☑現職の給与・評価に不満がある
☑給与交渉のやり方を知りたい
☑転職で年収が増やしたい
・給与交渉は前準備が9割
・給与交渉を成功させるには適切なタイミングがある
・給与交渉が進まない時は転職も視野に入れる
・とはいえ転職の決断は自己分析をした後に行う
・転職のプロに相談すれば給与アップの可能性は高まる
給与交渉の前にやるべき準備5ステップ
会社や上司に給与交渉する前に入念な準備が必要です。
①市場分析②社内調査③自己分析④根回し⑤交渉プランの作成の順で進めましょう。
(1)市場分析:自分の市場価値を正しく知る
「自分が今もらっている給与は適正化のか」を見極めるために、まずは自分の市場価値を正しく知る必要があります。
社内だけでなく転職市場において、無料で現在の自分の立ち位置、つまり給与相場を客観的に評価してくれるサービスがあります。
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(2)社内調査:会社や上司が求める成果を知る
転職市場での自分の価値がわかったら、次は「社内で何をしたら給与が上がるのか?」を考えます。
ポイントは「自分がいくら欲しい」と主張するのではなく、会社や上司が「こんな成果を上げてもらいたい」という思いを理解する事です。
①利益から給与が支払われている
社員の給与(人件費)は会社の利益から出ています。(正確には総利益から営業経費を含む人件費を差し引きかれて利益が算出…ですが便宜上の理解のためご容赦ください)
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②会社や上司が求める成果は何か
前述の通り、基本的には会社は利益を上げたいと考えています。
しかし短期的な利益だけでなく、ブランド力を高めるために顧客の関係性やイメージを優先したり、長期的目線で個人よりもチームでの成果を求めるため人材育成が求められる事があります。
会社や上司の方針を理解し、何をすれば給与を上げてもらえるのかを想像してみましょう。
中小企業であれば、社長がいつも口にしている事や、朝礼で毎回確認している事。
大企業であれば、有価証券報告書で会社のビジョンやKPIが確認できます。
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もちろん具体的には交渉時に確認する事ではありますが、給与交渉の前にある程度は予測しておくことで会社や上司の心証が良くなり、交渉はスムーズに進む確率が高まります。
③人事評価制度の理解
どのような人事評価により給与が決まっているのか理解しておきましょう。
特に大企業は給与体系がしっかり組まれているため、人事評価制度に逆らって「Aさんは頑張っているから特別に手当を出そう」なんてことは難しいです。
「評価が上がって年収アップ」「昇進して年収アップ」など年収の上げ方は会社によってさまざまですが、人事評価制度を理解せずに交渉すると、上司と話がかみ合わずに交渉決裂する可能性が高いです。
(3)自己分析:あなたの強みと成果を明確にする
会社や上司が求める事、つまり相手を理解したら、次は自分の強みと成果を棚卸し言語化します。
「今までこれだけの成果を上げており、これからもこんな強みを活かして会社に貢献します」といったストーリーを考えます。
①現職での具体的な成果をリストアップする
賞与面談などの定期面談で目標と実績の差をフィードバックされる会社も多いかと思います。
基本的にはここでの目標を対しての成果をリストアップしましょう。
定期的な面談がなければ、会社が掲げている目標、たとえば営業利益目標に対して自分が貢献している事をリストアップします。
・営業:プレゼン資料を工夫し、成約数が月2件増やせた(後輩にもノウハウ共有した)
・製造:工程改善により生産性が上がり、2日間納期を早める事ができた
・事務:IT化を進め、作業時間が3時間短縮できた
②強みを明確にする
誰にでも強みはかならずあります。
しかしここで明確にしておきたいのはあくまで「会社(所属部署)や上司が求める成果につながる」強みです。
以下、よくあるケースです。
左が会社や上司の思い、右が活かせる強みです
・既存顧客の購買頻度を上げたい⇒顧客と向き合いアフターフォローできる誠実さと仕事の丁寧さ
・新規顧客獲得をしてほしい⇒奇抜な企画力とフットワークの軽さ
・若手の育成をしてもらいたい⇒わかりやすく伝えるコミュニケーション力と面倒見の良さ
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(4)労働組合への根回し
会社に労働組合があれば、給与交渉の前に相談するのも手段のひとつです。
労働組合は春闘で労働者の代表として、労働時間の改善や休日取得、ベースアップ(給与アップ)について会社と交渉をする組織です。
労働組合は会社側の思いや、給与交渉のノウハウを持っています。
(1)~(3)の給与交渉の準備がある程度固まったら、信頼できる労働組合関係者に一度プレゼンしてみてフィードバックを受けると良いです。
前述の人事評価制度に関する資料なども労働組合であれば持っている可能性も高く、情報収集にも使えます。
春闘とは日本の企業や産業界で毎年春に行われる、労働組合と経営側(企業)との間の賃金・労働条件に関する交渉のことです。
(5)交渉プランを練る
さいごにどのようなプランで交渉を進めるかの準備をしましょう。
①交渉の切り出し方
唐突に上司に「私は会社に貢献しているので給与を上げてください」と言っても交渉は難航します。
スムーズに交渉が進むよう、話の切り出し方や媒体(見せ方)にも留意しましょう。
結論から、つまり金額から…と言いたいところですが、はじめは金額には触れず「年収のことでご相談なんですが」で十分です。
なぜなら日本のほとんどの管理職が給与交渉され慣れていないのでいきなり「年収50万円増やしたいんですが」というと面食らってしまう可能性が高いからです。
②交渉媒体を工夫する
上司にも様々なタイプがいますので、口頭だけでなく紙ベース(メール等デジタルも可)で準備しておくと交渉の成功確率が高まります。
また上司に人事権がない場合、人事部長などに相談する流れになりますので、そのままあなたのメール本文を転送して使うかもしれません。
多忙な上司からすれば、上長に相談する時に一からメールを打たされるのは苦痛です。
交渉後に上司がどのようなアクションをするのかも想像しましょう。
③定量的な「希望額」と「最低ライン」の設定
交渉の最終段階で、具体的に「いくら欲しいのか」を伝える必要がありますので、当日にアタフタしないように事前に設定しておきましょう。
初めは強気の金額設定で構いません。
なぜなら初めに伝えた数値が相手の中で基準となりやすく、その後に出した数値が低く感じるからです。
(これをアンカリング効果と言います)
少しシミュレーションをしてみましょう。
【一例】
・強気:600万円
・希望:550万円
・最低:520万円
給与交渉を成功させる3つのポイント
給与交渉を成功させるには①適切なタイミング②説得力のある交渉術③交渉が決裂しないための注意点の3点を確認しましょう。
(1)適切なタイミングを見極める
交渉のタイミングが悪いと、交渉内容が良くても失敗する確率が高まります。
3つのポイントの中でも最重要と心得てください。
①定期面談
多い会社であれば週に1度、少ない会社でも半年に1度の頻度で上司との定期面談があると思います。
上司の立場からすれば、唐突に給与交渉のためにアポイントを取ってもらうよりはスムーズに話が聴けます。
②目標達成率が高い
二期以上目標達成率が高い時です。
ポイントは「目標達成している」ではなく「目標達成率が高い」です。
たとえば営業利益目標達成率が前々期は120%、前期は125%であれば胸を張って交渉できるタイミングと言えます。
一方、会社や部署の目標達成率を下回っているのに「給与少ないので上げてください」では「え?むしろ会社としては給与下げたいんだけど…」と会社側に思われてしまいます。
③上司が話を聴けるタイミング
多くの上司は多忙ですので、話をゆっくり聴いていられない事も多いです。
上司や状況によりますが、一般的に週末金曜日の夕方であれば落ち着いて話を聴いてくれることが多い傾向にあります。
なぜなら今週の仕事をやり切り、休みの前日で浮かれているからです。
上司だって人間です。
(2)説得力のある交渉術:言葉とデータで勝負する
適切なタイミングがわかったら、いよいよ交渉スタートです。
言葉だけでなく数値データを活用して説得力を高めていきましょう。
①交渉の流れと時間
・会社に貢献して、年収を上げたいです
・〇〇に取り組むことで会社に貢献できると考えています(定性的)
・〇〇を△△%程度引き上げます(定量的)
・私の強みである□□力を活かして貢献します
・年収を■■万円上げたいです
大まかには上記の流れです。
給与交渉は社員都合の業務外と考えられますので、あまり上司の時間を奪わないという意味で10分以内が望ましいです。
②上司の納得を引き出すための話し方のコツ
「給与交渉します!」と言われると交渉され慣れていない日本の管理職はたいてい驚きます。
「給与のことで相談があるんですが」とやんわりと話し出すと良いです。
重要なのは「今の給与に不満があるから上げてください」ではなく「何をしたら年収を上げられますか?」というスタンスでいる事です。
つまり「お金が欲しい」という自分の欲求ではなく「会社に貢献しますので、自分の給与も上げたい。そうすれば更に頑張って結果を出します」といった相手目線に立ちましょう。
また「常日頃から上司のおかげで働きやすく、結果が出せています」と上司への感謝も忘れずに伝えましょう。
(3)交渉が決裂しないための注意点
会社や上司によっては全く掛け合ってくれない事もあります。
それでも決して感情的にはならず、「お時間を取っていただき、ありがとうございました」と冷静に対応しましょう。
上司には、次の評価時期に再提案する事、会社への貢献意欲がある事を強く伝えると心証が悪くなることはないと思われます。
給与交渉が進まない時の次の一手
仮に給与交渉が思うように進まなければ現職に固執せずに、転職のプロを活用するのも手段のひとつです。ただし実際に転職するかどうかは冷静に見極める必要があります。
(1)給与交渉が難航する原因と対策
「給与が少ないし、交渉も出来ないなら転職するか」と思うのは自然な感情ですが、「なぜ給与交渉が難航するのか?」の原因を追及しなければ同じ失敗を繰り返してしまう可能性があります。
・直属の上司が対応を面倒くさがっている
⇒(一度は直属の上司に話した上で)上司の上司や人事に相談
・人事評価制度が年功序列
⇒交渉の中で特別手当や賞与アップを要望
・「先輩が上」の組織文化
⇒交渉は困難なため、転職を視野に
(2)転職のプロを活用して選択肢を広げる
給与交渉が上手くいかない原因から判断し、転職が視野に入ってきたら転職のプロである転職エージェントを活用して、転職市場を調査してみましょう。
いきなりキャリアアドバイザーと面談するのは抵抗があれば、無料で利用でき、聞くだけ参加も可能なオンラインセミナーもありますのでハードルは低いです。
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(3)転職か現職か?冷静な意思決定をするために
企業分析など転職市場について調査するのはノーリスクですが、実際に転職するのか?現職に留まるのかは冷静な判断が必要です。
自己分析で自分自身と向き合い、それでも「年収を上げる事」の優先が高いのであれば転職も検討しましょう。
①自己分析
「本当に転職したいのか?」
「なぜ転職したいのか?」
「現状に不満か、将来の不安か?」
「年収?やりがい?労働時間?上司…?」
「どんな人生にしたいか?」といった自分軸から考える事で答えが見えてきます。
現職を辞める必要はないかもしれませんし、やはり転職かもしれません。
転職は目的ではなく、あくまで手段です。
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②年収が上がる転職のやり方
自己分析の結果、「年収を上げる事」の優先順位が高いのであればやはり転職という手段を取る事になるかと思います。
年収は一般に業種と職種で決まります。
つまり現職の給与に不満があるなら、異業種もしくは異職種転職で年収アップできる可能性があります。
特に昨今では人手不足のため、いわゆる売り手市場であり転職時の年収交渉をやりやすい傾向と言えます。
とはいえ、内定をもらう前に転職先の企業に「年収上げてください」とは言いづらいです。
転職のプロである転職エージェントに、キャリア形成計画立案の手伝いや年収交渉をしてもらうと年収アップの可能性がグンと上がります。
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給与も大事ですが生涯年収はより重要
給与は多いほどありがたいです。
しかし目先の給与アップだけでなく、ビジネスパーソンとしての生涯年収アップも考えてみてはいかがでしょうか。
生涯年収を上げるためには、本質的にはキャリアを磨くしかありません。
現職でキャリアを積む事も出来ますが、一つの会社で得られるキャリアだけでは生涯年収を大きく増やすのは難しい時代いなりました。
現職での給与交渉をしてみた上で、難しければ異業種・異職種への転職も視野に入れてみましょう。
ただし実際に転職するかの決断は転職のプロである転職エージェントから情報収集しつつ自己分析の上、冷静に判断しましょう。
決めるのはあなたです。
・給与交渉は前準備が9割
・給与交渉を成功させるには適切なタイミングがある
・給与交渉が進まない時は転職も視野に入れる
・とはいえ転職の決断は自己分析をした後に行う
・転職のプロに相談すれば給与アップの可能性は高まる