☑営業職はキャリアにならないと思っている
☑営業職は転職できないと思っている
☑営業職が磨くべきスキルがわからない
一般に営業職はあまり良いイメージを持たれていません。
ノルマが厳しい、いつもペコペコしている、専門性がない…
本当にそうでしょうか?
考え方によっては、営業職ほど稼げる職種はないと思います。
なぜなら営業職で身につくポータプルスキルは、市場価値が非常に高いからです。
本記事では、営業職はどのようなポータプルスキルが身につくのか?そのスキルをどうやって活用するのか?について解説いたします。
「営業職は取り柄がない…」と思い込んでいれば、それ以上の成長は無いかもしれません。
しかし営業職で必要になるスキルの存在を理解、磨いていけば年収もキャリアも飛躍的にアップする可能性を秘めています。
・営業職の一般的なイメージは結構最悪
・営業職は年収&キャリアアップに最適な職種
・ポータプルスキルは異業種転職や独立起業で大いに役立つ
・営業で磨くべきポータプルスキルは5つある
・磨くべきスキルを強く意識して営業することが大事
営業職の一般的なイメージ
営業職は一般的に①ノルマが厳しい、②いつも顧客にお願いしている、③専門性がない、といったイメージを持たれています。
つまりあまり良いイメージではありませんね…
(1)ノルマが厳しい
「営業はノルマが厳しい」
「売るまで帰れない」
「自腹を切らないといけない」
など営業職に対しては厳しいイメージを持たれているのが一般的ではないでしょうか。
企業にはよりますが、ノルマが存在することも多いですし、表向きは無くても目標達成しないと上司に詰められる会社があるのも事実です。
(2)いつも顧客にお願いしている
「今回だけ、なんとかお願いします」
「私の顔に免じてなんとか…」
「買ってもらえないと、上司に怒られるんです」
などいつも下手に出ているイメージを持たれています。
顧客に納得して、ではなくお願いして買ってもらうケースが多々あります。
(3)専門性がない
営業職は専門性がないと思われています。
確かにITや会計のようなわかりやすい専門性がありません。
営業パーソンの専門性と言えば、販売している商品知識ぐらいと思われています。
顧客に製品が売れても、営業パーソン自身が賞賛されることは少なく、「会社の製品が良いから」もしくは「価格優位性(安い)があるから」といった評価になることすらあります。
悪く言えば、会社の看板があるから売れていると。(実際にそのようなケースもありますが…)
営業職が最高に稼げる職種である3つの理由
営業職が最高に稼げる職種と言える理由は、①高収入が見込める、②市場価値が高い、③応用が利くからです。
出世以外で収入を増やせる数少ない職種と言えます。
(1)成果主義による高収入が見込めるため
成果主義が導入されている企業であれば、営業で実績を上げた分だけ収入に反映されます。
成果主義が導入されていなくても、基本的には営業成績が良ければ出世はしやすいです。
結果、収入も上がります。
収入の上がり方は業種にはよりますが、営業力があれば最強です。
(2)市場価値が高いため
高い営業力があれば、転職市場でも大いに価値を発揮します。
なぜなら企業にとって営業力は売上に直結するからです。
また営業パーソンは顧客に一番近くいるため市場ニーズの情報収集ができ、企業の経営戦略とも関連の深いマーケティングの視点も持つことができます。
①求人企業の売上に直結する
企業にとって利益獲得は重要指標のひとつです。
利益を上げるには売上を上げるか、コストを削減するかの2択ですがコスト削減には限界があります。
やはり企業は売上を上げることが最重要課題なのです。
②顧客に一番近くで情報収集できる
顧客に一番近くにいるため、顧客の声を聴くことができるのも強みです。
顧客の声は会社にとって非常に重要な資源と言えます。
なぜなら顧客の声を商品開発に活かしたり、顧客満足度を上げて固定客化や良い口コミを誘発することもできるからです。
③マーケティングの視点が持てる
出来る営業パーソンはマーケティングの視点を持っています。
マーケティングの定義は多くありますが、本記事では「商品が“売れる”仕組みづくり」とします。
“売る”ではなく、“売れる”がポイントです。
つまり“売る(販売)”とは逆の行為と言えます。(営業パーソンから売り込むわけでなく、顧客から買いたくなるよう仕向ける)
さらには出来る営業パーソンは、自社の商品を顧客に“モノ”ではなく“コト”を提供することを心得ています。
たとえば、工具のドリルを顧客に売る営業だとします。
この営業パーソンが売っているものは何でしょうか?
“モノ”としてはドリルではあることには間違いないのですが、顧客にとってはドリルそのものではなくドリルが開ける穴に価値があります。
穴をあけることで、顧客は「趣味のDIYでストレス解消できる」などといった“コト”を欲しています。
(3)どんな業種でも応用が利くため
営業力があれば、基本的にはどんな商品でも売ることができます。
つまり業種を超えた汎用力があり、他業種でも応用できるのです。
たとえば不動産業界で5年間、不動産仲介や住宅販売の経験がある出来る営業パーソンがいるとします。
この営業パーソンは保険業界に転職しても実績を上げられる可能性が高いです。
なぜなら不動産業界での営業スキルが保険業界でも応用できるからです。
不動産では顧客の希望や条件を正確に把握することが重要です。
顧客のニーズを引き出し、最適な物件を提案しますし、クロージングスキルも必要になります。
これらの営業スキルは保険業界にも応用が利きます。
保険業界では顧客のライフプランに合わせた提案が必要になりますが、不動産業界で培った顧客ニーズの把握能力やカスタマイズされた提案力を発揮することができます。
営業職で身につくポータブルスキル5選
営業職では多くのポータブルスキルが身につきます。
特に①コミュニケーション能力、②論理的思考力、③交渉力、④課題解決能力、⑤ファシリテーション力の5つは重要なスキルです。
(1)コミュニケーション能力
顧客や上司、他部署との連携など対人スキルであるコミュニケーション能力が身につきます。
①人の懐に入る
営業パーソンのコミュニケーション能力で最重要と言えるスキルは「人との距離の取り方」です。
距離が近すぎても敬遠されますし、遠すぎても打ち解けられず表面的な話しか出来なくなります。
人との適度な距離は年齢や性別、立場によって変わります。
当然ながら言葉遣い、表情、受け答え、話題など多面的に考えねばなりません。
②調整能力
営業実績を上げるには、一人の力では難しいことが多いです。
組織での仕事を円滑に進めるためには、社内の上司に許可を得たり、他部署から協力を得る必要があります。
基本的に役職の高い上長ほど多忙であるため、どのタイミングどのような手段で伝えるのがベストか?など配慮した上で調整する能力が求められます。
また部下に協力してもらう時でも、単体ではなくキーパーソンになる人物に根回しをしておくと円滑に進められることが多々あります。
③プレゼンテーション力
顧客にも上司や部下にも対して行うプレゼンテーション力(伝える力)も営業の現場で磨かれます。
商談ではもちろんのこと、社内でもどの程度の時間で、どこまで話をかみ砕いで説明するのか?
相手はどんな話に食いつき、質問をしてくるのか?など想像力も必要になります。
また資料作成の機会も多く、様々なタイプの顧客、価値観の異なる部署にも納得してもらうための工夫などカスタマイズ力も求められます。
(2)論理的思考力
筋道を立てて話す論理的思考力は営業職だけでなく、全ビジネスパーソンに必要な能力です。
新入社員の頃に上司に「何を言っているのかわからん!」と叱られた経験がある人も多いのではないでしょうか。
論理的思考力はいわゆる報連相で鍛えられることも多く、営業職は特に磨かれやすい環境にいます。
【論理的思考を構成する3要素】
☑仮説思考(ゴールから考える)
☑全体思考(大枠から考える)
☑単純化思考(抽象⇔具体を行き来する)
↓↓↓論理的思考力の鍛え方↓↓↓
(3)交渉力
営業パーソンは常に交渉をする職種です。
交渉において論理的思考は前提ですが、理詰めだけでは交渉は進まなかったりします。
むしろ営業の成否は理屈以外の方が重要です。
場合によっては相手に譲歩したり、わざと最初に高い商品を勧めてみたり、契約者本人以外のキーパーソンに根回しをしたり、様々な交渉術は場数とともに磨き上げられます。
(4)課題解決(設定)能力
“問題”解決能力ではなく“課題”解決能力がより重要です。
☑問題:現在発生しているネガティブな事象
☑課題:将来達成すべき目標や改善すべき領域であり、解決・克服するために取り組むべき事象
問題はすでに発生している事象、一方で課題は目標達成のために解決すべき事象です。
《問題の具体例》
事象:家のエアコンが故障して、真夏の暑い日に使えなくなってしまった。
対応: エアコンの故障はすぐに修理しなければ、快適な生活が送れず、健康に悪影響を与える可能性があります。
《課題の具体例》
事象: 来年のマラソン大会に出場するためにトレーニングプランを立てる。
対応: マラソン大会への参加は目標であり、それを達成するためには計画的なトレーニングが必要です。
すでに起こった問題を解決することも大事ですが企業の経営理念の実現、上司がやろうとしていること、顧客が解決したいことなど、課題そのものを営業パーソンが設定し、解決する方がよほど価値は高いです。
問題解決能力だけでは、これからはAIに仕事を奪われる可能性が高いと考えます。
AIは問題解決は得意ですが、課題を設定するのが苦手です。
↓↓↓AIに代替されない働き方↓↓↓
(5)ファシリテーション力
ファシリテーション力とは議論のスムーズな進行を促す能力です。
社内の営業会議などで力を発揮します。
特に組織で仕事をする限り、一人の力では実現は難しく、周囲の力を借りる必要があります。
社内の上司・同僚・部下以外でも、場合によっては顧客の知恵も借りることがあります。
組織力を発揮するためにファシリテーション力は必須です。
ファシリテーションで重要なのは事前準備です。
事前に議題の論点を整理しておき、「議論のゴールはおそらくココで、○○さんはこんな意見を出してくれそう」なども含め、論点の全体像を洗い出し、地図を作っておくとスムーズです。
会議進行において「○○さんはどう思いますか?」と聞くばかりでなんでも相手に委ねたり、逆に「私はこう思います」と自己主張ばかりすると組織力は発揮できません。
営業職のポータブルスキルを活かす方法
営業職のポータブルスキルを活かす方法は①異業種転職、②副業、③独立起業の3つです。
(1)異業種への転職で活かす
営業力が身についたと実感があり、年収やキャリアをアップしたいなら異業種転職が良いのではないでしょうか。
年収は原則、業種と職種で決まります。
基本的に取引金額が大きい業種(不動産、保険など)は年収が高い傾向にあります。
↓↓↓異業種転職で年収アップ↓↓↓
同業種でも良いのですが、異業種で活かせる営業力であれば本物です。
本物とは、「なんでも売れる」ということです。
↓↓↓はじめての異業種転職↓↓↓
(2)副業で活かす
営業力は副業で活かすこともできます。
たとえば「スキルを売るならココナラ♪」でも多くのニーズがあります。
営業資料作成、メール作成、テレアポ…営業コンサルもあります。
↓↓↓副業を始める前に知っておきたい↓↓↓
(3)独立起業で活かす
営業力が上がってくれば、会社の看板無しで商品を売ることができます。
たとえ自社商品であってもです。
私の経験上ではありますが、専門性が高く、かつポータブルスキルも高い人は実はそれほど多くはいません。
仮にITや会計などの専門性がなくても、営業職で磨き上げたポータブルスキルで戦うことができます。
つまり高いレベルのポータプルスキルは高い専門性になり、他者との差別化になります。
特に独立起業して、会社の看板がない状態では、当然ながら自分独りで仕事を獲得しなければなりません。
ポータブルスキルを存分に発揮することで事業の成功確率は格段に上がります。
↓↓↓独立起業の前に自己分析↓↓↓
磨くべきスキルを強く意識しよう
営業職の一般的なイメージは、「専門性がない」などあまり良くありません。
しかし実際には他のどの職種よりも稼げる可能性を秘めていると思います。
なぜなら企業が最も重視している売上を上げることに直接的に寄与している職種だからです。
また営業職でしか磨くことができないポータプルスキルはたくさんあります。
意識して営業に取り組むことで、営業職でしか得られないスキルが身につきます。
一方で、営業職はスキル磨かれないと思い込んでいれば、何も身につかない危険性もはらんでいます。
営業職は年収&キャリアアップに最適な職種と言えます。
営業力が身についてきたら、異業種転職も含めて転職してキャリアアップを目指しましょう。
↓↓↓転職初心者はまず情報収集↓↓↓
・営業職の一般的なイメージは結構最悪
・営業職は年収&キャリアアップに最適な職種
・ポータプルスキルは異業種転職や独立起業で大いに役立つ
・営業で磨くべきポータプルスキルは5つある
・磨くべきスキルを強く意識して営業することが大事