☑辞めないと思ってた人が辞める理由が知りたい
☑辞めないと思ってた人が辞める人を引き止めたい人事担当、管理職の方
☑辞めないと思ってた人が辞める会社の末路を知りたい
「仕事ができる先輩が突然辞める」「評価が高い同僚が急に転職した」よくある話です。
社内評価も高いし、仕事もできる社員がなぜ辞めるの??と不思議に思われるかもしれません。しかし多くの場合、「優秀な人」だからこそ辞めるのです。
本記事では、辞めないと思ってた人が辞める理由と、辞めたくなる会社の特徴、そんな会社に勤めていたらあなたはどうなるのか?その対策も含め、考えていきましょう。
周囲に辞めそうにないのに辞めた社員がいたら、黄色信号の会社かもしれません。
・辞めないと思っていたのに本当に辞める人は優秀、真面目、おとなしい人が多い
・優秀な社員がやめる理由は会社に失望しているから(入社当初は希望に満ちていた)
・優秀な社員が辞めると連鎖退職がはじまることが多い
・優秀な社員が辞める会社にいるのはリスクが高い
・まずは自分の会社の口コミを見てみる
辞めないと思っていたけど、本当に辞める人の特徴
「まさかこの人が!?」
辞めないと思っていたけど、本当に辞める人の特徴は「優秀」「真面目」「おとなしい」という意外なキーワードです。
よくある本当に辞める人の3つの特徴を見ていきましょう。
(1)スキルアップを考える優秀な人ほど突然辞める
スキルアップを考える優秀な人は「こんなダメ会社辞めてやるからな」とか無駄な前置きはありません。
周囲からは突然に見えても、本人にとっては突然でもなんでもなく計画的な退職をしています。
「優秀な人」は転職に対して抵抗がありません。
抵抗どころか転職に積極的です。
転職することでスキルアップを考えているからです。
実は年収が高い人ほど転職経験ある、というデータもあります。
引用:まいどなニュース「年収が高いほど「転職の経験あり」割合高く…」
(2)真面目な人ほど急に辞める
会社の言う通り、愚痴を言わずに真面目に業務に取り組んでいる人も急に辞めたりします。
会社に従っているようで、実はものすごい不満を抱えており、転職活動中の人も少なくありません。
真面目な人は辞める決心の前に、会社に改善提案など「会社をより良くしよう」と動いている人が多いです。
それでも会社が変わらないことに失望し、辞める決心をしています。
↓↓↓真面目な人が急に辞める理由と前兆↓↓↓
(3)おとなしくて優秀な人ほど突然辞める
社内において積極的にコミュニケーションをあまり取らない人は突然辞めます。
表面上はおとなしく見えていても内には情熱を秘めており、会社に対する不平不満や失望といった感情を言葉にしないだけです。
逆に「こんな会社、絶対やめたる!」と連呼している人はだいたい定年までいらっしゃいます。
本当に辞める人は黙って辞めます。
なぜ辞めないと思っていた優秀な人が突然辞めるのか?6つの理由
ではなぜ「辞めないと思ってた人」が辞めてしまうのか。
一言で言うと、「会社に期待しなくなった」からですが、主に以下の6つの理由が辞める引き金になっています。
「辞めないと思ってた人」の中でも“優秀な人”に焦点を絞ってお伝えします。
(1)与えられた裁量が少ないから
もっと責任ある仕事がしたかった…と考えているからです。
「優秀な人」はより貢献度が高い仕事がしたいし、できます。
成長意欲が強い人が多いです。
どんどん仕事を任せてもらいたいのに、ルーチン業務や役職がなかなか上がらないとイヤになります。
会社も仕事を任せていくのですが、そのスピードが遅かったりします。
「優秀な人」は今すぐやりたいしできるのに、会社は「あと3年は同じ部署で修行してもらいたい」と考えていることがあります。
「優秀な人」と会社のスピード感に相違があるわけです。
なぜすぐに「優秀な人」を引き上げられないのか?
一つ上の役職の人も考えないといけないからですね。
「もう勤続20年だし課長になってもらわないと…」といった日本の雇用環境、終身雇用の弊害と言えるかもしれません。
(2)報酬が少ないから
「優秀な人」の仕事に見合った報酬になっていないのも大きな要因です。
会社も「優秀な人」には報酬を上げたいとは考えています。
しかし「30代前半ではこの役職で、このぐらい給料」という賃金テーブルから逸脱できないので、「優秀な人」からしたら不十分なわけです。
(1)で前述した「優秀な人」と会社のスピード感に相違があるのと同じ現象が起きています。
(3)成長機会が少ないから
「優秀な人」は向上心があり、成長し続けたいと考えている人がほとんどです。
たとえば、以下のような職場の風土に「優秀な人」が居続けたいとは思わないです。
☑チャレンジ精神がない(ルーチン業務しかしない)
☑目標へのこだわりがない(目標未達でも平気でいられる)
☑給与が成果に比例しない(頑張っても頑張らなくても同じ)
(4)会社の将来が見えないから
会社がこれから発展しそうにない場合、「優秀な人」は見切りをつけます。
前述した通り、「優秀な人」は責任ある仕事をして、成長して、高い報酬を得たいと考えています。
今後発展しない、つまり現状維持や縮小していく会社にはいたくありません。
多くの「優秀な人」はおそらくは今までに会社へ改善提案をしてきていると思います。
しかしもうダメだな、と会社に対してあきらめた時、退職を決意します。
(5)尊敬できる上司がいないから
会社を辞めたい理由ランキング1位は「人間関係」です。
そして2位は「上司」なんですね。
このランキングでの「上司」が退職理由というのは「パワハラがいや」「親身になってくれない」などもありますが、「優秀な人」は別の理由です。
「優秀な人」が上司に求めるものは「自分を成長させてくれる」「一緒にいるだけで学びがある」などです。
「優秀な人」は成長意欲がありますから、自分が「こんな人みたいになりたい!」と思える上司がいないと会社を辞めていきます。
引用:転職会議「【あなただけじゃない!】働く人が会社を辞めたい理由ランキング」
(6)部下の質が低いから
あまり話題にならないですが、実は部下の質が低いのも一因となります。
部下の質が悪いと管理する側(優秀な人)からすると、以下のような負があります。
☑育成に時間が取られる
☑(部署の)成果が上がらない
☑報酬が少なくなる(成果上がらないため)
「上司なら部下の面倒見るのは当たり前だろ」という意見もありますが、あまりに部下の出来が悪いと「なんのために私はいるんだ…」と考えてしまいます。
会社は「彼(彼女)なら部下の質が悪くてもやってくれるだろう」と期待しているかもしれませんが、限度があります。
前職の同僚の管理職でそんな人も見てきました、、。
辞めないと思っていた優秀な社員が辞めていく会社の末路は連鎖退職
優秀な社員が辞めていくことで連鎖退職が発生し、場合によっては倒産に追い込まれる会社もあります。
「優秀な人」はそんなに多くはいませんが、貢献度から見れば会社へのインパクトは相当大きいです。
(1)止まらない連鎖退職により倒産(主に中小、零細企業)
「優秀な人」の数は少なくとも会社への貢献度は非常に大きいです。
「優秀な人」が辞める
⇒ 「あの人も辞めるんならダメな会社なのかな…」と思う社員が増える
⇒ (比較的優秀なメンバーが)一人二人辞めていく(連鎖退職)
⇒ 残った優秀ではないメンバーに業務負荷がかかる(業務こなせない)
⇒ コンプライアンス問題が起きる(残業、休日出勤など)
⇒ 残ったメンバーが暴動を起こし、辞める
⇒ コンプライアンス対応に追われ、顧客対応も出来ず倒産
残ったメンバーになったら最悪です。
(2)給与が下がる(主に中小、零細企業)
仮に倒産までしなくても、給与が下がる可能性が高いです。
「優秀な人」が売上をつくり、部下の統率をしていたでしょうから現場は混乱します。
「優秀な人」が辞める
⇒ 個人営業力が落ち、(新規・既存)顧客が減る
⇒ チーム営業力(統率する人がいない)も落ち、顧客が減る
⇒ 売上が落ちる(統率なく無駄が増え、経費が増える)
⇒ 利益が減る
⇒ 人件費(給与)を削減する
(3)企業価値が下がる(主に大企業)
大企業の場合、「優秀な人」が一人辞めたところですぐには痛手を負いません。
しかし数名、数十名になってくると…中長期的な視点で考えると企業価値が下がるという恐ろしい事態になるかもしれません。
「優秀な人」が辞める
⇒ 現場の統率力低下、個人の営業力低下
⇒ 売上が下がる
⇒ 利益が下がる
⇒ ブランド力が低下する
⇒ 人材採用力が弱くなる
⇒ 「優秀ではない人」を採用せざるを得ない
⇒ 「優秀ではない」ため、育成コストがかかる
⇒ 利益が下がる
(…負のループに入り…)
⇒ 株価(企業価値)が下がる
逆に「辞めない人」はなぜ辞めないのか?
誤解を恐れずに言うと、「辞めない人」の多くは「辞められない人」です。
すべての「辞めない人」が以下の3種類に該当するという意味ではないので気分を害さずに一読いただきたいです。
(1)一生、会社に依存しようと思っている
会社から多少怒られたり、昇給がなくても「まぁいいっか」というゆるーい考えで会社に依存している人です。
他の会社でも通用しないだろうし、環境変えずに今の会社いるのは楽だと思っています。
なお、このように会社に依存して、一生養ってもらおうと考えている社員はいわゆる「働かないおじさん」になっていきます。
「辞めてほしい人ほど辞めてくれない」といわれる人たちですね。
↓↓↓働かないおじさんの末路は↓↓↓
(2)転職がこわい
今の会社に決して満足はしていないけど、転職するのがこわい人もいます。
「今よりは待遇が悪くなるかもしれない」「新たに人間関係を作れるか心配」など不安でいっぱいです。
特に新卒社員の方に多いです。
一度転職を経験するとどうってことはないんですが。
↓↓↓新卒から定年まで働き続けると危うい理由↓↓↓
(3)何も考えられない(思考停止)
ブラック企業に勤めている方に多いです。
日々、考える余地がないほど会社に使われ、睡眠時間も休みもない状態だと思考停止に陥りやすいです。
また「俺たちは家族だろ?」「お前はよそでは通用しない」みたいな洗脳系ブラック企業につかまると辞めたくても辞められないです。
【管理者向け】辞めてほしくない人が辞めるのを引き止めるには?
辞めてほしくない人を引き止めるには、従業員の区別と権限委譲の2つが有効です。
「優秀な人の退職」を引き止めるのはとても難しいことです。
退職者は本音も言わないですし、辞める素振りも見せずに辞めますから。
(1)従業員を区別する
従業員は「育成」の視点から考えると、以下の3つに分かれます。
☑育成すべき人
☑淡々と仕事をしてもらう人
☑辞めてもらいたい人
「育成すべき人」=「優秀な人」です。
法的には同じ従業員でも彼(彼女)らは区別して対応すべきです。
改善提案があれば丁寧に対応し、管理者が変わってもわかるように人事情報として記録しておきましょう。
会社側から「育成すべき優秀な人」に関与し、指示ではなく相談するスタンスで接しましょう。
「淡々と仕事をすべき人」は一定の距離を取るといいです。
会社の業務を回して売上をつくってくれる役割を果たしてくれれば十分と考えましょう。
「辞めてもらいたい人」も採用してしまった限り、辞めてもらうのは難しいです。
しかし日本も雇用環境が変わりつつあります。退職候補者として考えておきましょう。
(2)仕事を任せる
年功序列、終身雇用を急に変えることはできません。
なので、いきなり「優秀だから」という理由だけで部長にはできないかもしれません。
しかしプロジェクトや今までなかった業務を作って任せることはできます。
特に会社側ですべて用意するわけではなく、「優秀な人」が自分の頭で考えて創造する仕事がいいですね。
「優秀な人」はきっと喜んで多くの提案を持ってきてくれます。
(3)一緒に解決策を見つける
引き止める前に、まず辞める理由をヒアリングしましょう。
仕事上の課題なのか?プライベートなのか?
いずれにしても会社として管理職として対応できる内容であれば、寄り添い共に解決策を見つけるよう努めましょう。
【逆効果】辞めてほしくない人が辞めるのを引き止められない3つの手段
辞めてほしくない人を引き止める代表的な失敗例として、待遇を良くしたり、部署異動提案をしたり、表面的な対応があります。
辞めようと思っている人間の決意に対して、上っ面な対応は引き止めるどころか反感を買いますよ。
(1)待遇を良くする
「給料を上げるぞ」「評価を上げて、賞与を増やそうか」
優秀でない人には効果があるかもしれません。
しかし優秀で、退職意思が固まった人は未来を見て辞めますので、今さら高待遇を提案されても効果がありません。
待遇を変えただけで残留する社員は、長期的に見れば会社には不要な人である可能性が高いです。
(2)部署異動や昇進を提案する
「希望部署に異動するか?」「来年は昇進を約束する」
高待遇提案同様、その場限りでしかありません。
辞めようとしている優秀な社員はそのような会社や上司の意図を見透かしています。
逆効果と言えます。
こちらも高待遇提案同様、残留する社員は長期的には会社にプラスになりませんし、数年後また同じように辞めたいと言い出します。
(3)叱責する
「お前は他では通用しない。転職なんてやめとけ。」
上司本人は叱咤激励のつもりでも、会社から心から離れている人からすればただのパワハラです。
3つの中でも最大の愚策です。
↓↓↓退職時にしつこく引き止められる側の気持ち↓↓↓
辞めないと思っていた優秀な社員が辞める会社にいる人はこれからどうする?
辞めないと思ってた人が辞める会社の末路は厳しいものです。
すぐ今の職場を辞めなくても転職活動をはじめ、すぐに脱出できるようにしておくことをオススメします。
転職活動のヒントをお伝えいたします。
(1)お勤め先の口コミを見てみる
『転職会議』という転職サイトで217,242社(2022年11月12日現在)の企業の口コミを見ることができます。
『転職会議』は現社員・元社員からの「企業への口コミ」や「求人情報」を掲載している転職総合サイトになります。
私の前職場は7,000件くらいの口コミがありました。私も口コミしました…
まずはあなたのお勤め先の口コミを見てみるのもいいですね。
あなたが尊敬していた先輩、「辞めないと思ってた人が辞めた」理由がわかるかもしれません。
(2)転職活動を始めてみる
転職はリスクがありますが、転職活動はノーリスクです。
「自分は転職市場ではどのぐらいの価値なのか?」「どんな業界がある?」「自分は何がしたい?」を考えるのはすぐに転職しなくても取り組んでおいて損はないですね。
↓↓↓転職が怖い人こそ転職活動した方が良い理由↓↓↓
(3)転職エージェントを頼る
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特に転職活動が初めての方は「何から始めればいい?」「なんか大変そう」と思うかもしれませんが、転職のプロに相談すれば不安はすぐになくなると思います。
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辞めないと思ってた人が辞める会社は転職した方がいい?
辞めないと思ってた人が辞める会社はあまり良い会社ではない可能性が高いです。
出来るだけ早く転職した方が良いかもしれませんし、すぐに転職はしなくても転職活動は始めておいて損はありません。
まずはあなたのお勤め先の口コミを見たり、連絡先がわかるなら辞めていった先輩に連絡してみてもいいかもしれません。
・辞めないと思っていたのに本当に辞める人は優秀、真面目、おとなしい人が多い
・優秀な社員がやめる理由は会社に失望しているから(入社当初は希望に満ちていた)
・優秀な社員が辞めると連鎖退職がはじまることが多い
・優秀な社員が辞める会社にいるのはリスクが高い
・まずは自分の会社の口コミを見てみる