① 従業員側、企業側からみた副業のメリット・デメリットがわかる
② なんのために副業するかわかる
③ 本業の性質により、副業のかたちが変わる
「人生100年時代、副業をしよう!」
「オススメの副業7選!」
副業副業副業・・・
世の中、副業ブーム?です。
本記事を見つけてもらっている時点で、
「副業を検討している」というだけでも
十分に意識の高い方だと思います。
副業はやった方がいい人が多いです。
ただ“自分にとっての目的”を
明確にしないと時間とお金が
もったいないことになりかねません。
副業の目的は、基本的には
「短期もしくは長期で収入を上げる」こと。
大筋では間違いないと思いますが、
“自分にとっての目的”を
考えてみませんか?
目の前の収入アップだけでなく、
本業とのリスク分散や相乗効果を狙ったり、
“稼ぐ力”をみがいて、
収入を上げたい方もいます。
本記事では本業と向き合い、
どのような位置づけで副業をするのか、
4つのタイプに分けて考察していきます。
副業の現状
(1)副業はこれからますます増えていく
厚生労働省が発表した
「副業・兼業に係る実態把握の内容等について」では、
副業をしている人は全体の9.7%、
そのうち正社員の割合は5.9%です。
「副業はやりたいけど、
うちは副業禁止だから」と
断念されている方も多いですが、
副業は解禁されていく可能性が高いです。
副業について、
厚生労働省は企業側に向けて
以下のような発信をしています。
【要約すると】
・基本的には副業を認めてください
・副業を従業員の多様なキャリア形成促進策と考えてください
・副業を認めているか否かを自社のホームページ等で公表してください
特に「ホームページ等で公表してください」は
企業へ大きなインパクトがあります。
3 企業の対応
(1) 基本的な考え方
裁判例を踏まえれば、原則、副業・兼業を認める方向とすることが適当である。
副業・兼業を禁止、一律許可制にしている企業は、副業・兼業が自社での業務に
支障をもたらすものかどうかを今一度精査したうえで、そのような事情がなけれ
ば、労働時間以外の時間については、労働者の希望に応じて、原則、副業・兼業
を認める方向で検討することが求められる。
実際に副業・兼業を進めるに当たっては、労働者と企業の双方が納得感を持っ
て進めることができるよう、企業と労働者との間で十分にコミュニケーションを
とることが重要である。なお、副業・兼業に係る相談、自己申告等を行ったこと
により不利益な取扱いをすることはできない。加えて、企業の副業・兼業の取組
を公表することにより、労働者の職業選択を通じて、多様なキャリア形成を促進
することが望ましい。
(4) 副業・兼業に関する情報の公表について
企業は、労働者の多様なキャリア形成を促進する観点から、職業選択に資する
よう、副業・兼業を許容しているか否か、また条件付許容の場合はその条件につ
いて、自社のホームページ等において公表することが望ましい。
引用:厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」から抜粋(2022年7月8日改訂版)
↓↓↓全文はこちらです↓↓↓
現状、特に大企業は
副業禁止しているところが多いですが、
優秀な人材を確保するため
他社に後れを取らないよう
副業解禁を進めていくことでしょう。
(2)従業員にとってのメリットと留意点
留意点もありますが、
優先順位を決められる、
自己管理ができる人であれば
メリットの方が圧倒的に大きいです。
【メリット】
・副収入が得られる
・離職せずに自社で得られないスキルや経験ができる
・副業で得られたスキルや経験が起業や転職のキッカケとなる
【留意点】
・長時間労働になり、心身ともに疲労する可能性がある
⇒ 時間管理、健康管理で対応
・ワークライフバランスがくずれる
⇒ 恋愛、結婚、育児、介護など
優先すべきライフイベントがあれば
副業は調整すれば問題なし
・本業がおろそかになる(会社からの評価が下がる)
⇒ ここは議論の余地あります(次章でふれます)
(3)企業にとってのメリットと留意点
従業員にとってはメリットが多いですが、
企業にとっては「本業がおろそかになる」
という大きな大きな懸念があります。
特に従業員を労働時間いっぱい働かせている
ブラック企業は副業なんてさせられません。
副業の追い風はブラック企業を減らす?
(さすがに拡大解釈でしょうか)
ブラック企業が減っていくという意味では
社会にとって、副業は良い取り組みと
考えることもできます。
【メリット】
・副業から得たスキルや経験が本業で活かせる(相乗効果)
・副業を通して自主性や経営感覚を身につけた従業員が育つ(副業の種類による)
※上記2つは要は労働生産性の向上
・優秀な人材の流出を防げる(転職せず副業止まりで済む)
【留意点】
・本業がおろそかになる
・秘密保持義務、競業避止義務の確保
・本業のPC等の会社貸与物の利用
(情報漏洩リスクも)
⇒ いずれも大きな課題です。
本業タイプからみる!副業の目的は何?
副業の目的は大筋では
「短期もしくは長期で収入を上げる」
であることがほとんどかと思います。
しかし“自分にとって”の目的を
考えるにあたり、
本業と向き合ってみましょう。
縦軸を収入、
横軸にスキルアップで
4つのタイプに分けてみました。
なお、何を持って“高い”か“低い”かは
あなたの人生目標
(収入も収入以外も)によります。
副業をはじめる前にざっくりでも
いいので目標を決めましょう。
↓↓↓「自分が必要なお金はいくら?」に関する記事はこちら↓↓↓
【退職するなら尚更】お金を管理 ⇒ ためる ⇒ ふやす ⇒ かせぐ – 退職の寺子屋 (ztmhiro.com)
「そんなの決めるの面倒くさい!」
という方は以下の数値をご参考に。
・年収:396万円
(2021年度 サラリーマン平均年収中央値)
・スキルアップ:市場価値から判断
(このまま本業だけしていて転職できるか)
(1)収入:高、スキルアップ:高
多くは医師、弁護士など専門職や
大手企業の上級管理職(部長職以上)が該当します。
【方向性】
◎出世(転職含む):本業に専念(副業しない)
〇転職:本業と無関係の副業(リスク分散)
◎起業:本業と相乗効果のある副業(専門性追求)
【留意点】
・本業が今後も伸びる企業、業界なのか見極めが必要
⇒ 副業でリスク分散をしておく
・時間との戦いになり、本業がおろそかになる(本業の会社評価ダウン)
⇒ 転職、起業予定がなければ副業はやらない
(2)収入:高、スキルアップ:低
歯車的に働いている(働かされている)
大手企業の中間管理職に多いと思われます。
これ以上、出世が見込めない
もしくはしたくもないケースです。
【方向性】
△出世:本業に専念(副業しない)
◎転職:本業と無関係の副業(転職先に関係ある内容)
〇起業:本業と無関係の副業(起業に関する内容)
【やらないこと】
・出世の見込みが薄ければ、
本業をがんばり過ぎない
【留意点】
・時間との戦いになり、
本業がおろそかになる
⇒ 転職や起業する覚悟を決め、
本業を割り切るのもあり。
・転職しても年収が上がるとは限らない
⇒ 会社にしがみつく
人生を送るのも手段のひとつです。
↓↓↓サラリーマンが金銭面でいかに手厚いか!についての記事はこちら↓↓↓
【それでもサラリーマン辞めますか】年収以外に2千万円以上もらっていた? – 退職の寺子屋 (ztmhiro.com)
(3)収入:低、スキルアップ:高
ベンチャー企業で、多くの経験は出来るが、
年収が高くないケースなど。
※ベンチャー企業は一般企業より
平均年収は若干低い傾向です。
【方向性】
△出世:本業に専念(副業しない)
◎転職:本業と相乗効果のある副業(同業界スペシャリスト)
◎起業:本業と相乗効果のある副業(専門性追求)
【やらないこと】
・目先のお金が本業の収入で
稼げているなら、極力、
時間切り売り型の副業はやらない。
【留意点】
・本業が長時間労働であることが多い
⇒ 本業でスキルアップできるので
あれば、副業時間は調整が必要。
(4)収入:低、スキルアップ:低
本業がグレー企業(ブラック一歩手前)、
良い環境ではない職場がここに該当します。
出世できる環境でないし、したくもない。
収入も少なく、苦しい職場にお勤めの方です。
転職のための副業をオススメいたします。
【方向性】
△出世:少しでも副業及び転職活動に時間を使いましょう
◎転職:本業と無関係の副業(転職先に関係ある内容)
△起業:転職先でスキルアップした後に考えましょう
【やらないこと】
・本業は事務的にこなす
【留意点】
・ブラック企業で心身ともに
苦しいのであれば、
副業している場合ではありません。
即退職、転職に動いてください。
副業は人生を切り開くきっかけ
何かを捨てないと何かを手に入れられません。
本業メインでいくならそれも人生、
本業を割り切って“起業のために”、
“転職のために”副業に精を出すのも
また人生です。
「毎日忙しいし、副業なんていつやるの?」
という声も聞こえてきそうですが、
ワーク(仕事)なのか、
ライフ(私生活)なのか、
わかりませんが一時的にでも
何かを捨てないと前に進めません。
スキルアップ型の副業であれば、
あなたの”稼ぐ力”をみがくこととなり、
人生を変えるための手段として
強い味方になってくれるはずです。
① 従業員側、企業側からみた副業のメリット・デメリットがわかる
② なんのために副業するかわかる
③ 本業の性質により、副業のかたちが変わる
↓↓↓『稼ぐ力』をみがく記事はこちらです↓↓↓
【転職・出世・起業】人生100年時代『学び直し』で『稼ぐ力』を磨く – 退職の寺子屋 (ztmhiro.com)