☑地元企業に就職したい
☑地元企業の志望動機で悩んでいる
☑地域貢献や地域活性化の手伝いがしたい
・地域貢献活動は地元企業への就職に有利になる
・多くの地元企業が地域活性化と深い関わりがある
・地域貢献活動は無料で簡単に参加できる
・地域貢献活動に参加するとビジネススキルが向上する
地域貢献活動する事で地元企業就職が有利になる3つのケース
地域貢献活動により地元企業就職が有利になるのは、地元企業が①地域活性化に貢献②地元住民とのつながり重視③地域に特化した事業をしているケースです。
(1)地域活性化に貢献している
地域貢献に積極的な企業は地域社会との関係が深く、その価値観に共感できる人物を採用したいと考えています。
たとえば以下のような地域観光振興や地元イベント運営を通じて地域活性化を図っている企業です。
①地域の歴史や文化を活かした観光振興
地元の旅館が地域の歴史をテーマにしたツアーを企画し、地元ガイドの雇用創出や観光客誘致を実現しており、地元の歴史や文化に理解が深く、地域の魅力を発信する力がある人材を求めている事があります。
②地元イベントのスポンサーや運営
製造業の企業が地元の祭りやスポーツイベントのスポンサーとなり、物品提供や従業員のボランティア活動を行い、地域コミュニティに対して貢献意識を持ち、積極的に参加できる人材を求める事があります。
(2)地元住民とのつながりを重視している
地域の住民や顧客との信頼関係を大切にする企業では、地域貢献に積極的な人材が顧客や地域社会との良好な関係構築に貢献すると期待されます。
たとえば以下のような商店街のイベント出店や地域住民との共創プロジェクトを通じて地元住民とのつながりを重視している企業です。
①地元商店街の活性化への協力
地元のスーパーが商店街振興組合の活動に参加し、商店街イベントに協賛や出店。
地域住民を巻き込んだイベントの開催を支援し、地域社会と協力し住民と直接関わるイベント運営や調整が得意な人を求めている事があります。
②地域住民との共創プロジェクト
地元の製造業が住民ワークショップを通じて、新しい商品やサービスを共同開発し住民からのフィードバックを元に改良を重ね、地元住民の意見を引き出し事業活動に活かすコミュニケーション力のある人を求めている事があります。
(3)地域特化型のサービスや製品を提供している企業である
地元に根付いたサービスや製品を提供する企業では、地域理解が業務に役立つため、地域活動に関わる経験が評価されやすくなります。
たとえば以下のような地元の買物難民支援や地域密着型の災害対策を提供している企業です。
①買物難民支援の移動販売やバス運行
買物難民化してしまった高齢者向けに、地域スーパーが移動販売車を運行し、定期的に集落を巡回させ商品ラインナップや巡回時間を地元住民の声を基に柔軟に変更する企業が、高齢者とのコミュニケーションが得意で、地域住民のニーズを細かく拾い上げられる人材を求める事があります。
②地域密着型の災害対策事業
地元建設会社が、豪雪地帯での除雪作業や災害時の応急対応を迅速に行うサービスを提供し、災害時には地域住民の避難支援も担当しており、地元の気候や生活環境を熟知し、緊急時に的確な判断と行動ができる人を求める事があります。
【志望動機の例文あり】地域貢献活動でやるべきこと
地元企業就職にあたって最も重要なのは、あなたが就職したいと考えている地元企業の課題を理解し、間接的であっても解決の一助につながる地域貢献活動になっているか否かです。
「とりあえずなんでもいいから地域貢献活動をする」というスタンスでは逆効果です。
(1)地元企業の課題を理解する
まずはあなたが就職したい地元企業の情報収集をし、課題を理解しましょう。
情報収集源元のメインはホームページで、InstagramやYouTube等その他SNSがあれば補完的に使うと良いです。
①ホームページ
「会社概要」で大まかなイメージをつかむことも大事ですが、課題を理解するには「代表者挨拶」「沿革」が特に重要になります。
「代表者挨拶」からその企業が大事にしている価値観と課題が見えてきます。
たとえば以下のような企業があります。
「私たちは、高齢化が進むこの地域で、買い物が困難な方々の生活を支えるためのサービスを展開しています。」
⇒読み取れる価値観は、社会課題に対する取り組みを使命とし、地域住民の暮らしを支えることを重視している。
⇒想定される課題は、買い物弱者のニーズ多様化への対応や運営コストの増加や持続可能性の確保。
「沿革」から今まで向き合ってきた課題やその企業の強みが見えてきます。
たとえば以下のような企業があります。
☑課題
創業時に誰に何をどのように製品・サービスを提供するのか明確にし、地域での信頼を得る。
☑組織化
株式会社化したタイミングで企業規模が拡大し、役割分担・専門性を高め、大量生産を可能にした。
☑技術的な強み
特許取得をするほどの強みになった技術力を活かして、新規顧客を開拓した。
②その他SNS
昨今は採用戦略の一環で、InstagramやTiktokで社内の雰囲気や社員の一日の仕事内容等を発信している事があります。
また製造業であればYouTubeで製造ラインの様子が視聴でき、テキスト以外でも情報収集が可能です。
↓↓↓上手い情報収集のやり方↓↓↓
(2)地域貢献活動を行う
就職したい地元企業の課題がある程度理解できたら、地域貢献活動を行いましょう。
一般の人が関われる地域貢献活動は地元の市役所や商工会議所、NPO団体主催のものが多いです。
①市役所:ワークショップに参加
市役所は地域課題を解決し地域の産業を活性化し、最終的には税収増を目的としたワークショップを定期的に開催している事があります。
ワークショップとは参加者が主体的にアイデアを出し合い、問題解決や新しい価値の創造を目指す「参加型」の活動やイベントのことです。
多くのビジネスパーソンはなじみが無いので、ハードルが高いように感じられるかもしれませんが、多くのワークショップが参加条件はなく気軽に参加できます。
②商工会議所:地域イベント協力
商工会議所は地域の中小企業の経営支援や雇用創出、地域経済の持続可能性向上を主な目的とした組織ですので地域イベントを頻繁に開催しています。
地元産業のPRと販路拡大の支援を目的に、地域の特産品や地元企業の商品を一堂に集めフェアやマルシェを企画・運営し、地域住民や観光客に地域資源の魅力を訴求しています。
たとえば地元の農産物や加工品を中心とした「〇〇特産マルシェ」を商業施設や観光地で開催し、出店企業に対して販促支援やデザイン相談を実施したり、観光誘致を目的に地域の伝統文化の実演(例: 和菓子作り体験、伝統工芸の展示)を行ったりしています。
③NPO団体:ボランティア
地域の自治体やNPO団体が開催しているボランティアに応募する事ができます。
たとえば地域スポーツイベントの運営補助等は多くの自治体で実施されています。
「地域市民マラソン」のポスターとかよく見かけませんか?
地元で開催されるマラソン大会やスポーツフェスティバルなどで、コース誘導や給水ポイントでの補助、終了後の片付けや清掃活動、参加者受付や案内業務をボランティアで行います。
(3)地域貢献活動の志望動機の書き方
地域貢献活動の志望動機の書き方を、例文を参考に確認してみましょう。
①【例文①】地元の活性化を目指して
私は地元である〇〇市に愛着を持ち、地域社会に少しでも貢献したいと考えています。
〇〇市は歴史や自然が豊かで、魅力的な地域ですが、観光や若者の活躍の場がまだ十分に広がっていないと感じています。
地域貢献活動を通じて、地元の方々と交流を深め、地元の良さを再認識しながら、観光やイベントを盛り上げる一助になりたいと思っています。
自分の力を通して地域に少しでも貢献できることを大変楽しみにしています。
②【例文②】住民の生活支援を通して地域に根差す
地域での高齢化が進む中、〇〇市では買い物や病院へのアクセスが課題となっていると感じています。
私は地域貢献活動を通して、地元の方々、特に高齢者の方々の日常生活が少しでも快適になるようなサポートをしたいと考えています。
具体的には、地域イベントのボランティアや支援活動を通じ、地域に根差した活動を行いたいです。
地域の皆様とのふれあいを大切にし、住み良い街づくりに貢献するための一員として尽力していきたいと思っています。
↓↓↓職務経歴書の書き方↓↓↓
【体験談】地域貢献活動に参加しました
先日、私の居住地域の市役所主催で地域貢献活動が開催されました。
私は中小企業を経営支援する個人事業主であり、地域経済に貢献したいと考えているため、地元地域の活性化を目的に「地域の観光発展を考える会」に参加しました。
(1)地域の課題発見
あくまで仮説ではありますが、私の居住地域は製造業と農業をはじめとした一次産業が強みである一方、「観光業の活性化」が課題であると考えました。
仮説を検証するため、地域の産業発展の歴史的な経緯を理解する必要性を感じ、地元の歴史博物館で地域産業がどのように発展してきたのか確認しに行きました。
歴史博物館では産業別の地域の強みと弱みを知る事が出来ました。
強み①:豪雪地帯のため雪かき・雪下駄等で職人が増え製造業のノウハウが蓄積
強み②:広大で肥沃な土地を活かし農業が盛ん
強み③:師団(軍隊)が入団し商業活性化により小売業が増加
強み④:寺院・寺子屋が多く子供が増えたため菓子需要の増加
弱み:強みである農業や工業で生活費を稼げたため、娯楽・観光業には注力してこなかった
(2)ワークショップに参加
前述の仮説検証をさらに深掘るため「観光業の活性化によりうちの地域が中長期的に発展するのか?」といった視点で、イベントやワークショップを探していると市役所主催で「地域の観光発展を考える会」を開催していることを知りました。
当日のワークショップ参加者数は合計16名で、4名が4テーブルに分かれておりました。
参加者の属性は地元の人たちばかりで、職業もさまざまです。
年齢層も性別も異なり、異業種・異分野の人々と接する事で多様性に触れ、学びがありました。
また市役所が主催ですが観光への専門性が高い企業も協業しており、ワークショップの場の中心でしたので一般公開されていないような観光に関する有用なデータから観光客数等について定量的な気づきが得られました。
↓↓↓異なる価値観こそがアイデアの源泉↓↓↓
(3)ビジネススキルも身につく
①クリティカルシンキング
クリティカルシンキングとはロジカルシンキングスキルにマインド面も含めた思考法のことです。
つまり「論理的に正しい」だけではなく、他のワークショップに参加者にとっても理解しやすい切り口は何か?と考えられるようになります。
↓↓↓クリティカルシンキングとは↓↓↓
②マーケティングスキル
市役所だけでなく観光業への専門性が高い大企業が協業しているため、マーケティング思考に則った立て付けでワークショップが進められていました。
たとえばペルソナを考えるワークがあり、うちのチームでは「オタク気質で健康的でない40代男性」を標的顧客として設定し、既存客の満足度を向上させ口コミ効果で新規顧客獲得する戦略を発表しました。
③プレゼンテーション力
チームでまとめた内容を全体共有するためにプレゼンテーションを実施します。
社内や顧客向けには経験されている方は多いと思いますが、全く縁もゆかりもない地域住民を対象にプレゼンを行う事は少ないのではないでしょうか。
社内や顧客向けであれば「言わなくてもわかる」暗黙の了解や、業界の常識が通用しますが地域住民に内容を理解してのプレゼンは非常に難しいです。
④ファシリテーション力
今回であればチームメンバーが4人いましたので、制限時間内に内容をまとめねばなりません。
自分の意見を押しつけたりせず、他者の意見を尊重する事を心がけましょう。
あなたが積極的にファシリテーターになることが前提ですが、自身が議論の全体が見えていると思えば、骨子をチームに共有しメンバーに肉付けをしてもらうと良いです。
⑤データ分析力
ワークショップで発表する内容、たとえば「地域のどのような観光資源を使えば魅力度が上がるか?」について考えるには根拠となるデータや情報が必要です。
つまり現時点で誰が、どのような観光資源に、どれぐらい集客できているのかを知る必要があります。
これらのデータを根拠に発表内容を考えます。
今回は観光業への専門性が高い大企業が多くの有用なデータを準備してくれましたが、場合によっては自身である程度調べてからワークショップに参加することになるかもしれません。
↓↓↓地頭力をきたえるには↓↓↓
地域貢献活動は得られるものが多い
地域貢献活動は地元企業への就職が有利になる事が多いです。
多くの地元企業が地域と密接に関わっており、地域活性化と切っても切り離せない事がほとんどだからです。
関わり慣れていないと、地域貢献活動と聞くと抵抗があるかもしれませんが、一歩踏み出してみると多くはお金も手間もかけずに簡単に参加できます。
地域貢献活動は「企業の課題解決」「地域活性化」についての仮説を持って取り組めば、ビジネススキルも向上することでしょう。
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