☑就職・転職すべき企業が見つからない
☑企業研究のやり方がわからない
☑有価証券報告書の見方がわからない
「有価証券報告書を読みましょう!」と言われても、なかなか見る機会はありませんよね。
就活・転職活動にどのように活用できるのか?
どこを見ればいいのか?
そもそもどこで確認するのか?
本記事では、上記に加え、実際に公開している企業を事例に5つのポイントと見方について解説いたします。
有価証券報告書の見方がわかれば、就活・転職だけではなく、現職での出世にも、また株式投資も有利になりますので是非ともこれを機に身につけましょう。
・有価証券報告書は転職活動の企業研究に役立つ
・有価証券報告書は転職活動しなくても現職でも役立つ
・有価証券報告書の確認ポイントは5つだけ
・就活生でも転職初心者でも転職エージェントのオンラインセミナーで転職活動が学べる
有価証券報告書ってなぁに?
有価証券報告書とは、企業が主に投資家に対して後悔している企業のお金に関するレポートみたいなものです。
無料で誰でも見られますので、どこで見るのかも確認してみましょう。
(1)有価証券報告書とは何か?
企業のお金の関するレポートである有価証券報告書には、企業が持っているお金や資産(土地、建物、設備など)、お金をどう使ったか・どう稼いだか、借金はいくらぐらいあるのか、社員の平均年収などについて詳しく書かれています。
(2)有価証券報告書ってどうやったら見られるの?
『EDINET』というサイトから誰でも、無料で閲覧することができます。
「EDINET」はElectronic Disclosure for Investors’ NETworkの略で、直訳すると「投資家のための電子開示システム」と言ったところです。
(3)【おまけ】決算公告ってなぁに?
原則として、株式会社であれば上場会社も非上場会社も、貸借対照表と損益計算書(大会社以外は貸借対照表のみ)の公告をする必要があります。
決算公告は以下の方法で行われています。
☑日刊新聞への掲載
☑官報への掲載
☑電子公告
ただし上場企業をはじめ、非上場企業でも規模の大きい募集や売り出しを行ったりしている企業は有価証券報告書の提出義務があります。
有価証券報告書の提出義務のある会社は決算公告不要です。
就活・転職の企業研究で有価証券報告書が重要な3つの理由
企業研究で有価証券報告書が重要な理由は①自分に合う求人企業を見つけるため、②内定がもらいやすくなるから、③入社後も活躍できるから、の3つです。
(1)自分に合った求人企業が見つけやすいから
有価証券報告書には企業の経営方針や企業の戦略に関する情報が含まれており、自分のキャリアプランや成長したい、進みたい方向性と合致しているか確認が出来ます。
また企業がどのような価値観や文化を持っているのかを理解することもできます。
あなたの志望動機や企業への適合度を考える上で、重要なポイントになります。
(2)内定がもらいやすくなるから
有価証券報告書を読むことで、深い企業研究が出来ます。
なぜなら企業のホームページとは圧倒的に情報量がちがうからです。
企業のビジネスモデルや業績動向について理解しておくことで、エントリーシートや職務経歴書などの応募書類作成での文章、さらには面接で話す内容も必然的にレベルアップします。
(3)入社後も活躍できるから
有価証券報告書は定性(経営方針、業務内容など)と定量(業績や財務な数字)の両面の情報が掲載されていますので、正しく企業を理解できます。
会社が求めていることが理解できると、何を頑張れば良いのわかりますので、入社後に活躍がしやすくなり、昇進・昇給・異動しやすさなどあなたにとってメリットが多いです。
具体的には以下の3点です。
①企業理解が深まる
入社・転職後でも企業の有価証券報告書を理解しておくことで、あなたの職場のビジョンや戦略、財務状況をより深く把握することができます。
自身の業務やプロジェクトが企業の目標や方針にどのように貢献するかを理解しやすくなります。
②仕事の意思決定の助けになる
有価証券報告書の理解は、新しい職場での意思決定をサポートしてくれます。
特に財務情報の理解は、部門やプロジェクトの目標設定や予算策定、投資決定などの業務において重要な役割を果たします。
また企業の経営戦略や市場動向に関する洞察を持つことで、あなたの仕事をより効果的に計画し、戦略的な方向性を示すことができます。
③キャリアの発展
有価証券報告書を読解すること自体が、キャリアの発展にも役立ちます。
企業の経営戦略や財務情報を理解することで、管理職や専門職のポジションに就くためのスキルや知識を磨くことができます。
マネジメント層に進む前に、経営戦略や財務の視点が身についていると仕事が有利に進みます。
さらには勤め先企業以外の情報、業界や競合他社に関する情報を持つことで、他の従業員(同僚など)より一歩も二歩も先に進めます。
目の前の業務に詳しい社員はいるかもしれませんが、企業の経営戦略や財務の視点から業務に携わっている社員はなかなかいないので、貴重な人材となれる可能性が非常に高くなります。
就活・転職の企業研究で見るべき有価証券報告書(IR含む)の5つのポイント+おまけ
企業研究で見るべき有価証券報告書のポイントは①経営方針、②事業内容、③業績動向、④財務情報、⑤サステナビリティ取組の5つです。
有価証券報告書の全文を読み込むのは膨大な時間がかかるので、ポイントをかいつまんで確認しましょう。
『EDINET』で「味の素」を検索いただき、実際に画面を開きながらだと理解しやすいかと思います。
引用:EDINET
(1)経営方針・戦略
有価証券報告書は企業の経営方針や戦略について、経営陣のコメントです。
つまり有価証券報告書から、企業の将来展望や成長戦略が見えてきます。
新規事業や事業再編などの動向を注視し、企業の将来性を評価します。
(2)事業内容
事業内容のパートでは、「事業内容」と「沿革」に注目しましょう。
大企業になるほど「そんな事業までやっていたの?」や、「起業当初はそんなことやってたんだ」が見えてきて興味深いです。
①事業内容
「味の素」と言えば、何を想像されますか?
私は調味料、冷凍食品…ぐらいしか思いつきませんでしたが、ヘルスケアにも進出しているんですね。
なぜ調味料や加工食品、冷凍食品からヘルスケアまで事業を拡大したのでしょうか?
また海外戦略も積極的に行っていますが、なぜインドネシアやベトナムなどアジア圏に集中しているのでしょうか…?
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②沿革
企業の歴史的変遷が見える沿革はかならず確認しておきましょう。(一般にHPよりも情報量が多いです)
なぜなら沿革にはその企業の真の強みが見えてくるからです。
真の強みとは、事業が発展するための源泉となっているものです。
どんな大企業も起業当初は小規模事業でした。
それでも現在、知名度の高い大企業になっているので数々の危機を乗り越えてきたからです。
危機を乗り越えるにはかならずと言っていいほど、強みを活用しています。
今後もその強みを活かして、事業を拡大していくと考えられます。
(3)業績の動向
こちらは目次の上の方にある「主要な経営指標などの推移」から確認できます。
キャッシュフローなどもありますが、より基本的な数字から確認しておきましょう。
直近5年間の業績推移や成長率が把握でき、企業の成長性や市場での競争力が見えてきます。
数値からも多くの仮説が立てられます。
「2020年は感染症で売上高は少し下がったけど、どうして事業利益は上がっているんだろう?」
「でも当期包括利益は赤字ってどーゆーこと?」
「ん?そもそも事業利益ってなんだ?」(これはググってみましょう)
間違っていても構わないので色んな角度から仮説を立ててみましょう。
(4)財務情報の分析
「連結財務諸表等」を開いてみましょう。
貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などの財務諸表を分析し、企業の財務健全性や安定性を評価します。
売上高や利益の推移、資産の増減、借入金の状況などを把握し、企業の経済的な状態を把握します。
以下の5つの観点から見ると良いです。
①収益性(効率的に利益を上げているか)
☑売上高総利益率:(売上総利益÷売上)×100
☑売上高営業利益率:(営業利益÷売上)×100
②安全性(資金は安定しているか)
☑自己資本比率:自己資本÷総資本×100
☑負債比率:(負債 ÷ 自己資本)×100
③効率性(資産を効率的に活用しているか)
☑有形固定資産回転率:売上高 ÷ 有形固定資産
☑棚卸資産回転率:売上高 ÷ 棚卸資産
④生産性(資本の投入に対して産出度合)
☑売上高÷従業員数
☑労働分配率:人件費÷付加価値×100
⑤成長性(どの程度成長しているか)
☑売上高成長率:(当期売上高-前期売上高)÷前期売上高×100
☑総資本増加率=(今期総資本-前期総資本)÷前期の総資本×100
(5)サステナビリティ取組
サステナビリティとは、環境や経済等に配慮した活動を行うことで、社会全体を長期的に持続させていこうという考え方です。
これからのご時世、サステナビリティの考え方を無視した企業は、生き残りは難しく、長期的な企業の成長には必須です。
(6)【おまけ】キャリア採用、平均年収
①キャリア採用
「キャリア採用」で検索してみましょう。
有価証券報告書にキャリア採用について盛り込んでいる企業は多くありません。
転職時に有力な情報源となります。
②平均年収
「従業員の状況」から従業員数や平均年収が確認できます。
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転職エージェントの無料のオンラインセミナーで就職・転職活動を学ぶ
就職・転職活動を効率的に学ぶには、転職エージェントの無料のオンラインセミナーが有効です。
本記事では①就活生・転職初心者向け、②第二新卒の方向け、③異業種転職向けの3つをご紹介いたします。
(1)就活生・転職初心者向けセミナー
転職を考えている方はもちろん、就活生でも転職活動の全体像は知っておいた方が良いです。
なぜなら1社目の会社に一生勤め上げるとは限らないからです。
昨今では日本も終身雇用でもなくなってきていますしね。
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(2)第二新卒の方向け
新卒入社から3年以内の第二新卒の方で、悩まれている方はたくさんいると思います。
「あれ?こんな会社だったの…?」
「マジか、上司ガチャはずれた」
「うそ…配属ガチャはずれじゃん」
仕方ありません。
よく考えてみれば、数ある企業の中で、1社目が自分に合った会社でしたという方が奇跡みたいなものです。
1社目から当たりを引けないと思っていた方がよいです。
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(3)異業種転職を考えている方向け
キャリアの方向転換を考えている方もいるかと思います。
年収が全てではないかもしれませんが、年収を上げるには異業種転職は有効です。
なぜなら業種×職種で年収が決まるからです。
もちろん企業規模もありますが、同じ業種同じ職種であれば、それほど年収の差は大きくありません。
一般にインフラ系やメーカーは年収が高い傾向にあります。
また取り扱い単価が高い(住宅や不動産)と企業利益が大きいので、年収も高くなりやすいです。
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有価証券報告書は就活・転職、出世にも役立つ
有価証券報告書は就活や転職はもちろん、現職での出世にも役立ちます。
有価証券報告書には企業の戦略や方向性、性格がわかるのであなたに合っているのかの判断基準になります。
さらには有価証券報告書を読み込んでいる就活生、転職希望者はそれほど多くはいません。つまり差別化です。
また現職でも勤務先企業の経営戦略や財務分析を行うことで、視座が高く(経営層に近い目線)なり、仕事の進め方が変わってきます。(結果、評価され出世しやすい)
ただし有価証券報告書はただ「読んでいます」だけでは勿体なく、分析をして仮説を立てましょう。
仮説はまちがっていても構いません。
あとから検証すれば良いですし、面接前であれば面接官(特に役員面接で有効)に仮説を投げかけることで「お、一味ちがう人がきたな」となります。
有価証券報告書はすべて読み込むと大変ですが、ポイントだけであればそれほど多くありません。
企業研究にとって有価証券報告書はとても有効な情報源です。
転職エージェントのオンラインセミナーなどで転職活動の全体像を理解した上、有価証券報告書の分析にも着手してみましょう。
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・有価証券報告書は転職活動しなくても現職でも役立つ
・有価証券報告書の確認ポイントは5つだけ
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