☑退職後、働く気がせず、ゆっくりしたい
☑失業保険を最後までもらいたい
☑失業期間中にも出ていくお金を知りたい
失業保険を満額もらいきるには、失業保険受給ルールの理解や失業認定してもらうための求職活動実績が必要になります。
失業期間中は、それらの失業保険のルールを理解しつつ、住民税や社会保険など出ていくお金にも気を配らねばなりません。
失業期間中のお金の流れを把握して、少しゆっくりしてから本格的に転職活動に臨みましょう。
【失業保険をもらってゆっくりする3つの方法】
①失業保険のルールを知る
②求職活動実績の作り方を知る
③収入だけでなく支出(無職3大費用)も理解する
・失業保険のルールや全体の流れを知っておくと良いことがある
・求職活動実績は「職業相談」「企業応募」「転職セミナー」の3つ
・無職の3大費用「住民税」「年金」「健康保険」はこわい
・求職活動の“ふり”には要注意
・退職後にゆっくりするためにはお金がいる
失業保険を理解する
失業保険をもらってゆっくりするためには、受給の流れやルールを理解することが重要です。
(1)失業保険受給の流れ(全体像)を知る
失業保険受給は以下の流れになります。
自己都合退職のケースで確認しましょう。
なお、()内は一例の日にちです。
①退職(5月31日)
②ハローワークで受給資格決定(6月14日)
③雇用保険説明会(6月21日)
④第1回目:失業認定(7月12日)
⑤第2回目:失業認定(9月13日)
⑥はじめての失業保険受給(9月20日)
⑦第3回目:失業認定(10月11日)
・・・原則4週間に一度、「失業認定」⇒手当受給を繰り返します。
↓↓↓こんなイメージです↓↓↓
(2)退職理由には自己都合と会社都合がある
退職理由には、労働者の都合で退職する自己都合と使用者(会社)の事情で退職させられる会社都合の2種類があります。
多くの方が自己都合退職に該当するかと思います。
①自己都合退職
自己都合とは、個人の意思や都合によって退職する場合の理由です。
例えば、転職やキャリアチェンジ、家族の世話や介護のための時間確保など個人的な理由です。
②会社都合退職
会社都合とは、企業の事情や要件によって従業員が退職を求められる場合の理由です。
例えば、企業の業績悪化やリストラ、再編成、業務の見直しや役割の変更、契約期間の終了などが含まれます。
(3)失業保険受給の知っておきたい4つの期間
失業保険を理解するために、4つの受給期間も知っておいた方がよいです。
①受給資格期間は1年間
原則として、離職日(退職日)の翌日から失業保険の受給期間は1年間となります。
②給付制限期間は2ヶ月間(自己都合退職)
自己都合により退職した場合は、給付制限期間は2ヶ月間あります。
ただし、2ヶ月間なのは5年間のうち2回までの転職であり、3回を超えると給付制限期間は3ヶ月間になります。
引用:ハローワーク鳥取「「給付制限期間」が2か月に短縮されます」
③給付期間は90日~330日間
失業保険の給付期間は90日~330日間と、かなりの幅があります。
多くの方が90~150日間に該当すると思いますが、特定受給資格者であればもっと長い期間もらえます。
引用:ハローワークインターネットサービス「基本手当の所定給付日数」
④失業認定は原則、4週間に一度
失業保険をもらうためには、ハローワークで失業認定を受けねばなりません。
失業認定は原則、4週間に一度あり、期間中に2回の求職活動実績が必要になります。
(4)失業保険の受給できる条件
失業保険を受給するには、以下の3つの条件をクリアする必要があります。
①働いていないこと(就職、就労などのルール)
②働ける状態である(心身ともに)
③働く意思があること(具体的には求職活動実績を求められる)
失業保険を受給してゆっくりするためには求職活動実績が必要
失業保険をもらうためには失業認定日から次の失業認定日までの間(4週間)に、2回の求職活動実績が必要です。
本記事では、代表的な求職活動実績である「職業相談」「企業応募」「転職セミナー」について紹介いたします。
(1)【求職活動実績】職業相談をする
ハローワークで職員さんに職業相談をすることで求職活動実績になります。
質問内容は基本的にはなんでもいいのですが、以下一例です。
☑「自分の強みがわかりません。何から考えればいいでしょうか?」
☑「履歴書の書き方ってどうしたらいいですか?」
☑「面接が苦手です。注意点はどんなことがありますか?」
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(2)【求職活動実績】企業へ応募する
就職してみたい企業へ応募するのももちろん求職活動実績になります。
インターネット(Web)での企業応募を強くオススメします。
なぜならネット応募であればいつでも、どこでも、15分程度で完了するからです。
ネットなら紙の履歴書を書くわずらわしさや、郵送手続きの手間もいりません。
↓↓ネット応募の詳しいやり方↓↓
(3)【求職活動実績】転職セミナーに参加する
職業紹介会社(転職サイト・転職エージェントなど)やハローワークが開催する転職セミナーに参加しても求職活動実績になります。
特にオンライン転職セミナーを強くオススメします。
オンラインであればいつでも、どこでもできて、オフラインのように現地に行く必要もないからです。
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↓↓求職活動の“ふり”には要注意↓↓
退職後(失業期間)はびっくりするぐらいお金がかかる~対策あり~
収入がない失業期間中もお金がかかることを覚悟しておかねばなりません。
退職後にゆっくりするためには、失業保険をもらうだけでなく、出ていくお金もあることを認識してきましょう。
退職後の無職の3大費用として「住民税」「国民年金」「健康保険」があります。
国や自治体への税金・社会保険なのでどうしようもないと思われがちですが、実は対策はあります。
(1)【無職の3大費用①】住民税
①住民税とは?
市町村に納める税金です。
年収400万円であれば、年間17万円ぐらいの住民税が取られます。
所得税は収入がなければ課税されませんが、住民税は後払いのため無職になっても約1年間は徴収されます。
「無職で収入無いのになんで住民税の納付書が来るの?」は退職者あるあるで、仕組みを理解していないと思ったよりお金がなくなり、ゆっくりできないことになります。
②免除・減額対策
失業で住民税が払えない人のために、自治体によっては減免制度があります。
具体的には「〇〇市(お住まいの地域) 住民税」で検索すれば出てくると思います。(要は市のホームページですね)
↓↓↓住民税を詳しく知る↓↓↓
(2)【無職の3大費用②】国民年金
①国民年金とは?
将来、年金をもらうために払う保険料です。
「年金なんて期待できないし、失業中は払わない」と言う方もいますがとても危険です。
保険料を納めないのは犯罪となり、場合によっては財産差し押さえまでされてしまいます。
収入があろうがなかろうが必ず納めねばなりません。
②免除・減額対策
強制力の強い国民年金ですが、免除できます。
多くの自治体で「退職者の特例免除」というものがあり、退職から2年間は年金保険料を一切払わなくてよい制度があります。
私も「退職者の特例免除」制度を利用して、1円も年金保険料を払っていません。(妻の分も払っていないです)
なお、国民年金保険料は1人あたり16,520円(令和5年)です。
ちなみに国民年金保険料全額免除でも、年金は半額分もらえるありがたい制度です。
↓↓↓年金免除申請で約40万円浮いた↓↓↓
(3)【無職の3大費用③】健康保険
①健康保険とは?
病院など医療機関で支払う医療費が3割で済ませるためには、健康保険料を払わないといけません。
「私は失業期間中、病院行かないから健康保険料は払わない」と言う方もいますが、残念ながらこれは許されません。
なぜなら日本の健康保険は国民皆保険制度であり、医療機関のお世話になるならないとは関係なく全員が加入しなければならないからです。
②免除・減額対策
健康保険料も住民税同様、自治体によっては減免制度のあるところがあります。
具体的には「〇〇市(お住まいの地域) 住民税」で検索すれば出てくると思います。(要は市のホームページですね)
健康保険は減免制度と合わせて、国民健康保険以外も検討する必要があります。
☑国民健康保険
☑任意継続制度
☑扶養に入る
↓↓↓退職後の健康保険は3択↓↓↓
失業保険を最後までもらって、ゆっくり過ごす時の注意点・コツ
失業保険をもらいきって、ゆっくり過ごすためには、いくつかの注意点やコツがあります。
不正受給にならないために求職活動の正しい知識、失業保険をすべて使うなど事前に知っておくといいです。
(1)失業保険をもらうため、就職活動する“ふり”をする
失業保険をもらうために、4週間に一度は2回の求職活動実績づくりをしないといけません。
まだ就職しなくないのであれば、求職活動の“ふり”をすると思いますが、認識をあやまると不正受給になる危険性があります。
「行動」の“ふり”と「意欲」の“ふり”の2種類があり、「行動」の“ふり”をすると不正受給になりますので要注意です。
↓↓正しい求職活動の“ふり”↓↓
(2)失業保険を使い倒す
失業保険は失業保険(基本手当)だけではありません。
再就職時のお祝い金である再就職手当や、前職より年収が下がった時にもらえる就業促進定着手当もあります。
基本手当をもらいきってゆっくりするのもいいですが、再就職する機会があれば失業保険を使い倒せるよう知っておくといいです。
↓↓再就職手当はもらった方が得?↓↓
(3)小金をかせぐ
貯金と失業手当ではお金が足りない時は…働くしかありません。
それでもまだ正社員として働きたくない場合は、失業手当をもらいながらアルバイトをしましょう。
アルバイトをしながら失業手当を満額もらうためには、細かいルールがありますので、これも知っておくといいです。
退職後にゆっくりするためにはお金が必要
ゆっくりするためにはお金が必要で、収入も支出もどれぐらいになるか理解しておかないといけません。
収入は失業保険、支出は無職3大費用です。
出ていくお金にも気を遣いつつ、失業手当を確実にもらうため求職活動実績など失業保険についても理解しておきましょう。
・失業保険のルールや全体の流れを知っておくと良いことがある
・求職活動実績は「職業相談」「企業応募」「転職セミナー」の3つ
・無職の3大費用「住民税」「年金」「健康保険」はこわい
・求職活動の“ふり”には要注意
・退職後にゆっくりするためにはお金がいる