☑自己分析の仕方がわからない
☑今の仕事から転職したいけど、何がしたいかわからない
☑自分のことをもっと理解したい
自己分析のやり方は山ほどありますが、自分史を作成することで深い自己理解ができます。
なぜなら自己分析の答えは未来(願望)ではなく、過去(事実)にしかないからです。
ただし他の自己分析のやり方を否定しているわけではなく、目的によってどの手段を選ぶのかが変わってくると考えています。
自己分析の目的は主に転職活動で行うことが多いですが、本記事では自分の心に素直になり、転職活動での自己分析の前段階にフォーカスを当てています。
自分の心に”素直になっていない”自己分析をしても、納得のいく転職は難しいです。
本記事がこれから転職活動する方や転職活動中の方、そもそもサラリーマンを続けるべきか悩んでいる方がより良く生きるヒントになれば嬉しいです。
・自己分析の目的は、自分に素直になり、生きる目的を見つけること
・自己分析は大切なこと、得意なこと、好きなことの3つを見つける作業
・自分史ノートを書く環境も大事(非日常&リラックス)
・自己分析の順番は、①棚卸⇒②共通項+仕分け⇒③分析
・過去としっかり向き合うことで、ようやく未来が見える
自己分析はなぜ必要なのか?5つの理由
自己分析の目的は、人生の目的を見つけ、ストレスフリーに生きることです。
また自分の強みを発揮することで、人の役にも立てますし、お金をかせげるようになります。
(1)人生の目的を見つけるため
抽象的な話ではありますが、生きている実感が得られます。
自己分析は、自分は何のために生きているのか、何をするために産まれてきたのか見つける作業です。
(2)ストレスフリーに生きるため
自分に素直に生きることで、ストレスフリーな状態で生きることができます。
自分軸で生きることになり、誰かの評価が気になったり、相手に見返りを求めたり、「がんばる」という概念がなくなり、物事に夢中で取り組めるようになります。
(3)自分の強みを発揮するため
自己分析により、自分の強みが理解でき、発揮することができます。
強みの「理解」と「発揮」は別物です。
☑「理解」
自分の得意なことがわかっている
☑「発揮」
強みがわかった上で、活躍できる環境で利用している
(4)人の役に立つため
自己分析により、強みを理解・発揮することで誰の課題を解決することができます。
人・社会の役に立つことができ、自己肯定感や「人から必要とされたい」という承認欲求が満たされます。
(5)お金をかせぐため
自分の強みが理解・発揮できることで、誰かの課題を解決し、お金が稼げるようになります。
自分が得意なことがわかっているので、時間とエネルギーを集中させることができ、プロフェッショナルになることができます。
【何をする?】自己分析のやり方~自分史の作り方~
自己分析の手順は、①目的・範囲決め、②仮説を立てる、③自分史の作成、④自己分析になります。
深い自己分析をするためには、自分に素直になる必要があり、自分史を作成する時間や場所などの環境にも配慮が必要です。
また自己分析・診断ツールもご紹介いたします。
(1)自己分析しやすい環境づくり
自己分析する環境は、非日常であることがポイントです。
なぜなら日常空間だと、仕事(日常業務)の延長感あり、脳がリラックスモードに切り替わらないからです。
①時間
一般的なビジネスパーソンであれば、平日なら19~21時辺り、落ち着ける時間帯が望ましいです。
土日休みであれば、日曜よりは土曜の方がリラックスできる方が多いでしょうか。
45分間を1セットにして、4セットぐらいにすると良いです。
なぜなら45分間程度しか人間の集中力は持たないからです。
②場所
非日常空間で自己分析することをオススメします。
たとえば、いつも行かない喫茶店やファミレスなどですね。
旅館やホテルに宿泊するのが理想的です(ちょっとハードル高いですね…)。
(2)自己分析の手順
①自己分析の目的・範囲決め
何のために自己分析をするのかを明確にし、どこまでやるのか決めます。
この手順を飛ばしてしまうと、「自分探しの旅」に出かけて永遠に答えが出ずに時間がいくらあっても足りなくなります。
本記事では自己分析を転職活動に活用することを目的としており、職務経歴書など応募書類作成の前準備の位置づけとして考えています。
②結論から考える
目的が決まったら、早速自分史の作成を始めたいところですが、もう1ステップあります。
それは「自分が大事にしていること、得意なこと、好きなこと」の3つについての仮説を立てて、自分史を書き始めましょう。
つまり結論から考えます。
仮説は間違っている可能性はありますが、それでも構いません。
今すぐに、一瞬で頭に浮かんだ内容を書き出してみましょう。
仮説があることで、先にイメージが作れているため、自分史の作成が機械的になりません。
③自分史の作成
自分史とは、幼少期から現在に至るまでの、自分の行動や考え方や大切にしている価値観・行動を棚卸することです。
棚卸した出来事に対して自分の感情だけでなく、家族や友人など関わった人の顔やその時の状況を思い浮かべながら書くとイメージがよみがえります。
また共通するような価値観には赤ペンで○などして、分析時に活用しましょう。
重要なのは“自分に素直になる“ことです。
職務経歴書などでどう書くのか外向けの内容は後で考えればいいです。
現時点は自分のためにだけに自分史を書くことに集中しましょう。
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④自己分析
自分史に書き出した価値観・行動の共通項を見つけ、以下の3つに分類します。
☑大切:なぜしたい?
☑好き:何をしたい?
☑得意:どうやりたい?
共通項を見つけ、自分の大事・得意・好きを3つに分類することでがわかってきます。
(3)自己分析・診断ツール
自己分析は基本的にあなたが一人で考えるものですが、無料の自己分析補助サービスがありますので紹介いたします。
しかしあくまで補助的なものとして考えてください。
①AIに聞いてみる
自分史で過去(事実)にさかのぼって自己分析をすることがベースですが、自分のことをAIに聞いてみるのもヒントが得られることがあります。
チャットGPT、Viberなど無料アプリで十分です。
②グッドポイント診断をしてみる
転職サイトの『リクナビネクスト』の転職支援サービスでグッドポイント診断は無料で、30分間であなたの強みを診断してくれます。
自分史の前に診断すれば、仮説立案の一助になりますね。
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③他己分析をしてみる
マイナビの無料の転職支援サービスに他己分析があります。
他己分析とは周囲の人たち(家族、友人など)にあなたがどんな人なのか評価をしてもらうことです。
あくまで自己分析がメインですが、サブ的に利用するのも良いです。
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(4)自己分析の注意点
①自分史のテンプレや例文を求めてしまう
テンプレや例文を求めることは悪いことではありません。
しかし自分分析は自己と向き合うことでしか見えてきません。
テンプレや例文は参考程度にし、過剰に頼らないようにしましょう。
②自分史が思い出せない
無理やり思い出す必要はありません。
一旦はすぐに思い出せることを書きなぐった方が良いです。
人間、過去のことは忘れるように作られています。
一方で、記憶は脳のどこかの引き出しに閉まっていたりするものです。
自己分析は複数の機会を設け、1回目で思い出せなかった記憶も、2回目以降に出てくることがあります。
③とにかく自分に質問をする
「あなたの人生にとって大事なものは何ですか?」など質問する方法もありますが、モレが発生する可能性が高いです。
一方、時系列にあなたの自分史を棚卸することでモレがなくなります。
【体験談】自己分析してみた~実際のノートも紹介~
私が実際にどのように自分史を作成し、自己分析をしたのかご紹介いたします。
(1)どんな環境で自己分析したのか
①どこでやったのか
私は自己分析を4回に分けて、タリーズコーヒー、ファミレスのガスト、スーパーのイートインスペース、自宅の4箇所で自分史作成しました。
環境は人によるとは思いますが私は多少、周囲に人がいる方が集中できるので上記の場所を選びました。
②いつ、何時間ぐらいやったのか
以下の通り、4回に分けて自己分析をしました。
総合計時間は、45分間×4回=180分=3時間です。
☑1回目:過去棚卸(幼少~大学生)
☑2回目:過去棚卸(1社目~現在)
☑3回目:共通項の発見
☑4回目:自分史分析
いずれも集中力が続く、45分間程度です。
45分間ときっちり決めずに、トイレ行きたくなったら終了ぐらいの感じでも構わないかと思います。
また4回の実施タイミングですが、2週間以内ぐらいが望ましいです。
なぜなら期間が空きすぎるとせっかく過去を思い出そうとしているのに、また忘れてしまうからです。
2週間が難しければ、4週間程度(週1回)でも良いかもしれません。
③持参物
☑ノート:使用するのは1期間(中学時代など)に1ページ程度
☑黒ペン:自分史を書くのに使用
☑赤ペン:共通項や、気づきに使用
(2)どんな順番で自己分析したのか
①仮説を立てる
自分史作成前には、以下のような仮説を立てました。
仮説の根拠は、やはり自身の過去(4回の転職経験)や周囲の人(妻や友人、会社の同僚)に今までに言われたことの振り返り内容です。
☑大切なこと:脱会社依存
☑得意なこと:傾聴力
☑好きなこと:経営
②過去の棚卸
4回の自己分析のうち、1、2回目はひたすら過去の棚卸をしました。
とにかく考えずに、自分を過去に戻し、パッと頭に浮かんだことをひたすら書き出す作業です。
③共通項・分析
3回目は過去の棚卸をした内容の共通項を見つける作業をしました。
4回目は共通項を見つけ出し、3つの項目に仕分けました。
分析結果から得られたものについては、次の章にまとめています。
↓私がやってみた3項目への仕分け↓
(3)【実録】自分史ノートの書き方
自分史ノートの作成ポイントは、自分に素直になることです。
くどいですが、頭で考えず、ひたらす感じたことを書きなぐりましょう。
切り口がどうしても浮かばなければ、時間を費やしていたこと、独りで没頭したこと、誰かと連携して何かを成し遂げた経験、好きな映画・小説・漫画などから考えてみましょう。
↓↓私の自分史ノートの一部↓↓
自己分析によって得られらたもの
私が実際に自分史作成により、なぜ4回も転職したのか、これからの人生の方向性、具体的な行動計画が見えてきました。
また多くの気づきもありましたので共有いたします。
(1)なぜ4回も転職を繰り返したのかわかった
私は現在40歳前半ですが、4回の転職の末、脱サラしました。
4社目の企業を辞める時から脱サラする予定ではありましたが、「なぜ4回転職したのか」「どうしてサラリーマンを辞めたのか」を上手く話すことはできませんでした。
しかし自己分析をすることで、モヤモヤが晴れました。
自分がサラリーマンという働き方が向いていないことも、一方で20年近くサラリーマンを続けられた理由もわかりました。
前職の4社目は勤続年数14年でした。
前半はとても楽しく生き生きと仕事をし、結果も出てました。
しかし管理職になった途端、全然仕事が面白くなくなったのです。
一般職から管理職になった、つまり環境が変わったことで私の強みが発揮できなくなったのが原因です。
一般職の時は、実績さえ出していれば会社に文句は言われませんでしたが、管理職になるとそのやり方が通用しなくなりました。
管理職としてどう立ち振る舞えば良いかはわかるけど、そうしたくなかったです。(すみません、自分語りです)
(2)自分の成長の軌跡が見えた
自分史を作成する中で、自分の成長の軌跡を見ることができました。
具体的には年収を上げる転職をしてこれましたし、4社目には大企業の管理職になりました。
同時に年収や企業規模を追求するのが、本当に自分がやりたいことではないことにも気づけました。
(3)これからの方向性が見えた
自己分析の結果、自分のやりたいことは「自ら自立し、人を自立させること」という方向性が見えました。
現在、主にWEBマーケティング(ブログなど)で生計を立てていますが、やりたいことは「Webマーケティング」でも「ブログ」でもないです。
いずれも「自立させる」ための手段であって目的ではないからです。
なお、自立とは①自分に素直に生き、②選択肢の多い人生になることです。
(4)数々の気づきあった
自分史を書くことで、自分を客観視でき、多くのきづきがありましたので、その一部を共有いたします。
①友人は自分の鏡
「昔はよく遊んでいたのに、最近めっきり遊ばなくなった」そんな友人はいませんでしょうか?
私はいます。
友人は自分の鏡のようなもので、性格や職業がちがっても、何かしら近い価値観を持っているかと思います。
友人が変わっていくということは、価値観がズレてきている。
つまり自分が成長したとも言えます。
もしかしたら友人の方が成長していったのかもしれませんが。
②上手くいなかったことはクセがある
上手くいなかったことは基本的には、自分の弱みが全面に出てしまう環境に身を置いた状態。
もしくは自分の強みが発揮できない環境になっているのか、どちらかです。
つまり強みも弱みも環境次第と言えます。
そして環境を変えられるのも自分です。
③やりたいことより辞めたいこと・嫌なこと
「やりたいことを見つけよう!」と目を輝かせて言われると引いてしまうことがありませんか?
やりたいことが見つけられなければ、やりたくないこと、嫌いなことに目を向けてみましょう。
なぜやりたくない?、なぜ嫌いなのか?の問いに大事なことが隠れているかもしれません。
自己分析の目的は転職活動だけではない
自己分析は求人企業から内定をもらうために行うのものではありません。
自己分析の結果、転職という選択をするかもしれませんし、転職しないかもしれません。
もしくは会社に就職せず、自分で事業を立ち上げる可能性もあります。
つまり転職も独立も、どんな企業で働くのも、どんな事業をするのかもすべて手段でしかありません。
目的はあくまで自分に素直になり、自分にとって大切なこと、得意なこと、好きなことを存分に発揮できる環境を見つけ、そこで活躍することです。
自己分析が不要な人間はこの世にいません。
転職エージェントの無料の自己分析セミナーもとても参考になりますよ。
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・自己分析の目的は、自分に素直になり、生きる目的を見つけること
・自己分析は大切なこと、得意なこと、好きなことの3つを見つける作業
・自分史ノートを書く環境も大事(非日常&リラックス)
・自己分析の順番は、①棚卸⇒②共通項+仕分け⇒③分析
・過去としっかり向き合うことで、ようやく未来が見える