☑どんな企業に転職したいかわからない
☑企業研究の進め方がわからない
☑企業の強みと言われてもよくわからない
企業の強みって言われても、正直ピンとこないです…ホームページとかもみんな同じようなこと書いてますし
確かにそうですね。でも「どの業務を自社でやっていて、どこを外注してるか」など、会社の仕組みを見ると強みが見えてきますよ。
それって具体的にはどうやって調べればいいんですか??
まずは今の会社で考えてみるのが一番です。それに、有価証券報告書やIR資料を読むと、事業構造がよくわかりますよ。
- 強みは“事業構造”から読み解ける
- 現職の業務から全体像を見直す
- 有価証券報告書で企業の中身を可視化
- 面接では構造と強みをセットで語る
- 自分の強みと企業の強みを掛け算する
企業の“強み”ってなに?見えづらさの正体
企業研究でよく出てくる「会社の強み」、正直どれも同じに見えてわからない…そんな方に向けて、企業の“中の仕組み=事業構造”から強みを見抜く視点をご紹介します。
表面的な言葉に惑わされず、面接や志望動機にもつながる深い理解を身につけましょう。
(1)なぜ「会社の強み」がわからないのか
転職サイトや企業HPを見ても、「会社の強みがわからない」と感じたことはありませんか?
実はそれ、自然なことです。
多くの企業が掲げる「持続的な成長」「グローバルな視点」「安心・信頼・スピード」などの言葉は抽象的で、どの会社にも当てはまりそうに見えるからです。
特に、企業が行っている業務や“ビジネスの仕組み”を知らないままだと、その会社が他社と比べてどこで勝っているのかをつかみにくくなります。
(2)「強み」は外から見えにくいからこそ、構造から見る
企業の強みは、単に製品やサービスの種類ではありません。
たとえば「顧客対応が早い」「納期が正確」「製品開発力がある」といった特徴は、企業がどのように業務を設計しているか=事業構造によって支えられています。
つまり「何を自社でやり、何を外注しているか」「どこに人やお金をかけているか」など、企業の“中の仕組み”を知ることで、強みの本質が見えてきます。
(3)強みを「表面の言葉」で終わらせないために
面接で「うちの強みは何だと思いますか?」と聞かれて、HPに書いてあるキャッチコピーをそのまま答えてしまうのは避けたいところです。
表面的な言葉に留まらず、「なぜそれが強みなのか?どんな仕組みで実現しているのか?」まで踏み込めると、面接官の印象は大きく変わります。
強みを知るとは、会社の“戦い方”を知ることと同じです。
強みを見抜くカギは「事業構造」にあり
企業の強みは、言葉ではなく「どんな仕組みで事業を動かしているか」を見ると見えてきます。
本章では、業務の分担や外注の使い方といった“事業構造”に注目し、どこを見ればその企業らしさ=強みがにじみ出るのかをわかりやすく解説します。
(1)事業構造とは?わかりやすく言うと「会社の中の役割分担」
「事業構造」という言葉は難しく聞こえるかもしれませんが、実はとてもシンプルです。
たとえばある防災用品メーカーでは、製品の企画や設計は社内で行い、生産は外注、物流は大手倉庫業者に任せるというスタイルをとっています。これが事業構造です。
どこを自分たちでやって、どこを他者に任せているか。
この設計こそが、会社の個性や強みに直結します。
(2)“強み”がにじみ出る3つのポイント
企業の強みがにじみ出るのは、以下のような構造に注目したときです。
- 自社でやっている業務の領域がどこか(例:設計・製造・販売)
- 他社との連携スタイル(例:外注、提携、OEMなど)
- 資源(人・お金・時間)をどこに多く割いているか
たとえば自社製造にこだわる企業は、品質やスピードを強みとしやすく、外注をうまく使う企業はコストや柔軟性を重視します。この違いが「強み」です。
(3)「強み」を見つけてみよう
①今の勤務先から
まずは転職先を見る前に、自分が今働いている企業で考えてみましょう。
- 社内で完結している業務はどこか?
- 他社に任せている業務はどこか?
- 自分の仕事はその中でどの部分か?
たとえば「営業は社内だが、在庫管理や配送は完全外注」「製品は企画だけして、製造は工場へ委託」など、働いていると見えづらい部分も多いですが、少し視点を変えると会社の全体像が見えてきます。
そのうえで「うちはスピード対応に強い」「価格競争より顧客対応に注力してる」などの傾向が見えれば、それがその会社の“強みの起点”です。
強みは、意外と自分の身近なところにヒントがあります。
②有価証券報告書やIR資料から
上場企業を志望する場合、有価証券報告書(特に「事業の内容」「事業等のリスク」「設備投資計画」など)は非常に有益な情報源です。
たとえば、「製造拠点の内訳」「主要取引先」「外注比率」「研究開発費の増減」などから、その企業がどこに力を入れているか、どこで利益を出しているかが見えてきます。
また、IR資料(決算説明資料)では、経営層がどんな戦略で今後の成長を考えているかを知ることができます。
「AI導入で物流を効率化」「海外製造から国内回帰」など、構造変化に関する発言は“未来の強み”を示していることも。
企業研究を一歩踏み込んで、こうした資料から「強みの仕組み」を読み解けるようになると、面接でもグッと説得力が増します。
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強みを企業研究・面接で活かす3ステップ
企業研究で見つけた“強み”は、調べて終わりではありません。
面接や職務経歴書でどう活かすか、自分の経験とどう結びつけるかがカギになります。
本章では、強みを深掘りしながら、自分自身の魅力と重ねて伝える方法を、具体的なステップで解説します。
(1)企業研究で“強みを探す視点”を持つ
企業研究では、会社概要や事業内容の確認はもちろんですが、「なにをどこでやっているか」に注目しましょう。
IR資料(上場企業の場合)、企業紹介動画、採用ページの社員インタビューなどに「こだわり」や「自社開発」などのヒントが隠れています。
BtoB企業の場合でも、どのようなバリューチェーン(価値連鎖)を持っているかを探ることで、強みが見えやすくなります。
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(2)面接で活かす質問力:「強みは何だと思いますか?」に答える
面接で差が出るのが、「会社の強みは何だと思いますか?」という質問です。
このとき、ホームページに記載されている内容をそのまま引用し「御社の強みは●●だと思います」だけで終わらず、「●●という点に注力している構造があり、それが強みとして現れていると感じました」と答えられると、相手の印象が大きく変わります。
つまり一歩踏み込んで自身の頭で考え、分析した結果を伝える事。
ただし事実(ホームページや有価証券報告書に記載されている内容)と解釈(自身の考え)は分けて伝える事も忘れてはなりません。
また、逆質問として「●●は▲▲という理由から外注されているのでしょうか?」など、構造に切り込んだ質問ができれば、企業理解の深さが伝わります。
↓↓↓質問力をきたえる↓↓↓
(3)企業の強みと自分の強みと接続する
①企業の強みと自分の経験をどうつなげるか
企業研究で“相手の強み”を理解したら、次にすべきは「自分の強みとどう接続するか」を考えることです。
たとえば、ある企業が「現場のスピード対応力」を強みとして掲げているなら、自分の経験の中で「顧客からの急な要望に柔軟に対応し、信頼を得た」といったエピソードが重なるかどうかを探ります。
自分の経験を“構造の中のどこに活かせるか”という視点で考えると、単なる職務の棚卸しではなく、「どの会社にフィットする人材か」を整理できるようになります。
②“強みの掛け算”を職務経歴書・面接で提案しよう
この接続ができると、職務経歴書では「なぜその企業に合うのか」を具体的に書けるようになります。
単にスキルや業務経験を列挙するのではなく、「貴社が重視する××という戦略において、私の◯◯経験は即戦力として貢献できると考えます」といった“提案型の自己PR”に変わります。
面接でも「企業の構造や強みを理解し、それに自分がどう貢献できるか」まで話せれば、採用担当にとっては非常に伝わりやすく、「配属後の活躍が想像できる人材」として評価されやすくなります。
つまり、「企業の強み×自分の強み」という視点で職務経歴書や面接回答を設計できる人は、内定率が格段に高まるのです。
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企業の強みは“中の仕組み”から見えてくる
「会社の強みがわからない」と感じるのは当然です。
でも、企業の“事業構造”を理解すれば、その強みの本質が見えてきます。
どこを自社で担い、どこを外注しているのか、どこに資源を集中しているのか──その構造を見抜く力は、企業研究や面接対策に直結します。
そして、自分の経験とどうつなげて貢献できるかまで考えられる人は、確実に内定に近づきます。
企業の“仕組み”から見る転職力、今日から鍛えていきましょう。

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