☑自己理解(自己分析)ができなくて困っている
☑いまいち自分の強みが発揮できていない気がする
☑頑張っているのになぜか報われない
自己理解ができていない状態だと、何をやっても上手くいきません。
環境によっては上手くいくこともあるかもしれませんが、偶然である可能性が高いです。
偶然は続きません。
自己分析をし、自己理解が進むことで自分の強みがわかり、継続的に強みを発揮できる環境に身を置くことで成果が出ます。
本記事では、自己理解ができない人の特徴⇒原因⇒課題⇒対策の順番で解説いたします。
また実例として自己理解することで、ビジネスで成功した私の前職の後輩についてもご紹介いたします。
あなたも自己理解をすることで、その頑張りを正しい方向に向かわせ、成果(ビジネス以外でも)に結びつけられると思います。
・自己理解できない人は、頑張ればなんとかなる精神がある
・自己理解ができない原因は、努力は報われると思い込んでいるから
・自己理解の最初に取り組むべき課題は、事実と向き合うこと
・強みが発揮できる環境に身を置くことで人生好転する
自己理解(自己分析)できない人の5つの特徴
①頑張ればなんとかなる精神、②他人評価、③片面しか見ない、④弱点しか見ない、⑤他人を頼らない、の5つが自己理解できない人の特徴です。
まずは現象面から確認していきましょう。
(1)頑張ればなんとかなると思っている
何ごともとにかく頑張れば上手くいく、上手くいかないのは努力が足りないからだと思っています。
【努力でなんとかなると思ってる人たち】
☑いつも「私は頑張っている」が口ぐせ
☑努力はかならず報われると思っている
☑誰よりも一生懸命だと自負している
(2)他人からの評価がすべて
自分軸より他人軸を大事にします。
つまり「自分がどう思うか?」よりも「他人にどう思われるか?」を重視する。
【他人軸で生きている人たち】
☑高年収、大企業は勝ち組だと思っている
☑東大卒の人が言うことはすべて正しい(学歴至上主義)
☑SNSなどで「いいね!」が大好物
(3)物事を片面からしか見えない
他人軸にも通じる話ですが、世間一般で“良い“とされていることしか見ません。
【世間一般の声がすべての人たち】
☑性格は暗いより明るい方が良い
☑友達は少ないより多い方が良い
☑身長は低いより高い方が良い
(4)自分の弱点しか見ていない
自分の強みや取り柄は見ずに、弱点ばかり見ています。
【弱点しか見えない人たち】
☑「私なんて…」が口ぐせ
☑自分は取り柄がないと思っている
☑いつも自信がない
(5)人を頼らない
他人を頼らず、すべて自分でやらないと気が済まないです。
【他人を頼らない人たち】
☑なんでも自分でやらないと気が済まない
☑人が信用できない
☑人を頼ったら負けだと思っている
自己理解(自己分析)できない人の5つの原因
①努力は報われる、②自分に素直じゃない、③具体⇔抽象がわからない、④自己肯定感低い、⑤プライドが高い、の5つが、自己理解ができない原因となっています。
(1)努力はかならず報われると思っているから
努力は報われません。
正確には、方向性が正しくない努力は報われません。
返って、努力がマイナスに働くことすらあります。
なぜなら自己理解ができていないと、自分が活躍できる環境がわからず、場合によっては逆走してしまうからです。
強みは環境によって大きく成果が変わります。
がんばる、一生懸命、努力…これらは日本の教育では良いものとされてきました。(現在も?)
しかし自己理解せずに、どれだけ努力をしても成果には結びつきません。
(2)自分に素直になれないから
他人からの目ばかりを気にして、自分と向き合っていません。
学校でも社会でも、常に周囲の目からは逃れられません。
「変なことして、みんなに無視されたらどうしよう」
「本当はこうしたいけど、浮いてしまうから怖い」
「(会議で)絶対A案よりB案だと思うけど、みんながA案で言うから…」
上記を繰り返していると、仮面をかぶってしまい、次第に“素の自分”は隠れてしまいます。
(3)具体と抽象の概念がわからないから
具体と抽象が概念を理解しないと、物事を多面的に見ることができません。
【抽象的・具体的の一例】
☑生き物 ⇒昆虫 ⇒トンボ
☑食べ物 ⇒和食 ⇒刺身
☑乗り物 ⇒電車 ⇒新幹線
左にいくほど抽象的、右にいくほど具体的です。
上記の一例であれば、すぐわかるとは思うのですが、私生活でもビジネスの現場でも抽象⇔具体の行き来が必要になるシーンは多々あります。
(4)自己肯定感が低いから
過去に負の体験をしたり、成功体験の少なさから自己肯定感が低くなります。
また「どうせ自分なんて…」などが口グセになっているとより自己肯定感の低下が進みます。
(5)プライドが邪魔をするから
独りで抱えてしまうのは、プライドが邪魔するからです。
両親に過剰にほめられて育ったり、失敗が許されない環境で生きてきた人に多い傾向にあります。
自己理解(自己分析)できない人の5つの課題と対策
①事実と向き合う、②環境づくり、③思考の訓練、④クロスSWOT、⑤第3者を頼る、の5つが課題です。
これらの課題に対策することで、自己理解ができるようになります。
(1)事実と向き合う
事実と向き合うことが自己理解の第一歩です。
ここでの事実とは、自分の強みも弱みも、良いところも悪いところもすべてひっくるめて自分だと自己受容することです。
(2)自分に素直になる環境づくり
事実を受け入れ自己受容ができても、忙しいビジネスパーソンは “自分に素直”になるタイミングがなかなかありません。
なぜなら会社では上司・部下・同僚、家に帰っても妻・夫・親など、さまざまな役割を演じる必要があるからです。
もはや意図的に“自分に素直”になる環境をつくらねばなりません。
環境とは、具体的には時間と場所です。
詳細は下記の関連記事を参考にしてください。
(3)思考の訓練をする
抽象と具体の概念を理解すれば、自己理解が一気に進みます。
なぜなら物事を多面的に見られるようになるからです。
物事を多面的に見ることで自己理解の可能性が広がります。
たとえば、以下のような世間一般の声についてあなたはどう思われますか?
☑性格は暗いより明るい方が良い
☑友達は少ないより多い方が良い
☑身長は低いより高い方が良い
果たして本当にそうでしょうか?
暗い性格の方が向いている仕事はないでしょうか。
友達が少ない方が独りで思考できる時間が増えませんか。
身長が低い方が有利なスポーツ(乗馬など)はありませんか。
抽象⇔具体を行き来し、物事を多面的に見る手法はさまざまありますが、一部ご紹介いたします。
①地頭力をきたえる
地頭が良くなれば、抽象⇔具体の概念が理解でき、物事を多面的に見ることができます。
また地頭は生まれつきではなく、何歳からでもきたえられます。
↓↓↓地頭力を良くするには?↓↓↓
②難関資格に挑戦する
経営コンサルタントの国家資格、中小企業診断士を挑戦してみるのも効果的です。
数ある資格の中でも論理的思考、抽象化および具体化の思考が求められます。
なお私も現在挑戦中です。(一次試験4科目合格)
またAIに代替されにくいと言われており、取得できる(勉強の過程含めて)と自己肯定感も上がります。
↓↓↓中小企業診断士の将来性↓↓↓
(4)クロスSWOTで自己分析をする
きれいごと抜きで、誰しも強みを持っています。
活躍している人とそうでない人のちがいは、強みを発揮できる環境にいるか否かです。
聞きなれない言葉かもしれませんが、クロスSWOT分析で強みを発揮できる環境を見つけられます。
クロスSWOT分析とは、本来は企業が事業のサービスや商品の内部環境、外部環境をプラス要因である強み・機会とマイナス要因である弱み・脅威に分類して分析するフレームワークです。
A領域で頑張ることで、成功体験が増え、自己肯定感が徐々に上がります。
急かさず、ゆっくり取り組んでいくことがポイントです。
(5)第3者を頼る
自己理解なんだから独りで考えるもの…と思ってしまうかもしれませんが、自分独りでできることは限られています。
他者を頼った方が早いです。
自己理解が進めば、人生は好転する可能性が格段に上がります。
合理的に考えれば、プライドを捨てて他者を頼った方が良いです。
自己理解について頼れる第3者といえば、転職エージェントの無料のオンラインセミナーです。
自宅で無料で、マイペースで自己分析が学べて、自己理解が進みます。
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【実例】前職場のK氏は自己理解で人生が変わった
前職場の私の後輩のK氏は適切な自己分析の結果、自己理解ができてビジネスで成功しました。
彼が自己理解することで、どのように人生が好転していったのかご紹介いたします。
(1)上司にいつも怒られていたK氏
K氏はとても頭も良く、真面目で正確も良い人です。
仕事も一生懸命で、手を抜かずにやっているにも関わらず上司からはいつも怒られていました。
努力と成果が比例していなかったのです。
そのせいか、いつも自信がないように見えていました。
(2)徹底的に自己分析を行った
K氏はある日を境に、自己分析を行いました。
まずは自分の強みを棚卸し、クロスSWOT分析で自分が活躍できる環境はどこか?を探しました。
【K氏の強み】
☑相手に貢献するギブの精神がある
☑細かい調査が得意(SNSにも詳しい)
☑人の話をしっかり聴く
☑何事も途中で投げ出さず継続できる
☑勉強熱心
※私の主観なので、本人がどう自己分析したのかはわかりません。
(3)人事異動を申し出る
K氏は自己分析の結果、会社に営業部から本社マーケティング部への異動希望を出しました。
前述でのK氏の自己理解5項目は、当時の所属していた営業部ではそれほど発揮できないと判断したのです。
(4)良い上司にめぐり合えた
マーケティング部に異動してから2年後、K氏はメキメキと力を発揮しました。
成果を上げ続けた結果、最高評価のSランクを2回連続もらったようです。
私とは別部署なのでここからは聞いた話にはなりますが、良い上司にもめぐり合ったとのこと。
強みを発揮し、成果を上げ、生き生きと頑張っている部下は輝いています。
上司から目をかけられ、K氏も上司から多くの学びがあったようです。
(5)K氏は管理職になった!
マーケティング部に異動してから、営業部の頃とは人が変わったかのように大活躍しました。
異動してから3年後、とうとう管理職になりました。
今では部下も10名程度いるとのこと。
マネジメントのことで悩みも多いようですが、生き生きと仕事ができているようです。
私もK氏とは今もやり取りさせてもらっていますが、ビジネスに参考になる有益情報を教えてくれます。
↓↓↓管理職って誰も助けてくれないの?↓↓↓
正しく自己分析できれば人生が好転する
自己理解をするためには、正しい自己分析が必要です。
そこためにはまず自分に素直になれる環境で自己と向き合いましょう。
しっかり思考のトレーニングをした上で、自分の強みが発揮できない環境、もしくは弱みが全面に出てしまう環境であれば変える努力も必要かもしれません。
一度きりの人生ですから、自分を大切に。
・自己理解できない人は、頑張ればなんとかなる精神がある
・自己理解ができない原因は、努力は報われると思い込んでいるから
・自己理解の最初に取り組むべき課題は、事実と向き合うこと
・強みが発揮できる環境に身を置くことで人生好転する