☑徹底的にパクったんだけどイマイチうまくいかなかった
☑TTPしたいけど何をどうパクればいいかわからない
☑TTPなんてせずに我流で成功したい
初めてやることを成功させようとするのであれば、成功者の真似を徹底的にやればいい。
これはその通りだと思います。
しかし目に見える部分だけをパクっても99%成功しません。
本記事はTTPが上手くいかない理由、成功させる方法についてお伝えいたします。
正しくTTPをして成功させましょう!
・TTPは600年以上の歴史がある立派なビジネス用語
・TTPを失敗する1番の理由は表面的にパクっているだけだから
・TTPは“目に見えていない”抽象的なことが重要
・TTPを成功させるには「今の自分に合っている」対象を探す
・強い目的意識があれば、TTPすることに抵抗感はなくなる
TTP(徹底的にパクる)とは?
私は会社員時代に社内で「TTP」と初めて聞いた時、「徹底的にパクる?ふざけてんのかな…」と思っていました。
しかしTTP(徹底的にパクる)は、さまざまな大手企業でも実践されている、非常に有効なビジネステクニックです。
成功事例(ベストプラクティス)を共有するわけですからね。
TTPはビジネスでどう使えるのか?語源から見てみましょう。
(1)TTP(徹底的にパクる)の語源は?
☑Tettei(徹底)
☑Tekini(的に)
☑Pakuru(パクる)
「徹底的にパクる」を提唱されたのはトリンプ・インターナショナル・ジャパンの元代表取締役社長の吉越浩一郎氏のようです。
「成功事例をTTPする」「成功している人をTTPする」というように使われています。
(2)守破離と同義?~TTPは600年以上の歴史がある~
近年ではTTPは「徹底的にパクる」と言われますが、日本古来から伝わる「守破離」の”守”と同義と言えます。
「守破離」とは剣道や茶道などで、修業における段階を示したものです。
☑守:師の考え・型・技を守り、確実に身につける
☑破:師以外の考え方も取り入れ、心技を発展させる
☑離:師の教えから離れ、独自の新しいものを生み出す
「守破離」は世阿弥が書いた能楽書『風姿花伝』に記されていると言われています。(世阿弥ではないとの説もあります)
当時は室町中期(1400年頃)の話になりますので、歴史がありますね。
(3)TTPはビジネス用語
TTPは立派なビジネス用語して広く使われています。
①元リクルートの方がTTPに関する書籍を出版している
元リクルートの方が『TTPS』というTTPに関する書籍を出版されています。
ちなみ『TTPS』の“S”は「進化させる」だそうです。
②ホリエモンさんもよく使うTTP
講演会などでホリエモンさんが「TTPしろ」とよく発信されています。
新しいことを0から始めるのではなくて、TTPして組み合わせやアレンジをしていく時代がきていると。
③海外でもTTPの考え方は認められている
アメリカの高級デパート、ノードストロームの元副社長が著者である『サービス・リーダーシップとは何か』という書籍にもTTPに近い概念が記されています。
「「模倣による学習」こそ、コストも時間も最小限に抑えられる、もっとも賢明な方法でしょう」」
要は真似しましょう、パクりましょう。
それが効率よいですよ、ってことですね。
99%の人がTTPで失敗する3つの理由
数々の成功者や海外の著名人、歴史上の人物までもが推奨するTTPですが、なぜ成功する人が極めて少ないのか?
3つの理由にせまります。
(1)表面的にパクっているから
最も成功確率を下げる、かつ最も多くの人が当てはまる要因です。
「尊敬する〇〇さん(インフルエンサー)の書籍もブログも全部読みました!私もブログで成功したいので構成、語尾の言い回し、フォントまですべて真似します」
みたいなことはよくあると思います。
しかしたいてい成功したという話は聞きません。(最初だけ上手くいくことはあっても)
なぜなら徹底的に目に見える表面的な部分をパクっているだけだからです。
目に見えない部分こそTTPをしなければいけません。
そもそもインフルエンサーもTwitterなどで発信していても100%手の内を語っているわけではないですからね。(価値ある情報であればお金取るはず)
ではどうしたらいいか?は次の章で後述いたします。
(2)インフルエンサーを信じ込んでいるから
本当に成功しているインフルエンサーでも実際の成功要因はわかっていなかったりします。
たとえば、よくあるのが「ブログは100記事書けば収益が出る」と言われることがありますが本当でしょうか?
収益が出たのは別の要因かもしれないです。
あくまで一例ですが、少なくとも以下の要因は考えられないでしょうか。
☑5年前の話で今より競合が少なかった
☑100記事目が超絶すばらしい内容で、収益が出た
☑ブログテーマの内容が世間でたまたま話題になり売れた
有用な情報を発信してくれているインフルエンサーにはもちろん悪意はない方が多いと思いますが、成功要因を正確に把握するのは至難の業です。
(3)知識で勝負しようとしているから
「知識が足りないから、成功者のやり方を勉強しないと」と考える人は多いです。
確かに知らないと出来ない、知っているから発想が生まれないのもの事実です。
しかし成功者の成功がわかった時点では過去のものです。
時間軸以外もあなたとは状況がちがうので、具体的なノウハウを仕入れたところで成功確率はきわめて低いです。
TTPを上手くいかせるには?
ではTTPをして成功するにはどうしたらいいのか?
色んな角度から見てみましょう。
(1)TTPとマーケティングとの関わりを理解する
TTPとマーケティングは深い関わりがあります。
ものすごく平たく言うと、マーケティングは「誰に」「何を」「どのように」を考えることです。
これらを戦略的に考えた時、以下の図のようになります。
他者から“見えている”部分は一番下の「戦術」だけになります。
先ほどの例で言えば、「ブログの構成、語尾の言い回し、フォント」は見えています。
一方、“見えていない”部分は「理念(何を実現したいのか)」や「誰に、何を」です。
つまり“見えている”部分だけTTPしても不完全なパクりなのです。
不完全なパクりをしても、成功者とは時差(成功したタイミング)も、ターゲット顧客も、提供しているものも違うため、成功しないのです。
“見えていない”部分も含めてパクってこそTTP(徹底的にパクってる!)と言えます。
(2)知識より思考力が大事
前述したように“見えていない”部分をできるだけ見ることがTTP成功のカギを握ります。
もちろん“見えていない”部分は見えないので、成功者のTwitter発信や書籍、コンテンツを分析して仮説を立てて「おそらくこうじゃないか?」と考える必要があります。
“見えているもの”は知識として仕入れることはできても、“見えていないもの”は自分の頭で考えないといけません。
↓↓↓思考力をきたえるには↓↓↓
(3)具体より抽象を重視する
先ほどマーケティング戦略で理念・戦略・戦術の3層があることをお伝えしましたが、下にいくほど具体的、上にいくほど抽象的になります。
“見えていない”この抽象的な部分をどう理解するのか?
ここでは2つの方法を確認してみましょう。
①異分野から学ぶ
成功したい同じ分野ではなく、まったくちがう分野から学ぶ方法があります。
たとえば喫茶店と旅館業も共通点がたくさんあります。
当然、具体的な内容(喫茶店はコーヒー、旅館は料理・温泉など)は喫茶店と旅館業は全くちがいます。
しかし経営理念や「誰に」提供するのかは学ぶところがあります。
②ワンソース・マルチユース戦略から本質がわかる
同じ人(インフルエンサーなど)でもいくつかの手段で発信をしていることが多いと思います。
たとえば、同じ内容(転職サービス、物販など)でもブログ、Twitter、YouTube、紙媒体の書籍など、同さまざまな手段で発信しています。
これをワンソース(ひとつの資源を)・マルチユース(複数使う)戦略と言います。
ブログだけを見ていても表面的なことしかわからなかったとしても、YouTubeを視聴してみたら「あぁ、この人が大事にしているのはこれだったか」などコメント欄見るとターゲット層もわかったりします。
↓↓正しく情報収集することも重要です↓↓
【TTP成功事例】無名のアスリートがYouTubeで学び、わずか5ヶ月で県大会優勝
最近ニュースで取り上げられていた素晴らしいTTP事例をご紹介いたします。
競技歴わずか5ヶ月で、100mを10秒56で走り、陸上界で密かに注目を集めているTTPの成功者がいます。
引用:Yahoo!ニュース「初の公式戦で100m“10秒56”で県王者 YouTubeで学んだ素人スプリンターの伸びしろ」
(1)成功者をTTPした
走りで人生を変えた座間味選手はインタビューにこう答えています。
「練習は一人でです。速い人の真似をすれば速くなると思っていたので、速い人の動画をYouTubeで見て練習していました」
大金払って、遠方まで行って、時間をかけて、すごいコーチに鍛えてもらったわけではありません。
自宅でYouTubeだけ(もちろんすごい練習量でしょうが)で、陸上界で大注目される人物になりました。
(2)TTPする対象を自分の頭で考えた
彼がすごいのは「世界一速い選手(ウサインボルト選手とか)の真似をした」ではなく、「自分と体型の似たスゴイ選手(外国人)の真似をしていた」ことです。
座間味選手は沖縄大学への編入が決まるなど、優勝した県民体育大会以来、自身の環境が大きく変化したそうです。
TTPが苦手な人の3つの思考
「TTPなんてしたくない」「オリジナリティがすべてだ」と言っている方は遠回りしてしまう可能性が高いです。
ここではありがちな3つの思考を見てみましょう。
(1)真似することは悪と思っている
人の真似をすることは悪いと思い込んでいるとTTPをしません。
たしかに「真似する」と聞くと悪いことのように捉えられることが多いかもしれないです。
しかし世の中真似だらけで、真似することで経済成長してきていませんか?
☑日本がアメリカのファーストフード店を真似して持ち込んだ
☑多くの自動車メーカーが、トヨタのプリウスのようなハイブリッド車のデザインを真似していた
☑どこかのコンビニが美味しいロールケーキを発売したら、追従して類似品を発売する
例を挙げたらキリがありません。
(2)プライドと承認欲求が邪魔をする
「あの人(成功者)の真似なんかしたくない」「人真似ではなく、自分の頭で考えて成果を上げたい」などゆがんだ感情が邪魔をします。
しかしそれは目的がズレているかもしれません。
成功者がどうだ、とか自分だけの力で考えることに価値がある、こんなことを考えても成果は上がりません。
「成果を上げたい」という強い目的意識があれば、「成果を上げるためにどうしたらいいか?」、考えるべきはこれ一点です。
(3)自分の能力を過信している
自分を過大評価し、真似なんかしなくても成功できると思っている人も危ないです。
実際に能力が高い人だとしてももったいないです。
なぜなら成功者は歴史上の人物を含めば、山ほどいるからです。
歴史を振り返れば、アインシュタインや諸葛亮孔明のような天才もいます。
彼らを参考にしないのはあまりにももったいないです。
TTP(徹底的にパクる)で経済発展してきた
と言っても過言ではありません。
特にビジネスにおけるTTPは“目に見えていない”部分をどう見極めるかがポイントです。
そのためには知識を詰め込むのではなく、「なぜそうなるのか?」「だからどうなのか?」「多分こうかな?」などしっかり思考することです。
あなたもどんどんTTPして今の会社でキャリアアップ、副業、転職、起業を成功させていきましょう。
・TTPは600年以上の歴史がある立派なビジネス用語
・TTPを失敗する1番の理由は表面的にパクっているだけだから
・TTPは“目に見えていない”抽象的なことが重要
・TTPを成功させるには「今の自分に合っている」対象を探す
・強い目的意識があれば、TTPすることに抵抗感はなくなる