☑失業保険をもらいながら再就職の準備がしたい
☑再就職のために勉強して資格取得をしたい
☑失業期間中はできるだけ支出を減らしたい
・失業期間はとにかくお金がかかるので、国からの支援を受けるべき
・国は資格取得を推奨しているから補助してくれている
・失業保険をもらいながら教育訓練給付金ももらえる
・資格×実践でようやくスキルになり仕事に役立つ
・仕事で成果を上げて、評価をされることで、キャリアアップの可能性が広がる
退職後の現実とお金の問題
退職後はとにかくお金がかかります。
主な要因として、失業期間中は収入が無いにも関わらず、前職の所得に対して課税されることが挙げられます。
まず具体的にどんな支出が多く、失業保険ではどの程度の収入が期待できるのか確認します。
また再就職するのに資格取得がなぜ有効なのかも知っておきましょう。
(1)退職後はお金がかかる!生活費の不安をどう乗り越える?
失業期間は何かとお金がかかります。
特に失業期間の三大費用とも言える住民税・国民年金・国民健康保険は大きな支出です。
なぜなら住民税と国民健康保険は原則、前年の所得に対して課税されますし、国民年金は扶養の概念がないため家族がある人は負担が大きいからです。
また会社員であればこれらの社会保険料は会社が半分負担してくれていましたが、失業期間中はすべて自己負担になりおおむね今までの2倍程度になります。
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(2)失業保険ってどれくらいもらえるの?知っておきたい基本情報
失業期間中の貴重な失業保険ですが、果たしてどれぐらいもらえるのでしょうか。
ざっくりですが、前職の収入がそれほど高くなかった人は前職の6割、高かった人は4~5割程度が手当としてもらえると考えて良いです。
①基本手当日額の計算式
基本手当日額 = 退職前6ヶ月の賃金総額 ÷ 180日
退職前6ヶ月の給与総額を180日で割った金額が基本手当日額になります。
この賃金には、基本給のほか、残業代や手当なども含まれます。
ただし、上限額や下限額が年齢によって設定されています。
②給付率(基本手当の割合)
基本手当日額は、退職前の賃金に応じて変動し、賃金が高いほど給付率が低く、賃金が低いほど給付率が高くなる仕組みです。
③具体例を用いて計算
たとえば、30歳のAさんが退職前6ヶ月で総額180万円(30万円/月)の給与を得ていた場合、基本手当日額は以下のように計算されます。
☑ステップ1: 基本手当日額の算出
退職前6ヶ月の賃金総額 = 180万円
基本手当日額 = 1,800,000円 ÷ 180日 = 10,000円
☑ステップ2: 給付率の適用
給付率が仮に50%だとすると、基本手当日額は次の通りです。
基本手当日額 = 10,000円 × 50% = 5,000円
④支給日数
支給日数は年齢や雇用保険加入年数、自己都合退職か会社都合退職かによって異なります。
たとえば勤続年数(正確には雇用保険加入期間)が10年間で、自己都合退職した場合、支給日数は最大120日程度となることが一般的です。
なお会社都合で退職すると、自己都合退職よりも支給日数は長くなります。
引用:ファイナンシャルアカデミー「それって会社都合になるかも! 知らないと損をする失業保険についてのあれこれ」
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(3)資格取得が助けになる!退職後のリスキリングが再就職を成功させる
「資格なんて意味ない」という主張はいつの時代もあります。
たしかに資格だけを持っていても役立てられなければ意味はないかもしれません。
しかし資格は客観的な証明(国家資格なら国のお墨付き)になりますし、特に知らない業界に飛び込むのであれば資格を学ぶことで全体像が理解でき、再就職が有利になることがとても多いです。
①資格は客観的証明になる
資格は能力の客観的証明となり、しっかり活用できれば転職者の武器になります(活用法は後述します)。
なぜなら再就職先側から即戦力と考えてもらえ、採用コスト(入社後に手取り足取り教えなくていい)があまりかからないと判断されやすいからです。
また一定以上の難易度の資格であれば、努力の証明となり、資格取得していること自体が再就職先にも好印象で、採用率がアップする可能性が高いです。
②業界の全体像が見えやすくなる
昨今は情報過多の時代です。
再就職のために何の勉強をしたらいいのか、どんな情報収集をすれば良いのかを正確に判断するのはなかなか難しくないでしょうか。
資格は業界の知識を体系的(内容が網羅しており、整理されている)に学べるので、業界全体が地図のように見えており再就職先でも仕事をすぐに覚えるのを助けてくれます。
③教科書通りの理論が有効だから
現代は、これからどんな時代になるのか予想がしにくいVUCA(ブーカ)と呼ばれています。
こんな不確実な時代だからこそ、教科書通りの理論が有効と言えます。
予測できないからこそ、基礎基本を理解して応用を利かせる必要があります。
多くの資格が特定の業界の理論理屈の教科書です。
実際に仕事を始めたら工夫することは山ほど出てくるかもしれませんが、まずは教科書通りの基礎基本がわかっていることが重要になります。
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国の補助制度をフル活用する
国は資格取得をはじめとしたリスキリングを推奨しています。
だからこそ手厚い補助制度があります。
基本的には、失業保険しか収入がない失業期間は国に補助をしてもらいながら再就職で役立つ資格取得を進めていきましょう。
(1)国が推進する「リスキリング」とは?今こそスキルアップのチャンス
政府はリスキリング(資格の勉強など)などの「人への投資」に5年で1兆円を投入する方針のもと、リスキリングを進める個人や企業への助成を拡充しています。
国が推進する「リスキリング」とは、主にデジタル技術の進展に対応するために、新しいスキルを学び直すことを指しますが、国の補助金などの助成はデジタル技術に限ったものではありません。
今こそスキルアップのチャンスとされる理由は、労働市場の変化に対応するために、政府が補助金や教育プログラムを用意しているからです。
(2)失業保険をもらいながら勉強できるって本当?
本当です。
代表的なのが教育訓練給付金です。
教育訓練給付金を受給するための主な条件は「現在雇用保険に3年以上加入している」もしくは「離職後1年以内で、雇用保険に3年以上加入していた」です。
受給条件に記載されている「支給要件期間」とは、同じ事業主に継続して雇用された期間のことをいいます。
教育訓練給付金は、労働者や失業者が職業に関連するスキルアップを目指して受ける教育訓練に対して、国が一部の費用を助成する制度です。
①対象者
教育訓練給付金には、大きく分けて一般教育訓練給付金と専門実践教育訓練給付金の2つの種類があります。
これらは、それぞれ支給される対象者や金額が異なります。
☑一般教育訓練給付金
主に、雇用保険に3年以上加入している(初めての場合は1年以上)労働者や離職者が対象です。
対象となる教育訓練を受講し、修了すると、その費用の20%が支給されます。
ただし、上限は10万円です。
☑専門実践教育訓練給付金
雇用保険に2年以上加入している(初めての場合は1年以上)人が対象で、より専門的な教育訓練(大学や専門学校、職業訓練校など)に対して支給されます。
この場合、受講費用の50%が支給され、最大で年間40万円まで支給されます。
また資格を取得し、就職に成功した場合は追加で受講費用の20%が支給されます。
②対象となる教育訓練の種類
この制度の対象となる教育訓練は、厚生労働省が指定したコースに限られます。
資格取得やキャリアアップに直結する講座、職業訓練、専門学校のコースなどが該当します。
対象となるコースは、厚生労働省の公式サイトで確認できます。
③手続きの流れ
給付金を申請するためには、まず対象となる講座を選び、受講する必要があります。
受講後、教育訓練の修了証明書や費用の領収書を持ってハローワークで申請を行います。
申請が受理されると、指定された口座に給付金が振り込まれます。
引用:厚生労働省「令和6年10月から教育訓練給付金を拡充します」
(3)失業手当をもらい終わってからも手当があるって本当?
本当です。
求職者支援制度を活用して、失業保険の受給終了後でも毎月10万円の給付金をもらいながら職業訓練を受けられる方法があります。
この制度は、雇用保険未加入者や失業者、パートタイマー、フリーランス・自営業者の廃業者など、幅広い人が対象です。
給付金には条件がありますが、条件を満たさなくても無料で訓練を受けることが可能です。
また訓練終了後の就職サポートも含まれており、再就職するだけでなく、再就職先で活躍することを目的としています。
↓↓↓毎月10万円もらいながら職業訓練↓↓↓
体験談も紹介!資格取得でキャリアアップ
私が実際に教育訓練給付金の申請をした話も含め、リスキリング(資格取得など)を怠ると待っている厳しい現実や資格の活用方法についてもお伝えします。
(1)【体験談】教育訓練給付金の申請をしてみた
私は脱サラ後、中小企業診断士の資格取得のため、実際に教育訓練給付金の申請をした経験があります。
ハローワークの窓口で「教育訓練給付金の申請をしたいのですが」と言えば簡単に手続きできます。
諸事情があり、私は結果的に教育訓練給付金を使いませんでしたが、理由がなければ絶対に活用すべき制度です。
↓↓↓私が実際に申請した時の回答書↓↓↓
↓↓↓自己分析のし方がわからない場合↓↓↓
(2)勉強しないとやばい?リスキリングを怠ると待っている厳しい現実
再就職に限らず、社会人が勉強(資格取得がすべてではありません)をし続けないと、AIの進化によりリストラのリスクが高まります。
一方、継続的に勉強することで仕事が評価されやすくなり、キャリアアップにつながり、人生の選択肢が広がります。
社会人が勉強をしない理由としては「意義を感じない」「忙しさ」「趣味や娯楽」などありますが、勉強を習慣化するためには小さな行動から始め、毎日少しずつ進めることで実現できます。
↓↓↓社会人が勉強する意味目的↓↓↓
(3)資格は活用してナンボ!
資格取得することで、知識の客観的証明、もしくは努力の証明になり、再就職が有利になります。
しかし再就職することがゴールではありません。
再就職先で活躍し、安定的な収入確保やワークライフバランスを取りながら、人によっては大切な人と一緒に平穏に過ごしたり、趣味に没頭したり、仕事を極めるのが真の目的だったりします。
また資格はあくまで知識です。
知識と実践が掛け合わさってようやくスキルになり、仕事で役に立ちます。
つまり資格で知識を習得し、職場で実践を繰り返すことで高いスキルを身につけることが重要です。
さらには目の前のスキルアップだけでなく、長期的なキャリアアップを考えて、キャリアプランを考えてみるのも良いかもしれません。
人生100年時代ですからね。
↓↓↓キャリアアップを考えてみる↓↓↓
失業保険と教育訓練給付金をもらいながら再就職を成功させる
失業期間中はお金がかかります。
失業期間は、基本的には失業保険しか収入がありませんので国からの補助制度である教育訓練給付金ももらうことを検討しましょう。
ただし、もちろん給付金をもらうことが目的ではなく、資格取得を通して、再就職をし、資格を活かして活躍することでキャリアアップが見込めます。
資格は実践を通してスキルに変わっていきます。
つまり資格の知識だけではなく、再就職先でどんどん実践していくことが必要です。
しっかり自己分析を行い、自分に合った再就職先、再就職先に合った資格取得を進めていきましょう。
・失業期間はとにかくお金がかかるので、国からの支援を受けるべき
・国は資格取得を推奨しているから補助してくれている
・失業保険をもらいながら教育訓練給付金ももらえる
・資格×実践でようやくスキルになり仕事に役立つ
・仕事で成果を上げて、評価をされることで、キャリアアップの可能性が広がる