☑転職はしたいけど何がしたいかわからない
☑会社がイヤで転職活動したいけど時間がない
☑そもそも40代から転職は遅いのではないか?と不安
「転職したいのに、何がしたいかわからない…」矛盾しているようですが、よく聞く悩みですね。
その悩み、「転職活動」で解決します。
仮に結果的に転職しなくても、転職活動をすることで「何がしたいか」の悩みは解消します。とはいえ、漠然と転職活動をしても解決しません。
本記事では、あなたが「何をしたいのか」を明確にする7つの対策についてお伝えいたします。
40代のビジネスパーソンは多忙極まりないです。
ポイントを押さえた転職活動をすることで、あなたが納得のいく人生を過ごすための一助になると思います。
・40代の転職で何がしたいかわからないのは自分、今の仕事、転職市場を理解していないから
・40代の転職はやばくない。企業側も転職への考え方が変わっている。
・何したいかわからないのは、選択肢(転職市場や業界)を知らなすぎるから
・転職と転職活動は別物。転職しなくても転職活動することでやりたいことが見えてくる。
・転職活動は独りでやらず、転職エージェントをたよる
・ただし転職軸を明確にしていないと誰に相談しても答えは出ない
40代の転職で何がしたいか分からない3つの理由
現状に不満や不安があり転職はしたい…「では何がしたいの?」と言われるとなかなか答えられませんよね。
それは自分自身、今の仕事、転職市場の理解が浅いからかもしれません。
(1)自分の価値観や強みがわからない
「あなたの強みは何ですか?」
この質問は入社面接以来でしょうか?
それとも毎年、会社の業務面談で形式的に書かされていますでしょうか。
とてもシンプルですが、ものすごく難しい質問ですよね。
ただこの価値観(こだわり)や自分の強みを理解していないと、「何がしたい?」の答えは出ません。
(2)今の仕事(職場)で何が不満や不安なのかわからない
☑上司が嫌い
☑人間関係が悪い
☑評価が不平等
☑年収が低い
転職理由はたいてい上記の4つのいずれか(全部?)に当てはまること多いです。
「転職したい」ということは現状に不満や不安があるのですが、実はその正体をつかめていないのかもしれません。
漠然と正体をつかめていても、優先順位がつけられていない可能性があります。
すべての条件で満足できる会社は存在しません。
(3)転職市場を知らない
「何がしたいのかわからない」のはそもそも他の選択肢を知らないのも一因になっています。
他の選択肢を知るとは、どんな業界・業種・職種のどんな企業か?を知ることです。
他の職業を知らない…というと「そんなことはない!」と反論を受けそうですが、知る機会ってそんなになくないですか?
商社、メーカー、小売…伊藤忠商事、カゴメ、セブンイレブン…いわゆるBtoC(一般消費者を顧客とする)ビジネスで、大手なら知名度高いですが、そんなのは一握りです。
日本の大企業数は約0.3%(約1.2万社)、中小零細企業は約99.7%(419.8万社)ですからね。
もう一方で転職市場そのもの、たとえば最近の転職者数や有効求人倍率はどう推移しているか?なども重要です。
直近の有効求人倍率は1.34倍(令和4年9月)です。
有効求人倍率は「仕事を探している人(求職者)1人あたりにどのくらいの仕事の数(求人件数)があるか」を表している数字です。
☑有効求人倍率が高い ⇒ 人手不足
☑有効求人倍率が低い ⇒ 人余り
今は求職者の減少、つまり人不足傾向にあります。
なお地域別では、最高は福井県の2.12倍で、とんでもない人手不足の状態です。
即戦力を求める企業が増えており、転職機会は上昇していると言えます。
引用:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和4年9月分)について」
40代の転職ってやばいのでは?
40代で一度も転職していない方がやばい、のが今の転職市場です。
「転職で何がしたいか分からない」のは、前述の3つの理由の前段階で考えねばならないことがあります。
40代の悩めるビジネスパーソンは3つの理由なんてわかりきっています。
わかっているけど動けていないのです。
なまけているから?
いえ、「転職活動」の優先順位を上げ切れていないからです。
優先順位が上げ切れないのは、40代での転職はやばいのでは?のも一因です。
やばくないと言える理由を述べます。
(1)ひとつの会社に勤め上げるスタイルには無理がある
「40代で転職なんてありえない」
両親が現役世代の20~30年前だったら、確かに転職はベストアンサーではなかったかもしれません。
私も脱サラした時、両親にものすごく驚かれました。
しかし今は人生100年時代と言われる令和です。
副業解禁や働き方の多様化が進んできています。
給料も右肩上がりではありません。退職金も減っています。少子高齢化で社会保険料は上がり続けます。
さらには物価高も…現状維持では厳しいのは明らかです。
また国も動いています。
2021年4月に高年齢者雇用安定法の改正が行われました。
少子化に伴う労働人口の減少から、高年齢者の雇用維持による労働人口の確保を目的として、70歳までの就業機会確保を企業に促す内容です。
70歳まで、となると40代だと20年以上働くことになります。
今の不満や不平がある会社で20年以上いられますか?
(2)企業側も転職は当たり前と考えはじめている
企業側も転職に対するスタンスが変わってきています。
特にこれらのニュースから見て取れます。
☑従来型雇用に限界を感じてトヨタが採用の5割中途
☑ミドル転職、5年で2倍雇用流動化に広がり~50歳未満は収入増~
☑<ヘッドハンターにアンケート>「即戦力人材不足」、8割が「来年の転職市場は活性化する」と予測
また「40歳で転職経験がないのは環境変化に弱い人とみられる」とお世話になっているキャリアアドバイザー(転職エージェント)から聞きました。
自分が何をしたいかわからない時の7つの対策
前述の通り「転職活動」により自分がどうしたいか?を明確にできます。
とはいえ、多忙な40代ビジネスパーソンは時間がありません。
最大のポイントは“優先順位”です。
(1)情報のシャワーを浴びる
「何をしたいかわからない」のは情報が足りないからです。
カレーもじゃがいもとたまねぎしか知らなかったら作れないですよね?肉もにんじんもほしい…
転職活動について、自分の関心がある業界について情報を仕入れましょう。
「転職」「転職活動」「IT」「コンサルティング」などなんとなくでもキーワードを決めて情報収集をしてください。
本来「こうしたいから、この情報を収集する」といったゴールから考えたいところですが、あまりに情報がないと進めませんからね。スタートはなんとなくでいいです。
令和のご時世、情報収集手段はいくらでもあります。しかも無料です。
だからこそ手段も取捨選択してまずは一つ、はじめてみましょう。
☑YouTube:動画、音声なのでスキマ時間(移動中など)も活用可
☑Twitter:発信はしなくても、関心あるキーワードだけでもチェック
☑Tiktok:レコメンド機能があるので考えなくても必要な情報収集しやすい
(2)考える時間をつくる
「いや、だから考える時間がないんだって…」と言われそうですが、一度だけ、優先順位を上げてみませんか。一度だけで構いません。
覚悟を決めて、しっかり土日を休む。
連休取れるならなお良いですね。
できれば3連休以上ほしいところです。
ご家族がいても、事情を話して時間をつくってください。ご家族にも大きく関わる話です。
場合によっては仮病を使ってでも休んでいいと思います。
何のための時間かというと、自分自身と向き合う時間です。
前述の「価値観」や「強み」について考えましょう。
日常から切り離した空間、時間の中で自分の本音が聞けることがあります。
本当に会社を辞めたいのか?辞めるとして何がしたいのか?その手段は・・・?
自分自身と向き合うベストな環境
☑できれば2泊3日間泊まり込み(最低1泊)
☑非日常空間(自宅でなくホテルなど)
☑独り(ご家族には事情話して)
☑スマホもほとんど見ない(最低限の情報収集のみ)
⇒ 外部情報を絶ち、自分と対話するイメージです。
真剣に向き合い、自分の声が聞こえてきたら、きっと転職活動の優先順位が上がります。
(3)転職軸(自分軸)を明確にする
転職軸は自分軸と言い換えてもいいかもしれません。
軸とは「価値観の優先順位を決めること」です。
☑価値観:人生において何を大切にしているか?(仕事に限らず)
☑優先順位:「これだけはゆずれない」を決め、捨てるものは捨てる
転職軸を考える手順は以下の通りです。
①目標を設定する(理想)
価値観を元にこれからの20年間、どう生きたいか?
現実を見ず、あらゆる制限を気にせずに自分に素直に考えてみてください。
理想がすぐに出てこなければ、尊敬する人(アニメキャラや歴史上の人物も可)を想像して、こんな人になりたい!でもいいですね。
②理想と現実のギャップを考える
おそらくこの記事を読んでいただいているのであれば、理想と現実のギャップがあると思います。
理想の人生を送るために、現職場でこのまま働き続けてはマズい理由があるはずです。
③ギャップを埋める手段を考える
理想と現実のギャップをどう埋めるのか?考えましょう。
現職場で部署異動するのか、転職するのか、独立起業するのか。
いずれの選択肢を取るにしても、優先順位づけ、つまり「何を捨てるか」をはっきりさせましょう。
どんな決断をしてもすべて満たされることはありません。
たとえば転職するとしたら…
☑年収
☑やりがい
☑社風
☑ワークライフバランス
☑仕事の裁量
☑職種
☑スキルアップ
あなたにとって何が大切ですか?何は捨てられますか?
ちなみに“実際に捨てる”のと、“捨てるつもり”で取り組むは大きく意味合いがちがいます。
“捨てるつもり”でも実際には残ったりするものです。
(4)資金計画を考える
価値観の優先順位を考えるのは、自分に素直に、非現実的でも構いません。
とはいえ、生きていかねばなりません。
ご家族がいれば養っていかねばなりません。(世帯収入で考える)
現実問題として、お金が必要です。
仮に「年収は優先順位を下げます」という価値観でも大丈夫なのか。
年収700万から500万に下がってもやっていけるのか?も考える必要があります。
つまり今後の資金計画を立てる必要があります。
(5)40代から一生出来る仕事をするために
資格取得もひとつの手段です。
どちらかというと資金面やご家族状況からすぐに辞められない人には有効です。
長期戦で、たとえば3年後に転職(独立起業でもいい)すると決めて、大型資格に挑戦するものありです。
ただし資格取得には貴重な時間を投資するわけですから、なんとなくで勉強してはいけません。
やはり転職軸を固めて、転職活動を通して、道筋をつけた上で取得したい資格を考えましょう。
「資格があれば転職できる」というわけではありませんからね。
(6)仕事で何がしたいか分からない人は「強み診断」をしてみる
転職サイトの『リクナビNEXT』では「グッドポイント診断」といってあなたの強みを無料で診断してくれるサービスを提供しています。
カンタンな質問に回答して、30分程度で診断してくれます。
転職軸のヒントになりますので気軽にやってみるのもいいかもしれません。
①↓↓『リクナビNEXT』に登録↓↓
②『リクナビNEXT』トップページから以下の手順
私もやってみましたが「独創性」「冷静沈着」「親密性」「継続力」「悠然」の5つが強みのようです。自覚、無自覚どちらもありました。
(7)転職エージェントに相談する
転職は自分軸(転職軸)を明確にし、自分の価値観の優先順位づけが重要です。
とはいえ、転職活動を独りで進めるのは効率がよくないです。
こちら転職活動の全体像(Aはエージェント)ですが、これらすべて自分でやるのは相当キツいです。
また転職軸を自分で考えるのは必須ですが、独りよがりになってしまうデメリットもあります。
客観的意見をもらうためにも、転職のプロである転職エージェント(キャリアアドバイザー)を頼りましょう。
転職市場やあなたを求めている企業の情報を持っていますので、効率的に情報収集ができます。
また利用は完全無料ですので、リスクはありません。
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転職と転職活動は別物
転職しなくても転職活動はしてみましょう。
転職活動することでやりたいことが見えてきます。
転職活動の末、現職で部署異動届を出すのか、他の企業に転職をするのか、独立起業して一旗上げるのか。おそらく現状維持にはならないと思います。
転職はリスクがありますが、転職活動はノーリスクハイリターンです。
・40代の転職で何がしたいかわからないのは自分、今の仕事、転職市場を理解していないから
・40代の転職はやばくない。企業側も転職への考え方が変わっている。
・何したいかわからないのは、選択肢(転職市場や業界)を知らなすぎるから
・転職と転職活動は別物。転職しなくても転職活動することでやりたいことが見えてくる。
・転職活動は独りでやらず、転職エージェントをたよる
・ただし転職軸を明確にしていないと誰に相談しても答えは出ない