☑中小企業診断士二次試験受験生
☑これから二次試験を受験する方
☑中小企業診断士資格に興味がある方
・過去問の徹底理解が大原則
・一次試験の知識を深く理解するのにチャットGPTを活用
・題意、設問解釈が「問われた事に答える」解答を心がける
・初見問題対応に模試や受験応援機関の力を借りる
・試験は前々泊も検討してみる
二次試験を終えての感想と見えた課題
受験前後の様子やリアルな感想、本試験を受験してようやく見えた3つの課題について確認いたします。
(1)受験前後の様子と感想
居住地が田舎なもので、試験会場近くに前泊です。
試験前日、一睡も出来ませんでしたが様々なドーピング(チョコやらヨーグレット、ユンケル等など)によりなんとか乗り切りました。
初っ端の事例Ⅰから時間が足りず、最後の第4問の設問2が半分も書けない、かつ題意を大きく読み違えたり…結構テンパっていました。
睡眠不足もマイナス影響だったとは思いますが、しっかり眠っていても結果はそれほど変わらなかったかと思われます。
受験前は、試験が終わったら開放感で意気揚々と好きな焼鳥とクレープを食べ、ちょっとお高めのマッサージ受けて帰るか~と思っていました。
しかし受験後は睡眠不足と集中力を使い果たしたせいかヘロヘロでしたね。
すぐに帰りたくなりましたが気力を振り絞り、大型商業施設のフードコートでいか焼きそばを食べながら再現答案を作成しました。
そして再現答案を作りながら「不合格かも…」と自己判断し、悔しさと情けなさで涙…ではなく吐き気がするものなんですね。
再現答案を作ると自分の解答が客観的に見る事ができ、「なんで自分はこんな解答を書いたんだろう…」と気づけました。
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(2)受験直後に見えた3つの課題
二次試験を受験して95%不合格と自己判断したと同時に、自身の学習の進め方について3つの課題が見えました。
①一次試験知識の深い理解
試験合格のために学習の量・幅・深さの3つが必要だとしたら、深さが足りませんでした。
つまり一次試験の知識への理解が不足していました。
一次試験は若干曖昧な知識であっても解答する事は可能です。
しかし二次試験は応用力や柔軟性が問われます。
言葉の意味だけではなく、その背景も含めて深く理解していないと応用は利きません。
範囲は一次試験全てではありませんが、二次試験に関係性が深い知識については深掘りが必要だと感じました。
②題意・設問解釈力強化
題意とは「設問の意図」を理解すること、設問解釈とは「設問の表現から回答方法を具体的に導き出すこと」です。
つまり題意は「何を聞きたいのか」で、設問解釈とは「どのように答えるべきか」であり具体的には解答の切り口とも言えるかと思います。
今回の試験では致命傷になるほどの与件文の読み飛ばし等はありませんでした(自覚していないだけかも…)。
一方で、題意が理解できていなかったり、設問解釈がわからない設問がいくらかありました。
そもそも題意が理解できないと設問解釈は困難です。
設問の制約条件や設問解釈には留意して臨んだつもりでしたが、試験本番ではおかしなことをやらかしていましたね…
③初見問題への対応力強化
初見問題への対応力が圧倒的に足りていませんでした。
「本試験では何か予想しない事が起きる」とは覚悟をしていたものの、初見問題に面食らってしまってアタフタしてしまいました。
過去問は、直近16年間は一通り、直近3年間については3回解きました。
試験2週間前ぐらいからふと不安になり、月刊誌企業診断に掲載されている受験校が作成した模試?を8事例ほどは解いたのですが…あまり身にならなかったようです。
【対策①】中小企業診断士業を深く理解する
1つ目の課題である「一次試験知識の理解不足」に対しての対策です。
(1)チャットGPTで理解を深める
解答の正確性を検証するため、チャットGPTをふんだんに活用します。
たとえばチャットGPTに対して「差別化集中戦略ってなんですか?」ではなく、「差別化集中戦略とは、特定の市場・顧客に経営資源を集中させ他社と差別化し競争優位性を高める戦略という意味ですか?」と聞きアウトプットとインプットを同時に行います。
一次試験の中でも二次試験に関係の深い知識を優先して理解を深める必要がありますが、二次試験の過去問を一通りやれば企業戦略論の中でも特にどの戦略が問われやすいか等はわかってくると思います。
ただの質問だと…
アウトプットも含めた質問だと…
(2)実際の企業をSWOT分析
過去問や二次に関連のある一次知識習熟を進めるが優先ではありますが、環境分析、SWOT分析を実際の企業に当てはめてアウトプットするのも有効です。
実際の企業は自分が好きな企業で良いと思います。
私の場合、小学生から20年近く住んでいた地元で優良企業と思っていた2社を選んで勝手にSWOT分析や課題抽出、デジタルマーケティングの視点で診断をしてみました。
もちろんSWOTが二次試験のすべてではありませんが、外部環境・内部環境(経営資源)の把握が企業診断の第一歩です。
現に事例Ⅰ~Ⅲのいずれにも第一問目に出題される 直接的にSWOTでなくても環境分析の問題であることがほとんどです。
上場企業でなければ、財務情報も公開されておらず限定的な企業診断にはなりますが、目的は診断士視点で分析するクセをつける事です。
なお、こちらもチャットGPTの力を借ります。
チャットGPTに仮説をぶつける事で、課題抽出力、仮説提案力、文章整理力も身につきます。
【対策②】設問解釈に特化したトレーニング実施
2つ目の課題である「題意・設問解釈力不足」に対しての対策です。
(1)過去問で設問解釈のみ実施
今回の二次試験において私がおろそかにしていたのが設問解釈です。
「どのように答えるべきか」である設問解釈を、解答を出す前に行うことで設問文の意図を「この問いは何を知りたいのか」「どんな解答を期待しているのか」を明確にすることで、問われた事と異なる解答をするリスクが減ります。
与件文を読む前に、設問文だけで解答の軸を出す事で時間短縮にもなります。
事例Ⅰなら組織間関係や、Ⅱならインターナルマーケティングなど、一次知識が解答の軸になる事も多いのが二次試験です。
設問解釈で解答の軸を明確にした上で、与件文に解答根拠を拾いに行く事で解答の精度が高まります。
(2)受験応援機関でトレーニング
中小企業診断士にはいくつかの受験応援機関が存在します。
それらの受験応援機関で、他の受験生と一緒にトレーニングを行い、相互に指摘し合う事で設問解釈力を高められます。
私は今回の試験ではココスタという受験応援機関にお世話になったのですが、なぜか設問解釈だけは参加しませんでした…
【対策③】初見問題への対応力向上
3つ目の課題である「初見問題への対応力不足」に対しての対策です。
(1)中小企業の課題に敏感になる
二次試験は中小企業白書や直近の中小企業が直面する課題から出題される傾向にあります。
つまり一次試験知識だけではカバーできません。
たとえばDX推進や人手不足、価格転嫁(令和6年試験に実際に出題されました)等は昨今の中小企業の課題と言えます。
「二次試験は毎年何かしら驚くようなことがある」とは過去の受験生から聞いていたで覚悟はしていました。
令和6年であれば事例Ⅱで「ふるさと納税の企画を考える」というトリッキーな出題がされました。
覚悟はしていたので、びっくりはしませんでしたが対応は出来ませんでした…
(2)事例Ⅰ~Ⅲの出題特性を把握
多くの受験機関が過去問の模範解答を公表してくれています。
これからを分析することで出題特性が少し見えてきます。
たとえば令和5年の事例Ⅰの問1であれば、以下のようなキーワードが浮かびます。
テキストマイニングで分析してみました。
(3)受験応援機関・模試の活用法
各受験校が作成してくれている模試や模試に準ずる問題を解くことで初見問題への対応力がつきます。
有料で受験校が模試を開催していますが、他にも月間誌の企業診断に毎月2事例が出題されています。
また受験応援機関のココスタの「100字TR」も有効です。
たとえばオーバーツーリズム等の時事的内容や360度評価等、今まで試験で問われた事がなかった論点の引き出しが増えます。
加えて自分でも昨今の中小企業の課題として気になっている事を作問してみるのも良いでしょう。
【対策④】~しくじり先生~試験当日の体調を万全にする
試験前日、一睡も出来ませんでした。
あまり眠れなかった、ではなく本当に一睡も出来なかったです。
人生で初の出来事で、自分の精神力の弱さを思い知りました…
試験前日は計画通り21時には布団の上にいましたが、そのまま翌朝6時まで起きていました。
直前の勉強は当日シミュレーション含め18時で終えていたのですが、どうやら当日の試験中モードに入ってしまい、脳が試験中と錯覚したのか頭が冴えていたようです。
深呼吸をしてみたり、楽しい事を考えたり、マイマスクをしてみたりしても全く効果がありません。
来年受験するのであれば①当日シミュレーションは試験3日以上前に実施②睡眠のルーティンみたいなものを体得③今回のように前泊ではなく前々泊で2日前から宿泊し環境に慣れるのか…模索中です。
↓↓↓試験当日に向けての準備↓↓↓
中小企業診断士の二次試験は自分の課題と向き合うこと
中小企業診断士の二次試験は過去問の徹底理解が大原則ですが、同時に自分の課題とも向き合わねばなりません。
私事で恐縮ですが、課題は①一次知識の深掘り、②設問解釈力強化、③初見問題対応力強化の3つでした。
受験応援機関や受験校、さらにはチャットGPTにも協力してもらう事で課題解決ができると考えています。
また試験当日ベストな状態で受験できるよう準備も必要です。
特に私のように一睡も出来ないと悔しい思いをします。
私を反面教師にしてもらえると幸いです。
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・一次試験の知識を深く理解するのにチャットGPTを活用
・題意、設問解釈が「問われた事に答える」解答を心がける
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