☑Webマーケティング部門に配属されて間もない
☑Webマーケティングに関心がある
☑SNSを活用すれば何とかなると思っている
最近、マーケティング部に配属されたんですが、SNS運用ばっかりで、これだけやってればいいのかなって思うことあるんですよね
たしかにそれは不安ですね。SNS以外の施策、SEOやHP、経営戦略やマーケティング戦略との整合性の話はありますか?
そんなのないです、、。うちはBtoCがメインとは言え、YouTubeとか動画マーケティング必要な気がしています…
まずはWebマーケ全体の設計図を確認しましょう。SNSはその一部にすぎませんからね。
- WebマーケはSNSだけではなく全体設計が重要
- デジタル施策は業種ごとに使い分けるべき
- SEOは「今すぐ知りたい」人に刺さる施策
- YouTubeは理解と信頼構築に効果的
- 全体最適思考はキャリアの成長につながる
Webマーケティングの全体像を正しく把握しよう
「Webマーケティング=SNS」だと思っていませんか?
本章では、マーケティング全体の中でのWebの位置づけから、その具体的な領域、業種別の活用法、そしてSNS偏重の落とし穴まで、全体像を整理して解説します。
(1)マーケティング全体におけるWebの立ち位置
「マーケティング」にはさまざまな領域がありますが、現代では大きく分けて「デジタルマーケティング」と「アナログ(オフライン)マーケティング」に分類されます。
デジタルマーケティングはその中でも、デジタルデバイスやデータを活用して顧客にアプローチする領域であり、さらにその一部が「Webマーケティング」です。
つまり、マーケティング > デジタルマーケティング > Webマーケティング という包含関係になっており、WebマーケティングはWebブラウザやアプリを通じた顧客接点に特化しています。
よく混同されがちですが、デジタルマーケティングにはWebを使わないチャネル(例:デジタルサイネージ、IoT、位置情報マーケティング、メール広告など)も含まれます。
一方Webマーケティングは、Webを活用した集客・販促活動に限定されます。
(2)「Webマーケティング」って、結局どこまでが領域なの?
「Webマーケティング」と聞くと、SNS運用やバナー広告、最近だとYouTubeなどが思い浮かぶかもしれません。
ですが実際のWebマーケティングは、もっと広い領域をカバーしています。
代表的な分類で言えば、以下のようなものが挙げられます:
- SEO(検索エンジン最適化)
- リスティング広告やディスプレイ広告
- SNSマーケティング(Instagram、X、TikTok など)
- コンテンツマーケティング(ブログ、記事、動画など)
- メールマーケティング
- Web解析・改善施策(Googleアナリティクス、ヒートマップ等)
これらは単体で効果を発揮するのではなく、ユーザーの行動や関心フェーズに応じて連携することで全体として成果を出すもの。
つまり、Webマーケティングの本質は、領域をまたいだ設計力と一貫性にあります。
(3)業種によって「使えるWebマーケ施策」は変わる
たとえば、BtoB商材を扱うメーカーと、流行に敏感な若年層をターゲットにした小売ブランドとでは、使うべきWebマーケティング手段がまったく異なります。
- BtoB:SEO、ホワイトペーパー、リード獲得型LP、YouTube(説明型)
- BtoC(若年層向け):SNS(Instagram・TikTok)、リール、ショート動画、LINE施策など
たとえば、大手コンビニのようにBtoCかつブランド戦略が絡む業種では、「SNSを使うこと」が目的化しがちです。
しかし、重要なのは“どの層が・どこで・何を基準に購買を決めているのか”というユーザー視点です。
(4)SNSは目立つけど“部分最適”の罠に注意
SNSは華やかで可視化しやすいため、KPIも追いやすく評価されやすい傾向にあります。
しかし、その一方で「SNSしかやっていない」状態になると、マーケティングの全体設計が欠落し、“部分最適”に陥ってしまいます。
例えるなら、SNSは「きっかけ作り」には最適ですが、「比較検討」や「信頼構築」「申込・来店誘導」には向いていません。
成果を出すためには、SEOやHP、YouTubeなどとの連携が欠かせないのです。
SNSだけじゃ足りない?SEO・YouTubeの重要性
SNSだけでは本当に十分?この章では「今すぐ知りたい」と思って検索してくる顧客へのSEO、理解と信頼を深めるYouTubeの役割、そして経営戦略とのつながりからWeb施策を考える重要性を解説します。
(1)SEOは“能動的な検索ユーザー”との接点
SNSは「偶然出会う」メディアですが、SEOは「調べて出会う」メディアです。
Googleなどで検索する人は、何らかの課題意識や目的を持っています。
たとえば「おにぎり 温め方 コンビニ」や「セブン おすすめ スイーツ」などの検索は、行動直前の顧客です。
こうした検索に対して、SEO対策された自社HPや記事(note等も含む)がヒットすれば、CV率(コンバージョン率)は格段に上がります。
(2)YouTubeは“見て納得させる”最強ツール
特に新サービスや新商品は、テキストよりも動画で伝えるほうが理解が早いです。
たとえば「セルフレジの使い方」や「お得なポイントアプリの使い方」など、実際に手順を見せることでユーザーの不安を取り除けます。
YouTubeはGoogle検索でも上位表示される可能性が高く、SEOとの相性も良いのが特徴。
しかも、動画はSNSに短く編集して使い回すこともでき、効率的です。
(3)経営戦略とWeb施策がズレると成果が出ない
「うちはSNSだけやってればいい」と言われてモヤっとしている人もいるかもしれませんが、実は上司の判断には背景があります。
それは“部門の責任範囲”に縛られているためです。
しかし、本来Webマーケティングは経営戦略に基づいて設計されるべき施策です。
たとえば、IR資料や中期経営計画、有価証券報告書を読めば、会社が今何に力を入れ、どの顧客層を狙っているかが見えてきます。
そこから逆算してWeb施策を考える思考があれば、提案にも説得力が生まれます。
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全体最適で考える力が、キャリアの武器になる
指示に従うだけの仕事から一歩抜け出すには、「なぜその施策か」を考える力が不可欠。
本章では、提案する姿勢が自分をどう成長させるか、そして“全体最適思考”が将来のキャリアをどう広げるかを掘り下げます。
(1)上司の意見に従うだけでは、限界がある
会社員である限り、上司や会社の方針に従う必要があります。
しかし、「今の施策がなぜ選ばれているのか」「代案はあり得るか」を考える習慣を持つことは、自分の成長に直結します。
すべてが変えられなくても、「SNSだけじゃ足りないかも」「SEOや動画も必要なのでは」といった視点は、キャリア形成上の“武器”になります。
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(2)意見が通らなくても、提案経験は積み上がる
仮にあなたの提案が却下されたとしても、それはムダではありません。
なぜ却下されたのかを振り返ることで、会社の判断軸や視点が見えるようになり、次の提案の精度が上がります。
また、定量的なKPIや根拠(市場データやユーザー調査)を添えた提案ができれば、上司との信頼関係も変わってくるはずです。
(3)全体最適で考える習慣が“未来の選択肢”を増やす
SNSや部分的な業務に終始するマーケターと、Web全体の設計ができるマーケターでは、3年後のキャリアに大きな差が生まれます。
SEOや動画施策を「やらされたからやる」のではなく、「なぜ必要か」「どうつなげるか」を考える視点が身につけば、転職市場でも通用する力になります。
つまり全体最適で考えられることは、今の成果を高めるだけでなく、将来のキャリア選択肢を増やす“思考資産”になるのです。
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全体を見渡す視点が、成果とキャリアをつくる
WebマーケティングにおいてSNSは確かに重要な施策の一つですが、それだけで全体を語ることはできません。
SEOやYouTube、そしてWebサイトといった他のチャネルとどう連携させるかが成果を左右します。
加えて、経営戦略とマーケティング戦術をつなぐ「全体最適思考」を持つことは、マーケターとしての視野を広げ、キャリア形成にも直結します。
今こそ視点を広げて、設計できる人材を目指しましょう。

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