☑管理職になって後悔している
☑無理して管理職を続けるとどうなるか知りたい
☑管理職に向いていないと思ったらどうしたらいいか知りたい
管理職は合う人合わない人がいます。
無理して続けてもあまり良いことはありません。
管理職に合わないことに気づいたら、新たな方向性を見い出す必要があります。
ただし方向転換をすると言っても、手段は転職だけではありません。
場合によっては現状維持を選択することもありえます。
いずれの選択をするにしても転職活動をすることで自己と向き合い、自分に納得のいく決断をすることが重要です。
本記事を読むことで自分に素直になり、これからどのような身の振り方をすれば良いのかの判断のお手伝いできれば幸いです。
・管理職に向いてないと気づいた瞬間が3つある
・無理して管理職を続けるとつぶれるかもしれない
・転職活動をしてみないと転職すべきかどうかもわからない
・管理職に向いていないと思ったら、今後の方向性を決断することが大事
・選択肢は①現状維持、②人事異動、③副業、④転職、⑤独立起業
【体験談】管理職への期待と挫折
私自身の管理職になったきっかけや、どんな時に管理職に向いていないと気づいたのか?その3つの瞬間についてお伝えいたします。
(1)管理職になったきっかけと期待
前職での私の目標は「本社の人事部長になって、評価制度や採用計画を考え、働きやすい職場にする」でした。
人事部長になるためには、営業部で実績を上げて管理職になって、本社に異動する…といった流れで考えていましたが、営業部の中間管理職の時点で退職してしまいました。
目標に対して道半ばで退職した理由は、自分は管理職に向いていない人間だと気づいたからです。
また「このまま管理職をしていても人事部長になれそうもない」「人事部長になっても改革はできない」と判断したのも大きな要因です。
(2)管理職に向いてないと気づいた3つの瞬間
①部下に指示をするのも、上司に指示されるのも嫌い
私は部下に指示をしたり、逆に上司から指示されるのも苦手です。
管理職としては致命的ですね。
ただ人に関与するのが苦手というわけではなく、むしろ人材育成は好きなのですが…
②管理職業務が面白くない
前述の通り、支持するのもされるのも嫌いですが、それ以上に会社の目標(方針)と私個人の目標には大きな乖離があったことも退職した要因です。
一般職の頃は現場が楽しいというのもありましたが、それ以上に管理職は自由度が低いことがとても苦痛でした。
一般職でももちろん会社の方針は守らねばなりませんが、営業実績さえ上げていれば、やり方はあまり問われない社風だったのです。
しかし管理職になると会社・上司からのしばりが強くなり、営業実績以上に人間関係や政治的な調整が主な仕事になってしまいました。
③ワークライフバランスが取れなくなった
管理職になってワークライフバランスが取れなくなりました。
前述の通り、管理職になると自由度がなくなり、上司への報連相や会議などで行動がしばられる毎日です。
それでも独身の頃は「管理職はこんなもんだろう」と言い聞かせていましたが、結婚をしてから家族との時間や自分の心身の健康について真剣に考えるようになり、ワークライフバランスに重きを置くようになりました。
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(3)それでも管理職を経験したことは後悔していない
とはいえ、私は管理職を経験できたことを後悔はしていません。
なぜなら多くのメリットがあったからです。
①視座が高くなった
管理職になると一般職とは比べものにならないぐらい、視座は高くなります。
やはり経営層に近づき(会う機会や会議への出席も増えた)ますし、一般職よりも情報量が圧倒的に多くなります。
営業所の損益計算書(P/L)の管理などで経営感覚が身につき、マクロな視点を持つことで成長できました。
②人材育成の大変さがわかった
営業所の営業戦略だけでなく、人事戦略も考えねばなりません。
具体的には個々人の課題把握や人員配置、チーム内で誰に誰を育成させるかなどです。
結果、マネジメント力を磨くことになり、成長できました。
③自分が管理職に向いていないことに気づけた
実際に自分が管理職になることで、管理職に向いていないことに気づけました。
一般職の時には、管理職になりたいと思っていましたが…
結果、脱サラをすることになり、人生を切り開くことができました。
管理職としてのプレッシャーとその影響
合わない管理職を無理に続けていると、責任の重さにつぶされ、心身ともに疲れ切って、ワークライフバランスが崩壊してしまうことがあります。
(1)管理職としての責任の重さにつぶされる
やはり管理職は一般職と比較して責任は重いです。
具体的には、会社の方針をより守らないといけませんし、業績責任も個人よりも大幅に広がります。
また高いコンプライアンス意識も求められ、部下への接し方を注意しないと、ハラスメントで訴訟される危険性もはらんでいます。
(2)大企業の管理職は疲れることばかり
特に大企業の管理職は疲れることが多いです。
①部下の業務も巻き取らないといけない
働き方改革あるあるですが、一般職である部下は仕事の進捗が悪くても定時に帰さないといけません。
しかし会社は「勤務時間内に終わらなかったら仕事は放棄していいですよ」とは言ってくれません。
上司である管理職が部下の業務も巻き取らないといけません。
②人間関係や部署間調整に追われる
営業部の管理職であれば、任された営業所の適切な営業・人事戦略を立案・遂行して、営業数値目標を達成するのが仕事…と私は考えていました。
もちろんそれも仕事なのですが、それ以上に上長への根回しや政治的な調整がメイン業務以上に大変でした。
企業規模が大きくなればなるほど、人間関係や調整の負荷は大きくなります。
③基本的には誰も助けてくれない
一般職であれば、直属の上司だけでなく、人事部や労働組合などに相談することができます。
しかし管理職になると、「それはあなたのマネジメント力がないのでは?」と自責で考えろと突き放されます。(一理はあるのですが…)
中間管理職なので上長の部長らに相談することはできますが…、まともに取り合ってくれるかは人によります、、。
管理職になると、基本的には助けてもらえないと思った方がよいでしょう。
↓↓↓管理職は誰も助けてくれない?↓↓↓
(3)ワークライフバランスの崩壊
管理職は一般職と比較すると、ワークライフバランスが取りづらいです。
一般職は働き方改革以降、労働時間に終わりがあります。
しかし管理職の労働時間は無限です。(少なくとも会社からの扱い)
急な会議や緊急対応が発生したら、一般職は上司である管理職に任せることができますが、管理職は休みであっても急きょ出勤することは多々あります。
↓↓↓大企業との付き合い方↓↓↓
管理職に向いてないと感じたときの対策5選
管理職に向いてないと感じたら、環境を変える決断をすべきだと考えます。
①現状維持、②人事異動、③副業、④転職、⑤独立起業の5つの対策を解説いたします。
(1)現状維持
ここでの現状維持は、言い換えると「出世を望まず、無理をせずに現職の管理職業務を全うする」ということです。
今の日本の労働法であれば、コンプライアンス違反や極端な業績ダウンがなければ、役職も年収は基本的には変わらないです。(一部の企業では降格人事もあり、これからの時代はシビアになる可能性は高いですが)
現状維持であれば、表面的には何も変わりません。
しかし徹底的な自己分析や転職活動の結果、決めた方向性であれば、心持ちは全くちがいます。
自己分析や転職活動の具体的なやり方は後述いたします。
(2)人事異動を申し出る
社内にいながら環境を変えるのであれば、人事異動を申し出ると良いです。
比較的リスクは低い手段です。
人事異動は他部署への横の異動だけでなく、自ら降格を申し出る縦の異動もあります。
実現できる確率はお勤め先の企業の人事戦略次第ですが、環境を変えられる可能性があるのならダメ元でもやってみる価値はあります。
(3)副業をはじめる
副業も比較的リスクの低い手段と言えます。
自分の意思でいつでもはじめられますし、やめることもできます。
副業をすることの一番のメリットは、視野が広がることです。
また副業で収益化が出来てくると財布が二つ(給与所得と事業所得)になり、依存先が増え、会社だけに依存しない状態になります。
ただそもそも副業をする時間がなかったり、副業禁止の企業もありますが、小さく始めれば問題ありません。(禁止でもやりようはあります)
いきなり大きく儲けようとは考えない方が良いです。
当面の目的は、視野を広げることと考えましょう。
↓↓↓副業する前に知っておきたいこと↓↓↓
(4)転職をする
大きく環境を変えるにはやはり転職が一番です。
自分自身と向き合い、正しい転職活動ができれば潜在的な適正(自分に合った仕事)が発見できるかもしれません。
また管理職経験があれば、比較的転職しやすいです。
ただしリスクは高いので、慎重に進める必要があります。
具体的な転職のやり方は後述いたします。
↓↓↓マネジメント経験なし転職↓↓↓
(5)独立起業する
徹底的に自己分析、転職活動をしても「現状維持はイヤだし、行きたい部署は無いし、副業する時間もないし、転職したい会社もない…」という結論にたどり着いたら、おそらく独立起業をするしかありません。
管理職に向いていない、というよりサラリーマンに向いていないことに気づいたら独立起業もありかと思います。
独立起業すれば多くのしがらみから解放され、自分らしく生きられます。
自分の人生を取り戻した感覚が得られます。
ただし独立起業は転職以上にリスクが高いです。
すべて自己責任ですので、上手くいかなくても誰のせいにも出来ません。
ある程度の生活資金も準備が必要ですし、できれば会社に在籍中に副業をはじめて、1円でも収益が出るようになってから独立起業されることをオススメいたします。
今後の方向性の決断するための具体的な行動
今後の方向性の決断するための具体的な行動は、ずばり転職活動です。
転職活動は転職するためだけではありません。
転職しないと決断するのも、転職活動をしてみないと判断ができないはずです。
(1)転職活動しなくても自己分析だけはする
転職活動の一部とも言えますが、今後の方向性を決めるには、自己分析は不可欠です。
なぜなら自己分析により自己理解することで、自分自身の強みや弱み、興味、スキルなどを明確に把握することができるからです。
まずは自分の大切にしている価値観、やれること、やりたいことを見える化しましょう。
管理職を経験されているのであれば、おそらくやれることはたくさんあります。
↓↓↓自己分析セミナー体験談↓↓↓
↓↓↓私の自己分析メモの一部です↓↓↓
※字がきたなすぎて申し訳ございません
(2)転職前提の転職活動をする
転職前提の転職活動をはじめるのであれば、自己分析に加えて、企業研究も進めていく必要があります。
企業研究で転職市場やどんな企業があるのか、どんな業種・職種への転職が可能なのかを見極めます。
なお管理職経験があれば、多くのポータブルスキル(転職しても持ち運べるスキル)が身についていると思います。
異業種転職も含めて、選択肢を広げて考えてみましょう。
↓↓↓企業研究セミナー体験談↓↓↓
(3)転職前提ではない転職活動をする
「ちょっとまだ転職までは考えていない」という方も、転職活動をしましょう。
現時点では転職を考えていなくても、自己分析することで本当に自分がしたいことが見えてくるかもしれません。
また企業研究を進めていく中で、思わぬ理想の企業と出会える可能性もあるからです。
とはいえ、転職活動は学校でも会社でも教えてくれません。
転職活動の全体像を理解するためにも、転職エージェントのオンラインセミナーをのぞいてみるところから始めてみましょう。
↓↓↓転職初心者はまずここ↓↓↓
管理職に向いていなくても道はある
管理職には向き不向きがありますが、管理職に向いていなくても、人生の選択肢はたくさんあります。
管理職登用されている時点で、一定以上の能力・スキルの高さがあり、比較的転職はしやすく、独立起業でも成功しやすいと言えます。
ただし転職でも独立起業であっても、自分自身と向き合い、正しい転職活動をすることが成功の条件となります。
転職活動の結果、仮に転職しなくても、仮に現状維持であっても、自身が納得する生き方を見つけられるはずです。
・管理職に向いてないと気づいた瞬間が3つある
・無理して管理職を続けるとつぶれるかもしれない
・転職活動をしてみないと転職すべきかどうかもわからない
・管理職に向いていないと思ったら、今後の方向性を決断することが大事
・選択肢は①現状維持、②人事異動、③副業、④転職、⑤独立起業