☑電気代が上がりすぎて家計が苦しい
☑これからも電気代は上がり続けるのか不安
☑電気代高騰で困っている事業所の方
本記事では「こまめに電気消す」といった節電だけではなく、より優先順位が高い効果的な対策方法をお伝えいたします。
また電気代がこれだけ上がっている原因、これからも上がる可能性が高いことも理解いただけると思います。
極力、生活レベルを落とさずに電気代を下げる取り組みをしていきましょう。
月間で5,000~30,000円の電気代が削減できるかもしれません。
・電気料金はこれからも上がり続ける。まずは電気料金の仕組みを理解する。
・電気料金削減の優先順位はエアコン、冷蔵庫、照明、テレビの順番
・節電のコツの多くは「定期的な清掃」と「計画的な行動」
・電気料金削減は節電以外にも電力会社を変えてしまうのも手段
・自分の身(お金)は自分で守る
【電気代7万円】オール電化が裏目に…「隠れ豪雪日本一」の町 暖房費高騰 https://t.co/3nSVmR2qFm
— nagata yoshinari (@mite272) February 1, 2023
なんでこんなに電気代が上がるのか?
電力会社の企業努力だけではどうにもならない理由があります。
そしてこれからも上がり続ける見込みで、「今年乗り切ったら終わり…」ではなさそうです。
引用:NHK「5月分の電気代 ガス代も値上がり 電気代は過去5年間で最高水準」
同時に仕組みや電気料金の理解も進めていきましょう。
(1)電気代が上がる原因
①電気供給力不足
そもそもの電力量が減っています。
原因は東日本大震災をきっかけに原発の稼働を止めたことです。
2010年時点では原発の発電量は全体の25%を占めていたのですが、2020年には4%まで低下しています。
②再エネ賦課金値上げ
電気料金の一部である再エネ賦課金が値上がりしています。
(再エネ賦課金の詳細は後述いたします)
1kWhという電気量の単位に対して、3.45円かかります。(2022年5月~2023年4月予定)
仮に1ヶ月に400kWh使ったとしたら、再エネ賦課金だけで1,380円です。
2012年だったら、88円だったんですが…
引用:Star Maintenance Support「再エネ賦課金単価はどこまで上がる!?2030年度には○○円と予想!」
③LNG(天然ガス)と石炭の価格高騰
電力をつくる燃料価格が高騰しています。
主に以下の3つが要因です。
☑脱炭素社会の影響:石炭や石油ではなく、CO2排出量が比較的少ないLNG(天然ガス)を使うようになったから
☑ウクライナ状勢:天然ガスを中心に入手困難になったから
☑円安:仕入れコストが上昇しているため(円安は輸入側が不利)
(2)電気料金の仕組みを知る
以下4つの合計金額が実際に支払う電気料金です。
引用:Looopでんき「電気料金はどうやって決まる?電気料金の仕組みと計算法を解説」
①基本料金
電気使用量に関わらず、毎月必ずかかる固定費用です。
電力会社は電気の供給のため、設備投資に膨大な費用をかけているため、基本料金を徴収しています。
なお、電力会社によって基本料金はちがいます。
②電力量料金
電力量料金は使用した電力量に応じて発生する料金です。
電気を使用料が多ければ、電力量料金が上がります。
電力量料金は「1kWh」を基本の単位として単価が設定されています。
③燃料費調整額
燃料価格の変動を電気料金に反映させるための調整額です。
LNG(天然ガス)や石炭などの燃料をもとに発電しています。
原則、上限はあるのですが、電力会社によっては上限撤廃しているところもあります。
④再生可能エネルギー発電促進賦課金
略して「再エネ賦課金」です。
太陽光などの再生可能エネルギーによる発電を普及させる目的としてつくられた制度です。
電力会社が一定期間、固定価格で再生可能エネルギーを買い取ることを義務付けた制度なのですが、これも消費者が負担しています…
(3)料金プランを知る
基本料金にはプランが2つあります。
①最低料金制
1契約あたりで最低料金が決められています。
最低料金に含まれている以上の電力を使ったら、その分の料金を上乗せして支払う仕組みです。
②アンペア制
契約アンペアの容量が小さいと、契約以上の電力を使ったときにブレーカーが落ちてしまいます。
家族構成やライフスタイル次第で、多くの電力を同時に使う家庭ではアンペア容量を大きくする必要があり、その分基本料金は高くなります。
引用:Looopでんき「電気料金はどうやって決まる?電気料金の仕組みと計算法を解説」
電気料金削減の優先順位はどうする?
こまめに電気消す(も大事ですが)だけでは家計改善しません。
「大きく改善するには構成比の大きい部分をさわる」これが鉄則です。
(1)各家電の電気料金の構成比を理解する
圧倒的に電気を食っているのはエアコンです。冬場夏場は特に…ですね。
冷蔵庫、照明、テレビ…と続きます。
この4つを抑えれば、7割以上ですからかなりの電気料金削減が期待できます。
(2)時間帯別の電気料金を認識する
電力会社やプランによりますが、一般には深夜の23時から翌7時の8時間が電気料金は安くなります。
通常は安くても1kWhは17円程度で、使用電力量が120kWhを超えると20円台まで単価が上がります。
しかし夜間電力はどれだけ使っても7.6~14.13円ととてもお得です。
洗濯機は予約機能を使って、夜間に稼働させるのもありですね。
(3)電気料金の現状確認をする
電力会社によって確認方法は異なりますが、以下の3つの電力量は確認した方がいいです。
☑月別:何月が高い?1月のエアコン?
☑曜日別:何曜日が高い?週末は家にいるから?
☑時間帯別:どの時間帯が使いすぎ?夜中のエアコンはいる?
毎日は見てられませんが、1週間に1度は検証した方がいいです。
1ヶ月後に明細見てからでは手遅れですよ…
すぐに簡単にできる節電9選+α~企業でも応用可~
すぐに簡単にできる具体的な節電方法を紹介いたします。
特に前述した電気料金構成比が高いエアコン、冷蔵庫、照明、テレビは優先順位が高いです。
ご家庭だけでなく、企業でも使える内容になっています。
(1)エアコン
①つけない
そもそもつけないのが電気代を最大節約できます。
…とはいえ、小さいお子さんがいたり、つけないわけにはいかないご家庭もあります。
それでも全時間帯ではなく、夜間だけなら可能かと思います。
“快適な睡眠”が目的であれば、就寝時は電気毛布で十分です。
就寝時は動きませんから、部屋全体の空間を暖める必要はないですよね?
②ONとOFFのメリハリをつける
こまめに電源を入れたり消したりはしない方がいいです。
電化製品(特にエアコン)は立ち上がり(電源ONした直後)が最も電力を使います。
諸説ありますが、1時間ぐらいだったらつけたり消したりする方が電気代が無駄になると言われています。
③フィルター清掃
定期的に、1ヶ月に一度はフィルター清掃をしましょう。
フィルターが目詰まりしていると、エアコンの作動効率が悪くなり、無駄な電気料金が発生します。
環境省によると、フィルターの掃除をすり、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減になるとされています。
実家もフィルター清掃実施したら、電気代が月間3,000円ぐらい減りましたよ。
エアコンの清掃費用は8,000円だったので、3ヶ月で元が取れます。
(2)冷蔵庫
①食料品を詰め込みすぎない
冷蔵庫の食料品の詰め過ぎは無駄な電気代が発生します。
☑冷蔵庫内の冷気の循環が悪くなる
⇒ 冷蔵効率低下
⇒ 冷蔵庫ががんばり過ぎて余計な電気使う
☑冷蔵庫内の見通し悪くなる
⇒ 欲しいものを探す時間がかかる
⇒ 開閉時間が長くなり、冷蔵庫内の温度が上がる
⇒ 温度を下げようと冷蔵庫ががんばり過ぎて余計な電気を使う
②設置位置を見直す
盲点なご家庭が多いかもしれません。(引っ越した時のまま)
冷蔵庫が壁などに近すぎると、放熱が上手くできずに余計な電気がかかります。
③設定温度を変更する
できるだけ夏は「中」、冬は「弱」に設定しましょう。
環境省によると、設定温度を「強」から「中」にすることで、年間で61.7kWh(約1,665円分)節電できるとされています。
うちは年中「弱」でいこうと思います…くさる前に食べてしまえばいいです。
(3)照明
①こまめに消す
シンプルですが、照明はこれが一番です。
②照明器具の掃除で明るさがアップ
ほこりがたまると暗くなります。
ある程度の照度で生活に問題なければ、照明器具をピカピカにして照度を落とせば間接的に節電になるかもしれません。
(4)テレビ
①つけない
こちらもシンプルですが、観ない時は消しましょう。
帰宅したらとりあえずテレビをつける習慣、ありませんか?
(うちはあります。改善します…)
②輝度を設定し直す
輝度とは画面の明るさと思ってもらって結構です。
設定が「最大」であれば「中間」でいいかもしれません。
(5)電子レンジ
①電子レンジ内の清掃
電子レンジ内に汚れがあると、マイクロ波がその汚れに反応して温め効率が悪くなってしまいます。
②事前の自然解凍で使用時間を短くする
特に冷凍もので、当日料理する予定がある肉や魚は事前に冷蔵庫での解凍もしくは自然解凍をしておきましょう。
電子レンジの使用時間が減れば、電気料金も減らせます。
計画的な行動が電気料金削減につながります。
(6)トイレ
温水洗浄便座の使用を控えましょう。
とはいえ、冬場は耐えられなですね、、。
そんな時は設定温度を低めに設定しましょう。
また使わない時はかならず温水洗浄便座のフタを閉めましょう。
開けていると便座の熱効率が下がりますからね。
(7)洗濯機
ちょこちょこ使うのではなく「まとめ洗い」をしましょう。
逆に詰め込み過ぎは余計な電力を使うので要注意です。
洗濯機の最大容量の8割を目安に使いましょう。
(8)炊飯器
保温時間を極力少なくしましょう。
うちは、ご飯は保温せず、炊けたらその時に食べる分以外はすぐに小分けにしてタッパーに入れて冷凍します。
(9)パソコン
仕事は持ち帰らない、これが一番です。
趣味で使っているなら仕方ないですが…
あとはディスプレイの明るさを少し暗く設定するぐらいです。
(10)水まわり
電気代ではありませんが、水回りについてもふれておきます。
水道代は風呂とトイレを抑えましょう。
引用:エネチェンジ「水道料金を劇的に節約するために知っておきたい全知識」
①風呂
1.湯船の湯量を適正にする
湯量の設定ができるお風呂も増えてきています。
うちも当初は20リットル設定でしたが、14リットルに変更しました。
2.水圧調整する
「節水シャワーヘッド」を使いましょう。
ホームセンターやAmazonで、1,000円ぐらいで売っています。
②トイレ
1.何度も水を流さない
清潔好きな方は何度も水を流しますが、習慣を見直せるなら…見直してみましょう。
2.レバーの大・小を使い分ける
“大”は“小”より2リットルの水量を使います。
なんでもかんでも小でも“大”を使っている方は意識してみてください。
節電以外の手段
節電以外にも電気料金を下げる手段はあります。
(1)電力会社を変える
電力料金も基本料金も安くなる可能性があります。
『エネチェンジ』という電気とガスの簡単比較サイトがあります。
『エネチェンジ』では「新たな電力会社比較」「今よりいくら安くなるか」かがわかります。
手間がかからず、おすすめの電力会社を探すのがラクです。
確認ポイントは…
☑市場連動型プランはできればさける
☑違約金や解約手数料がない会社がいい
☑運営会社に問題はないか
※市場連動型プランは単価が固定されておらず、市場価格に連動して、30分ごとに電気料金単価が決まります。つまり電気料金の変動が大きく、高騰してしまうリスクがあります。
キャッシュバックキャンペーンを実施している電力会社もあるのでチェックですね。
(2)省エネ製品に買い替える
ランニングコスト(電気代)を落とすための投資です。
たとえば10万円の省エネ洗濯機を買っても、毎年電気代を35,000円減らせるなら3年で回収できます。(実際にはそこまで減らせることはないにしても)
一般家庭も企業も同じですね。
①エアコン
10年前のエアコンと最新の省エネエアコンとでは、年間で2,000円ぐらい削減できることもあるようです。
私自身も最近体験したのが、最新エアコンと8年使ったエアコンでは電気料金が年間で2,500円ぐらいちがいました。
②照明
インバーター式器具がいいです。
インバーターとは周波数変換機のことです。
ON・OFFだけでなく明るさ調節もできるので、従来の器具にくらべて省エネ効果があります。
またLED電球であれば、消費電力はとても少ないです。
③洗濯機
洗濯機の性能は日々進化を遂げています。
旧式の洗濯機と最新の洗濯機とでは約40%も消費電力量がちがうものもあります。
(3)資産収入を増やす
節電とは直接的には関係ありませんが、支出適正化と合わせて収入源も増やしておくことをオススメいたします。
副業もいいんですが、そこまではちょっと…という方も資産収入(株式投資など)も検討してみるのもいいでしょう。
↓↓↓話題のSBI経済圏って何?↓↓↓
↓↓↓情報収集のコツ7選↓↓↓
自分の身は自分で守る
今回は電気料金の話でしたが、食料品もふくめて物価は上昇し続ける見込みです。
合わせて税金や社会保険も上がり続けます。
しかし日本の給料は…増えません。
電気料金の話に戻すと、2023年4月からは国の補助もはじまりますが、補助金はあったらラッキーぐらいと思った方がいいです。
根本的な解決策ではないですからね。
自分の身は自分で守るしかないです。
↓↓↓稼ぐ力を身につける↓↓↓
・電気料金はこれからも上がり続ける。まずは電気料金の仕組みを理解する。
・電気料金削減の優先順位はエアコン、冷蔵庫、照明、テレビの順番
・節電のコツの多くは「定期的な清掃」と「計画的な行動」
・電気料金削減は節電以外にも電力会社を変えてしまうのも手段
・自分の身(お金)は自分で守る