☑なぜ職場の風通しが悪いのか原因を知りたい
☑職場の風通しが悪い時のデメリットが知りたい
☑職場の雰囲気を良くしたい
・職場の風通しが悪いのは上司のせいだけじゃない
・風通しが悪いことで離職率上昇と生産性低下してしまう
・職場の風通しを良くするには心理的安全性の確保が必須
・リーダー自身が失敗を恐れずチャレンジしている姿が何より重要
・職場の風通しが悪い原因が社風や評価制度であれば、転職も視野に入れる
風通しが悪い職場の本当の原因とは?
職場の風通しが悪いのは①上司やモンスター社員など特定の個人だけでなく、②評価制度や、③会社全体の社風も原因となっています。
(1)【個人】上司やモンスター社員のせい
上司の性質は職場の雰囲気に大きな影響を与えます。
①上司のせい
多くの方が経験されていると思いますが、上司が原因で職場の雰囲気が悪いことは多々あります。
主に以下のパターンが考えられます。
☑パワハラ気質
・何を言っても怒られる
・パワハラと育成をはきちがえている
☑王様気質
・常に持ち上げてあげないと機嫌が悪くなる
・(人の)好き嫌いが激しい
・仕事よりも人間関係を重視
☑陰湿気質
・失敗をちくちくと言い続ける
・本人に直接言わず、陰で悪口を言われる
②モンスター社員
わけのわからない正義感を振りかざしたり、上司から指導されると「パワハラだ!」と騒ぎ出す社員です。
とにかく自分が正しいと思っている人種です。
上司も手を焼いている困った社員であり、程度の差はありますが職場に一人はいたりします。
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(2)【仕組み】評価制度が適正じゃないため
風通しが悪い職場の原因として、評価制度の観点から考えられるものを3つ挙げます。
①行き過ぎた成果主義
成果主義に基づいた評価制度が強調されると、個人の成果のみが重視され、チーム内の協力や情報共有が疎かになりがちです。
メンバー同士が競争関係になると、情報を独り占めしたり、他者の失敗を指摘し合うことで、自分の評価を上げようとする行動が増え、風通しの悪さを生む原因になります。
②一方通行な評価の実施
上司から部下への一方向的な評価だけが行われる場合、部下が自分の意見を上司に伝えにくくなります。
コミュニケーションの閉塞感が生まれ、チーム全体で意見交換がしにくくなります。
多面評価(360度評価)などが導入されていない場合、上下関係が強調され、発言しにくい環境を作ってしまいます。
③不透明で不公平な評価基準
評価制度の基準が不透明であったり、評価が不公平だと感じられると、従業員のモチベーションが低下し積極的な発言や行動が抑制されます。
「どうせ評価されない」という不満や不信感が広がると、チーム内での意見交換が減少し、風通しが悪化します。
(3)【会社全体】あきらめの社風のせい
「どうせそういうもの」「上が決めたことだし」が口ぐせの社風など、古くからの慣習やルールに縛られ、新しいアプローチや意見を受け入れにくい組織文化も風通しを悪くする要因です。
こうした環境では、メンバーが積極的に意見を述べることが難しくなり、変化に対して消極的な職場となりがちです。
職場内で情報が上下でのみ伝達され、横のコミュニケーションが不足していると、意見やアイデアの共有が難しくなります。
このような縦割りのコミュニケーション構造では、メンバー同士が気軽に話し合えず、風通しが悪くなる原因となります。
風通しの悪さがもたらす3つの「負」
前述の特定の個人・評価制度・社風が良くない事により、風通しが悪くなり3つの「負」が発生します。
3つの「負」は①コミュニケーション、②マネジメント、③離職率上昇と生産性低下です。
(1)「負」のコミュニケーション:報連相ができない職場
職場の風通しが悪いと、円滑な報連相が出来なくなります。
上司が部下に「報告をしろ!」と叱ったところで状況は変わりません。
なぜなら部下が報告しないのは、面倒だからではなく不安だからです。
またメンバーが失敗を報告できず、情報共有の不備が積み重なります。
失敗を隠すチームは問題の表面化が遅れ、チーム全体のパフォーマンスが低下するリスクがあります。
(2)「負」のマネジメント:心理的安全性を無視したチーム運営
職場の雰囲気が悪くなると、マネジメントが困難なチームになります。
なぜならメンバーの心理的安全性が失われてしまうからです。
心理的安全性が失われた状態とは、職場やチームにおいてメンバーが空気を読んで、上司と異なる意見や失敗の報告ができない環境のことです。
心理的安全性が失われることで、メンバーは「何か言ったら怒られる」「何を言っても無駄」という心理状態になり、自分の本音を話せなくなり報連相がおろそかになります。
特に失敗やミスなど悪い報告は隠してしまうようになります。
仕事の失敗に対して過度に反応してしまい、失敗を恐れチャレンジしなくなり最低限の仕事しかしなくなります。
同時に、失敗やミスが隠れてしまうためいつまで経っても本質的な改善が進みません。
(3)「負」のパフォーマンス:離職率上昇と生産性低下
前述のコミュニケーションとマネジメントの負により、チームのパフォーマンスが下がります。
失敗を報告できない環境がメンバーのストレスを増大させ、離職率が上がり、チーム全体の生産性に悪影響を及ぼします。
①生産性低下
報連相しないので失敗の実態が把握できなくなります。
失敗が怖くて最低限の業務しかしないので失敗は減る…と考えてしまいそうですが、実は失敗は増えている可能性が高いです。
表面上の失敗が減っているだけで、失敗が隠されているため根本的な改善されないからです。
つまり①チャレンジしないことで成果が上がらない、失敗・ミスが表面化されず改善が進まないといった二重苦を生み出すことになります。
②離職率増加
風通しが悪いこと職場に居づらさを覚えて敬遠する人もいれば、チャレンジできない環境に嫌気がさす人も出てきます。
結果的に離職率が高まることになります。
【個人が原因の場合】職場の風通しを良くするための3つの具体策
社風や制度が問題であれば個人での対応は困難ですが、管理職や職場に影響力のある立場の個人であれば改善の余地はあります。
職場の風通しを良くするためには①心理的安全性の向上、②積極的なフィードバック、③離職率低下と生産性向上のチーム作りの3つです。
(1)心理的安全性の向上
職場の心理的安全性を向上することで、チームメンバー全員が安心してコミュニケーションを取れるようになります。
公式な場である会議や朝礼、面談の場だけでなく、ランチタイムやたばこ部屋などの非公式な場での管理職の言動は周囲に大きな影響を与えます。
ただし心理的安全性の向上のために相手に気を遣い過ぎたり、逆にどんな失敗でも寛容に受け止めるのは適切な対応ではありません。
メンバー同士尊重するのが前提ですが、気を遣うのではなくむしろ本音が言えて、失敗の原因を掘り下げて同じ失敗を繰り返さないようにするコミュニケーションが重要です。
たとえば失敗をしたとしても、メンバーがなぜ取り組んだのかをヒアリングしたり、プロジェクトの趣旨目的や部署の目標明示するのが管理職の役割です。
さらには個人の目標と部署や会社の目標が合っているのかを面談等ですり合わせることで、メンバーが納得して仕事をすることができます。
心理的安全性が向上した職場は、メンバーが誰に遠慮することなく発言が出来、失敗をオープンにして全メンバーに共有して、そこから学びを得られる状態になります。
(2)積極的なフィードバック
メンバーに積極的なフィードバックをすることで、風通しが良くなります。
管理職などリーダー自らが(過去も含め)失敗を発信した上で、部下の行動に対して積極的にフィードバックをしましょう。
ただし失敗の内容はいわゆる凡ミスではなく、仮説を持って取り組んだ結果の失敗について内容の方が望ましいです。
そのためにはリーダー自身もチャレンジをしていなければ、メンバーに話すことができません。
リーダーが率先してメンバーにフィードバックすることで、チーム全体のコミュニケーションを改善し、心理的安全性を確保します。
(3)離職率低下と生産性向上のためのチームづくり
メンバーが安心して意見を述べられる環境を整え、チームの成長とメンバーの定着率向上を目指します。
失敗は一般的に良くないことと捉えられがちですが、実は失敗が多ければ多いほど組織は成長するという考え方もあります。
メンバーが会社や上司に言われたことだけでなく、仕事においてのチャレンジが多ければ当然ながら失敗は増えます。
メンバーが仮説を持って、既定の枠を超えてチャレンジした結果による失敗は責めてはなりません。
今まで取り組んでこなかった新たなチャレンジは、チームが経験したことの無い大きな成果を生み出す可能性があります。
つまり組織としても個人としても、大きな成長のチャンスなのです。
結果的に、この職場にいれば「安心できる」「成長できる」と考えることができれば離職率は下げられます。
同時に各メンバーのモチベーションは上がり、チャレンジ成功により成果が上がり、生産性も向上します。
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職場の風通しが良くなったその先には何がある?
職場の風通しが悪いのは、上司やモンスター社員など特定の個人のせいだけでなく社風や評価制度が原因だったりします。
いずれにしても職場の雰囲気が悪いとメンバーのやる気も無くなっていき、離職率が上がったり、チームの生産性が下がります。
職場の風通しが悪いのは、心理的安全性が低い状態と言えます。
メンバーが失敗を恐れて思い切ったチャレンジが出来なくなり、伸び伸びと仕事ができないです。
組織の心理的安全性を高めるには、メンバーが安心して働けるようリーダーから積極的にフィードバックしていきましょう。
そのためにはリーダー自身が常日頃から仮説を持って、チャレンジしてどんどん失敗している姿を見せることが必要です。
リーダーの姿を見て、メンバーも安心して失敗出来ると思えれば、チームも各メンバーも大きく成長できること間違いなしです。
・職場の風通しが悪いのは上司のせいだけじゃない
・風通しが悪いことで離職率上昇と生産性低下してしまう
・職場の風通しを良くするには心理的安全性の確保が必須
・リーダー自身が失敗を恐れずチャレンジしている姿が何より重要
・職場の風通しが悪い原因が社風や評価制度であれば、転職も視野に入れる