☑転職できたものの、転職後の職場がしんどい
☑転職後の職場で自分が何をしたらいいかわからない
☑転職して1年経つけど、ずっとしんどい…また転職しようかなと思っている
転職直後は多くの方がしんどい時期を過ごしています。
職場環境が良い悪いに関わらず、新しい環境に慣れるまではストレスがたまるものです。
しかしもし3ヶ月経過してもまだストレスがあるなら、転職前にしっかり転職活動ができていなかった可能性が高いです。
「今の会社で本当によかったのか?そもそも自分は何がしたかったんだっけ…?」
すぐに再度転職しなくても、改めて転職活動をすることで自分のやりたいことが明確になります。
どうしたら今の会社でやりたいことができるのか?
やはり再度、転職する必要があるのか?
はっきりさせることでそのストレスはなくなります。
「もう一度転職しようかな…」と思っている方も一度、対処法を試してからでも遅くないと思います。
・転職後しんどいのは環境変化と仕事の進め方の悩みが大半
・多くの転職者が転職直後はしんどい時期を過ごしている
・転職後のしんどさから抜け出すには、まずは自分軸(やりたいこと)を明確にする
・上司や人事(面接してくれた人)に定期的に相談する
・中高年こそ自分軸がしっかりしている人が多い
なぜ転職後はしんどい時期があるのか?
転職後しんどいのは、人間関係・業務の進め方・日常生活まで、前職場のようなペースをつかむまでにどうしても時間がかかるからです。
多くの転職者が転職後の数ヶ月から1年間はしんどい時期を経験します。
年齢を重ねるごとにその傾向は顕著になります。
(1)転職後はストレスがピークに…ライフスタイルが変化するため
転職直後は心身ともにともに疲れます。
転職に限らず、同じ社内でも部署異動したての頃は疲れますよね。
それと同じです。
ライフスタイルの変化は職場以外(引っ越しなど)でも誰しもが経験します。
慣れない環境にあなたの心身がまだついてきていないだけなのです。
(2)転職後は人間関係構築が難しい
新たな人間関係構築は気疲れするものです。
特に日本は人間関係を重視する会社が多いです。
上司、同僚、そのうち部下を持つ立場になるかもしれませんが、1年目はよそ者扱いされるような職場も多いです。
仕事において人間関係は無視できません。
私もそうですが、人見知りのタイプの方は特に過剰に気を遣い、気疲れがハンパないため、それだけで疲れ果ててしまいます。
対人関係で気疲れして、業務で本領発揮できない人すらいます。
(3)転職後は仕事を上手く進められない
①新しい仕事を覚えないといけない
仮に同じ業界、職種だとしても会社が変われば、仕事内容もちがったものになります。
異業種ならなおのこと大変です。
ゆくゆくはマネジメント層と言われて採用されたとしても、転職直後は現場仕事をやることが多いです。
現場(一般職) ⇒ 管理(課長、部長など) ⇒ 経営(役員)
上記のような順番に進むのが一般ですが、中途採用者がもっとも覚えるのがツラいのは現場仕事です。
なぜなら現場に近いほど細かい具体的な独自ルールが存在するからです。
一方、管理や経営は抽象度が高い業務が多いです。
仕事の難易度は高くても、新たに覚えることは少なくなってきます。
つまり転職直後はしんどいです。
②会社に何を期待されているかわからない
新卒入社者は一括採用され、集合研修を受け、会社から期待されることが明確になっています。
一方、中途入社者は会社から何を期待されているかが不明確なことがあります。
中途は新卒よりもキャリア迷子になりやすいわけです。
本来は転職活動のタイミング(職務経歴書や面接)で、転職者の思いと会社側の思いをすり合わせすべきです。
しかしそうなっていないケースだとキャリア迷子になり、仕事が上手く進められなくなってしまいます。
③入社前と業務内容のイメージがちがう
転職者の調査不足だったか、会社側がしっかり開示していなかったか、もしくは両者に課題があったかもしれません。
これも本来は転職活動のタイミングで、転職者の思いと会社側の思いをすり合わせるすべき内容です。
転職後に仕事ができないと悩む人の5つの特徴
転職後に仕事ができないと悩んでしまう人の特徴は、真面目で自分を責めがちな性格な人に多く見られます。
あなただけではなく、多くの人が同じように悩んでいます。
(1)入社(転職)から成長していないように感じる
転職であれば、中途入社になりますが、思ったように成長できていないと感じてしまうことがあります。
「年齢は10個も下の人の方がよほど仕事ができているじゃないか…」
「新入社員がやれるようなこともなんで自分はできないんだろうか」
どんな人でも成長には時間がかかります。
また成長スピードは曲線は時間と正比例とは限りません。
どこかで一気に急成長することもあります。
(2)周囲の人に迷惑をかけていると思っている
特に日本は他人に迷惑をかけてはいけない風潮があります。
しかし中途入社だとしても、最初はわからないことだらけです。
どんどん周囲の人に質問や相談をすることで、人間関係も良好になるチャンスとも考えられませんか?
誰かに迷惑はかけたら、誰かに迷惑をかけられればよいのです。
(3)失敗とミスを認識ちがいしている
失敗は経験やスキル不足により起こってしまったこと。
ミスは不注意や準備不足によるものです。
☑失敗 ⇒プレゼンしたが顧客に購入してもらえなかった
☑ミス ⇒プレゼン資料に数字の誤りが3箇所あった
失敗は力量不足なので経験値を積むしかなく、ミスは事前の努力で解決できます。
この2つは切り分けて考えないと、自己嫌悪におちいります。
失敗は努力だけでは解決できないこともありますからね。
(4)努力しても結果が出ない
がんばっても結果が出ないのはとてもくやしいことです。
しかし転職直後は結果が出なくて当たり前です。
なぜなら転職直後はある意味、新入社員と同じだからです。
新入社員に対して、結果を求めないですよね?
いくら上司から即戦力を求められても、報連相の徹底と、努力(具体的取組)のアピールをするしかありません。
焦ると余計に成果が遠のきます。
(5)周囲からなかなか評価してもらえない
転職直後は周囲から「お手並み拝見」と見られています。
仮にすぐに実績を上げたとしてもすぐには認められません。
実績と評価はタイムラグがあります。
まちがっても「こんなに頑張っているのに!」という顔をしてはなりません。
転職後のしんどい時期を抜け出す5つの対処法+α
転職後のしんどい時期を抜け出すには、まず「転職後はしんどいが当たり前」を受け入れ、しんどい原因を追究し、改めて転職活動(自分は何がしたい?)をしましょう。
ここでは転職を前提としない、転職活動のことを言っています。
5つの対処法+αを紹介いたしますので、参考にしてみてください。
(1)「転職後3ヶ月の壁」を受け入れ、頑張りすぎない
「転職3ヶ月の壁」とは、転職して3ヶ月で退職したいと悩む事象のことです。
1、2ヶ月は新天地で頑張ろうとモチベーションは高いですが、3ヶ月目に冷静になってきます。
多くの人が通る道です。
「転職直後はこんなもんなんだなぁ」とまずは受け入れましょう。
8割以上の人が転職直後はストレスがたまっています。
引用:パーソルキャリア「転職“3ヶ月の壁”を乗り越えるには?転職後に感じるストレスと効果的な解消・克服法」
(2)転職後は焦らず、生活リズムを整える
職場は大事ですが、それ以上にプライベートを含めた生活は重要です。
前述の通り、ライフスタイルが変わり、心身ともに疲れている可能性が高いです。
☑適切な睡眠
☑食事栄養バランス
☑適度な息抜き
これらの当たり前のことがビジネスパーソンの基礎をつくります。
「ちゃんと生活できているか?」と自問してみてもいいかもしれません。
心と身体は表裏一体です。
(3)自分は一体何に悩んでいるのか?原因をさぐる
(1)転職後3ヶ月の壁を受け入れ、(2)生活リズムを整えたら、次はストレスの原因と向き合いましょう。
☑会社の方針(年収、福利厚生含め)に問題?
☑所属部署(やりたい業務ではない)に問題?
☑人間関係(上司、同僚、部下)に問題?
☑職務内容(わからない、覚えられない、できない)に問題?
☑自分自身(能力、意欲、実績)に問題?
多くの人が5つのいずれかに当てはまるのではないでしょうか。
「何が原因なのか?」を紙やスマホのメモ帳に書き出してみましょう。
(4)自分はこれから何がしたいのか?改めて考える
①転職前に自分は転職して何がしたかったのか?
転職活動時に、転職先の会社で何がしたかったのか?何を求めて入社したのか?
改めて思い起こしてみる必要があります。
どこに向かったらいいのかわからない「キャリア迷子」の状態ですからね。
仮に転職活動時に自分軸(自分のやりたいこと)を考える時間が不十分だった方は以下の関連記事を参考にしてみてください。
②現状とのギャップを発見する
自分軸(目標、ゴール)が明確化したら、次は職場での現状(現在地)を確認しましょう。
職場での現状とは、今現在の日々の業務(1日をどんな業務をして過ごしている)です。
たとえば…
☑倉庫のピッキング作業
☑先輩の営業に同行し補助
☑営業資料作成
これらに対して、あなたのやりたいこととのギャップがあれば、それを埋めていかねばなりません。
(5)上司や人事担当に相談する
自分軸(目的地)も現状(現在地)がわかれば、あとは会社との方向性のすり合わせです。
まずは直属上司に相談、がマナーですが場合によっては人事担当者(あなたを面接してくれた人がベスト)に「私は〇〇部で△△で実績を上げるために入社しました。今、□□の業務をやらせてもらっていますが、△△にも携わっていきたいです。」と率直に伝えるといいです。
数ヶ月のうちは定期的に、できれば毎月1回ぐらいのペースで相談してもいいと思います。
会社とすり合わせず、自分軸だけ進んでは独りよがりになってしまいますからね。
ただし上司も人事も、あなたの相談に対してぼやっとした回答であれば、自分軸に従って進めばいいです。
相談の中でいきたい部署ややりたい業務について、どんどん質問をして理解を深める機会にもなります。
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(6)まだ転職しないけど、もう一度転職活動をしてみる
上記の(1)~(5)でもストレスから抜け出すことができなければ、もう一度転職活動をしてみませんか。
冒頭でお伝えした通り、転職後にしんどい一番の原因は転職活動不足であることが多いです。
ここでの転職活動は転職をするためではなく、「本当に自分がやりたかったことは何か?」をもう一度見つめ直すのが目的です。
「ぶっちゃけ転職ができれば良かったので、自分がやりたいことがよくわらないまま入社した」
「転職先で実現したいこと、5年10年後は何をしているのか?など入社後のイメージを持っていない」
「正直、企業研究不足だったけど面接してくれた人の印象もよかったし入社した」
思い当たるところはないでしょうか?
私も1社目(新卒)については本当に何も考えずに入社してしまい1年ちょっとで転職した過去があります。
私は4回転職経験がありますが、転職エージェントを頼ってキャリア形成の考え方を理解し、ポジティブな転職ができるようになりました。
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中高年転職者特有の転職後のツラさ(解決策もあり)
転職直後は誰しもしんどい時期がありますが、中高年となるとさらに顕著で、自信喪失することも多いです。
一方で、中高年は20代にはない人生経験があります。
冷静に自分と向き合うことで解決できます。
(1)転職後に自信をなくす…年下部下の存在
中高年で転職をすると年下が部下になることがあります。
役職のちがいは役割のちがいでしかないので全く気にする必要はないのですが、やりづらいと感じる方もいます。
「あなたは即戦力だから」と言われても、焦らなくていいです。
他者比較よりも自己比較です。
焦らずに自分軸と向き合うことです。
(2)役割分担が不明確で、毎日何をして良いのかわからない
前述の内容と若干重複しますが、中途は新卒とちがって会社から明確に何を期待しているか言ってもらえないことが多いです。
つまり自分の役割がよくわからないのです。
場合によっては直属の上司もあなたとどう接していいのかわからないかもしれません…
そんな時はやはり人事担当(あなたを面接してくれた人)に相談するのがベストでしょう。
(3)転職しづらい環境であることが多い
20代であれば、比較的転職はしやすいですが、中高年になると難しくなります。
それが3ヶ月や半年でふたたび転職となると…と「もう後がない…」と考えてより不安がつのります。
一方で、中高年は年輪を重ねるように強い自分軸を持っているはずです。
もし再度、転職を考えていたとしたら、一歩とどまった方がいいかもしれません。
自分軸をしっかり見つめ直して、仕切り直しましょう。
もし転職後のストレスが半年以上つづいたら…
ご紹介した対処法を試してみていただき、それでも1年間、状況が変わらなければ転職も視野に入れて動いた方がいいかもしれません。
心身が壊れてしまってからでは遅いですからね。
仮に環境を変えるとなると、転職か思い切って独立起業もありかもしれません。
いずれにしても自分軸(自分のやりたいこと)を明確にし、今後の人生を考えましょう。
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・転職後しんどいのは環境変化と仕事の進め方の悩みが大半
・多くの転職者が転職直後はしんどい時期を過ごしている
・転職後のしんどさから抜け出すには、まずは自分軸(やりたいこと)を明確にする
・上司や人事(面接してくれた人)に定期的に相談する
・中高年こそ自分軸がしっかりしている人が多い