☑同期が管理職登用されて焦っている
☑出世にはリーダーシップがないとダメだと思う
☑自分は優秀なのに出世できないのが不思議
同期が管理職に昇進して、焦ってるんです。なんで自分じゃなくて彼なんだろう…。やっぱりリーダーシップの差なんですかね?
その気持ち、よくわかります。でも、リーダーシップが強すぎると逆に出世しくくなる事がありますよ。
えっ、そうなんですか?でも上司や周りはいつも「リーダーシップが大事」って言いますよね?
もちろんリーダーシップは重要です。ただリーダーを支えながらチーム全体を動かす「フォロワーシップ」が今の時代はより評価されるんです。
フォロワーシップ…聞いたことがないですが、どういうものですか?
簡単に言えば、リーダーを助けながら成果を引き出す力です。この記事で詳しく説明します。
- リーダーシップが強すぎると出世しづらい
- 出世するなら主体性あるフォロワーシップ発揮を
- フォロワーシップを磨くとリーダーシップも育つ
- 上司を顧客、同期を仲間と考える
- リーダーシップが強すぎる優秀な人は転職も視野に
1万人規模の大企業で管理職を経験した私からお伝えしますね
リーダーシップ信仰の落とし穴
会社だけでなく、社会常識的に「リーダーシップが重要」と当然のように語られています。
特に出世を考えるビジネスパーソンであれば重要な事は明白です。
しかしリーダーシップがすべてと考えるのは少し危険かもしれません。
(1)リーダーシップが苦手=出世できないは本当?
「もっとリーダーシップを発揮しろ!」なんて上司に言われたこと、ありませんか?
その瞬間、「リーダーシップがないと出世できないんだな…」なんてプレッシャーを感じたことがあるかもしれません。
でもちょっと待ってください。
これって本当に正しいんでしょうか?
リーダーシップが必要だと思い込んでいると、自分には無理だと諦めてしまいがちです。
しかし実際の職場では、リーダーだけじゃなくて、チームを動かすために必要な“支える力”も同じくらい大切なんです。
つまり「リーダーじゃない自分」にも出世のチャンスがあります。
みんなが「リーダーシップ、リーダーシップ」言うから、リーダーシップが全てだと思っていました
(2)成果を出しているのに評価されない理由
毎日ちゃんと仕事してるし、成果だって上げてるのに、なぜか同期が先に出世していく…
「自分のほうが頑張ってるのに、なんで?」って思いますよね?
悔しいし、モヤモヤしますよね?
しかし会社や上司が評価しているのって、必ずしも目に見える成果だけではないです。
たとえば会議中に上司をサポートしたり、チームの調整役をしてたり、そういう「裏方的な貢献」が評価されていることがあります。
もしかしたらあなたが思う「成果」と、上司が見ている「成果」がちょっとズレているのかもしれません。
リーダーシップ以外の「見えない評価ポイント」も意識すると、状況が変わる可能性があります。
出世して管理職になったら、部下を引っ張るリーダーシップが必要だから評価ポイントなんじゃないんですか??
もちろんリーダーシップは必要です。ただ異なる立場から考えてみれば、管理職であろうとあなたの上司にも上司がいますし、経営陣や株主もいます。彼らのリーダーシップに従って、現場を回す力も評価されるはずですよ。
(3)周囲を支える人が実は求められている
仕事って結局、チームでやることがほとんどですよね。
もちろんリーダーがいるから方向性が決まるけど、実際にその方向性を具体的に形にするのは、リーダーを支えるメンバーたちなんです。
つまり自身の意思表示だけじゃなくて、「縁の下の力持ち」もとても重要です。
たとえば営業チームで大口顧客との商談を控えているリーダーが「あの顧客の過去の取引データを出してくれる?」と言う前に、「商談で役立つと思い、売上推移や過去の課題のデータをまとめました」と事前に準備できるメンバーがいれば、リーダーも心強く感じますよね。
そんなサポート力があると、チーム全体が回るし、上司も「この人頼りになるな」って評価してくれるんです。
支える力を発揮できる人は、間違いなく必要とされる存在です。
「リーダーシップが大事」だけだと視野が狭かったわけですね!「支える力」が重要なのか~
その通りです!特に一般職や初級管理職(主任、係長)のうちは、リーダーシップよりも上長に従うフォロワーシップの方が評価されると思った方が良いでしょう。「支える力」とは、つまりフォロワーシップです。
出世の鍵はフォロワーシップだった
ビジネスパーソンが出世するにはリーダーシップは必要ですが、それ以上にフォロワーシップが求められます。
人事評価項目にフォロワーシップが含まれていればわかりやすいのですが、あまり聞いたことはありませんのでフォロワーシップの重要性について確認しておきましょう。
(1)フォロワーシップとは何か?
「フォロワーシップ」って聞き慣れない言葉ですよね。
しかし実はリーダーを支えながら、チーム全体の力を引き出すすごく大事なスキルなんです。
リーダーシップが「みんなを引っ張る力」なら、フォロワーシップは「チームをうまく回す力」と言えます。
たとえばリーダーが方向性を決めたら、それを実行するためにみんなをまとめたり、問題が起きそうなところをフォローしたりする役割です。
フォローとはただ受け身で指示を待つわけではなく、主体的にチームに貢献する。
フォロワーシップは現場に近いほどリーダーシップ以上に必要なスキルです。
フォロワーシップというと、「上司の指示に従うだけ」「言われたことを黙々とこなす」といった受け身のイメージがあるかもしれませんが、自らの意思を持って動く必要があります。
(2)なぜフォロワーシップが評価されるのか?
仕事はリーダーシップとフォロワーシップのどっちが欠けても上手くいかないです。
リーダーシップだけが強すぎると周りがついてこれなくなるし、逆にフォロワーシップばっかりだと誰も方向性を決められなくなります。
つまりバランスが重要です。
たとえば新商品の提案会議で、リーダーが全体のプレゼン内容に集中しているときに「顧客の過去のアンケート結果をまとめておきました」とデータを事前に準備して渡すメンバーがいるとします。
この行動によって、リーダーは提案内容をより的確に顧客に伝えられ、会議が成功に近づきます。
これらのフォロワーシップを発揮する人は上司から「頼りになるな」って評価されやすいんです。
上司を「顧客」だと思って、期待されることを先回りしてサポートできる人は、確実に信頼を勝ち取ります。
一昔前は、課題が明確で「これをやれば成果が出る」という答えが見えている時代でした。
そんな環境では、方向性を示すリーダーシップが重視され、リーダーが評価されるのが当たり前だったんです。
しかし今は「VUCAの時代」と言われるように、先が読めず不確実性が高い状況が続いています。
どんな課題が出てくるか分からない中で、リーダーシップだけで物事を進めるのは限界があります。
だからこそリーダーを支え、状況に応じて柔軟に対応できる「支える力=フォロワーシップ」が求められているんです。
(3)【落とし穴】優秀でリーダーシップがあるのに出世できない人へ
①フォロワーシップよりもリーダーシップが強すぎる人
リーダーシップがあるのは素晴らしい事です。
引っ張る力がある人って目立ちますし、リーダーとして頼れる存在に見られがちです。
しかし実はリーダーシップが強すぎる人が出世でつまずくことも多いです。
たとえば自分の意見を押し通しすぎて、チームのメンバーが「この人、自分のことしか考えてない…」と思われてしまう事もあります。
逆にフォロワーシップがある人は、周りの声をちゃんと聞いて、チーム全体のバランスを取れるんです。
でもフォロワーシップばかり磨いても、リーダーシップが育たないのでは??
フォロワーとして成功する経験は、将来リーダーとして必要な資質を育てます。リーダーの意思決定を支える中で、チーム全体を俯瞰する視点や、多様な意見をまとめる調整力が身につきますからね。
②リーダーシップ優位の人は大器晩成型かも
リーダーシップが強い人は職場によって、すぐに評価されることもあれば「この人、ちょっと目立ちすぎるな…」って敬遠されることもあります。
その職場や業種、会社として求めている人材像に合ってるか否かが関係します。
たとえば安定を重視する企業では、「強すぎるリーダーシップ」は逆に評価されないことも多いです。
しかし業種や職場によっては、リーダーシップがドンピシャでハマる場合もありますよね。
だからこそ「今の環境が自分に合ってないかも…」と感じたら、転職を視野に入れるのもアリです。
自分の強みが発揮できる場所でこそ、本領が発揮されるもの。
リーダーシップ優位な人は、じっくりと環境を選んで、大器晩成型で活躍するのも手段のひとつです。
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フォロワーシップを育てる3つの実践方法
フォロワーシップの重要性を理解したところで、実際にどのような実践方法があるのか見てみましょう。
(1)チーム全体を俯瞰する視点を持つ
仕事をする上で、自分の担当業務だけに集中してしまうことってありますよね。
しかし本当に評価されるのは、チーム全体の動きを俯瞰してサポートできる人です。
たとえば会議で意見がまとまらず困っている時に「こうしたらいいんじゃないですか?」と適切な提案ができる人。
このようにチームの状況を見て、今自分に何ができるかを考える視点を持つことが重要です。
そのためには日々の業務で「チーム全体がどう動いているのか」「誰がどんな課題を抱えているのか」を意識して観察する習慣をつけると良いでしょう。
リーダーシップを育てるためにも、まずはフォロワーとしてチームを支える力を磨くことが近道です。
(2)上司は顧客、同期は仲間
職場での信頼関係は、評価やキャリアアップに直結する大切な要素です。
信頼を得るには、上司や同期と円滑なコミュニケーションを取り、相手の期待に応える行動を積み重ねることが重要です。
上司を「顧客」と考え、何を求められているのかを察知し、先回りして対応する意識を持ちましょう。
また同期は「仲間」として助け合い、お互いを支え合う姿勢が評価につながります。
たとえば同期が急な仕事で困っているときにさりげなくフォローするなど、相手を助ける行動を心がけることで「この人は頼りになる」と思ってもらえます。
信頼関係を築くことで、評価も自然と上がっていきます。
(3)フォロワーとしての「主体性」を意識する
フォロワーシップの本質は、主体性を持って積極的に行動する事です。
たとえば上司が「あの資料どうなってる?」と聞く前に、「こういう資料が必要かと思い用意しました!」と先回りして対応できる人がフォロワーとして評価されるのです。
ここで重要なのは「自主的」と「主体的」の違いです。
「自主的」は単に自分の判断で行動することですが、「主体的」は相手のニーズや状況を考えた上で、自分から動くことを指します。
つまり相手をしっかり観察し、必要とされる行動を取るのが主体性です。
主体性があるフォロワーは、上司やチームメンバーから信頼され、評価もどんどん高まります。
フォロワーシップを発揮することで、自分のキャリアの可能性も広がっていくのです。
感覚的には若いうちにフォロワーシップを磨いて、年齢や役職が高まっていくにつれてリーダーシップを磨くイメージですかね!?
イメージは間違っていないと思いますよ。いくら優秀で若いうちからリーダーシップがあっても、才能が埋もれてしまったら勿体ないですからね。
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リーダーシップとフォロワーシップのバランスが出世への道
リーダーシップだけが出世の条件ではありません。
特に昨今のような不確実な時代はリーダーを支え、柔軟に動ける「フォロワーシップ」が非常に重要です。
フォロワーとしての成功体験は将来的なリーダーシップの基盤にもなります。
まずはチーム全体を見渡し、サポートできる視点を養いましょう。
上司を顧客と考え、期待に応える行動を積み重ねることで信頼を得ることができます。
特に若いうちはフォロワーシップを磨き、段階的にリーダーシップを身につけるのが理想です。
自分の特性を理解し、適切な環境で力を発揮することが、出世の近道になるでしょう。
フォロワーシップを意識して行動を変えてみませんか。
- リーダーシップが強すぎると出世しづらい
- 出世するなら主体性あるフォロワーシップ発揮を
- フォロワーシップを磨くとリーダーシップも育つ
- 上司を顧客、同期を仲間と考える
- リーダーシップが強すぎる優秀な人は転職も視野に
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