☑起業したいけど全然イメージがわかない
☑あんまりお金がないけど起業したい
☑どうしてもサラリーマンを辞めたい
安心してください。
最初から明確なイメージがあって起業されている方は少ないです。
30~40年前(親の世代)であれば、起業は相当ハードルが高かったようですが、令和の起業はお金もかけず、選択肢も多いです。
明確なイメージがなくても「起業したい」という気持ちがあれば、何かしら起業の火種を持っているはずです。
本記事では3C分析といった手法を使って、あなたの起業イメージを明確にするお手伝いをいたします。
・事業はざっくり大枠が出来上がったらはじめてしまう
・起業の想いを具体化するには3C分析が使える
・【市場】顧客はどこにいるのか?まずは一人の課題解決から
・【競合】個人事業はできるだけ人と戦わないようにする
・【自身】自分の心の声に素直に従うのかが一番
・起業を成功させるのがあなたの仕事
起業したいけど何をしたらいいかわからない人がまず考えること
あなたの起業の火種を大きくするために下準備が必要です。
心構えから見ていきましょう。
(1)5つの心得
①事業戦略とは
だれに、なにを、どのように、いつまでに、どのくらい(時間、金)を考えることです。
一旦は大まかで構いません。
細かい数字やセグメント(顧客の年齢層など)は後から考えればいいです。
②自身にとっての事業の成功とは何か?を理解する
何を実現できれば自分が満足できるのか考えましょう。
「一般的に」「普通は」「常識では」
こんな言葉とは無縁でいいのが個人事業です。
サラリーマンでは「普通」を求められますが、自分が満足できることを好き勝手やればいいです。
ただしサラリーマンのように会社という強い力に守られることなく、自力で生きていかねばなりません。
③事業計画は複数(3つ以上)プランを立案しておく
1つに絞って失敗したときにリカバリーがききません。
とはいえ、まったく無関係の事業を複数平行して進めることは極めて困難です。
なんならよくある失敗ケースです。
最初にはじめたWEBライターも成功していないのに、中古車販売もたこ焼き屋もやるのって難しそうですよね?
もしWEBライターをやるなら、ブログやkindle書籍出版など「書く仕事」に関連した事業にしましょう。
④事業計画は何度となく修正されるもの
真面目な人は「一度立てた目標は必ず達成させる」と考えがちですが、まず無理です。
なぜなら個人事業主の初心者が考えた事業計画が寸分のくるいもなく成功するなんてことはないからです。(成功している方いたらごめんなさい)
朝令暮改は当たり前。
1ヶ月後、1年後に状況が変われば計画も変更するぐらいの気持ちでいいです。
いつまで経っても“カンペキ”な状態は来ないので、一旦は完成させましょう。
⑤事業計画立案するには
ポイントは以下の通りです。
☑シンプルに大枠を決めて、
☑具体的に期日と目標値を決め、
☑さらに細分化(年⇒四半期⇒1ヶ月⇒1週間⇒1日)し、
☑目標は定量(数字で図れる)と定性(数字で図れない)も実現するための行為(数値化できる)まで決める
(2)フレームワークを使う(3C分析)
あなたの起業の火種を実現しやすく、具体的するフレームワーク(枠組み)として3C分析があります。
事業計画立案のためのフレームワークは山ほどありますが、本記事では3C分析を使います。
3C分析の3Cとは…
①顧客のニーズは何? ⇒ 顧客の課題(困っていること)を解決する
②競合とは戦わずして勝つ ⇒ 誰もやっていないことをやる
③自分の強みを生かす ⇒ 得意分野で勝負する
3C分析の詳細は次章以降でお伝えいたします。
(3)起業したいけどお金がない
お金がなくても起業はできます。(どんな事業かは後述します)
とはいえ、キレイゴト抜きで生活資金が尽きたら終わりです。人生は終わりませんが。
つまり当たり前ですが、稼がないと事業は継続できないです。
在職中に貯蓄や投資でどの程度必要か、事業開始から3年先までの資金繰りを予測しておきましょう。
以下、資金繰り表の一例です。
ここまで細かくしなくてもいいですが、万円単位での管理はしておいた方が安心して事業を進められます。
(4)従業員脳から経営者脳に近づこう
今まで従業員で、これから経営者(個人事業主)になるのであれば、“経営者脳”へシフトする必要があります。
従業員と経営者は別の生き物です。
私は会社員時代に多くの経営者にも従業員にも関わってきましたが、見事なまでに対局の考え方を持っています。
上記は決して従業員脳がダメで経営者脳が優れている、ということではありませんが“経営者脳”の方が経営者はもちろん、転職市場、社内での出世には有効です。
あなたの身の回りにいる方でも役職(役員、部長クラス)が高い人は比較的”経営者脳”の人が多いのではないしょうか。
それは役職が高い人は一般社員よりも経営陣(社長、役員)に近い立場にいるからです。
(5)簡単に起業できる仕事は…?
起業は確かに副業や転職よりはリスクが高いですが、令和の独立起業は低リスクではじめられます。
堀江貴文さん(ホリエモン)も起業して成功する4原則を以下のように語っています。
☑利益率の高い商売
☑在庫を持たない商売
☑定期的に一定額の収入が入ってくる商売
☑資本ゼロあるいは小資本で始められる商売
たとえば飲食店であれば、賃料・人件費・食材廃棄リスクもあり、とても難しい事業と言えます。
起業して成功する4原則に当てはまる代表的な事業は以下の3つです。
①フリーランスのウェブデザイナー
企業規模の大小問わず、ウェブサイトを構築したり、修正したりする需要があります。
スキルアップし、顧客を獲得することができれば、定期的な収入を得ることができます。
②オンライン販売
自宅で製造した商品(ハンドメイドなど)をオンラインで販売することができます。
Amazonなどのオンライン販売プラットフォームを活用すれば、在庫リスクもありません。
③ブログ
自分のブログを広告収入を得られます。
Google AdSenseやアフィリエイトなどで収益が得られます。
経費はサーバ代ぐらいなので、利益率は95%とも言われています。
【3C】事業=顧客の課題解決業
3C分析の第一歩です。
顧客・市場分析 ⇒ 競合分析 ⇒ 自分(自社)の順番が重要です。
自分からではなく、買い手である顧客から考える。
常にゴールから考えましょう。
(1)顧客は困っている人
①“顧客”はどこにいる?
物品・サービスの提供の対価としてお金を払ってくれる人ですか?
まちがいではありませんが、私は「課題を抱えている困っている人」だと思います。
その課題をあなたが解決できそうで、その人が課題解決を求めているのであれば“顧客“です。
仮に金銭授受が発生しなくても、です。
そんな人、周囲にいませんか?
友達、会社の同僚、家族、親戚、ご近所さん。
そして既に課題を解決してあげたりしていませんか?
その人に向かって商売してくださいって意味ではないですよ。
②事業は小さくはじめる
課題にも種類があって、既に顕在化しているものから、隠れている(潜在化)しているものまであります。
「優秀な営業マンは聞き上手!」みたいな書籍が本屋さんに山ほどありますよね。
あれって結局、モノやサービスを売りつけるのが上手いのではなく、顧客の課題を解決するのが得意で、結果的に顧客が納得して買ってくれるんですね。
事業開始当初は「あなたが解決できそうな課題を抱えている人」を思い浮かべ、将来的には収益になる(お金を払えるほどの価値)ように事業を育てるのもいいですね。
事業は小さくはじめましょう。
(2)市場分析
①社会はどう動いている?動いていく?
市場分析のポイントは「戦う市場」の“狭い”情報と、「社会全般の動向」の“広い”情報を取得することです。
関心のある“狭い”情報だけではそれこそ視野が狭くなり、もろもろ判断を誤ります。
自分ではすごい市場だ!と思っていても、大きな社会の流れとは逆行していることもあります
「成長産業」「国が力を入れている産業」が期待できることが多いです。
たとえば厚生労働省が2016年発表した「働き方の未来2035」が参考になります。
少子高齢化や技術革新によって日本がどうなっていくのか?の未来予想図です。
②どうやって情報収集する?
多忙なビジネスパーソンは週末も休みがなかったり、ご家庭のこともあります。
朝の身支度時(ひげそりながらとか)、車や電車移動中にYouTubeはオススメです。
(車運転中は音声のみにして安全運転で!)
【市場調査活用ツール(無料)】
☑SNS(Twitter、Instagram、etc…):まずはどれか一つでいいかと思います。
☑YouTube:多忙なビジネスマンには最適。音声だけでもいけるのもあり。
☑Smartnews:好きな分野を読んでいるうちに、関連記事を教えてくれます。
☑定期購読系(Googleアラーム、etc…):好きなキーワードを登録しておくと、定期的にメール着ます。
☑メルマガ:「戦う市場」に関連する方(個人・法人)から発信される情報を頂戴しましょう。
☑ウェビナー:多くの企業が開催しています。原則、無料ですが、企業に属していないと受講できないことがほとんどです。
☑TVやYahoo!ニュース等:自分の好み以外の情報も入れておきましょう。
【市場調査活用ツール(有料)】
☑書籍:「戦う市場」が決まったら、同じ分野を10冊は読み漁りましょう!本質が見えるまで。
☑Kindle:これも書籍ですが、電子書籍。隙間時間に手軽にスマホで読書読書♪
☑定期購読系(楽天マガジン、etc…):「戦う市場」の最新情報が入手できます。
☑オンラインサロン:「戦う市場」のリアルが見えます。
【3C】戦わないための競合分析
次は”戦わない”ための競合分析です。
個人事業主の戦い方は、大企業とは全くちがいます。
できるだけ競合と戦わないために狭いフィールドで、すべての資源を集中させます。
大企業では成り立たないビジネスでも、個人であれば十分です。(市場規模の話です)
(1)競合の特徴
①戦わなくていい市場を探す
技術革新が起こらない限り、誰も参入していない市場はおそらくありません。
見つけられたら私も知りたいです…
どんな分野でも大企業やインフルエンサー、カリスマ〇〇がいます。
とは言え、全く勝てないわけではないです。
彼らがやりたくない、もしくはやる価値がない(市場価値がないとはちがう)のでやっていない隙間市場があります。
②競合調査も無料でできる時代
どう知るかというと、ネット上の情報、雑誌での情報も大事ですが、戦う市場である業界に飛び込んでみるのが一番です。
具体的な進め方としては、SNSやオンラインサロン等に参加することです。
ご時世どんな業界であってもSNS発信していない分野少ないです。
特にTwitterは無料ですぐに始められるし、すぐに辞められます。
市場や業界を調査するにはもってこいです。
企業同士ではなく、個人での戦いであれば、SNS上で競合を探し、学びべきところは学びながら
「この人にあって、自分にないものは?」
「この人になくて、自分にあるものは?」
を自問自答してみましょう。
(2)代替品・サービス
代わりになるような商品やサービスも競合に当たります。
身の回りを見渡しても日々、競合サービスが出現しています。
特に昨今ではAI(チャットGPTなど)は脅威中の脅威ですね…
☑コーヒー専門店 ⇒ コンビニ(本格的コーヒー)
☑自動車 ⇒ AIタクシー
☑DVDレンタル ⇒ Netflix(サブスク)
(3)新規参入
これから参入してくる商品やサービスも競合です。
☑テレビ ⇒ ネット(abema.tv等)
☑ケーキ ⇒ コンビニスイーツ
☑ゲーム機 ⇒ アプリゲーム(代替品とも取れる)
【3C】自分に素直になる
さいごは自己分析です。
リスクを負って個人事業主になるのですから、好き勝手に、自分に素直に生きましょう。
それでも「やっぱり何やったらいいかわからない」という方も多いと思います。(私もそうでした)
提案としては、自分の生い立ちの記を作ってみましょう。
生まれた頃から今までの自分の歴史です。
自分を客観的に俯瞰してみる。幽体離脱しているイメージです。
私自身もプロフィールをまとめることで生い立ちの記を作りました。
【自己分析3つのポイント】
☑自分軸をつくる ⇒ 過去の振り返りからやりたいことを書き出す
☑自分の強み、弱み ⇒ あくまで「市場・顧客・競合」に対して
☑顧客に提供できる価値は何か ⇒ 「名詞」より「動詞」で考える
(1)自分軸をつくる
自分軸、つまり「自分がこうしたい」という思いをかたちにしましょう。
事業内容の基礎になるはずです。
5つのステップが必要です。
①時間を確保する
多忙なビジネスパーソンには難しいかもしれませんが、まず独りでじっくり考えられる時間をつくりましょう。
できれば1泊2日程度の独り時間が欲しいところです。
②過去にしか答えはない
「やりたいこと」というと、未来のことを考えてしまいそうになりますが、逆です。
答えは過去にしかありません。
幼少期から今まで、好きだったこと、たのしかったこと、やりたかったけどやれていなかったこと、たくさんの想いがあると思います。
一度、紙に書き出してみてください。
③夢中になったことを探す
得意だったこと、よりも夢中になったことにフォーカスしてください。
なぜなら個人で仕事をするのに努力しなければならないのはツラすぎるからです。
「夢中になれること」は努力の必要ないですよね?好きでやっているわけですから。
努力というのは言い換えれば「イヤでも夢や目標実現のために頑張る」ことです。
④掘り下げて考えてみる
夢中になったことをさらに掘り下げてみてください。
今に経験された夢中になったことも、何かしらの共通点があるはずです。
出来事としては数多くあっても「人を取りまとめるのがたのしかった」とか「難しいお客さんから契約取れたら興奮した」とか。
出来事の共通点を探してみてください。
⑤大切な人たちはどう思うのか?
大切な人、たとえば配偶者やお子さんのことも考えてください。
家族との時間、お金のこと…考えないといけないことは山ほどあります。
そもそも何のために、誰のために独立起業しよういるのか?立ち返って考えてみましょう。
↓↓↓自分軸のつくり方5選~答えは過去にしかない~↓↓↓
(2)自分の強みと弱み
つまづきポイントは「何を基準に?」を考えずに進めてしまうことです。
「市場・顧客・競合」に対しての“強みと弱み“を考えてください。
常にゴールから考えましょう。
ポイントは自分の“弱み”になるようなを
求める顧客に好かれようとしてもらう必要はありません。
むしろ“強み”を消す結果になります。
世の中全員に好かれる必要はありません。
自分の“強み”が発揮できる、
価値が提供できる顧客に喜んでもらえればいいし、
結果的にそれが収益にもつながります。
(3)価値の提供
「顧客・市場」に対しての価値です。
「今の私が提供できる価値なんて・・・」という謙虚な方がいますが、
今までの人生で「~してもらって助かったよ!」と言われた経験はないですか?
「パソコンの設定してくれてありがとう!」
「飲み会のとりまとめをしてくれてありがとう!」
「きれいに片づけしてくれてありがとう!」
人生で何に一番時間をかけてきたか?がヒントになったりします。
「名詞」より「動詞」で考えてみましょう。
×「パンづくりが好きです」 ⇒ 〇「パンの新商品を毎日“食べて研究”している」
×「課長やっていました!」 ⇒ 〇「3名の部下を課長代理に“昇進させた”」
仮にそのような経験がなければ、今から作ればいいのです。
起業という選択は失敗でした・・・?
事業戦略のスタートは「顧客」というゴールから考えましょう。
「顧客」と「自分(の強み)」が出会う場所が事業です。
お金を払ってもいいと思ってもらえるほどの価値を提供したいですね。
「起業という選択は失敗でした・・・?」と思うことがあるかもしれませんが、選択した決断を成功させるのがあなたの仕事です。
(自分自身にも言い聞かせています)
経営者脳になり長期目線で地道にやっていきましょう。
・事業はざっくり大枠が出来上がったらはじめてしまう
・起業の想いを具体化するには3C分析が使える
・【市場】顧客はどこにいるのか?まずは一人の課題解決から
・【競合】個人事業はできるだけ人と戦わないようにする
・【自身】自分の心の声に素直に従うのかが一番
・起業を成功させるのがあなたの仕事