☑このまま会社員でいるのが不安
☑このままサラリーマンを続ける意味が見い出せない
☑自分が会社員のままでいいのか?の問いに答えを出したい
本記事は「このまま会社員でいるのは絶対に良くない」、逆に「とにかく会社員を続ければ良い」といった内容ではありません。
私は2年前に脱サラをして、会社員を辞めましたのが正解だと思っていますし、正解にするために奮闘中です。
しかし脱サラするまでは、人生に迷走し異業種転職を4回繰り返しました。
本記事では、会社員を続けるメリット・デメリットを確認し、「このままでいいのか?」という問いへの答えの出し方を解説いたします。
転職など行動したからと言って人生が好転するか、悪化するかわかりません。
しかし行動するかどうかはともかく、行動するかしないかの決断をしないとモヤモヤは一生残ります。
少なくともモヤモヤは解消しておきたくないですか?
・会社員のデメリットは人生・時間・健康・お金が制約されること
・会社員のメリットにも目を向ける
・「会社員のままでいいですか?」への答えは自己理解の先にある
・転職、脱サラの前に何をすべきか決断し、小さく行動する
・会社員辞めるならお金の動きをおさえておく
会社員を続ける4つのデメリット
①自分に素直になれない、②健康損なう、③時間が奪われる、④収入に上限がある、の4つが会社員を続けるデメリットです。
(1)自分に素直じゃなくなる
会社員は基本的には自分に素直でいられなくなりがちです。
自分に素直じゃないとは、自分の心の声を無視している状態です。
会社という組織に所属している限り、基本的には会社・上司の方針がすべてで、自分が本当にやりたいことにはフタをしていることが多いのではないでしょうか。
会社員は上司・部下、営業マンなど役割という仮面をかぶって仕事をしています。
一時的なら良いのですが仮面をかぶり続けているうちに、仮面が外せなくなることがあります。
会社員を続けていると、自分に素直になれないどころか、本当の自分が見えなくなることさえあります。
(2)健康を損なう可能性が高い
会社によりますが、始発から終電まで仕事をさせられることもあります。
必然的に睡眠時間が短くなり、心身に負担がかかり健康を害して、生活に悪影響が出る可能性が高いです。
なお経済協力開発機構(OECD)調べだと、日本の平均睡眠時間は7時間50分で世界ワースト2です。
引用:データの時間「日本人の睡眠時間は少ないの!? 睡眠と健康について科学してみる」
また睡眠不足による直接的な身体負荷だけでなく、周囲への気遣いや自分に素直になれないことによるストレスで健康を損なう可能性が高いです。
人生100年時代とはいえ、健康寿命が短いと生きるのがつらいし、医療費もかかって良いことはありません。
(3)会社に時間を奪われる
会社員は他人に時間が奪われます。
他人とは、上司・同僚・部下、取引先、顧客などです。
会社員でなくても時間は使いますが、個人で仕事をすれば煩わしい関係性は激減(合わない人とは仕事をしない)します。
時間を奪われることで、家族・恋人・友人との時間、独りを楽しむ時間、そして自分自身と向き合う時間など大切な日常生活がなくなることでストレスもたまります。
時間は人生そのものです。
(4)収入に上限がある
会社員は収入に上限があります。
仮に現在、年収400万円だとして、来年はいくらになるでしょうか?
昨年の2倍の営業成績を出しても年収800万円になる会社は少ないと思います。
一方、個人で仕事をすると成果に応じて、収入は青天井(無限)です。
ただし個人事業主の収入は不安定で、責任も個人で負います。
毎月とりあえず収入がありますので、目先の生活には不安がないかもしれませんが長期目線ではどうなるかわかりません。
会社員を続ける4つのメリット
①会社が守ってくれる、②社会貢献、③スキルUP、④安定収入、の4つが会社員を続けるメリットです。
(1)会社が守ってくれる
会社には使用者責任があり、従業員が仕事上のミスをした場合、基本的には会社が責任を取ることになります。
従業員は仕事上のミスをしても会社(上司)に怒られたり、減給されたりするだけで済みます。
実害として、会社の損失が100だとしても、従業員の損失は10程度で済まされるわけです。
原則、従業員は会社の指示には従わねばなりませんが、会社という大きな存在に守られています。
(2)社会貢献になっている
人によっては「会社員は会社の歯車でやりがいなんて無い」という方もいます。
会社員の仕事をどう感じるかは価値観の違いですが、ほとんどの仕事が誰かの役には立っているはずです。
(3)ビジネススキルが上がる
会社員として仕事をしていると思い通りにならなかったり、ストレスがたまることもありますがビジネススキルは上がります。
長く会社員を続けていると、成長意欲を感じられなくなるかもしれませんが、仕事をする限りはスキルUPのチャンスは身近なところにあります。
【ビジネススキルUPの一例】
☑会社:方針・戦略を体感できる
☑上司:お手本になってくれる
☑同僚・部下:異なる価値化を学べる
☑顧客:自分に足りないことを教えてくれる
(4)安定的にお金がもらえる
会社員の収入は安定しており、目先の生活には困りません。
会社の売上が昨年の半分になっても、会社員の収入がいきなり半分になることはありません(その逆も言えるのですが)。
仮に減給されるとしても、平均賃金の1日分の半額以下にしなければならないと労働基準法違反になります。
たとえば月給30万円の会社員であれば、平均賃金の1日分は1万円ですので、減給額はその半額の5,000円よりも少ない金額にしなければなりません。
会社員、このままでいいのか?答えを出す3ステップ+私の体験談
「会社員のままでいいですか?」の問いへの解答は、「いいかもしれない」し、「よくないかもしれない」です。
つまり自分なりの答えを出す必要があるのですが、①自分を知る、②原因と課題の設定、③小さな行動する、の3ステップが必要です。
(1)ステップ1:まずは自分を知る
「自分のことなんてよくわかっているよ…」と思われる方もいるかもしれません。
しかし長く会社員を続けている人ほど、仮面(会社員としての役割)をかぶり続けて本当の自分が見えなくなっていることが多いです。
まずは自己分析をして、自分が大切にしている価値観・得意なこと・好きなことの3つを明らかにしましょう。
この自己理解が進まないと、「会社員のままでいいですか?」の答えにたどり着けません。
↓↓↓自分史を使った自己分析↓↓↓
(2)ステップ2:モヤモヤの原因と課題を設定する
自己理解ができたら、次は「会社員のままでいいのか?」のモヤモヤした思いの原因と課題を設定します。
よくある原因と課題を参考に考えてみてください。
①よくある原因
☑マンネリ化したルーティンワーク
☑将来への先行き不安や達成感の欠如
☑プライベートとのバランスの崩れ
②よくある課題(解決したら改善すること)
☑会社の仕事以外でやることを探す
☑自分の心に耳を傾ける
☑ワークライフバランスの改善
(3)ステップ3:小さな行動する
自己理解ができて、モヤモヤの課題が見てきたら、小さな行動をしてみましょう。
いきなり独立起業や転職するなどリスクは取らず、小さく新しいことに取り組んでみませんか。
①社内でできることをやる
会社内でも会社員として、新しい取り組みはできます。
たとえば上司に改善提案をしてみたり、自身ができる範囲で仕組みを変えてみたりしましょう。
場合によっては人事異動を申し出て、マンネリを打破するのも手段のひとつです。
②転職活動
転職ではなく、転職活動です。
転職活動は転職しようと思ってからするものと考えられがちですが、転職をしない転職活動もあります。
前述の自己分析も転職活動の一環ですが、転職活動することで自分も転職市場のこともわかり「そもそも転職すべきか?今?3年後か?」などが明確になります。
転職はリスクがありますが、転職活動はノーリスクです。
③投資
最近は新NISAが話題ですが、投資を始めてみるのも良いです。
なぜなら投資をすることで経済の動きや為替、今まで気にならなかった業界の動きなども確認するようになり、視野が広がるからです。
またお金が潤沢にあると人生の選択肢が増え、会社以外のことを考える余裕がでてきます。
④独立準備
明日、辞表を会社に提出し、いきなり事業をはじめる…のは非常にリスクがありますが、準備は今日からでもできます。
自己分析による自己理解で明らかになった「価値観」「得意」「好き」が重なることを事業化し、副業からはじめるのも良いでしょう。
仮にやってみたことが事業化できなくても、以下のようなプラスの効果が期待できます。
☑新しいスキルが手に入って、現職の仕事の幅が広がる
☑人脈が広がる
☑ 2つ目の収入源になる(お金の余裕ができる)
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(4)【体験談】私はこのようにして決断ができた
4回の異業種転職の末、脱サラにいたった、私自身の体験談をお伝えいたします。
①20年間、人生迷子でした
私は社会人になって、20年間で4回の異業種転職を繰り返しました。
しっくりする仕事を見つけられず、転職という手段でどうにかしようと考えていました。
【私の職歴】
・1社目:ペットフード商社(約1年)
・2社目:地域密着スーパー(約2年)
・3社目:経営コンサルティング会社(約3年)
・4社目:大手小売業(約14年)
1社目の仕事は本当に何も考えずに就職してしまったので、やはりすぐに辞めました。
しかし2社目以降の仕事はある程度、戦略的に転職をしましたが、私の場合、結局は「サラリーマンが合わない」という結論に至りました。
20年間という膨大な時間はかけてしまいましたが、人生に遅いことはないと思います。
②結婚して、人生観が変わって脱サラを決断
4社目の会社はプライム企業で、従業員数が1万人以上の大企業だったので収入・福利厚生はもちろん、将来性にも不安はありませんでした。
4社目はそれなりに楽しい時期もありましたが、管理職になった途端、仕事がつまらなくなりました。
ただ仕事がつまらなくなったから辞めたわけではなく、結婚してから辞める決断をしました。
一般に結婚したら仕事は辞めづらくなると考えられていますが、私はむしろ辞める決断をするキッカケになったのです。
結婚することで、「自分でやりたいこと」だけでなく、家族との生活を優先したいと思うようになりました。
このまま会社員ではお金はともかく、年齢を重ねるごとに時間・健康が会社に奪われてしまう気がしてきたので、辞める決断をしました。
③退職後はさらに自己理解が進んだ
退職前にある程度の自己分析し、副業としてブログをはじめました。
いきなり退職せず、退職日の1年前ぐらいから作戦を考え、9ヶ月前から副業を始めました。
しかし本当の意味で自分の心の声に耳を傾けられたのは、退職後かもしれません。
やはり会社員の間は忙しすぎて、じっくり自分と向き合えてなかったように思います。
退職後に改めて自分史を使って自己分析をしてみた結果、やはり脱サラが正しい選択だったことの再確認ができ、事業の方向性については微修正しました。
↓↓私の自分史ノートの一部です↓↓
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会社員を辞めるならお金の動きを予測しておく
もし会社員を辞めるのであれば、お金のことは十二分に考えておいた方が良いです。
なぜならお金が尽きたら、生きていけないからです。(生活保護等ありますが、結果的に活用するもので計画的にはしない方がよい)
会社員だと毎月定期的に収入があったので、ある意味考えなくても生活はできていたと思いますが、会社員ではなくなるとお金の動きを予測しておかないとドボンします。
(1)【資産】の棚卸をする
まずは資産の棚卸をしましょう。
預貯金・現金はもちろん、投資をしていれば株式やビットコインなども資産です。
一度把握したら終わりではないので、管理しやすいように「マネーフォワードME」など無料で使える家計簿アプリを使うと継続できます。
(2)【収入】失業保険をもらいきる
退職をしたら失業保険がもらえます。
ただし失業保険をもらうには失業認定を受ける必要があります。
失業認定とはハローワークに「ちゃんと仕事探しをしていました」と証明をしてもらう場です。
失業認定をしてもらうの証明を求職活動実績と言います。
この求職活動実績と同時に転職活動にもなるのが、転職エージェントが無料で開催しているオンラインセミナーです。
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(3)【支出】無職の三大コストの最小化を図る
☑国民健康保険
☑国民年金
☑住民税
上記が無職の三大コストです。
無職になると収入が無いにも関わらず、大きな支出が発生します。
なぜなら健康保険も年金も今まで会社に半分負担してもらっていたものがなくなるからです。
また住民税は昨年の年収に対して課税されますし、所得税とちがって無収入でも納税が必要になります。
詳しくは関連記事をご覧ください。
↓↓↓健康保険の切り替えミスる244,020円も損?↓↓↓
↓↓お金がいくらあっても足りない人↓↓
人生遅すぎることはない、とはいえ早い方が良いのは確か
会社員のデメリットは主に時間・健康・お金の3つです。
ただし一番のデメリットは自分に素直になれないことです。
一方で、会社員にしかないメリットも多々あります。
メリット、デメリットを総合して考えることも大事ですが、それ以上に大切なのは自分の声に素直になることです。
自己分析により自己理解し、小さなことからはじめてみましょう。
・会社員のデメリットは人生・時間・健康・お金が制約されること
・会社員のメリットにも目を向ける
・「会社員のままでいいですか?」への答えは自己理解の先にある
・転職、脱サラの前に何をすべきか決断し、小さく行動する
・会社員辞めるならお金の動きをおさえておく