☑中高年の転職活動は難しいと思っている
☑役職定年を機に転職を考えている
☑今の会社で人生終えたくない
「ハイクラス求人」とは概ね年収800万円以上の求人で管理職、専門職の求人です。
「このまま今の会社で終わりたくない」
「役職定年を機に転職を考えている」
特に管理職経験のある中高年でこう考えている方は少なくありません。
中高年の転職は難しいと言われていますが、45~55歳の転職者は3.5%(平均5.1%)もあります。
またNHKからこんなニュース記事も出ています。
引用:NHK「50歳以上の中高年の転職が急増 人手不足の深刻化など背景に」
マネジメント経験や専門性があれば中高年でも転職している人はいます。
中高年の転職を成功させている人の共通点は“素直”です。
しっかり転職のプロの助言を聴きながら、転職活動を進めています。
では転職のプロはどうやって探すのか?企業側はどんな人物を求めていて、何をポイントに転職活動すればいいのか?見ていきましょう。
・中高年の転職は難しいが、ニーズはある
・強みの洗い出しには、自分の「生い立ちの記」が有効
・転職活動は応募先企業の課題を解決するスタンスで臨む
・自分を“客観視”するために転職エージェントを頼る
なぜ中高年の転職が難しいのか
中高年でハイクラス転職をされている方は少なくありません。
それでも中高年の転職はハードルが高いのは確かです。
以下、厚生労働省のデータですが「35歳未満」では約95%の企業が採用に積極的である一方、45歳以上では「あまり採用は考えていない」が最多となっています。
ではなぜ企業は中高年の採用に積極的ではないのか?、理由は主に以下の3つです。
☑新しい仕事を覚えることが難しいことが多い
☑定年までの活躍年数が短い
☑比較的高コスト(高い給料)で雇わないといけない
企業側が中高年の採用に期待するもの
どのような企業がどんな人材を求めているのか、見ていきましょう。
(1)新興ベンチャー
新興ベンチャーとは設立から間もなく、規模や経営基盤がまだ小さいベンチャー企業です。
新興ベンチャーは育成するしくみが整っていません。
経験豊富でマネジメント能力を持つ人材を求めています。
若手人材が中心メンバーですが、中核人材として40代50代を迎え入れたいと考えている企業が多いです。
特に経営陣と一般社員の橋渡し的な役割ができる人材であれば、のどから手が出るほど欲しいです。
(2)後継者探しに悩む中小企業
後継者不足の中小企業が経営幹部として迎え入れたいと考えています。
企業の業績には問題がなくても、経営者が高齢化し、後継者がいなくて廃業する会社が増えています。
2025年には、日本の中小企業の約127万社が後継者不足に陥るかもしれないと言われています。
中小企業の社長は経営を継続したくても、後継者の育成が進んでいないんですね。
当然ながら事業承継は誰でもいいというわけではなく、外部から優秀な人材を招き入れたいと考えている社長もいます。
40代50代で特にマネジメント経験、経営感覚がある人材であれば経営幹部として採用されることがあります。
入社後はそのまま社長になるか、もしくは後継者を育成して事業承継する手段もあります。
(3)高い専門性を必要する業務
DXの活発化もあり、IT業界では慢性的に人材不足です。
専門知識とともに実績(プロジェクトの成功など)があれば、ミドル、シニア層も採用されます。
またコンサルティングファームや監査法人も異業種から人材受け入れしていることも多いです。
これらの企業は実力主義の社風で、結果次第では多額な報酬が得られますが、認められなければ厳しい結果が待っています。
中高年ビジネスパーソン4つの強み
あなたはビジネスパーソンとして幾度となく修羅場をくぐり抜けて来られたと思います。
40代50代になると、誰かに裏切られたり、逆に誰かを傷つけたり、酸いも甘いも経験されている方が多いです。
それらの経験やスキルは持っているだけでは応募先企業に伝わらないので、しっかり棚卸をしましょう。
(1)マネジメント能力
40代50代になると、経営に近いポジションを任されていることも多いかと思います。
部下育成、疑似経営者(課長は課の経営者)として数値責任があるお立場の方も多いことでしょう。
それらの経験を応募先企業に伝わるように少なくとも以下の内容はおさえておきましょう。
☑どのくらいの規模の組織を管理したのか
☑チームとしてどのような成果を出したのか
☑事業の部門長としてどこまでの責任を負っていたのか
上記の経験に加えて、中高年のアピールポイントは年の功や柔軟性、人をまとめられる人間性です。これらは面接だけでなく、文面(履歴書や職務経歴書)からも伝わります。
(2)高い専門性
特にIT業界ではAIや・IoT関連の開発経験にニーズがあります。
また経営コンサルティングや会計知識も専門スキルと言えますが、専門性をアピールする際は、企業の採用ニーズと合致していることが重要です。
あくまであなたが応募先企業の課題を解決できるかがポイントです。
どんなに素晴らしいスキルでもいらないものはいらないです。
↓↓↓転職の肝となる職務経歴書の書き方について↓↓↓
(3)豊富な経験
特定の業務遂行能力ではなく、洞察力や課題発見力・解決力、安心感など、いわゆる人間力をお持ちの方が多いです。
特に新興ベンチャーなどでは若手が中心の職場ですから、社会人としての安定感があれば大きなアドバンテージになります。
(4)人脈の広さ
どのような業界、業種であっても顧客や提携先を開拓するために、人的ネットワークがあれば有利です。
会社のカンバンがなくても、個人で付き合いを続けられる信頼関係があれば強いです。
人的ネットワークがあれば、思わぬところから声がかかったり、有用な情報が手に入ったりします。
中高年の転職活動5つのポイント
中高年の転職活動は若年層とはちがった戦略が必要です。
キーワードは“客観視”です。
(1)深い深い自己分析を行う
40代50代になると、経験が豊富になりすぎて、自分の強みが何なのかわからなくなりがちです。
ビジネスパーソンとして走り続けて来られた方ばかりだと思いますので、立ち止まって自分の強みを考える時間なんてなかったのではないでしょうか。
この転職を機に、自分の「生い立ちの記」を作ってみてはいかがでしょうか。
子供の頃に打ち込んでいた事、新卒で入社した1日の気持ち、結婚して子供ができて守るべき者ができた日、管理職登用された責任とよろこび・・・語り尽くせぬご経験があるかと思います。
しかし、いきなり「強みはなんだ?」と考えても簡単に出てくるものではありません。
できればゆっくりと、独りで考えられる環境で「生い立ちの記」を作成してみましょう。
【「生い立ちの記」をつくるメリット】
・自分の強み、得意が見えてくる
・自分の本当に好きなこと、大事な価値観がわかる
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(2)長期戦を覚悟する
おそらく中高年の転職は最後の転職になる可能性が高いです。
中高年の転職は求人の母数が限られるため、50代のハイクラス転職は長期戦の覚悟が必要です。
数打ち当たる戦略ではなく、じっくりと腰を据えて臨むべきかと思います。
とはいえ、中高年は時間との戦いでもあります。早めの転職活動を始めることが肝となります。
(3)応募企業のニーズをつかむ
あなたは数々のビジネス経験を積んでこられているとは思いますが、転職は初めて、もしくは十数年ぶりの方もいるのではないでしょうか。
経験とスキルは申し分なくても、書類選考や面接で見送られるケースは多々あります。
そのほとんどは「相手から考える」、つまり応募先企業側から考えていなくて失敗されています。
以下の中高年転職者が陥りやすい注意点です。
☑自分語りばかり(自分は前職で活躍した、など過去の話)
☑上から目線(数年、十数年も指示する側だったせい)
☑規模の小さい中小企業をバカにする(大企業出身者に多い傾向)
☑プライド高い(素直に話が聴けない)
応募先企業は自社の課題を解決してくれる(例:部下育成、専門スキル発揮、事業承継など)人材を求めています。
(4)転職エージェントを頼る
上記の(1)~(3)の重要性はわかっていただけたかもしれませんが、言うは易く行うは難し、なんですね。
自分を“客観視”するには限界がありますし、応募先企業の業界や事情について、独りで情報収集するにはとてもパワーがかかります。
独りで転職活動はせず、転職エージェントを頼るのがベストです。
転職エージェントとは、以下の図のような企業と応募者のマッチングサービスです。(完全無料)
また中高年のハイクラス人材向けの転職エージェントは『JAC Recruitment』がオススメです。
専門職や管理職、もしくは外資系企業などの「高い専門スキルやマネジメント経験が必要な求人」に特化しているからです。
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(5)老後の資金計画を立てておく
老後までの資金計画を立てておきましょう。
まだお子さんは成人しておらず、住宅ローンも15年残っています、という方もいるかもしれません。
年収が上がる転職が理想ですが、下がることもあります。
特に今まで大企業で、転職先が中小企業になると年収は下がってしまうことが多いです。
年収がダウンしても困らないように最低限、以下の項目はおさえておきましょう。
細かくはわからなくても概算でいいので。
☑子供の教育費用はいくらかかるのか?
☑親の介護費用はいくらかかりそうか?
☑住宅ローンは毎月いくらで、いつ完済するのか?
☑年金はいくらもらえるのか?
☑今、退職したら退職金はいくらもらえるのか?
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あなたの資源を総動員する
中高年の転職者はビジネスパーソンとして数十年、多くの経験やスキルを身についている方が多いです。
一方で、応募先企業へその伝え方が誤っているために希望通りの転職がままならないことがあります。
応募先企業の立場から考え、自分を“客観視”して自己分析を進めましょう。
ビジネス経験、スキル、人的ネットワーク(社内の上司・同僚・部下、社外の知り合い)、そして転職エージェントもうまく活用して、転職活動を進めていきましょう。
あなたはすでに十二分の資源をお持ちだと思います。
・中高年の転職は難しいが、ニーズはある
・強みの洗い出しには、自分の「生い立ちの記」が有効
・転職活動は応募先企業の課題を解決するスタンスで臨む
・自分を“客観視”するために転職エージェントを頼る