
どんな仕事をしているのか?
どうやって仕事を獲得しているのか?
そもそも仕事はあるのか?
出世につながるのか?
競合を見れば、自分の未来が見えてくると思います。
たとえばFP資格であれば、直接的に転職や独立に役立たせにくいですが、自分の資産を守ったり増やしたりには向いています。
(3)自身の方向性に合っているか
3つの中でもっとも重要です。
そもそも自分がその資格を取得する意味があるのか。
取得後の自分はどうなっていたいのか?
資格試験学習を開始してからは学習に集中すべきですが、開始前には取得後のことを考えておきましょう。
↓↓↓自分のやりたいことの見つけ方↓↓↓
↓↓↓社会の常識も自分も疑う思考法↓↓↓
社会人の資格試験勉強に適した教材選び
資格試験勉強において、教材選びは超重要です。
どんな資格であってもコレなら間違いない!はありませんが、多忙なビジネスパーソンには通信を強くオススメいたします。
独学・通信・通学の3つのパターンを見てみましょう。
種別 | 料金 | ツール | 資格難易度 | 特長 | |
① | 独学 | 低 | テキスト、問題集、 過去問 | ライト、中難度 (簿記3級、FP3級等) | ☑マイペースで学習を進められる ☑手元にテキストがある(すぐ確認可) |
② | 通信 | 中 | 動画配信 | すべて (社労士、宅建士等) | ☑いつでもどこでもスマホのみで学習可 ☑動画なので何度でも視聴(復習) |
③ | 通学 | 高 | テキスト、問題集、 過去問、模試 | 高難度 (弁護士、会計士等) | ☑講師が丁寧に教えてくれる(理解しやすい) ☑スクールへの移動含め、拘束される |
(1)独学
自分で書店やアマゾンでテキストや問題集を購入し、学習を進めます。
比較的なライト(難易度が高くない)な資格に向いています。
低料金で進められるのがメリットです。
一方で独学の大きなデメリットは情報収集(勉強のコツなど)はすべて自分で行う必要があることです。
資格試験は情報戦のため、プロ(業者)から情報が得られないのはキツいです。
(2)通信
最もオススメのやり方です。
ここ15年くらいで資格試験勉強向けの動画視聴サービス(通信)業者も増えてきました。
結果、健全な競争が行われ料金面もコンテンツ内容も充実したところが多いです。
通信のメリットはなんと言っても「いつでも、どこでも、スマホひとつで勉強できる」ことです。
以下、私自身が受講し、口コミや評判をまとめましたのでよろしければどうぞ。
↓↓↓【口コミ】オンスクの評判は?受講したFP2級合格者が徹底レビュー↓↓↓
↓↓↓【現役受講生の声】スタディングの中小企業診断士は評判悪いって本当?↓↓↓
(3)通学
超難関資格向きです。
講師に質問もできますし、対面でじっくり教えてくれるので深い理解が期待できます。
一方でビジネスパーソンは移動も多く、職種によってはイレギュラー(取引先に合わせたり)もあり、決まった時間にスクールに通うのが困難な人も多いと思います。
合格率は高まるかもしれませんが、圧倒的な料金と時間は投資せねばなりません。
資格試験に受からない人がやりがちな勉強法
さいごに残念ながら資格試験に受かりにくい人の3つのパターンを確認しましょう。
(1)「満点」「完璧」を目指している
「試験は満点を取らねば」と思っている完璧主義な方ほど合格は難しいことが多いです。
資格試験の一旦の目標は100点を取ることではなく、合格することです。
100点満点中60点で合格の試験で100点を目指す意味はないです(理解したいなら合格後でいいです)。
しかも多くの資格試験の問題は難易度を調整するために、100点は取りづらいように作られています。
試験を作る側の立場になってみましょう。
難しすぎても、簡単すぎても合格者数が安定しないですよね?
(2)分からなくて立ち止まってしまう
真面目過ぎる方ほど、苦労します。
「この答えはなぜこうなるんだろう…」と完全に理解するまで進まない方がいます。
それでは時間がかかりすぎます。
よくわからなければ一旦飛ばして、次の問題に移りましょう。
あとから点と点がつながってくるタイミングが来ます。
(3)インプットとアウトプットのバランスが悪い
資格試験は以下のスタンスで臨みましょう。
〇 アウトプットのためにインプットをする
× インプットしたものをアウトプットする
問題集や過去問をすぐに着手する。
すぐ、とは具体的に言うと学習開始2日目からです。(資格によりますが)
1日目に全体像を理解したら、問題を解き(アウトプット)しましょう。
全く答えられなくて構わないです。
「あー、こんな出題のされ方をするのか」
「このパートは重要なんだ」がわかります。
資格取得だけでは物足りない
資格取得により知識は豊富になります。
ただし資格試験対策(知識)だけでは人の役に立つスキルにはなりません。
なぜなら知識は質問に対して解答することはできますが、それだけならAIでもできます。
人間しかできない“問い”、つまり課題を発見する力を磨いていくことで転職・副業・独立起業でも資格を活かせるようになると思います。
↓↓↓セカンドキャリア向けの資格5選↓↓↓
・資格試験の勉強は質より量、スピード重視
・勉強法以前に、その資格を取得する目的が大事
・資格試験において、教材選びは重要(基本的には通信がオススメ)
・真面目で完璧主義な人ほど、資格試験に受かりづらい
・解答よりも“問い”が重要な時代になってきた