☑退職引き止めされそう
☑退職引き止めされて、辞めるかどうか迷っている
☑退職するのをやめたら後悔する理由が知りたい
退職引き止めされたからといって、辞めるのをやめたら後悔する方がほとんどです。
多くの上司があなたの退職を引き止めます。
しかし引き止めはあなたのためでなく、自分のためであることがほとんどです。
あなたが退職するかどうかは、そもそも相手(会社や上司)の出方とは無関係で、あなた自身の課題です。
つまり「退職引き止めされたから…」は退職を決意するかどうかの判断材料にならないということになります。
本記事では、辞めるのをやめたら後悔する理由、逆に後悔しないケースについても解説いたします。
また退職報告の前にやっておくべきについて言及しますね。
・「退職したい」という自分の声に素直になった方が良いことが多い
・会社や上司が退職引き止めするのは自分たちが困るから
・退職引き止め時の上司の「もったいない」はうのみにしない
・退職報告する前に、転職活動をはじめた方が良い(すぐに転職しなくても)
・過度な退職引き止めは違法であり、本当の退職理由を言う必要はない
会社があなたの退職を引き止める理由
会社や上司があなたの退職を引き止める理由は、会社と上司で少し異なります。
会社は①育成コストと②採用コストの2点で、上司は①評価が落ちる、②後任者探しが面倒、③業務が増える、の3点です。
(1)だいたいの人が引き止められている
上司に退職引き止めをしたら「退職するなんてもったいない」と言われた経験はありますでしょうか?
実は65%以上の退職引き止めされています。
つまり3人に2人は引き止められている事になります。
(2)会社が退職者を引き止める理由
会社が退職者を引き止めるのは、2つのコストがかかるからです。
①育成コスト
今まで社員として育ててきたコストです。
一般に年間に3万円程度と言われていますが、いわゆるOFFJTなどの集合研修にかかった費用だけの話です。
実際にはOJT(現場指導)が多くの現場で行われているので、上司や先輩の時間も費やしていることになります。
実際の費用はいくらになるか計算は難しいですが、仮に10年勤続した社員であれば、少なく見積もって30万+70万で年間100万円程度の負担をしている会社もあるということになります。
②採用コスト
実は教育コストはかわいいもので、会社にとっておそろしいのは採用コストです。
新卒採用であれば、一般に550万円程度かかっていると言われています。
会社が転職サイトや転職エージェントに支払うコストは莫大です。
(3)上司が退職者を引き止める理由
上司があなたの退職を引き止めるのは、多くは自分のためです。(極々少数は本気で部下のことを考えている上司も存在します)
①上司の評価が落ちる
一般的には自分の部署から退職者が出ると評価が下がります。
私が経験してきた職場でも、上司の評価項目で「退職者1名につき、1ランクダウン」との決まりがあり、賞与が減額される制度がありました。
また直接的に評価項目に入っていなくても「あの上司のマネジメント能力がないから退職者が出た」など悪評が立つのはよくあることです。
②後任者探し
退職者がよほどの新人でない限り、責任ある業務を負っているため、後任者が必要になります。
人が余っている会社はほとんどありませんので、後任者の調整には苦労します。
具体的には人事とのやり取りや、他部署との調整が大変です。
③余計な業務が増える
後任者が来るまでは自分自身(上司)があなたの業務を実施することになったりすることが多いです。
それでなくとも多忙な管理職なのに、人に辞められたらさらに多忙になります。
退職引き止められたらもったいない?辞めるのをやめたら後悔する3つの理由
退職引き止められたからといって、辞めるのをやめたら後悔する理由は①やりたいこととのギャップに悩む、②環境改善見込めない、③成長できない、の3つです。
(1)本当にやりたいこととのギャップに悩むから
一度でも「退職したい」と思ったのであれば、何かやりたいことがある、もしくは改善したいことがあると思います。
「こんな業界でこんな職種で、何を実現したい」と明確に見えていなくても、少なくとも現職場では実現できない何かがあるから退職しようと考えているはずです。
ですので、この「退職したい」と感じた瞬間は非常に重要で、自分の素直な心の声だと考えられます。
自分の心の声を無視して退職するのを止めてしまうとギャップに悩み続けることになります。
(2)仕事環境や人間関係の改善が見込めないから
あなたが退職引き止めされて、退職するのを止めたところで仕事環境や人間関係が改善されることは99%ありません。
まれに短期的に仕事環境が改善することはあります。
しかしそれは会社や上司があなたを退職させないための一時的な取り組みです。
☑だったら、時短勤務とか週休3日にする
☑だったら、給与を1割UPしよう
☑だったら、部署を変えよう(人間関係断ち切るため)
(3)将来の成長やキャリアの機会を逃すから
新しい職場で活躍する可能性を逃してしまいます。
現職場を退職することで失うもの(給与安定、役職など)はありますが、一方で得られるものもあります。
新天地で劇的に成長するかもしれませんし、年収も引き上げられたかもしれません。
退職引き止めで残って良かったケース(超少数)
ごく少数ではありますが、退職引き止めをされて残って良かったケースは①環境改善された、②キャリアチャンス、③経済面での安心、の3つです。
(1)職場環境が改善された
実際に職場環境が改善されることもあります。
それは社会の流れを味方につけられた時です。
たとえば今、国は少子化対策のために子育てを応援しています。
男性の育休は取りやすくなります。
また企業規模が大きくなると女性管理職比率の目標値を設ける会社も増え、女性のキャリアアップの一助になる可能性はあります。
(2)新たなキャリアの発見
こちらもある程度規模が大きい企業に限られますが、退職意思表示をすると人事異動されることがあります。
人事異動により本意、不本意に関わらず、新たなキャリアチャンスが発見できるかもしれません。
希望していない部署であっても潜在的な適正が発揮されることがあります。
(3)経済面で安心できる
現職場を退職しなければ、とりあえず今の収入は確保されます。
一度退職報告をすると高い確率で出世は望めなくなる(まだ辞めたいと言い出すとレッテル貼られるため)ことがほとんどですが、それでもすぐに待遇が悪くなることもありません。
【結局コレが大事】退職報告の前にやっておくべき3つのこと
退職報告の前にやっておくべきなのは、①自己分析、②石の上にも3年は無視、③転職活動をはじめておく、の3つです。
(1)自己分析をする
退職報告する前に、かならず一度立ち止まって自己分析をしましょう。
自己分析をすることで、自分が転職で何を実現したいのか、つまり転職軸が明確になります。
この転職軸が不明確でなければ、次の職場でも活躍が難しいかもしれません。
さらには転職に納得できず、短期転職を繰り返す可能性すらあります。
(2)「石の上にも3年」にこだわらない
退職報告をしたら、もしかしたら上司から「石の上にも3年、もう少しがんばってみたらどうだ?」と言われるかもしれません。
確かに数ヶ月でプロになれる仕事はほとんど無いと思いますが、3年にこだわりすぎると①心身ともにしんどいですし、②方向性のズレがビジネスパーソンとして致命傷になることがあります。
①心身ともにしんどくなる
3年という月日は相当長いです。
合わない仕事、気疲れする職場で3年もいると心身ともにすり減ってしまいます。
場合によっては精神疾患になってしまうこともあります。
②進むべき方向がズレていたら、頑張らない方が良い
以下の4つのパターン、A~Dでどれが一番良いですか?悪いですか?
A:進むべき方向が合っている仕事を、頑張る
B:進むべき方向が合っている仕事だけど、頑張らない
C:進むべき方向がズレているけど、頑張る
D:進むべき方向がズレているけど、頑張らない
一番良いのは…正解です。
そうAですね。
理想的です。
一番悪いのは…D…ではないです。
実はCが一番悪いです。
なぜならズレた方向に頑張っているので、どんどんマイナスになります。
仕事で言えば、成果が出ないどころか損失が出ている状態です。
また本人にとっても楽しくないし、不健全で、もちろん成長もしません。
つまり合わない仕事・職場に「石の上にも3年」いるとプラスが小さいのではなく、むしろマイナスの時間を過ごすことになります。
↓↓転職回数多いから不利とも限らない↓↓
(3)転職活動をはじめておく
すぐに転職はしなくても、転職活動をはじめてみましょう。
↓↓↓転職初心者向けの無料のオンラインセミナーの詳細↓↓↓
【体験談】知恵袋回答やココナラ相談で見る退職引き止めの本音
私は退職・転職について知恵袋やココナラで相談に乗っています。
どのような本音があるのか、少し共有させていただきます。
(1)【知恵袋】辞めようか迷っている人が多い
Yahoo!知恵袋で退職・転職相談をされる方は辞めるべきかどうか迷っている方が多いです。
引き止めをしてくる上司を論破したい!よりも、人手不足で自分が辞めたら職場が困るのではないかと考える真面目な方が多い印象があります。
(2)【ココナラ】退職引き止めで困っている人が多い
やはり真面目でやさしい方が多いです。
知恵袋よりもより具体的で、退職引き止めをされそうで、上司にどんな退職理由なら納得してもらえるのか?で悩んでいることが多い印象があります。
ココナラ相談を受けていてよくあるのが、「どんな退職理由なら良いか」ですが、実は退職理由の内容はそれほど重要ではありません。
円滑な退職をするには、退職理由の内容そのものよりもシンプルさと一貫性がポイントです。
どんな内容であっても多くの上司が縦(掘り下げる)や横(他の話に発展)に話を揺さぶってきます。
話を広げられると退職報告の時間がかかり、こちらが疲れてしまい、根負けしてしまうこともあります。(結果、退職ができない)
上記の理由から退職理由はシンプルにして、上司が話を広げられないようにするのが一番です。
あとは感謝の意を伝えるのみです。
(3)しつこい退職引き止めは違法
過度な退職引き止めはパワハラにあたり、違法です。
部下の退職引き止めをすることが違法だと知らない上司が多々います。
ですので、かならず上司や会社との退職報告のやり取りは記録(書面や音声など)に残しておきましょう。
パワハラで訴えるつもりじゃなくても、最後まで退職させてもらえなかったり、いざあなたが不利な立場にされそうになったりした時に残した証拠が味方になってくれます。
↓↓↓過度な退職引き止めはパワハラ↓↓↓
一度でも「退職したい」と思ったら転職活動をはじめよう
多くの退職者は退職引き止めされています。
それは上司や会社が困るからです。
あなたが一度でも今の職場を「退職したい」と頭をよぎったのであれば、まず転職活動をはじめてみましょう。
すぐに転職はしなくてもいい、むしろすぐには決断しない方が良いです。
転職活動をすることで転職軸(転職で何が実現したいのか)が明確になるので、その後に転職するかどうか決意をすればいいのではないでしょうか。
転職活動の進め方がよくわからなければ、転職のプロである転職エージェントを頼るのもありです。
面談などに抵抗あれば、まずは無料のオンラインセミナー参加からはじめるのもいいです。
あなたの「退職したい」という直感は大切にしましょう。
・「退職したい」という自分の声に素直になった方が良いことが多い
・会社や上司が退職引き止めするのは自分たちが困るから
・退職引き止め時の上司の「もったいない」はうのみにしない
・退職報告する前に、転職活動をはじめた方が良い(すぐに転職しなくても)
・過度な退職引き止めは違法であり、本当の退職理由を言う必要はない
↓↓↓退職しても出戻り社員もあり?↓↓↓