☑30代だけど自分がポンコツ社員だと思う
☑自分はポンコツだけど職場でどう振舞えばよいか知りたい
☑30代のポンコツ社員の部下を育成したい
・30代になり、ポンコツ社員と自覚する人は多い
・自信喪失する原因は、上司から評価の影響が大きい
・職場でのポジションを確立するために、まずはたった一人とのコミュニケーション
・小さなリーダーシップを発揮することで人生が切り開ける
・自信を取り戻すには自分を知り、短期的な目標を立てる
30代ポンコツ社員の実態と自信喪失の原因
まず30代ポンコツ社員の実態はどのようなものか確認します。
またどのような時に自信喪失するのか原因について考察してみましょう。
(1)30代ポンコツ社員の特徴とは?
①一般職としての役割と責任
役職は一般職と仮定します。
一般職に求められる役割は与えられた仕事をミス無くこなし、適宜上司へ報連相を行い、円滑にコミュニケーションを取ることを求められます。
また所属部署の一員として目標達成、たとえば営業ならノルマをこなす責任を負います。
②周囲からの評価と自己評価のギャップ
20代の頃には「自分ではできているつもりなのに、周囲からはなぜか評価が低い…おかしいなぁ」と思っていたのに、30代になって自分でもそのギャップに気づいてしまうことがあります。
20代で感じていた「自分を認めない周囲がおかしい」から、30代になり「自分がポンコツである」認識に変化してきます。
③職場での存在感の薄さと孤立感
ポンコツ社員として扱われたら(扱われていると自分が思ったら)、同時に職場での存在感の薄さに気づきます。
また周囲に認められないことで自分がみじめになり孤独感すら覚えます。
(2)自信を失う原因:上司・同僚からの評価
①上司からのフィードバックの影響
自信を失う原因として、上司からの評価は特に大きいです。
なぜなら上司から「こいつは出来ないやつ」とレッテルを貼られると、周囲からも上司の評価通りの人間だと見られてしまうことがほとんどだからです。
実際の仕事の出来不出来とは関係なく、上司から悪い評価が下ると周囲からの評価も下がると考えて差し支えないでしょう。
②同僚との比較による自己評価の低下
同僚と比較して自己評価が下がることもあります。
中途社員であっても近い年齢・社歴の人と比べてしまうものです。
自分が比べなくても、周囲は比較していることが多いです。
取引先に「△△さんが担当の時はよかった」や上司に「君と同僚の□□さんは同じ仕事を1年で結果を出していたぞ」など言われると自己評価は低下していきます。
③成績評価や昇進の停滞
社運をかけた大きなプロジェクトに参加して実績を上げている同僚がいたり、「同僚の△△さんは20代のうちに出世して管理職になった」など聞くと自信を失います。
(3)仕事での行き詰まり:具体的なケーススタディ
①プロジェクトの失敗経験
個人での業務では失敗が目立たなかったけど、チームワークが問われるプロジェクトとなると話は別です。
周囲と比較もされますから、失敗が浮き彫りになります。
上司や同僚など、周囲からのガッカリ感が伝わり仕事の行き詰まりを覚えることでしょう。
②業務スキルの不足とその影響
業務のスキル不足のため、新しい仕事が任さず仕事に行き詰る状態に陥ります。
また新しい仕事を経験しないことで成長せず、スキルも身につかない。
スキルが無いから新しい仕事を経験させてもらえない…悪循環です。
③自己成長の停滞とキャリアの見通しの不透明さ
前述の通りポンコツとレッテルを貼られることで、仕事の経験値が少なくなり、自己成長が停滞します。
成長しないと同時に、キャリアの見通しも不透明になります。
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職場でのポジションを確立するための3つの対策
職場でのポジションを確立するための対策は①コミュニケーションスキル向上、②チームワークとリーダーシップ、③キャリアプラン再設計の3つです。
(1)コミュニケーションスキルの向上
①効果的なコミュニケーション方法
まずは報連相を行いましょう。
職場でのコミュニケーション不足により誤解され、結果として仕事が上手くいかずポンコツ認定されている方も散見されます。
これらは上司やメンバーに報連相を頻繁に行うことで回避できることがあります。
また報連相を行うことで他者の意見を取り入れて仕事に対しての独りよがり、思い込みを排除でき、結果的に仕事が上手くこともよくあることです。
②意見を伝える際のポイント
自分はポンコツだから意見を言わない…というスタンスではますますポンコツになっていく危険性があります。
なぜなら「何も言わないヤツだ」となめられたり、特に上司に「主体性のないヤツだな…」と思われるからです。
ただし「言いたいことを言う」ではなく、「相手のためになる」または「所属部署にとってメリットがある」といった視点で意見を伝えると必要があります。
③上司や同僚との信頼関係の構築
「自分はポンコツだ…」と自信がないと余計にコミュニケーションが取れずに信頼関係が築けなくなります。
とはいえ、ポンコツ認定されている人が突然、会議の場などで発言するのは空気が悪くなったりすることもあるので、まずは対上司や対メンバーの誰かなど一人ずつ攻略していくのがオススメです。
(2)チームワークとリーダーシップの発揮
①チーム内での役割と貢献の仕方
チーム内での自分の役割を認識することが非常に重要になります。
なぜなら所属部署でその役割を全うすることで、組織に貢献することができるからです。
まずは自分の役割を理解し、誰に何をどのように貢献できるのかを考えてみましょう。
②小さなリーダーシップの発揮方法
いきなり大仕事をしようとは思わない方がよいです。
まずは小さなリーダーシップを発揮しましょう。
小さなリーダーシップとは、例えば「スイーツと言えば、○○さん」など特定の分野で、かつ所属部署の中では誰よりも詳しく、熱く語ることができるようなり、周囲へ貢献できるようになれば徐々に存在感が高まります。
③チームの成功に貢献するための具体的な行動
具体的には以下のようなアクションが考えられます。
☑メンバーのために有用な情報共有
市場トレンドの共有。たとえば最新の市場動向や競合他社の動きを調査し、定期的にチームメンバーに共有する。
たとえば、「先週の業界ニュースで新しい技術が注目されています。この技術を取り入れることで、私たちの商品開発に役立つかもしれません」といった具体的な情報を提供する。
☑メンバーを個別にフォロー
比較的仲良くなれそうなメンバーと月に一度程度でいいので、1対1で話せる機会を設けて進捗状況や悩みをヒアリングしてみましょう。
たとえば、「最近、仕事で困っていることや、サポートが必要なことはありませんか?」といった質問を投げかけます。
☑チームリーダー(上司)を出世させる
チームリーダーが掲げるビジョンや戦略に対して積極的にサポートしましょう。
たとえば、「リーダーが進めている新規プロジェクトの準備に積極的に参加し、必要な資料やデータを迅速に提供する」といった行動をとるのも手段のひとつです。
(3)キャリアプランの再設計と実行
①ビジョンを考えてみる
所属部署での立ち振る舞いも重要ですが、目先のことばかりでは行き詰ります。
ぼんやりとでもビジョンを考えてみましょう。
ここでのビジョンとは仕事だけでなく、人生プランの見通しのことです。
ビジョンを考えることで、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなり、全体的な生活の質が向上します。
また長期的なビジョンを持つことで、日々の業務や生活に対するモチベーションが向上します。
②自分に合ったビジョンの探し方
「私にビジョンなんてない…」と思われるかもしれませんが、自分に合ったキャリアを考えれば良いのではないでしょうか。
人と比べたり、誰もがうらやむようなビジョンにする必要は全くありません。
自分が納得すれば良いのです。
自分が納得するビジョンを作るには自己分析が必要になります。(後述します)
③キャリアプランを実行するための戦略とリソースの活用
リソースとは自分の今までの経験や強みのことです。
これらリソースと外部環境(社会は?会社は?これからどうなっていくのか)を組み合わせて戦略を練りましょう。
ただしプランは当然、実行しなければ意味がありません。
実現可能性が高いプランを立て、まずは実行してみましょう。
「あれ?ちょっとちがうな?」と思えば、行動してみてから修正すれば良いのです。
↓↓↓キャリアプランの立て方↓↓↓
30代が仕事で行き詰まり自信喪失した時の3つの克服法
30代が仕事で行き詰まり自信喪失した時の克服法は①自己分析、②スキルアップ、③目標設定の3つです。
(1)自己分析とポジティブな自己評価の方法
①自分の強みと弱みの見極め方
まずは自分の強みと弱みを棚卸してみましょう。
強みは他人によくほめられること、感謝されることです。
強みは、自分は当たり前に行っていることが多く、自覚していないことも多いです。
一方、弱みは努力しても上手くいかないことが該当します。
弱みは認識しつつも、強みにフォーカスを当てて伸ばすことを考えましょう。
強みを伸ばすことで所属部署メンバーや顧客に貢献することができます。
なお自己分析はポジティブになるために行うものではありません。
都合の良いことばかりではなく、事実と向き合うことが重要です。
前述のキャリアプランにも関係します。
↓↓↓自己分析の進め方↓↓↓
②自分で自分にフィードバックしてあげる
上司の客観的評価も事実として受け止めつつも、自分で自分の評価もしてあげましょう。
自分で自分を評価してあげることで、自己分析が進みます。
③行動を認めることで自己肯定感を高める
A:「1,000万円の契約を取ってくること」
B:「毎日、事務所のトイレ掃除をすること」
AもBも立派な成果です。
小さな成果を積み重ねることで大きな成果につながることがあります。
努力の天才と呼ばれているイチロー選手もこんな明言を残していらっしゃいます。
「小さいことを積み重ねる事が、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」
引用:セミナーズ「イチローの名言から学ぶビジネスマインド|努力と挑戦の大切さを知る」
(2)スキルアップと自己成長の具体的な方法
①新しいスキルの習得
仕事をたくさん経験することで新しいスキルが習得できます。
同じことを繰り返しているようで、創意工夫しながら取り組めばスキルは磨けるのです。
量が質に変わるタイミングが必ず訪れます。
そして新しい仕事を任され、さらにスキルが上がる好循環が生まれます。
②業務外の活動で自己成長を図る
会社が人生のすべてではありません。
業務外の活動をすることで自己成長が図れます。
たとえば…
☑副業:プログラミング、YouTubeなど
☑社会人サークル:フットサル、野球など
☑習い事:ピラティス、ギター教室、ボイストレーニングなど
③転職を前提としない転職活動をする
実は転職活動することで効率的に自己成長ができます。
転職活動をすることで以下のような多くのメリットがあります。
☑自己分析することで強み、好きなこと、価値観が見えてくる
☑勤め先の経営方針や財務状況を理解し、将来性が見えてくる
☑同業種や異業種の企業を調べることで社会が見えてくる
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(3)目標設定と達成のためのステップ
①短期的な目標の設定方法
小さな目標を達成し、少しずつ大きな目標を達成することで自信がつきます。
目標と聞くと壮大な目標を想像してしまいがちですが、実現可能な短期的な目標を設定することで自己肯定感を上げながら目標達成に近づけます。
30年先など長期的の目標…というとなかなか想像しにくいので、オススメはできません。
今から20年前にスマートフォンがこれだけ普及することを想像していた方はどれだけいたでしょうか。
おそらく今から10年以内にAIの進展で世界は大きく変わります。
つまり10年以上先、いや5年先も考えるのは困難かと思います。
長期的にはぼやっとで構わないですが、3年程度の短期的目標は具体的に設定しましょう。
目標通り行かないことがほとんどかもしれませんが、具体的な目標にすることで行動に移しやすくなります。
行動がすべてです。
②達成しやすい目標設定の考え方
決めた目標を行動に移すためには、以下の点に留意して目標を立てましょう。
☑具体的「来月までに英語の単語を100個覚える」
☑測定可能「毎週25個の単語を覚える」
☑達成可能「毎日5個ずつ覚える時間を確保する」
☑関連性「英語力向上のために」
☑期限がある「1ヶ月で達成する」
※「」内は一例です。
③定期的な進捗確認と検証
☑かならず3ヶ月間は続ける
☑取り組んだら検証する(どの程度できた?たのしかった?気づきは?)
☑検証結果を元に次のアクションを考える
自分で自分をポンコツ社員と決め込まない
30代になり、自分を客観視することでポンコツ社員かもしれない?と自覚してしまう人は多いです。
特に上司から低い評価が続くと、無理もありません。
しかしポンコツを自分が認めてしまったら、一生ポンコツです。
まずは身の回り、上司を含め職場メンバーと積極的にコミュニケーションを取りましょう。
そして小さなリーダーシップを発揮しチームに貢献することで、唯一無二の存在になれるかもしれません。
一度立ち止まって、自己分析により自分の強みを知り、誰に何をどのように貢献するのかを考えてみませんか。
・30代になり、ポンコツ社員と自覚する人は多い
・自信喪失する原因は、上司から評価の影響が大きい
・職場でのポジションを確立するために、まずはたった一人とのコミュニケーション
・小さなリーダーシップを発揮することで人生が切り開ける
・自信を取り戻すには自分を知り、短期的な目標を立てる